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2018年11月21日

  
  
 

私が小学生の頃は、まだクラスメートにいわゆる"みそっ歯"と言われる乳歯が殆ど虫歯になった子がいました。こういったタイプのう蝕をランパントカリエス(暴発性う蝕)と専門的に歯科界では呼んでいます。

たぶん、現在でも地方の山間部などの子供には希にみられるかも知れませんが、都市部でそういったランパントカリエスに遭遇する事は希になっています。

昭和40年代以前の当時は歯の衛生思想が今のように正しく確立していませんでしたから、親も子供の歯に関して正しい予防概念がなかったことにより生えたての幼弱で弱い歯が一斉にう蝕(虫歯)になってしまったのです。

当時はまだ日本には歯科医院が少ない時代で、積極的な歯科保健体制が国内に充実していませんでした。今のような歯科材料や治療方法もない時代に沢山の虫歯を限られた人数の歯科医師が治療してゆくことは想像を絶する努力が必要でした。今のような歯科医師過剰化時代ではウソのような時代だったのです。

そういった時代に子供達のランパントカリエスを治療してゆくことは物理的に無理であったために、何とかう蝕の進行だけでも止めておかなければなりませんでした。そこで登場したのがフッ化ジアミン銀を使ったサホライドという歯科用のお薬でした。

これを歯科医師は子供達の虫歯に塗って進行を止めたのです。虫歯の部分がサホライドで黒くなった子が良くいました。流石に最近はこのような光景を観ることは殆どありませんがけしてこういった治療をダメな治療だと否定すべきではありません。
必要がある場合にはう蝕抑制剤として現在でも効果的に使用できます。

サホライド.jpg
フッ化ジアミン銀のお薬:サホライド


サホライドは、私が歯科医師になってからもそして現在でも販売されていますが、私自身は臨床で使用した経験がありません。

確かにサホライドは一般的にはクラシックな歯科治療薬と認識されているモノの一つです。
しかしそんな歴史的な薬剤ですが、昨今、高齢化社会になってご老人のう蝕が問題になる状況には、適材適所でサホライドのようなう蝕抑制剤をう蝕が多いご老人で通常の歯科治療の処置が難しい方に使えば効果があると考える発想も出てきました。

すなわち、寝たきりや通常歯科治療が難しい患者さんには、有効だと考える訳です。 

現在では虫歯があればコンポジットレジンなど、比較的簡単に充填できる良い歯科材料がありますが、通常の歯科治療が出来ない高齢者の方々にはまずサホライドでう蝕箇所を抑制して、次のステップで状況が良い時にコンポジットレジン等で治療すれば自然な流れで良いと思います。

このように高齢化社会の現代にこそコストパフォーマンス良く利用出来る薬剤だと言えます。

クラシックな薬剤や治療方法だと一般的に思われるモノでも、現代流の使用で使用価値が甦ることも多いので、伝統的方法の価値を再評価すべきだとこの頃強く私は思っています。


 























2018年11月19日


  


最近は、一日中スマートホンを身に付けて使用している方が若者だけで無く老若男女に広く拡がりつつあります。

そのような現状で既にスマホを観ると姿勢が悪くなることでスマホ近視スマホ腰痛が起きる健康被害が有名になってきています。

このようにかなりスマホ使用に派生する健康被害が増えているように私は思っています。


○スマホ口臭:


スマホの使用が原因になる口臭は俗に「スマホ口臭」と呼ばれています。
問題は使用時の姿勢です。スマートフォン使用時の下向きの姿勢で唾液腺が圧迫されて唾液腺から唾液が分泌されにくくなります。

唾液には食べ物を飲み込み易くしたり、口の中の粘膜や舌の汚れを落とす作用がありますが、唾液の環流が不足すると口の中を清潔に保つことができずに口の中で細菌が活発になり一種のガスを発して臭いが発生します。

■夢中になりすぎると...唾液の分泌は自律神経で抑制されます。

一方、リラックス状態で副交感神経が優位になると分泌が盛んになります。

ところがスマホに熱中すると興奮状態で働く交感神経が優位になり、唾液の分泌が抑えられます。

また、スマホに夢中になると、口呼吸になりがちです。特に冬では口の中が乾き乾燥した状態で更に唾液の流れが減って細菌の増殖を助長させて口臭が発生しやすくなります。

このように 間接的影響でスマートホン使用で口臭が出やすくなるものと理解出来ます。


スマホ口臭 というのは俗称ですが、実際に上のようなメカニズムで生じる症状ですからウソではありません。何故起きるのか知ってスマホの利用方法や時間を考えて正しく健康を害さないように利用して欲しいと我々臨床家は考えています。
















2018年11月 6日


  

 現代日本では,いわゆる生活習慣病の患者が増加傾向です。
その代表的疾患の糖尿病患者はますます増えています.また糖尿病があると全身疾患の合併症や数々の疾病の発症と悪化も懸念されます、歯周病を制しコントロールする事が糖尿病患者の方にとってのQOLを維持するための最も身近な問題とも言えます。

 日常臨床においては問診結果で糖尿病の方と多く遭遇します。これと供に高血圧症も合併したケースがよくみられます。特に高血圧では一部の降圧剤に因る副反応の歯肉増殖症を発症することも有ります。降圧剤服用者に対する歯周病治療やそのフォローアップで良い状態が維持出来ることが解っています。こういった増殖症でも歯周病治療で克服できることをまずは知って下さい。


こういった糖尿病患者さんは複数の疾患を医師から指摘され医院へ通院されている事がもちろん多く、我々は主に歯周病を治療する事しか出来ませんが、歯周病を適切に治療することで糖尿病の管理にも良い結果が出ることが解り始めてきました。

歯科治療で医科領域の疾患の予防にも効果がある事が最近解明され始めています。

研究結果でわかるように,糖尿病で歯周病患者の方は一般の歯周病患者さんよりリスクが高い分だけ余計に厳格で徹底したケアが必要だと解るでしょう。
やはり単に歯科医院へ惰性で定期検査に患者さんが通うだけではなく日常のケアを徹底し、歯科医師はより徹底したメンテナンス治療を行う事によって良いコントロールがなし得ます。患者と先生の両者が供に、より懸命なケアを心がけることが良い結果を生みます。

このように両者が努力すれば糖尿病自体の治癒やその安定にも効果がある事が理解出来ます。

もちろんこのように、糖尿病の方は歯科医院へ受診すべきできです。糖尿病の治療にあたっては医師も口腔疾患に関して注意される先生も最近は出てきたようですが、充分にお医者さんからは口腔疾患に関する指導は受けられないと思います。
どうしても未だに糖尿病の方は皆歯科医院へ行くという概念がないようです。これは高血圧の方に歯科への受診を勧めるのと同様に患者の生活全般に関わる重要なことです。これこそQOLの要の一つと言っても過言ではありません。

特に高血圧や糖尿病の方は、歯科医院で歯周病治療とメインテナンスケアする様に心がけて下さい。とにかく一度歯科検診に歯科医院へ受診しましょう!

















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麹町アベニューデンタルオフィス 麹町アベニューデンタルオフィス 院長 戸村真一

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院長 戸村真一

こんにちは、麹町アベニューデンタルオフィス院長 戸村 真一です。

街の歯科医院へ行くと感じる嫌な感覚を皆様が受けないような雰囲気にしました。 スカンジナビアン調に私自らがエントランスから室内の隅々に至るまでデザインし、 患者さんがリラックスできる清潔で清々しいセンス溢れる空間をご用意しました。

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