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2018年4月16日

  

 

  最近のブログでも過去を振り返っていますが、先日ブログで書いたように咬める(噛める)ように口腔内を治療し直した患者さんは一様に皆若返った様に生き生きしてように見えることを一種のエピソードとして書きましたが、やはり噛むこと自体の重要性も問題にすべきだと思います。

   最近では多くの歯科関連の科学的知見が報告されています。その中に、充分食事中に噛むことで刺激が中枢に伝わって脳細胞を刺激してその結果、このように脳細胞が活性化されて認知症予防に噛む行為が非常に有効だと言われ始めています。現在ではこれは科学的根拠には諸説有るようですが、現象面では一種の定説になり始めています。


インプラント治療は他の治療と比較して優位性はあるのか:

  既に私は、インプラント(人工歯根)では噛み応えを感じ無い事をブログ記事で解説していますが,人口歯根で治療するのではなく、まずは自分の歯を残すことはある意味で生物学的に優先されるべき事だというのは今更言うまでも無いことだろうと思います。

では、インプラント治療する事の意義はどこにあるのでしょうか? 
既にかなり科学的研究が進んだインプラントの大きな利点を理解することは前提です。

歯周病治療を故意に放棄し抜歯してまで積極的に人工歯根を顎骨に埋入することが歯周病治療で自身の歯を残すことよりも患者さんに大きな利点があるとまでは未だに言えないのではないかと考えています。

インプラント周囲炎の発症リスクの事や諸々の人工歯根の長短所と治療費など総合的に考慮すれば尚更当然のことだと思います。

たぶんこれをお読みになった方も、担当医に「抜歯して人工歯根を植えるような治療方針」をいきなり聞けば多くの方は、それがかなり乱暴なことだと認識する方が多いだろうと想像します。

物事は天秤で重さを比較するように、物事の大小や重要性を比べることが理屈を考える際には重要です。更に費用対効果も加味すれば、インプラントを行う治療費や例えばインプラント周囲炎が生じたとすれば、それに派生する費用や心労にまで考えが及べばインプラント治療の他の治療に対する優位性が揺らぎ、インプラント治療に対してその優位性へは懐疑的に思えることが普通ではないかと想像します。


  一方,現代では歯周病学は科学的根拠に基づいた治療が確立し円熟した学問体系を構築しています。よって歯周病を充分に勉強した歯科医ならかなり進行した歯周病でも人工歯根を使わない従来の治療方法でも解決が可能なケースも有ります。ですから,昨今来院する患者さんに多くいるように「前医から歯周病の歯を全部抜いてインプラントにしましょう」とまで言われるケースに対しては私は歯科医師として私は強くその方針の正当性を主張できないと考えています。


認知症と噛むことの重要性:

   最近ではかなり多くの知見が介護関連の組織や大学関係者から認知症と歯科治療との関連性に関して報告されています。この記事では細かい出典など割愛しますが、解りつつあることを大まかにまとめてみます。

まず、自分の歯を多く残して使っている患者さん(例えば20本以上)は、歯を沢山失っている方に比べて概して認知症の発症率が低いことが解っています。

また、入れ歯が必要な状態でも入れ歯を実際は使っていない方や入れ歯が口に合わないまま放置している患者さんは入れ歯を上手く噛めるように使用している方に比べて認知症である率が高いことも解っています。
  噛むことと認知症との影響云々と言うよりも、認知症の患者さんは概ね自分の義歯が不調なことの認識が出来ていないことが多いと考えることも可能です。 当院でも認知能力が低下した方では不調な義歯を医院へ行って直す事を考え及ばないことが多いことも私も過去の診療経験から解っています。

また、一部自分の歯を残している局部床義歯(部分入れ歯)でも、また全く歯が無い無歯顎に使う総義歯(総入れ歯)に関しても、充分に機能して噛める入れ歯を使用している患者には認知症ではない健常者が多く、逆に口に合わない総入れ歯を使う方々の場合には認知症患者がかなり多い事も解っています。

すなわち総じて入れ歯を利用する方の場合には、よく噛める義歯を使用する患者では、
認知症の患者は少なく、逆に認知症の患者さんは上手く噛めない義歯を放置して装着し続ける方が圧倒的に多い事が解っています。

一方インプラント使用者と認知症発症率とは関係があるのか?といった事も気になります。
認知症発症率とインプラント使用率との相関性を明言することは難しいと思いますが、日本では全く自分の歯が口腔内に残存していない無歯顎堤に人工歯根だけで上部構造(広い意味での義歯)を支持したタイプのインプラント治療を受けた患者でも、また無歯顎堤に総義歯(従来型の総入れ歯)をいれ使う患者でもどちらの場合でも噛める状態で義歯を使用している方は認知症患者は極めて少ない事が解っています(総じて健常者が多い)。

たぶん、歯が残っていない(残存歯がない無歯顎)方、すなわち歯根膜からの噛み応えを感じ無い状態の方でも何らかの他のメカニズムで脳へ刺激が伝達されて脳の活性化が担保されていることが想定されます。

学会で科学的エビデンス有るコンセンサスはまだ得られていませんが、良く噛める義歯によって咀嚼筋の機能的咀嚼運動が円滑に行われている場合には神経線維により脳へこの刺激が伝達されることで脳細胞への適切な刺激となり脳の活性化や健全性が担保されているのではないかと私は私は想像しています。

よって、インプラントの上部構造でもいわゆる可徹性の入れ歯でも口に合う噛める義歯(広い意味での義歯)を使い適切に口に合った義歯で咀嚼が行えている事が最も重要だと思います。

すなわち、義歯は噛める状態に維持されることが認知症予防には栄養摂取と同時に大変重要だと言えるでしょう。

換言すれば、私は認知症予防のためにも義歯は噛める状態に常に維持すべき だとここで強く主張したいと思います。

 ◎認知症予防の観点から:
もし患者さんの義歯が口腔内で顎堤に合わない場合には、速やかにリベースして修理し噛める入れ歯の状態に維持し続ける事が重要だと考えらます。

皆さんも、もし義歯を使用されている場合には噛める状態の義歯へ今お使いの義歯を修理して良く噛める状態を維持し続けて下さい。

たぶん、こうした極く真っ当なケアが認知症予防にも非常に有効だと思います。

さらに、介護士や医師の方々にも歯科的な認識を高めて頂き、関わった患者さんへ噛める義歯への治療をススメてもらえば、高齢者医療の充実やQOLもより良い状態に出来ると思います。

できましたら、医師や介護師の方々にも歯科的配慮を持つ視点を持って頂けるように歯科医師の私は切に期待しています。

  
   義歯をお使いの患者さんはもし義歯の定期検査を行っていなければ、数ヶ月に1回の定期検診で歯科医院で義歯のメインテナンスケア(調整や修理、リベース)が行えるうように担当の先生へ是非御願いして下さい。

  


















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麹町アベニューデンタルオフィス 麹町アベニューデンタルオフィス 院長 戸村真一

麹町アベニューデンタルオフィス
院長 戸村真一

こんにちは、麹町アベニューデンタルオフィス院長 戸村 真一です。

街の歯科医院へ行くと感じる嫌な感覚を皆様が受けないような雰囲気にしました。 スカンジナビアン調に私自らがエントランスから室内の隅々に至るまでデザインし、 患者さんがリラックスできる清潔で清々しいセンス溢れる空間をご用意しました。

 巷の歯科治療の嫌な記憶を思い出すことのない快適な環境でお持ちしております。気持ちよく治療をお受け下さい。

日本の医療機関のホスピタリティーは低くセンスが感じられないのが現状です。 当院の室内環境は、私の診療哲学の現れです。 また、私のオフィスでは正しく丁寧に本当の歯科治療を致します。 正に、日本の酷い歯科医療のアンチテーゼを具現したのが私のオフィスです。