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« 歯科界の無資格診療疑惑について:米国で7年間もニセ歯科医が治療して逮捕された | メイン | 歯を削りたがらない症候群:誤った思い込みに取り付かれた患者達 »

2018年9月20日

  

  

  以前もブログ記事に書いたように、根管治療後の再発が最近再び顕著になってきました。
こういった症状の流行はなぜか短期間に沢山観られることが多いのは、疾患の発症が統計学的に有名なポアソン分布に基づく発症の特徴といえます。

歯科疾患の再発は,ほぼ不完全な治療に因るところが大きく、病巣局所に原因因子の細菌や根管治療なら根管の清掃不良により歯髄由来の変性タンパク質を放置した事が原因の可能性は大です。いずれにせよ、歯科医師が患者の治療を不完全なまま終了させた医原性疾患と言える可能性も大きいと言えます。もちろん,術者には責任はあっても、患者さんには全く責任はありません。

  このように歯科治療の再発は病巣だった箇所の局所に原因が放置されて残っているから生じますが、患者の免疫力など抵抗力が低下していることが再発発症の前提には大きく関与しています。
最近では麻疹(はしか)が日本国内で流行しはじめているのも、国民が概ね抵抗力が低下している証しだと言えます。またこういった感染症が流行する背景の抵抗力低下は、同時に歯科疾患の再発も起こし易い状況と言えます。

患者さんは、より完全な歯科治療を受ける必要性があることは言うに及ばず.たとえば,歯科治療の中で最もセンシティブな根管治療の良否が、再発リスクを左右します。例えば,以下のレントゲン画像では、一応は根管充填されてはいても、根尖部3mmは根充材が入っていずいわゆる死腔(根充材が充填されていない空の状態の根管)状態で、しかも歯冠開口部から根尖に向っては根管充填材が殆ど充填されていない、空に近い空間を形成して、いわゆる根冠開口部から根尖に向けて細菌が自由に移動できる大きすぎる程の通路が残されて、呆れ返るようなコロナルリーケージが形成されています。口腔内細菌がいつでも自由に根尖へ移動できる状態を放置して、根尖病巣の治癒どころか、根尖病巣を成長させ拡大をさせています(=病巣治癒と真逆です)。

k m 3.jpg

この例とは逆に私が他院から来院した患者の前歯部根管治療の治療し直しと補綴治療をし直した例を参照すれば,根管清掃を適切に行い正しく緊密に根管充填すれば根尖病巣は縮小治癒して消失する事がご理解いただけると思います(=典型的な良い根管充填の状態とはこのようなものです・参照して下さい)。

dd196e8c.jpg
上の2枚のレントゲンに見える根尖病巣は各々、下の2枚のレントゲン写真では治癒し消失・治癒しています. 根管治療し直しにより適切に治癒した例と考え下さい。


先日、他院で歯周病治療のトンネリング形成の外科的治療を受けても歯肉の腫脹・排膿が治らないので来院された方のブログ記事を書きましたが 以下の画像のように、根尖病巣があるために歯肉腫脹と排膿を起こしています(歯周病に因る問題ではなく根尖病巣がある事が問題です)。

トンネル1-1.jpg

根管充填は一応されていますが、根尖部3mmほどの根管の清掃が成されないまま放置されています。 ⇒ 根尖部近くの根管清掃は、根尖まで貫通させないで根管清掃されていないようです。⇒根尖から3mmほどの根管腔に残る細菌や死んだ歯髄の変性タンパク質が根尖から出て⇒体内ではこれ等は抗原として白血球他、免疫を担当する細胞に認識されて根尖病巣を作ります。


これは、術者が根尖に近い数mmの根管を根尖まで拡大して充分に根管清掃する基本手技を怠ってしまった事が原因だろうと思います.
我々は、こういった根管が狭窄や閉塞に近い状態になっていることを "根管が開かないと表現しますが、このように根管が"開かない"ままに放置して終わった不充分な治療によく臨床では遭遇します。
短時間診療体制の歯科医院では、通常10分、15分で根管治療している医院の場合には開かない根管を更に10分以上も細いファイルで丁寧に開けてゆく歯科治療を無駄な努力と思うのかも知れません。⇒こういったところに歯科医院の誠実さの無さが現れます。(誠実な歯科医院を選びましょう!)

支台築造後.jpg

上のイラストのように根尖まで根管治療し緊密に根充した後 支台築造を適切に行えば及第点だったはずです。

私は、開かない根管を放置すれば、後で根尖病巣を形成することが解っているので,1根管に30分程度の努力は通常当たり前と考えています。これ等は術者の能力と努力に依存する治療結果なので、技量が無い先生ほど空かない根管を放置して医原性疾患を作る確率が高くなると思います。
>こういった開かない根管を放置する歯科医は技量と誠実さが無いダメ先生と換言できます。

よく根管治療し直しが余りに時間が掛かり過ぎて儲けにならないということを同業者から聞きますが、そういった治療し直しは対価としての自費診療にして、患者へより良い治療を提供する事がむしろ真っ当な歯科医療の誠実なカタチだと私は思います。
よって私は手間や技術が必要な治療し直しは原則的に自費治療で行っています。

治療費を充分頂かないから医原性疾患を作ることになるような実態は、患者目線では迷惑でしかありません。
多くの同業者にも対価としての治療費を請求できるだけの技量を持てるように臨床手技をより研ぎ澄ましてもらいたいと一歯科医師として私は願っています。

患者さんへ一言:

 根尖病巣の再発が多発するのは、多くはダメ歯科医の不良な治療が原因です。
  臨床例を提示して解説しているような実際の臨床での誠実な姿勢が理解出来る歯科医や歯科医院を選択して受診して下さい。

根管治療でラバーダム防湿法さえも使用しない危険な歯科医院の治療は全く予後の保証が無いだけでなく、医療事故さえも心配なので絶対に受診しないようにしましょう。

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麹町アベニューデンタルオフィス 麹町アベニューデンタルオフィス 院長 戸村真一

麹町アベニューデンタルオフィス
院長 戸村真一

こんにちは、麹町アベニューデンタルオフィス院長 戸村 真一です。

街の歯科医院へ行くと感じる嫌な感覚を皆様が受けないような雰囲気にしました。 スカンジナビアン調に私自らがエントランスから室内の隅々に至るまでデザインし、 患者さんがリラックスできる清潔で清々しいセンス溢れる空間をご用意しました。

 巷の歯科治療の嫌な記憶を思い出すことのない快適な環境でお持ちしております。気持ちよく治療をお受け下さい。

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