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2018年6月30日

  


  最近益々、歯科界が酷い状況になってきました。そのような中、
先週末に1人の患者さんが来院されました。佐藤誠さん(仮名)は、A歯科(仮名称)で左上第二大臼歯にう蝕治療を受けています。

A歯科は、当オフィスにカウンセリングに来院される歯にトラブルを抱えた患者さんからよく聞く歯科医院名です。佐藤さんはA歯科の分院の方に通っていたようです。幾名も若い先生やスタッフを抱える大きな歯科医院のようです。

ドックベストセメントを使ったようです(近心の白色部)。どういう意図か不明ですが、更にそこにレーザー照射までされて直ぐに同部位へインレー窩洞を形成・印象し数日後にはインレーが装着されています。

インレー装着直後から歯痛と違和感が出て、続いて排膿し始めたそうです。すなわち、同部位は失活(歯髄神経が死んだ)していました(レントゲン画像参照)。

KM.jpg
問題の歯は 左側上顎第二大臼歯です。
補足ですが:上顎側切歯も根管充填されたまま歯冠部補綴もされていません(破折リスクがあります).    下顎は両側智歯が水平埋伏し前方の歯を押して前歯の叢生が出始めています。

masato 3.jpg
左側上顎第二大臼歯を中心にして拡大した画像です。根尖病巣が出来ています。

髄角(歯髄の角)がう蝕病巣に近接していたり、一部分で露髄していたかも知れません。
誰がやっても、もしそうであれば歯髄炎を回避するのがやや難しかったかも知れませんが、とにかく歯科医が術後の結果を知って、臨床を省みる事が何よりも必要です。
  


佐藤さんは、時系列的な歯の変化や処置内容を列記したメモを見せてくれました。ここでは詳細は割愛しますが、こういった症状を佐藤さんがA歯科の担当医には伝えていない点が不思議です。

是非とも担当医に治療で起きた(歯髄炎,排膿)症状を訴えて欲しいと思います。そうでなければ,担当医が治療の誤りを気づく機会を逸してしまいますし、佐藤さんの症状も治りません。

私自身も、上手くいかなかった治療は過去幾つも起きています。都内に開業する前の千葉県時代には患者さんが再来院してくれるので、自分の行った治療の予後を反省する機会が多く勉強になりました。今の臨床が充実したのは多くの患者さんにより過去20年以上に培われたモノと換言できます。

このケースに限っては私はこの佐藤さんの歯に一切、手を付けるつもりはありません(例外的な意図)。
むしろ、担当医が治療が失敗した事実を知り、臨床上の反省をする事こそ大切だと考えます。佐藤さんが担当医の下で治療継続する意向があるようなので、暗に佐藤さんにはA歯科への再通院を考える余地を与えたというのが、治療を敢えて当院で行わなかった私の真意です。


もちろん、このケースは例外的で通常はドックベストセメントで問題がある場所を当オフィスで治療致します。 お間違えのないしょうに御願い致します。


A歯科の担当医が治療を失敗した歯の根管治療をするのが、真っ当な歯科界の筋です。どうか、担当医に自身の歯科臨床の誤りを気づいてもらいたいと切に願います。

  担当医の治療の善し悪しを問題にしているのでは全くなく、担当医に治療結果を知ってもらう事をこの記事を含めてここでは目的にしています。

偉そうに言えば、臨床家としての一種の教育的指導です。


○歯科医師は概して自分の行った治療の予後を知らない:

  以前も何回かブログにも書いたように特に都内には歯科医院が過剰化している状況で、患者もかかりつけ歯科医を持たないで歯の調子が不良な時に、その都度,異なった歯科医院へ通院する傾向が強くなっています。
すなわち、都内歯科医院では歯科治療の再発など重要な治療の予後を反省する機会がない歯科医師が増えています。


自分が臨床上失敗した臨床例を分析・評価することもない状況が常態化しています。
こうなると、延々と誤った歯科治療を先生方は続ける状況になります。今の歯科界がそういった状態だと多くの患者さんにも認識して頂き、安易に怪しい歯科治療に騙されないで頂きたいと思います。

この佐藤さんの担当医の例のように、ドックベストセメントを使えば、感染歯質が沢山窩底部に残っていてもう蝕が治癒すると思い込んでいる無知で安易な先生が本当に歯科界には増えています。

  以前もブログ記事に書いたように、このセメントや薬事法に觝触することが懸念される自家製剤の3MiXを魔法の薬のように思い込んで臨床で使う無知な臨床家が多いのには私自身、本当に驚いています。

歯科医師が正しい歯科治療の見識を欠いている(勉強をしていない)とこのような勘違いをしてしまいます。

ですから歯科医が無知だということが1番罪深いことです。見識ある良い歯科医を皆さんは探して下さい。


認識を誤る先生は概して、教科書に書かれている常識的な治療を日常的に行っていない先生だというのが特徴です。もちろん、今回のようにう蝕を再発させ、歯髄炎を起こし歯を失活させてしまいます。症例の状態に合わせた対応が出来ない短時間診療に合うような安易な治療を延々とし続ける先生方がこういったダメ先生になりやすいと思います。


元々、歯髄を保存する意図で担当医がこういった薬剤を使用しているのにその結果、自費治療費まで払って歯をダメにして酷く嫌な経験をされる患者さんが後を絶ちません。

このようにA歯科ではドックベストセメントの使用の他に、意図が不明なレーザー照射まで行っています。

 う蝕治療は病巣局所から感染を取り除く事が治療の核心です。それが出来なければ、レーザーなど何も意味がありません。ダメ元で使用したのかも知れませんが、たぶん意味がないでしょう。

私には、その担当医がどういった意図でレーザーを使用したのか全く解りませんが、とにかくドックベストセメントの下には感染歯質が残っていて、セメントの薬理効果が無く細菌が歯髄近傍の象牙質(感染歯質)から歯髄に移行して歯髄炎を起こしたことは疑いの余地がありません。

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患者の佐藤さんへは私がう蝕治療の基礎的概念を充分に説明したにもかかわらず未だにう蝕治療にはレーザー照射が必須だと思い込んでいます。
そもそも担当医がレーザー治療を過信しているのだから、それに洗脳された患者が勘違いしても全く仕方がありません。

担当医が、自分の臨床を反省してもらわないと、こういったレーザー照射器などの飛び道具や魔法の薬としてドックベストセメント等を誤ったカタチで使う歯科医師が歯科界をダメにしてしまうでしょう。

たぶんA歯科の医院webには、"レーザー治療"や"ドックベストセメントで痛くない治療"や"歯を削らない治療"といった文字が載っているのでしょう。そういって宣伝され、何も知らない素人は良い治療だと勘違いしてしまいます。


○ドックベストセメントを日本の歯科界で売る業者の商売根性が仇に:

  日本の歯科界は、学問を熟知し、日常臨床で正しい治療を励行する臨床家が少ないので、安易なキャッチフレーズや無知な心理に漬け込んだ歯科関連の講習会や薬剤等が反響を呼んで売れます。

注. ドックベストセメント自体は適応症と正しい使用方法を守れば、欧米で公的に認可された薬剤故に効果がある薬剤のはずです。ただ、使用する末端の歯科医師が正しい使用法と適応症を守らないで臨床の基本を無視するので効果も無く、医原性疾患を起こしてしまいます。

ドックベストセメントの効果自体は科学的根拠が証明された確かなモノなので、私はこの薬剤の効果を全く否定していません。間違いの無いようにお断りしておきます。


健康保険の短時間診療中心の日本の歯科臨床では、う蝕治療を知らない先生が大半なので、細菌が入り込んでいる感染歯質をう蝕病巣から完全に取り去ることが時間が掛かって厄介だと思い込んでいるダメな歯科医師が多いのが実情です。

そういった先生達には、例えば、感染歯質がう窩に取り残されていても、薬理効果で細菌は死滅するので、露髄する間際まで感染歯質を除去しなくても、その薬を上から貼薬すれば大丈夫だという安易な説明を業者がすれば,そんな薬剤が飛ぶように売れて儲かります。 

このように業者が儲かることと反比例して、日本の歯科臨床が非常に荒れてしまいます。 患者が医原性疾患で迷惑を被るのは当然です。

私のオフィスでは、こういった巷の傾向とは違い、安易に長期の臨床的評価が得られていない似非治療法や適応範囲が限られる高価な治療機器を安易に使用しないで科学的根拠に基づくコンセンサスが得られている歯科治療を丁寧に行うことを信条としています。

従来法では解決できない際には、時には信頼に足る最新の方法論を適応することも有ると思いますが、一貫して科学的根拠に基づく歯科臨床を励行しています。

最近は、患者さんの免疫力低下が懸念される中で些細なう蝕病巣でも再発し易い傾向がやや顕著になり始めています。より真面目に丁寧なう蝕病巣からの感染歯質除去をするよう我がオフィスでは再度徹底しています。どうか、安心して受診して下さい。


う蝕治療や治療し直しは、当オフィスへおいで下さい。

 

 


 


 


 


 


 


 

 

 

 


 


 


 


 

 

 

 


 


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麹町アベニューデンタルオフィス 麹町アベニューデンタルオフィス 院長 戸村真一

麹町アベニューデンタルオフィス
院長 戸村真一

こんにちは、麹町アベニューデンタルオフィス院長 戸村 真一です。

街の歯科医院へ行くと感じる嫌な感覚を皆様が受けないような雰囲気にしました。 スカンジナビアン調に私自らがエントランスから室内の隅々に至るまでデザインし、 患者さんがリラックスできる清潔で清々しいセンス溢れる空間をご用意しました。

 巷の歯科治療の嫌な記憶を思い出すことのない快適な環境でお持ちしております。気持ちよく治療をお受け下さい。

日本の医療機関のホスピタリティーは低くセンスが感じられないのが現状です。 当院の室内環境は、私の診療哲学の現れです。 また、私のオフィスでは正しく丁寧に本当の歯科治療を致します。 正に、日本の酷い歯科医療のアンチテーゼを具現したのが私のオフィスです。