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2018年7月30日


    

   先日、またドックベストセメント で治療を受けて具合が悪いので治療し直して欲しいとの主訴で患者さんが来院されました。


最近は患者自らが歯科材料や治療方法を指定して来院するケースが増えています。
そういった例としては最近では ドックベストセメント3MiXを使用して治療して欲しいといったものが多いように思います。
すなわちこれ等は、インターネットで歯科医や歯科業者が紹介しているので最新の良い治療方法や特効薬だと学問的知識が無い患者さんは勘違いするからでしょう。

3MiXーmp法は科学的根拠が曖昧で薬剤の使用方法や既製薬剤本来の適応症を外れる調合した事で自家製剤へ変化させる故に薬事法に觝触する可能性があり、う蝕治療や歯内療法の治療概念を勘違いした無知な臨床医に乱用されているいかがわしいものになっているようです。私も以前から他院から歯痛再発で転院してくる典型的な再発ケースとして呆れ返っていましたが,特に3MiX-mp法は各地歯科医師会でもその使用は控えるように通告をしているケースもある曰く付きのモノでした。

   最近では素人の患者さんでもネット検索で"3ミックス・詐欺"というキーワードで検索するケースが増えていることからも、患者さんにもかなり3MiX-mp法の乱用で再発など問題が生じていることは広く認識され始めている事が解ります。

一方で,  ドックベストセメント  も同様に素人の患者さんにう蝕治療に使用する事が有名になり始めたらしく"ドックベストセメント"をキーワードに入れて検索する方が増えていることが我々のブログや医院webのアクセス解析(google analytics)でも明瞭にわかります。

ドックベストセメントの3mIxとの違いは、3MiX-mp方が3MiXと呼ばれる3種の抗生物質を乳鉢等で崩して利用する自家製剤を用いた方法論であるのに対して、ドックベストセメントでは欧米製の既製薬剤が製品化されていることです。日本国内では厚労省未認可薬剤であるため、保険診療では使用できないために歯科医師が個人的責任の下に使用すれば使用は可能ですが、必然的に自費治療になります。

実は臨床家はこの点でこの薬なら合法的に自費治療になるため、このセメントの使用をこれ幸いだと喜んで安易に使用する訳です。
このセメントなら自費でしか治療出来ないう蝕治療として小銭稼ぎになると無知な臨床家が訳もわからず、誤った使用方法を行えば患者に医原性疾患を与えてしまう訳です。

すなわち当院へドックベストセメントを利用した治療で問題が生じ治療し直しを希望し来院される患者さんの症例では前医がう蝕治療の常識を無視したにもかかわらず 「ドックベストセメントを利用したのでう蝕治療は完璧だ」と歯科医で有りながら勘違いして使用されたと思われる非常識なう蝕治療ばかりでした。

私はこの薬="ドックベストセメント"自体は、正しい使用方法に従えば、効果がある薬剤だと想像しています。しかし、使用した歯科医が説明書の使用方法を無視して、余りにう蝕治療の常識をも無視している点を馬鹿げていて危険過ぎると警告したいと思います。


問題が生じた我々のオフィスの患者さんのケースではう蝕病巣の感染歯質(細菌に侵され変性した軟化象牙質)を沢山残してドックベストセメントが使用されていました。 
具体的には、患者さんのこのセメントが使用された部位にはう蝕検知液で真っ赤に染まる感染歯質が沢山残っていました。

また、当院で感染歯質を徹底的に除去した結果、細菌に侵されていないう蝕検知液に全く染まらない健全な象牙質が明確に歯髄との間に充分な厚みが残っていたので通法通り、コンポジットレジンを充填して治療を終え完了できました。

 

今回の患者さんの臨床写真は撮影しなかったので、ここでは以前来院した臨床応用するには問題がある3MIXで治療された患者さんの症例で治療の誤りについて簡単に説明します。

この画像は、麹町周辺の歯科医院で3MiXでう蝕治療されたケースですが疼痛は感じ無かったそうですが、充填物が外れ来院されました。画像の通り真っ黒な窩洞でしたが、セメントとう蝕検知液に赤く染まる感染歯質を除去したところ綺麗な健全象牙質が残っていました。
すなわち,元々感染歯質を除去すれば全く妙な厚労省未認可の3MiXのような薬剤を使用する必要はなかったと思われます。

 これが厚労省未認可の3MiXやドックベストセメントを使用した誤ったう蝕治療の典型例です。

3MiX .jpg

 

こういった国内未認可薬剤を使用したう蝕治療の失敗で来院される患者さんの殆どで、う蝕病巣から軟化象牙質など感染歯質を徹底的に除去すれば、驚くことに全くドックベストセメントや3MiXなど余計な薬剤を使用しないで従来法でう蝕治療出来るものばかりです(画像参照のこと)。 
これを使う歯科医はみな感染歯質を丁寧に除去するう蝕治療の基本操作を日常的に全く行っていないようです。よって再発するような状態でこういった薬剤を使ってしまうのでしょう。つまりこういった歯科医は薬剤を安易に過信するほどに学問を理解していないような極めて不見識な臨床家だと言えます。 
普段行っている不見識で誤った基本的治療方法は、ドックベストセメントのような最新の療法だと考える自費治療でも繰り返されるようです。

 日本は、教科書に載っている基本的う蝕治療法や臨床手技を日常的に臨床家が殆ど行っていない先生が多い酷い三流国です。 


すなわち歯科大で若い歯科医や学生にう蝕治療のイロハを徹底して教えることさえしていない日本の歯科教育は全く先進国レベルとは言えません。
海外の教授陣が来日した際に悟られて最も恥ずかしいことは、日本ではう蝕治療さえ歯科医が適切に行っていない歯科界の実情を知られてしまう事です。


コラーゲン主体の有機質である象牙質は細菌が感染すると変性します。平たく言えば腐ります。そう言って腐った組織(軟化象牙質)はカルシウムやミネラルを補給しても健全歯質へは再生しません。

ですから 感染歯質はう蝕治療では全て除去すべきです。  
こういった学問的な初歩的常識すら解らない歯科医は患者に医原性疾患という傷害を与え続けます。
そして再発してまた次のう蝕治療さえ出来ない他の歯科医院へ延々と渡り歩く事になります。
患者さんにはこの実態を知って頂き,上から5%程度の見識ある歯科臨床医を選んで受診してもらいたいと心から私は願っています。


日本では臨床家の乱用で問題が生じているこのドックベストセメントですが、米国の薬事法や管轄官庁(ADA)の審査をパスして一応は適切な条件や適応症で正しい使用方法なら臨床応用できる科学的根拠が保障されているはずの薬剤です。

ただ、私はドックベストセメントの本当の適応症は個人的にはほぼ無いと思うので、当院での臨床では一切これを使う事はありません。

たぶん、露髄寸前の歯髄の髄角まで皮一枚の至近距離に窩底部があるような例では適応症になるのかも知れません。
 しかし従来まで使われてきたカルシウム製剤やDycal(ダイカル)等でも二次象牙質が形成されることは科学的に証明されているために特にドックベストセメントを購入して利用する特段の利点はほぼ無いと考えています。


私自身は歯髄に近接した際には、感染歯質を徹底して除去しているのでダイカルや水酸化カルシウム系パルプキャッピング(覆髄剤)で今まで問題は特に生じていません。一部露髄が生じた際には
スーパーボンド(4-meta)や樹脂系セメントで処理することもあります。

若い歯科医師には、エキスカベーターを使用して感染歯質を徹底的に除去してう蝕治療する世界標準の常識を学んでもらう必要があります。毎日来院する保険の金属インレーが外れた患者の窩洞には感染歯質が残っているのものが8割以上です。
こういったことで日本の臨床医の大多数はう蝕治療が殆ど出来ないといって間違い有りません。



  このセメントのように米国のADA診査を得た本来なら科学的根拠のある立派な薬剤でも、利用する末端の歯科医が誤用しては全く意味を成しませんし、むしろ先日の患者さんのように医原性疾患を与えて傷害を患者に被らせる方法論になり得ます。 

すなわち使用する歯科医が不見識ならば患者に迷惑や傷害を与えてしまいます。
そしてそういったケースでは適切に歯科医が治療し直ししないで放置すれば歯髄炎や感染根管を形成し障害(医原性疾患)が生ます。もちろん、歯髄保存出来ないケースでは抜髄する事になるでしょう。

先日来院された患者さんはう蝕治療で抜髄をされたくないのでドックベストセメントを使用すれば深いう蝕でも歯髄を保存する事が出来ると思い込んで某歯科院でその療法を受けたとのことです。しかし実際には歯髄炎になり歯髄を失いそうな状況でした。

この患者さんと同様に不見識な歯科医師の恐ろしい医原性疾患のリスクを全く認識していない患者さんが世の中には多く日常的に無知な臨床家に騙され続けているのでしょう。

私が警告したいことは、街の臨床家の一部は削らない・痛くない・神経を保存出来る・虫歯の組織が再生する といったい怪しいフレーズを羅列する安易なキャッチフレーズで無知な怪しい治療をして自費治療費をとって結果的に患者を騙しているのです。

安易なフレーズに患者さんが騙され易いことを我々臨床家は1番よく心得ているのでまともな同業者が観れば笑えるような宣伝文句を狡猾に利用しているのです。

私はこういった倫理なき不見識な臨床家に呆れています。こんな先生達に騙されてはいけません!

○私のブログの記事を参照して下さい。:

  ・このような深いう蝕でも抜髄しないで歯髄を保存して治療できます

   ・3MiX-mp法で感染歯質を残して治療する無知な歯科医にご用心


  ・余り大きくないう蝕にはコンポジットレジンで歯質色に綺麗に治療出来ます. 


  *色々と院長ブログや当院webには詳しい解説をしていますので宜しければお読み下さい。
   ドックベストセメントの治療し直しに関する臨床写真は撮影していませんが、以上のう蝕治療の臨床写真でも同様に理解出来ますので皆さんの歯の感染歯質の取り残しを確認して下さい。






○当院へお越し下さい:

  当オフィス麴町アベニューデンタルオフィスでは広く首都圏はもとより新幹線で遠方より来院される方も多く、治療し直しを沢山お受けした実績が有ります。電話予約制です

う蝕治療なら即日治療完了することも可能で、悩んでいた不快な歯も遠くから来院されても即日治療完了する場合もあるため、そういった場合には大きなメリットがあると思います。 
*う蝕の状態により数回の通院を要しますので予めご了承下さい(診察後に解る事で、電話では解りません)。

歯科治療は通院回数が掛かる治療も沢山あります。受診頂いて診察して初めて治療の概略は解ります。ご来院頂きご相談して治療を完了出来るように大人として治療にご協力頂けるようお願いしています.必ず治療努力は実りがあります。
以上、宜しく歯科治療の特性をご理解下さるよう御願い致します。

また、治療の説明や相談だけを別個に時間を掛けて行うカウンセリングも電話予約で行っています。どうぞご利用下さい。





 
















2018年5月15日

  


今日は、簡単に重要な歯科知識をお伝えします。

下の画像は、50台男性会社員ですが,歯周病の有無をチェックにおいでになってブラッシング指導の際に口腔内を歯垢染色したところ画像のような状態で歯が染まっていました。
 本人はよく歯ブラシは行っていると語っていましたが、画像のように歯の表面2/3程は磨けていますが、歯肉に近い歯頸部が赤染した歯垢が残り殆ど磨けていませんでした。

こういった結果から、この方は歯ブラシの当て方も確認しないで、横磨きでいい加減なブラッシングをしている事が明確に解ります。→ 歯周ポケット縁上の歯の表面に上手く毛先が当たるように指導しました。


歯垢染色例.jpg

Butler #2111-pics.jpg
当院ではこの歯ブラシ(Butler #211)を推奨しています。これは世界の歯周病医が推奨するブラシです.ブラッシングし易い良い形態とブラシの特徴が有ります。


IT正面観.jpg

上の画像は歯垢染色していない状態ですが,歯頸部に沿ってごく初期の軽いう蝕様の脱灰(白斑)がみられることから、ブラッシングチェックと歯のクリーニング及び歯頸部のためにフッ素塗布を併せて定期的に行うことにしました。

麴町アベニューデンタルオフィスでは患者さん個別に歯並びやブラッシング状況に合わせたブラッシング指導を行っています。お子様からご老人まで丁寧にご指導しています。

ブラッシングは全く難しい作業ではありません。皆さん,早く自分に適したブラッシングのコツを身に付けてう蝕や歯周病の無い健康的なお口を手に入れましょう!

保険でのう蝕治療や歯周病治療を行う場合はもとより,ご希望に応じて刷掃の説明や指導をさせて頂きます。
保険治療のルールに規制され無いブラッシング指導のみ*も自費で行っております。(30分自費5千円〜)

 *保険治療のルールでは歯ブラシだけの予防処置は行えません。また、フッ素塗布も自費治療でのみ可能な処置です。

お子様に特にオススメしています。

う蝕が無いお子さんも今一度ブラッシングをチェックしましょう!


















2018年3月21日

  

   昨夜、TV番組の「教えてもらう前と後・2時間SP(3/20)」を観ていたら顎位のズレや噛み合わせと体調が関連することや線維筋痛症との関係性まで言及されていました。   *この番組の画像倉庫
私は常々科学的根拠が曖昧でコンセンサスを得られていない治療方法や理論で歯科治療を直接患者に施す事は止めるべきだと主張しています。 臨床で確認される事でも明確にエビデンスある治療効果とそうでは無いものには線を引いて明確に分けて考えるべきだとも主張しています。

"効果がある様に見えたモノ"でやはり科学的に効果を確認できたものと"効果らしい"ものが認められただけで実際には効果が無いモノもあります。それ等には明確に線を引いて科学的根拠の有無を区別すべきです。

昨夜の番組の噛み合わせのズレが身体に大きく影響する事実は知っておくべき情報だと一応、考えています。しかし、TV番組では脚色や誇張がある事は常識ですから、注意深く観て頂きたい。  TV局や製作会社には扱うトピックの科学的信憑性を判断する専門家がいないし、つまりほぼ無審査のまま製作されるのが通常だと言われています。よって怪しい医学関連の番組も有り得ます


歯科治療では全身的影響がある事も起こり得るという事は認識すべき最も重要で身近な現象だと言えます。(=学問的常識外の治療は身体に影響を与える)

かなり以前から、顎関節症を勉強すると解る事でしたが、噛み合わせの不正と身体のゆがみが関連している事は確かな現象面での事実です。臨床家の常識でした。  ただし現象は常識化していても科学的なメカニズムの解明は不充分で未だに解明途中です。

昨夜のTV番組でゲストの芸能人に軽く口を開けてもらい、楽な状態で自然に口を閉じると最初に歯が一本接触するポイントが有れば、そこから噛み込ませないで、その状態に保てば 身体の直立姿勢を安定的に得られて他人が身体を押しても倒れないほどに堅固に姿勢が保てる事が披露されていました(私はこの現象は、その真偽を判断出来ません)。 
 
スタジオで芸能人に自然に口を閉じさせた行為は私も診療室で行っている患者さんに顎を自然に両手で誘導する中心位への誘導法(バイマニュピュレーション法)を行ったこととほぼ同様です。

この時、最初に歯が当たる事は早期接触と呼び、この時の顎位は中心位(CR:Centoric Reration)と呼びますが最も生理的な安定した顎関節窩内での関節頭の位置であり、顎位だと換言できます。
この中心位(CR)は、関節頭の位置と顎の周囲に存在する咀嚼筋により規定される生理学的に安定した下顎頭の位置であって、無歯顎(歯が一本も無い顎)の総義歯患者にも存在する顎位です。
これと対照的に中心咬合位(CO:Centoric Occlusion;)は歯が沢山ある方の口腔内の歯がキッチリと安定して噛み合う位置です。もちろん有歯顎者だけに存在し、歯が無い無歯顎者では存在しない顎位です。
  (余談ですが、CRは無歯額患者の義歯作製時に使用する事は多い顎位です。下顎頭が生理的位置で安定して機能するので1番良い無歯顎患者での基準となる顎位といえます。)


○私の全額治療し直しで基準はCR=COに仕上げること


  私が全顎的歯科治療し直しを行う際には、中心位で全顎的に多くの歯がキッチリ噛み合うように補綴します。  

すなわち CR=COでキッチリと噛み合うので最も生理的に安定して問題が起きませんし、むしろ以前の顎がズレていた時のように口腔周囲筋・咀嚼筋のコリや痛みが出ず多くの場合で治療後の体調が改善する傾向が強いです。

早期接触があったまま放置して、不正な咬合が放置されると顎関節症など障害が生じることもあります。私もそういった症例を治療し直しで中心位を基本の顎位とする治療を日常的に行っています。

CRとCOが一致する様に全顎的治療の場合には設定するのが現代咬合論では常識化しています。

すなわち、噛み込んでから顎がずれる不正な顎運動が起きません。前述のような顎関節症の症状の原因がこういった不正な顎のズレに起因することから、それを避けるようにCRの位置でキッチリ歯が噛み合う(CO)にする事で解決されます。

番組では,こういった中心位へ顎位を保つことで全身的な正しい姿勢と正しい身体機能が保たれる事が説明されていました。

そして番組内で歯科医の平岡先生が語った事と同様に、早期接触がある場合にはその場所から歯がズレて噛み込みます。このようなズレた顎運動を行いますが、こういった状態は"顎にズレがある"と呼んでいます。 

 顎のズレがある状態で身体に失調や疾患も起きると考えられます(現象面ではこれは事実ですが、その詳細なメカニズムは学会でも完全にまだ解明されていません)。


さらに顎にズレがある時にはそれに付随して姿勢にも不正が生じて骨格も曲がり体勢にゆがみや偏りが出ます(身体が左右どちらかに偏って傾いている事もあります)。これは骨格の歪みや背骨などが曲がったことで生じますが、つまり体調に大きな影響を及ぼして一部では何らかの全身的疾患にも影響することが言及されています。

私が今まで全額的な補綴治療し直しをしてきた症例の多くは、既存の補綴治療を全額的に治療し直すもので、この時の基準となる基本的顎位は現代咬合論で最も生理学的に安定した中心位を使用し全額的に歯が一様に中心位で噛み合う様に治療しています(CR=CO)。

もちろんその結果、患者さんは食事が効率的に咀嚼出来るだけではなく、全身的健康やそれまで患っていた疾患や姿勢の一部も正しく補正改善され、より健康になる可能性があります。こういった噛み合わせの是正を行う私が行っている治療し直しでも全身的な健康にも効果も大きいことを先日のブログ記事に追加したいと思います。

また、このような全顎的な補綴の治療し直しで若さが甦るということは、中心位での生物学的な最も安定した顎位を使用した治療し直しが全身的に何らかの影響を与えた結果とも考えられます。

こういった顎位や噛み合わせの改善が若々しさが甦ったような治療後の患者の状態を説明する根拠の一つになるように思います(先日のブログ記事参照)。

私の治療し直しは既存の補綴物の不良な部分を治療し直すのものです。全く治療されていないキレイな未形成の天然歯の多数を形成して全額的に治療する様なことは重度歯周病治療の歯周補綴のような例外以外では、行う事は希です。

むしろ、積極的に根拠も曖昧なままに全顎的に歯を削る治療を顎関節症の治療として行う先生方には、要注意だと私はよく注意を促す事があります。  

これは根拠が曖昧な治療であるが故に、良い効果が得られなかった時にはただ歯が削られてしまうだけで、その歯が元に戻ることはありませんから歯の一部が失われた傷害だけが残ることになります。 患者さんへの傷害だけが残り治療を終えるようでは全く無謀な治療行為です!

一昨年から、歯科医院へ行ったら主訴でもない顎関節症の治療=咬合調整など傷害的治療を多数歯に加えられて憤りを感じたと語る患者さんが数名来院しています。中央区で顎関節症や咬合を研究する勉強会の先生方の一部だったのが印象的でした。

しかも、顎関節症に関わる治療はマッサージなど東洋医学的アプローチを歯科医でありながら執拗に行うので、怪しく思えたそうで私のオフィスへ逃げ込んできた患者さんもいました。
 
我々が第一義的に用いる西洋医学的科学的根拠が有るアプローチよりもある先生しか出来ないと言い張るマッサージを受ける予定だったと報告する患者さんがいました。
その先生がどういった根拠でそういった治療を行おうとしたのかは私には解りませんが、これ等は患者さんが治療根拠の概念が解らないので怖がって敬遠した典型例です。  治療の根拠を説明しない歯科医に問題があるのは当然です。


また、私は患者が治療を希望しない症状が極く軽い顎関節症を歯科医が執拗に治療しようとするのは治療費獲得を第一に考える場合以外には理由がないと考えています。私は患者さんへも妙な治療をする歯科医には注意するように注意喚起をしています。

私はオフィスで、顎関節症の治療を積極的に患者が希望もしないのに行ったことはありませんが、
去年、前歯部で二横指の開口状態(オープンバイト)で口が閉らなかった患者さんを咬合分析結果を基に咬合調整を主体とした処置で前歯が閉まる状態にまで回復出来た症例を経験していますが、顎関節症をオフィスで治療した誠に希な例でした。 このように歯の一部を削るような治療(咬合調整)を行う顎関節症治療は通常は余り行うことはありませんでした。分析結果で明確にその方法論が利用出来る確信があったから行った訳です(←これが科学的根拠です)。


○線維筋痛症に咬合不正などが関与する可能性がある:

レディーガガが罹患して事で有名になった線維筋痛症にも歯の噛み合わせや顎位の不正が関係すると報告する脳神経外科医の新居医師は、歯科領域で最も関係が深い三叉神経が刺激されて不正な額位での噛み合わせで線維筋痛症が起こる可能性を報告していました(現在彼の理論は研究中で、解明途中ですが、信用できる真摯な医師ですから、私は興味を持って科学的解明の行方を追っています)。

歯科界でも噛み合わせを適正に治療したり不良な補綴物を交換して良い補綴物へ治療し直して咬合の再構成を行うことで線維筋痛症が緩解した症例は幾つか報告されています。

ただ、未だに繊維筋痛症の発症の科学的メカニズムは解明されていません。新居先生と平岡先生のような治験アプローチは出始めていますが、コンセンサスが学会レベルでも充分に得られるまでには多くの研究と知見が必要です。

ただ、不良な補綴物を除去して中心位での学問的咬合理論に基づいた正常な咬合の再構成は私も日常的に行っている治療し直しそのものです。


しかも繊維筋痛症も直せる可能性もあるとは驚きですが、こういった治療し直しは歯科治療のゴールデンスタンダードに他なりません。正に鉄板の方法論です。

さらに、こういった治療指針は私の治療姿勢と同じであり科学的に更に私の治療指針も支持されたように思えて心強い限りです。


現在、歯科治療や咬合不正が原因で線維筋痛症が起きるのは咬合学的に非常識な治療や不良な補綴物が原因の場合が多いと想像されます。

私が日常的に治療し直している保険の不良な金属インレーも代表的な医原性疾患として線維筋痛症をも起こす可能性の一因になり得ることも一部の臨床医により報告されています。


○日本では学問分野の成熟が不可欠:


繊維筋痛症もそうですが、一般によく言及される顎関節症も日本では専門医が欧米のように育っていませんし、学会で規定した明確でシステ
マティックな治療ガイドラインや治療診断のプロトコールが存在していないに等しく、この状況が我流の治療方法を臨床家に行わせることを助長する結果になっています。
臨床家が一律に間違えなく診査診断して、治療出来る方法論が構築されるように願っています。

これ等学問分野自体が未だに未熟なために今後顎関節症などでは専門分野の医学的に広い分野が垣根を越えて行われる集学的研究が是非とも必要で、こうした学問的成熟が成される事が望まれています。咬合に関係する学問分野がより高い科学的根拠に基づいた学問に成熟するように育つことを私は願って止みません。  






























2018年2月10日

  

  SNS、ブログ経由でカウンセリングにおいでになった患者さんから複数の医院で診てもらったが良くならないというコメントをよく聞きます。


  5年ほど前、ある患者さんが東北の主要な歯科医院を幾つも受診して最後は東北にある医科大の歯学部病院で治療を受けたが一向に顎の症状が良くならないので困り果てて正しい治療をする歯科医院をネットで探していたという方が、私のオフィスへ来院しました。

私は、この患者さんの診療にあたり中心位(顎関節の中で下顎頭が生理的位置にある額位)に両手で下顎を押さえて誘導(バイマニュピュレ-ション法)したところ、大臼歯で他の歯よりも先に強く当たる早期接触(premature contact)する歯が見つかりました。

私は更に客観的に分析するために、上下顎を印象採得しフェースボー・トランスファー(上顎の模型を口腔内と同じ三次元的な位置に咬合器に付着するための記録方法)と中心位での噛み合わせの記録(バイト採得)を取って、それ等を基に咬合器に石膏模型を付着して咬合分析を行いました。これはオーソドックスな咬合診断のための咬合分析と呼ばれる方法で、大学教育でも行われるはずの(*)基本的分析方法です。

*大学は経営優先の現状から国家試験合格率偏重教育が常態化して本来必要な臨床教育を沢山割愛するレベルが低い酷い大学が日本では多くなっています。よって大学では咬合分析法を実際に臨床的手技として全く教えない大学ばかりだと思います。


咬合分析法の結果、大臼歯の一部で早期接触する箇所が明確に模型上で判明しました。 
すなわち以前補綴された不良な数歯の補綴物を除去して理想的に噛み合う形態の冠を技工ラボでテクニシャンが製作しそれを装着すれば理想的に中心位で上下顎の歯が同時に全顎的に一様に噛み合う様になる事で顎関節の非生理的負荷を治療出来ることが解ったため、数歯を補綴し直すことにしました。

このくらいは大学の先生なら日常的仕事のはずですが、この患者さんの場合,担当医は早期接触(premature contact)がこの顎関節症の原因だと診断できないとは、大学が大切な先進的医療機関の役割すら果していないことは大変に残念です。

真っ先に精密機器で検査をしてしまうような大学と異なり私は専門的欧米の顎関節症の専門教育を受けていませんが、私の場合は前述のように従来までのエビデンス有る古典的咬合学理論に則るオーソドックスな診断方法で、早期接触する歯があるために顎関節異常の症状を慢性的に起こしていたことが診断できました。

すなわち、歯科臨床の大部分の疾患は初歩的な教科書レベルの簡単な方法で診断できます。
むしろ、診断能力が無い臨床家ほど間違った診断アルゴリズムを行って挙げ句の果て、診断自体を誤ってしまいます。

  大学ではわざわざ咀嚼筋の運動による変化を高価な精密機器の筋電図等でモニタリングまで使っていたそうですが、全くそのような精密な検査を真っ先に行う臨床常識は無く、むしろ元々必要性自体がなかったはずです。たぶん研究に必要な機械だから使ってみたかったのでしょう。

私のオフィスへ来る前に診察した大学の先生は診査のスクリーニング方法の常識を全く知らない方だといえます。

すなわち、この大学の先生は第一段階のスクリーニングは荒い目のザルでふるいにかける方法論を採るべきを最初から数段階先に行うべき精密検査を行ってしまった訳です。

 精密検査を診査診断の概ねの当たりも付けていない内に行ってしまったので無理に細かい目のザルを使ってしまっったことになり、ザルの目が詰まって何も診断を得られなかったのです。

例えば、内科医師が問診、触診、視診や聴診といった1,2世紀前から行われてきたゴールデンスタンダードの臨床的診査を抜きにして真っ先に血液検査をするような論外の診査方法を採ったのと全く同様だといえます。 

 ベテラン内科医ならそういった初診の診査で概ねの診断の予測は可能かも知れません。精密検査を真っ先にしただけでは初診時検査を考慮しなければ正しい診断を導き出せない可能性は高いはずです。




○臨床に於ける常識的診断のアルゴリズム:


診断では、大まかな目が粗いザルでふるい分けした後に徐々に絞り込んでゆくことが鉄則です。

論理的な過程を経たからこそ意味のある絞り込みが可能で、それによって段階を経て正しい診断が得られるはずです。

誤ったスクリーニングでは早い内に、絞り込んだ末に行うより細かい精密な検査を行ってしまえば、むしろ診断自体の答えが得られない場合は多いと想像されます。

医科でも歯科でも診断の常識は同様です。臨床医として 見識の無い先生ほど誤った診断学的なアルゴリズムが頭に膠着していて診断を誤り、結果として患者に迷惑をかける医原性疾患を被らせてしまうのでしょう。 もちろん,私自身への戒めを込めてここではそのように語ってます。

この反省は臨床医への忠告です。同時に患者さんは歯科医の診断能力不足や間違いの怖さを知りましょう! 
自分の身を守るために、確かな信条や見識がある歯科医をアナタの多角的視点で是非,正しく選んで受診して下さい。


○我々麴町アベニューデンタルオフィスでは一種の保守的歯科の学問的核を忘れること無く安全で長持ちする歯科治療を日々行っています。 エビデンス無き治療,誤った自費う蝕治療軽薄なまでに審美歯科などという造語を掲げる歯科医院との違いを多くの患者さんのコメントで頂いております。日本の危険な歯科界に迷ったら、是非おいで下さい。また治療し直しを適切に受けられる医院を探している方から沢山お問い合わせを頂いていますが、可能なケースでは治療し直しを綺麗にを沢山手がけてきました。 電話予約制です。「診療はまずはお話することからゆっくりと始めます。」院長













2018年2月 8日

  

昨日,来院された患者さんは自分の歯ブラシのテクニックが悪いので、歯周ポケット内に歯ブラシの毛先が入らないために歯周病が治らないと考えているようでした。
これは,この患者さんだけの勘違いではなく意外に沢山の患者さんが同様の認識の誤りを犯しています。

ライオンのTVCFに、下の画像のような図がでてきます。
多くの視聴者が、図のように毛先をポケット内に入れ込んでポケットの掃除をしなければならないと勘違いしている場合も多いようです。

誇張CF.jpg
もちろん,歯周ポケットへ毛先を入れられればそれは結構な事ですが、これでポケット内の細菌を充分に除去出来て、歯石を取れるわけではありません。また 5mm以上の深いポケット底まで毛先を到達させることは通常は不可能です。


歯周ポケット内部は、あくまでも我々歯科医院で治療する守備範囲です。一方、 患者さんは歯周ポケット縁上から歯面全体に付着した歯垢を徹底して除去する事が守備範囲です。

我々歯科医院側は、歯周ポケット内の歯根面に付着した歯石とその周辺に棲息する細菌を除去します。(歯周病治療の要はポケット内の歯石を除去する事→細菌の除去です。)

商業主義的な歯ブラシの宣伝の妙な誇張CFを信じるのではなく、正しいセルフケアの方法は歯科医師や歯科衛生士の指導を受けて身に付けて下さい。

しかし、歯科医師でも現代の歯周病学などコンセンサスを無視して我流の治療や誤った持論を持ちそれを臨床で説明する先生がいるので同業者の我々は大変に迷惑します。

「歯ブラシ一本で何でも治す」と豪言するトンデモ無い先生も街にはいますが、当オフィスでは正しい学問的根拠に基づき指導させていただきます。

商業的にはある種の工夫を加えて上の画像のように差別化する製品を開発して売るのが歯ブラシを製造する企業の命題です。それと学問的スタンダードはズレがある事を社会人なら理解して下さい。

また、歯垢は歯表面に付着してこれは歯ブラシのような物理的な力で除去するのが第一義的な方法論です。世の中には水流式の清掃用具(ウォーターピック)等もありますが、これでは歯垢は除去出来ないケースが多く食物残渣を除去する事が主な使用目的だと理解して下さい。

  歯ブラシで入念に口腔内全体を歯一本一本綺麗に磨いた後で、ウォーターピックなど水流式の清掃器具を利用するようにして下さい。あくまでも,ブラシで機械的に歯垢を充分に除去した後に利用する補助清掃器具とお考え下さい。  

また,歯間部に隙間がある方は歯間部には歯垢もかなり付着することもありますから、歯間ブラシも併せて使用して下さい。

また、電動ブラシを使っている方も多いようですが、電動ブラシ使用者でも手用の一般的歯ブラシの正しい磨き方をマスターしていない場合には歯垢の取り残しが多く清掃不良の場合が多いので、電動ブラシは手用歯ブラシをマスターできた方に使用して頂いています。歯ブラシの当て方や磨く部位を理解出来ていない患者さんは電動ブラシを使わないよう指導しています。

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とにかく、歯周病学的常識(科学的根拠)を正しく理解して頂く事が大前提です。
それは特に難しい事ではなく誰でも理解出来る程度の簡単なキーポイントです。
そうした歯磨きのキーポイントを知っていればブラッシングなどオーラルケアは簡単な仕事です。

何故か日本では歯磨きが高度なテクニックが必要な特別な行為のように妙にハードルを高くする先生や歯科衛生士が多くいるので、逆に患者さんは初めから諦めてしまう傾向があるようです。
歯科界関係者が作ってしまった妙な壁は患者さんにこそ迷惑なことだと思います。


 極言すれば オーラルケアは難しいものではなく、誰でも少し努力すれば出来る日常行為です。


○当院へおいで下さい:

麴町アベニューデンタルオフィス では、歯周病治療や日常的に必要なオーラルケア一般を丁寧に指導しています。来院される患者さんには、随時オーラルケアの説明やご指導をさせていただきますので。ご来院時にご希望によりオーラルケアの指導をお受け下さい。また、巷では適切な治療が行われていない歯周病治療も歓迎しています。う蝕治療や治療し直しも歯1本から全顎的な大規模なモノまでお受けしています。また、治療に関する説明や相談も時間を割いて行うカウンセリングも行っています。
当オフィスは電話予約制です.ご予約の電話をこころよりお待ちしています。















2017年10月 2日



昨日の患者さんは、虫歯が無いのに下の前歯が痛いという主訴で来院された。

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左下の智歯が横に埋伏し前方の歯を押しています。


以前にもブログ記事に書いた事がありますが、智歯(親知らず)が最後臼歯部から押して前方の歯が痛むことがあります。

今回もそういった典型例で、皆さんには是非知っておいて頂きたい歯科知識です。

今回の症例では、上のレントゲン写真のように下顎左側最後臼歯部の埋伏知歯が明らかに第二大臼歯など前の歯を押していました。これによって下顎前歯部は少し歯列が乱れています。今回は反対側の側切歯(2番目の歯)が痛みを感じていました。同様にこのような場合には前歯が窮屈で押される感じがすることも有りますが、時には今回と同様に痛みを感じることも多いので気を付けて下さい。

今日の患者さんには"このような理由"で歯痛を感じたので心配が無い旨を説明したらご理解いただき、安心されてお帰りになりました。

こういった臨床ケースを知らない歯科医が多いようで、"歯が痛むはずが無い"と患者さんの精神まで疑う歯科医がいたり、根拠無く歯を削り出す先生もいます。 そのような無知な歯科医が巷に多い危険な現実を知って下さい。


 歯科でも臨床医の知識と見識(頭が良いか馬鹿か)によって患者さんへ迷惑をかけることもある現実も知って下さい。























2011年10月 4日

◎歯科的知識がある患者さんが増えてきた。





この頃、お出で頂く患者さんには良く歯科医療のことを調べて来院される方が増えてきました。

歯科医師や歯科医院実さや安全性に対する姿勢が最も端的に表れるところが歯内療法の治療とラバーダム防湿法の使用有無です。日本の歯科医師の多くはルーティンでラバーダムを使用していません。
  使用していない歯科医院は治療の信頼性や安全性の確保に関する
配慮に欠ける歯科医院であると認識しましょう。 これは世界の常識です。

  あなたは配慮のない危ないそういった歯科医院に好んで通院しますか?



先日お越しになった患者さんは、数軒の歯科医院に電話をかけて確認したそうです。

「ラバーダムを使って根の治療していますか?」
ある医院では受付スタッフ(衛生士らしい)が出て「院長に確認しますのでお待ち下さい」と言われ、院長に替わったら「使いますよ。ご希望でしたらウチは使いますよ」と言われたと語っておりました。
すなわち、こういう医院では"使用していない"という意味です。でもこれが標準的な日本の医院の状況です。そういった歯科医院は色々と治療が危険だと考えて間違いはないと私は思います。




◎ラバーダム防湿法は術野の清潔域の確保のみならず器具の誤嚥防止など安全性にも必須

根の治療でラバーダムを使わない歯科医院へは絶対に行くな!


歯内療法では、根管内を汚染させないためににはまず必須です。
唾液や歯垢に術野が汚染されたまま治療をしているのが、一般的街の歯科医院の現実の姿です。

また、使用しないと予後が悪いだけでなくリーマーやファイルの誤嚥も含めて危険です。
医療事故を生じる可能性もあるため患者さんのみならず歯科医師にとっても一種の自殺行為に等しいのです。そんなことが解らないで対策をしていないのが歯科医師の大多数なのです。

しかし、「大丈夫だ」「使わないでも何も変わらないだろう」と考えるのでしょう。

こういった↑自分に都合の良い勝手な理由をどの分野でも平気で語るヒトが沢山います。

こういった歯科医師は正しい治療ステップを他の点でも割愛する傾向があるため、
その医院で行われる診療全般がイイ加減であることが懸念され、歯科医師の姿勢がオールラウンドにダメな可能性を疑います。   

 では、そういった歯科医院へあなたは喜んで通いますか? 


実は年間,何例かのラバーダムをしないことに因るリーマーやファイルの誤嚥(誤って飲み込むこと)は正確には報告されていませんが潜在的に起きているようです(以前、ある歯科医師会でそういった調査がありました)。

私が学生時代に医学部の耳鼻咽喉科の先生に「この前、細い針みたいな小さい器具を患者に飲まて、おたくのある教授と若い先生が患者とウチの病院へ来たよ」と嫌みを言われたことがありました。このように大学歯科病院でもこういった事故は起こっています。本来は教育機関でラバーダムも使わない治療などあってはいけないはずですが....  

◎患者さんの積極的自己防衛策:医院への質問

電話でラバーダム防湿法の使用の有無を尋ねてくるような患者さんが出てくるとイイ加減な街の歯科医師の多くは焦るのではないかと思います。

twitterでは、お母さん方が安全な食品を求めて素材の放射性汚染検査をしているか否かを食品会社に問い合わせて、食品会社を公開しています。とにかく、電話やメールで会社に質問して公にしているのです。これは食品会社へは良い意味のプレッシャーになっているようです。

もっと、患者さんはこういった正しい問い合わせを歯科医院へすべきだと私は思っています。
そして、積極的に患者さんが歯科医院を選別して自分が受診する医院を正しく選択すれば良いと思います。





◎患者さんの認識の向上で歯科界は変わる!?


世界の教科書に出ている正しい歯内療法の治療には必須な治療方法ですから、歯科医師のみならず、もっと患者さんの認識を向上させてもらいたいものです。
こうした真っ当な患者さんの認識が歯科界を徐々に変えてゆくのだと私は思います。ハッキリとした返答ができない歯科医院は怪しいので受診しない方が良いかも知れません。

患者さんは確実に正しい診療をしている歯科医院を探って、そこへ通院すべきです。そうしないといくらお金と時間をかけて治療をしても後年問題が生じて再治療が必要になります。 



根の治療でラバーダムも使わないような不良な歯科医院を患者さんが避けるようになれば、理屈からは今よりも再治療の発生率は幾分低くなるはずです。
 


「ラバーダム防湿法を使わない歯科医院には危険だから受診しないこと」
を多くの患者さんが理解すれば歯科界の医原性疾患や医療事故も徐々に減少し良くなるはずです。


ただ、カタチだけラバーダムを使用する歯科医院が一部で少しづつ増えていると聞きますが、ただ使用するだけでは全く不十分です。
レベルの高い滅菌消毒やラバーダム防湿法装着後の操作が正しくないと台無しになります。
だいたい、認識の低い歯科医師は手指でファイルの先端を触って曲げたり、う窩(虫歯の穴)を開口させた入り口周囲の軟化象牙質をそのままにして根管治療している先生を大学病院や歯科医院の見学でよく見かけました。これでは治りません。

このように簡単なう蝕治療や根管治療の基本的治療概念を無視した治療を巷では延々と続けています。

もちろん、充分に治癒しませんし再発します。すなわち再治療が後年必要になります。
歯内療法の再治療はラバーダム防湿法不使用や基本的治療方法の割愛に因るところが大きいと思います。ですから、現状では恐ろしい事に、大部分の巷の歯科院はこの状態ですから危険だといえます。


今まで,大学病院や街中の歯科院へ何件か見学に行ったことがありますが、歯内療法ではラバーダム防湿法を使用していないもしくは、正しく効果的に使用をしている先生は皆無に近かったのです。また、滅菌消毒もイイ加減が一般的でした。
ラバーダムだけ使用しても、歯内療法の根管内清掃器具であるリーマーやファイルを適切に滅菌消毒していない医院が過半数でした(全滅(;。;))。

保険診療では、ラバーダムの算定が出来ないから使用しないと語る歯科医師も全くダメです。
ちなみに私が使用している米国製ラバーダムはたったの50円です。
「たったの50円を保険保険請求できないから使用できないと語る医院には危険なので行かない方が良い」と思います。


歯内療法ではリーマーやファイルのみならず、ラバーダム防湿下で使用する器具は全てオートクレーブなどで滅菌する必要があります。そうしないと根管内へ細菌を送り込んで侵入させてしまうからです。
私(当院)は、根管治療の器具は一式セットで揃えて滅菌して揃えていますが、滅菌性が怪しい器具が診療室に散逸していて、治療の度に集めて診療している状態が巷では一般的です。


特に、滅菌により金属疲労を助長してリーマーやファイルが破折しやすく経費もかかると語る先生が多いのですが、全くナンセンスです。
医療機関として最低限の滅菌消毒も充分にしないでリーマーやファイルがダメになる事を惜しんで、もしくは破折を恐れて・日常的ファイルのチェックで新しいファイルに交換できないような最低限の経費や注意をかけられない医院はそれだけで危険で雑な歯科医院といえます。

 街の標準的な歯科医院はその程度ですから、これだけ知っても患者さんは怖くて今まで通っていた近所の歯科医院へは受診できなくなると思います。確実な信頼できる歯科医院を選択するように! 


正しい認識を患者さんが持つことが、すなわち歯科界の内容を改善するのだという事を理解して下さい。


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麹町アベニューデンタルオフィス 麹町アベニューデンタルオフィス 院長 戸村真一

麹町アベニューデンタルオフィス
院長 戸村真一

こんにちは、麹町アベニューデンタルオフィス院長 戸村 真一です。

街の歯科医院へ行くと感じる嫌な感覚を皆様が受けないような雰囲気にしました。 スカンジナビアン調に私自らがエントランスから室内の隅々に至るまでデザインし、 患者さんがリラックスできる清潔で清々しいセンス溢れる空間をご用意しました。

 巷の歯科治療の嫌な記憶を思い出すことのない快適な環境でお持ちしております。気持ちよく治療をお受け下さい。

日本の医療機関のホスピタリティーは低くセンスが感じられないのが現状です。 当院の室内環境は、私の診療哲学の現れです。 また、私のオフィスでは正しく丁寧に本当の歯科治療を致します。 正に、日本の酷い歯科医療のアンチテーゼを具現したのが私のオフィスです。