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局所の治療、目に見えないところこそ大切

建築で言えば、構造や基礎工事が適切でなければどうなるでしょうか?

たとえ構造計算が不適切でも、検査をしない限り、もしくは実際に地震が起きなければ解らないわけです。こういったことの多くは、ある程度時間が経ってから問題になるのです。
ヒトの口の中も同じことなのです。

レントゲン診査でやっと解るような事は、患者さんには普段は見えません。たとえ、不適切な治療状態であっても、長期間何ら自覚されないまま放置されることも多く、自覚症状が出てきたときには、病状は進行しています。残念ながら、自分の受けた治療の状況は患者さんにはほとんど解らないのです。

補綴する前には、歯牙のインフラを健全にすべく歯周病治療や歯内療法などの保存療法を徹底的に行います。また、見落としがちな微細な環境では、必要に応じてマイクロスコープによる根管治療や手術などを行い難症例にも対応いたします(自費負担)。

歯に装着する補綴物は、その精度が大切です。

現在、精度の悪い不良な補綴物によって治療後に細菌が歯と金属冠などの隙間から進入し、時には根管充填剤の隙間を通って歯根の先端にまで及んで新たな病気を作り出す危険性が指摘されています。こういった厳しい目で見た“医原性疾患”を私たちが作り出さないためにも、目に見えないレベルの精度管理は必須といえます。

まじめな歯科医師の必要条件

ラバーダムを装着して歯内療法をしているか?
驚いたことに、日本の臨床医の9割以上が、歯内療法にラバーダム(ゴム性のシート)を使用していないといわれています。私は、ラバーダムを使用しなければ、怖くて治療できませんが、平気な先生が多いのは困ったことですし、不思議です。言い訳として、保険点数(10点=100円)が低いからや、ラバーダムを歯にかけられないことが多いといった子供じみた理由が多いのですが、全くナンセンスです。痛いときには麻酔をして装着すれば良いし、ラバーダムを固定する器具であるクランプを上手く選択すれば大抵の歯牙にはラバーダムを装着できます(ごく希に装着出来ないこともあります)。そもそも、歯牙の内部である根管を治療する際に外部からの汚染を避け、リーマーやファイルなどの尖った器具を誤飲させないためにも必須なのです。 本来は、コレを使用することが常識なのですが、少なくともラバーダムを使用しない歯科医師がいたとすれば、歯内療法に対する見識や治療に対する姿勢を疑ってみた方がよいと思います。

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