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2018年8月24日


    

  我々臨床家は、治療期間中に患者が事故や病気に罹患するようなケースと時には遭遇します。特に子供の治療中には、前歯部の打撲による外傷など希ではありません。今回も患者(15才少年)が前歯部の感染根管治療中に、当該歯をスポーツ中に打撲し歯冠部が破折して不完全脱臼してしまう不幸に見舞われました。

IY.jpg 正面観 歯冠破折状態jpg
根管治療中の上顎左側中切歯(上顎左側1番)が破折しています。


IY.jpg・咬合面観歯冠破折状態.jpg
咬合面から見ると化封材が外れて根管治療中の根管がむき出しになっています。

IY.jpg 咬合面観・抜歯後アップjpg
戦略的に打撲を受けている中切歯を一端、口腔外へ抜歯しました。


2.jpg
一端抜歯した中切歯、歯根表面に残る歯根膜を可及的に傷付けないように注意した。
抜歯した中切歯の歯根が縦に割れていないことを確認する事も重要です。
この際、根管へは再度水酸化カルシウムを入れて再仮封しておきます。


IY.縫合jpg
抜歯窩に歯根を戻してアクリル縫合糸で縫合したところ.


IY.CR築盛中jpg
再植 約1ヶ月後に、歯冠部にコンポジットレジンを盛って歯冠の形態を作っているところ(歯冠部築盛)。*この時には、根管充填を終えています。

歯根が歯槽骨と癒着しないように、患者には歯を毎日僅かに動かすように指導しています。 歯根周囲の歯根膜組織の再生には機能圧が必要だからです。


IY.jpg・治癒後・正面観jpg約5ヶ月後にほぼ正常な歯周組織に類似した組織が獲得出来た状態。

*正常な解剖学的組織を獲得したいところですが,厳密には困難であっても,臨床上患者が不自由ないレベルで治癒されていれば、この治療の役割を果たしたことになりますから,問題はありません。

このケースでは、ほぼこの状態で患者や保護者が満足していたので,極めて成功した希な例かも知れませんが, 将来必要に応じて補綴できる旨も充分に説明しています。


このケースでは患者が高校に入学する前後であったため、出来るだけ自然に近い見かけ上の修復と保護者への金銭的負担が余り無い状態に維持出来たので、この治療の意義は大きかったと思います。 このように、患者本位の視点が最重要です。 

今後,この状況で成人後に問題が生じた際には本人の要求に応じてブリッジ他の補綴治療の選択肢も有ります。もちろん私は敢えて推奨しませんが、インプラント埋入も選択肢の一つになり得ます。


両隣在歯(右1番、左2番)の歯冠形成をする時期が数年間(たぶん成人した後)に延長される事で、得られるメリットは充分大きかったと私は考えています。

画像の状態は暫間的な修復以上のある程度の生物学的治癒が達成できた点で、最終的な治療を急ぐ必要がなくなった事にも大きな利点があります。

まだ未成年の患者の場合には、治療期間中を通じて治療概念を保護者に充分な理解を得ることが必要となります。
保護者の充分な理解と協力は、未成年者の場合には必須です。
受験期間が治療時期に重なったので、心配しましたが,結果的には問題なく経過しています。




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また予約空きがある時には,当日でも急患も承る事も可能です。是非,電話でお問い合わせ下さい。 


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麹町アベニューデンタルオフィス 麹町アベニューデンタルオフィス 院長 戸村真一

麹町アベニューデンタルオフィス
院長 戸村真一

こんにちは、麹町アベニューデンタルオフィス院長 戸村 真一です。

街の歯科医院へ行くと感じる嫌な感覚を皆様が受けないような雰囲気にしました。 スカンジナビアン調に私自らがエントランスから室内の隅々に至るまでデザインし、 患者さんがリラックスできる清潔で清々しいセンス溢れる空間をご用意しました。

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