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2018年6月20日

  


   入梅で、患者さんも体調が悪い方が増えてきました。
従来から、雨が降ると神経痛の痛みを感じたり昔負ったケガの箇所がうずくといった症状を感じる方は多いだろうと思います。
このように、気象や天気が変化すると発症したり,症状が悪化したりする病気は「気象病」と呼ばれています。

そして一部には,歯に違和感やうずきを感じる方も来院します(詳しくは、次回,別記事で書きます)。

○気象病とは:

気象病には、痛み、めまい、胸に感じる狭心症、喘息様の症状など色々あるようです。さまざまなものが含まれます。特に痛みは関連性が強いらしく多くの痛み症状が言及され続けています。
ただ、現代医学をしてもその医学的メカニズムは充分に解明さているとはいえません。

天気と痛みには本当に関係があるかというと、その仕組みが不明だった故に本人は痛みを感じていても周囲から「気のせいだ」、「神経質すぎるなどと言われ、揶揄されることも多いのも事実です。


いわゆるこういった「天気痛」に苦しんでいる人たちは他人から理解してもらえず、職場や学校などで周囲から理解が得られず、休職や退学になったり気の毒な境遇の方も一部にいるそうです。

ここでは「天気痛」と仮に名付けますが、そのメカニズムを明らかにするための研究も今では行われ始めています
。「気象病」のなかでも,この「天気痛」に焦点をあて、そのメカニズムと対応策を少し記します。

天気の影響を受ける痛みとはどういうものなのか説明します。

天気痛として知られているのは頭痛、肩こり、膝の痛み、リウマチの痛み、ケガのあとの痛み、線維筋痛症の痛み、虫歯の痛みなどがありますが、実はどのような痛みでも一様に天気の影響を受ける可能性があるようです。


ここで、愛知県のある都市に住む20歳以上の住民6,000人を対象に行ったある大規模アンケート調査の結果をここに示します。

身体のどこかに3か月以上続く慢性の痛みがある人は全体の39パーセント程度ですが、その人たちの約25パーセントの人が「天気が悪いと時や天気が崩れる時に痛みが悪化する」と答えています。

つまり、天気痛がある人は全体の約10パーセントにあたります。これを仮に20歳以上の人口約1億500万人に当てはめて計算すると、その数はなんと1000万人以上となります。
この数字から、天気痛は珍しいものではなく一般的なものと言えます。

天気痛は、気圧、温度、湿度などの気象要素が変化することで発症するのですが、そのなかでも特に、気圧が重要だとわかってきました。

主に不調を訴えるのは気圧が低下する時ですが、なかには気圧が上昇する時に不調を訴える人もいるようです。
また、症状が出やすい季節としては、低気圧が定期的に通過する春や秋、梅雨時、そして台風が日本付近に接近する晩夏から秋にかけてです。一方、比較的気圧が安定している冬は体調が良い日が多いことも特徴といえます。


このように、痛みが天気の影響を受ける人は多いのですが、天気痛の人は「なぜ具合が悪いのか」「どれほど痛いのか」を周囲に理解してもらうのは、とても難しいと感じています。
そもそも痛みは他人には分かりにくい上に、天気という、曖昧なものに左右されるからです。


慢性痛の人が、痛みを繰り返し感じると脳に強いストレスがかかり、扁桃体と呼ばれるところが過敏になったり、前頭前野や海馬が萎縮するなど脳が変化して、 不安やうつなどの精神症状が現れて、痛みがさらに強くなってしまいます。そうすると、痛みだけでなく気分が落ち込んだり、体全体が痛くなってしまう事もあります。こうして他人には「大げさ」に見えてしまい、ますます多様な症状を訴えればますます理解されにくくなる事も多いようです。


このような状態に陥ってしまった負の連鎖から抜け出すためには、どうすればいいのでしょうか?まずは、天気痛のメカニズムを正しく知ること。そして、自分の症状を客観的に把握し、適切な対処法を知ること。怖がることなく、前向きに治療に取り組むことが大事です。
それでは、治療の決め手となる、天気痛のメカニズムはどういうものなのでしょうか?


○天気痛のメカニズムは:


天気痛は「耳が敏感な人がなりやすいのではないか」と考えられるに至りました。

内耳(鼓膜の奥にある器官)が大きな関係があるようです。
研究者は内耳には気圧の変化を感じるセンサーがあるのではないかと考えているようです。
そして、内耳で気圧の変化を感じると、センサーでキャッチした気圧の変化の情報が脳へと入り、自律神経系を活性化させます。自律神経系には、交感神経と副交感神経がありますが、天気痛を持つ人は、何らかの原因で、内耳が気圧の変化に敏感なため、少し気圧が変化しただけでも、過剰に脳に情報が伝わり、交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまいます。交感神経が活発になれば痛みを感じますし、副交感神経が活発になればだるくなったり眠くなったりするのです。
天気痛で痛みがひどくなるのは、交感神経が活発になりすぎて痛みの神経を直接刺激したり、血管が過剰に収縮してけいれんし、血管の周囲の神経を興奮させるからだと考えられます。

 ○天気痛の予防法は?:


まずは、自律神経系のバランスを整える生活を心がけることが大切です。
適度に体を動かし、起床時刻はなるべく毎日同じにして、朝食はしっかり食べることなど、規則正しい生活リズムを保つことが重要になります。

最近ではエアコンで夏は涼しく、冬でも温かく過ごすことができます。こういう体にとってやさしい環境は自律神経系の働きを弱めることにつながります。
気象の変化で自律神経のバランスが崩れやすくなって、本来ヒトが備えているホメオスターシス(身体の恒常性)の働きを弱めてしまって天気痛に悩む人が増えている原因のひとつになっていると考えられます。


本来のからだが備える働きを取り戻せるように、軽く汗をかくぐらいの運動を続けたり、湯船にゆっくり入ったりしたり、意識して汗をかくほうがよいでしょう。

また、天気痛の人は内耳の血流が悪い傾向があることが分かってきました。ですから、血流を改善する効果のある「めまい薬」は天気痛の予防に役立ちます。

また、内耳のリンパ液の流れをよくするような漢方薬と組み合わせるのも効果が期待で着るそうです。かかりつけの医師や薬剤師と相談してみるにもよいかもしれません。
これらを日常的に行ってゆけば、天気痛の予防にも役立つかもしれません。

天気や気圧の変化を見ながら、自分の症状がいつ出たのかを記録する簡単な自己分析も重要です。

自分の体調がどのような天気や気圧変化があるときに悪化するのかを把握しておけば、
過剰に不安な気持ちにならず、体調の変化に対する心構えや薬を飲むタイミングも解るはずです。

気象庁のホームページには気圧の変化を閲覧できるページもあります。天気や気圧の変化を予報するアプリもありますので、体調管理にこういった情報やデータを積極的に活用してみましょう。

きょうのこの記事では、最近注目されている「天気痛」のメカニズムと対処法について少し調べて述べました。
気象病も天気痛のメカニズムと共通する部分が多いと考えられるので、ここでお示しした対処法は、痛み以外の病気についても応用できるそうです。
近年は台風、ゲリラ豪雨、猛暑など気象全般の以上傾向が激しくなってきています。
気象が私たちの健康に及ぼす影響に対し、社会全体で適切に対応出来るような環境作りが今後必要だと考えています。





















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麹町アベニューデンタルオフィス 麹町アベニューデンタルオフィス 院長 戸村真一

麹町アベニューデンタルオフィス
院長 戸村真一

こんにちは、麹町アベニューデンタルオフィス院長 戸村 真一です。

街の歯科医院へ行くと感じる嫌な感覚を皆様が受けないような雰囲気にしました。 スカンジナビアン調に私自らがエントランスから室内の隅々に至るまでデザインし、 患者さんがリラックスできる清潔で清々しいセンス溢れる空間をご用意しました。

 巷の歯科治療の嫌な記憶を思い出すことのない快適な環境でお持ちしております。気持ちよく治療をお受け下さい。

日本の医療機関のホスピタリティーは低くセンスが感じられないのが現状です。 当院の室内環境は、私の診療哲学の現れです。 また、私のオフィスでは正しく丁寧に本当の歯科治療を致します。 正に、日本の酷い歯科医療のアンチテーゼを具現したのが私のオフィスです。