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2018年1月13日

  

 先日,初診で来院された方が「長い間,○○病院に定期検査に通っていましたが、歯周病が治らないようなので来ました」と語っていました。
その患者さんを診察するとプロ-ビングで出血が多く歯周ポケット内の歯根面に歯石がかなり残存していました。適切なスケーリング・ルートプレーニング(SRP)など歯周病治療が不完全であった事が明確に解りました。

この患者さんは歯周病治療をキチンと行われないまま(歯周病治癒もなされていないまま)で定期検査だけ惰性で続けていた事になります。定期検査は歯周病治療では適切な歯科治療を受け概ね歯周病の治癒が確認された後に行って初めて意味を持つ治療行為です。


probe.jpg
上の画像の歯科用プローブ:このプローブ(probe)で歯周病の診査を行う行為をプロ-ビング(probing)と呼びます。
この尖端を歯周ポケットに挿入し歯周病の診査をします。出血の有無・歯石の有無やその付着状態・ポケットの深さなどを診査します。  あらゆる歯科医院で必須の器具です。しかしプローブが無い歯科医院があるので本当に驚きます.プローブが無い歯科医院では歯周病治療は出来ません。もし医院にプローブが無い歯科医院だったら直ぐに良い医院へ転院しましょう



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キュレット:歯周ポケット内の歯石を除去してポケット内の細菌を除去する際に使用する手用器具です.尖端の刃を研いで使用します。このような手用キュレットが無い医院も有り驚きます。有っても器具の尖端を研げないし治療手技が解らない先生が凄く多いので講習会では驚きました。日本の大学ではこの臨床での患者実習を行わない歯科大学が現在では殆どのようですから臨床実技が出来ていない学生を卒業させる大学には困り果てます。患者が迷惑する訳ですから....


歯周病治療はある一定の通院期間で終了するものではなく,定期検査を通じて歯周病治療が行われる類の治療です。このように原則的に概念上歯周病治療には終わりはありません、定期検査を通じて管理してゆく治療です。こういったことから定期検査を歯周病学的にはメインテナンスと呼ぶことが多いです。

実は以前にも有名な病院の歯科室で歯周病治療を受けた患者が来院したことがありましたが、やはり同様で歯周病治療も行われていないまま定期検査だけ惰性で続けられていた例がありました。

ここで、多くの患者さんへ認識して頂きたいことですが,歯科治療は臨床医として能力ある良い先生に受診した時に治療は成功します。

必ずしも大学病院などといった医療機関の看板や著名度だけで医療機関を選ばない方が良いと思います。

どのような医療機関、大学病院でも能力が無い先生が担当医になれば全く良い治療は受けられません。

ですから知的勘を総動員し実際の治療(症例の画像)や歯科医の心が伝わる文章でポリシーを見極めて良い歯科医院を選んで受診しましょう。


歯科医師個人の信条はその先生が語った事や書かれた文章を読めばある程度は解ります。
せめて臨床医の人柄やポリシーを知って受診すれば良い医療に近づけると思います。

そのためにはSNSやブログを利用して先生の考えを知ることも大変に重要かも知れません。
一応、私も日々ブログやSNSで歯科の重要な常識や巷の歯科治療の注意すべき事を語っています。震災以降はブログだけでなくSNS経由で多くの患者さんにご来院頂いています。

検索サイト(特にgoogleなど)では,同業者が他院の検索順位を落とす意図で誤ったイメージを与えるために一般ユーザーのふりをして悪口や中傷の文章を書き込むモノが氾濫しているので惑わされないで、自分の目で実際に判断する事が是非必要です



○歯科定期検査とは:狭義では歯科医院へ定期的に受診し口腔内の状態の診察を受けて加療の必要性有る部位の有無や健康状態を確認することを指します。
臨床では患者さんの中には積極的な歯周病治療の必要性がなく単純なう蝕治療だけで終わり,その後もう蝕の状態を定期的に確認するために定期検査を行う方も多いのですが歯科医療における定期検査はう蝕と供に主に歯周病学的検査やチェックを行うのが目的です.  

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歯周病治療で歯周ポケット内の病原因子である細菌を除去する目的でスケーリング・ルートプレーニング(SRP)と呼ばれる機械的清掃を全顎的に行うのが歯周病治療の基本ですが、これを行えば技量が高い術者(歯科医師や歯科衛生士)が行えば一時的にはポケット内は殆ど細菌が0に近くなります。実際に細菌をゼロになる事は困難ですが細菌がほとんど存在しない良い状態にする事は技量と見識が高い歯科医院では可能です。

しかし歯周ポケット縁上に歯垢(プラーク)が付着していれば、このプラークから細菌が再びポケットへ移動して再度歯周病菌がポケット内で増殖し始めます。
およそ3ヶ月間ブラッシング不足でポケット縁上に歯垢が付着した状態にされていれば、ポケット内はSRP前と同様に細菌が沢山棲む環境へリバウンドしてしまいます。歯周病治療を受けた患者さんへブラッシングなど口腔清掃の徹底を執拗に我々が言及する理由はこのようにポケット内の細菌叢がリバウンドしてしまう現象が科学的に解っているからです。

また、 定期検査が3ヶ月に1度という間隔にしているのもこのリバウンドが起きり得る3ヶ月後頃にチェックするためです。


特に歯周病治療では定期検査が重要です。逆に定期検査を含めて歯周病治療は意味を持ってきます。歯周病治療を受けた方は必ず定期検査を受けることで歯周病学的口腔内の健全性を維持・管理出来るようになります。
特に歯周病治療では定期検査で歯周病を管理する故に メインテナンス と呼ぶことが多いのです。

○ご予約お待ちしています

   我々麴町アベニューデンタルオフィス  では巷ではいい加減に行われる事が多い歯周病治療を適切に行っています。またもちろん歯周病のみならずう蝕治療や入れ歯を利用されている患者さんもメインテナンスなど定期的なリコールを必ず行っています。健康維持管理のために必ず受診して頂けるように御願い致します。

  歯周病治療を成功させるには患者さんの努力が必要です。当院では歯周病治療の科学的根拠から初診時にご説明しています。
歯科治療に関する説明やご相談に時間が掛かりますので余裕を持ってお時間をお取り下さい。
  治療希望の方は、是非 電話でご予約下さい。

*予約は電話のみで行っています. メールやネット経由では予約出来ません.
なお,ランチタイムと6時以降は電話に出られませんのでこれ等の時間帯を避けてお掛け下さい.






 





2018年1月10日

 
   

  この数年,インレーなど補綴物が脱落し来院する患者が益々増加しています。
特にインレーの場合多くは、窩洞の形成量(窩洞の深さ)が浅く、インレーの金属を窩洞内に摩擦をもって維持出来ず脱落している場合が殆どです。
これ等インレーは厚みが無く金属が極端に節約された事が明白です。ケチな歯科医が金属代をケチって窩洞を意図的に余り深く形成しないで、インレーの金属代を節約したことが明白です。

歯科の保険治療ではどの先生が治療しようとも全国一定の診療報酬になるため出来るだけ金属代を節約できれば歯科医院の粗利がその分だけ増えます。
たぶん金属代が年々高騰しているので  金属代金を節約して粗利を得ようとするケチな信条の歯科医が増えているのだと想像できます。

 例えば,1g 1,000円の合金では適正に形成して0.5g使うべきケースでは窩洞を浅く形成して0.4gで済むように出来れば0.1gの節約で0.1g分の金属代の100円分だけ粗利が増えるわけです。  極めてケチで,嫌な歯科医院です.
もちろん、窩洞形成が浅いので金属と窩洞との間に生じる摩擦が少ないために、それだけ金属インレーが脱落し易くなります。
たぶん、このような方法で粗利を増やせてもわずか数円〜100円程度です。このようなケチな歯科医の思惑で患者のインレーが脱落し易くなって不良な補綴物に成り得ます。
本来患者の歯科治療が安全で長持ちできるものを提供することが臨床医の使命であるはずですが、この程度の臨床倫理も無いのが歯科医院を経営する多くの歯科医師の標準的な姿になりつつあるようです。
全く情けない現状ですが、私は浅い不良な窩洞形成により脱落したインレーを毎日のように発見して情けない状況に呆れ果てています。

インレーが脱落して来院された患者さんには、極端に窩洞が浅い不良なインレーを観て頂き、歯科界の医原性疾患を作る現状を認識して頂きます。そしてアブナイ歯科医院を回避して頂けるように毎度説明しています。
 インレーが脱落する医院へは二度と行かないようにすべきなのは言うまでもありません。




○ インレーの維持に関わるファクター:
 インレーは基本的には歯質と金属の間に生じる摩擦力によって維持されています.
セメントによる維持力は物理的な維持力を補助する作用と考えることが基本です。特殊な意図で行う治療以外はセメントの接着力のみに依存する維持力だけで補綴物をセットすることはありません。


インレー模式図.jpg


  ・インレー窩洞の深さ; インレーは深いほど歯質と金属の間に摩擦が大きく生じ深さに比例します.歯質を削りたくないと思うかも知れませんが、 インレーでは適切な深さが必ず必要です。

 ・インレー窩洞のテーパー ;インレー窩洞は窩壁が平行に近いほど歯質と金属に摩擦が大きく生じますが、窩壁が並行では摩擦が強すぎて臨床では金属がセット出来ないので,僅かに外開きにします(図では外開きのテーパーを強調して大きく表現していますが,実際はもう少し並行に近い状態です).

・ 歯科用セメントは基本的には上のような摩擦が設定されたインレー金属と歯質の間を埋める補助的役割を持ちます。基本的には接着力に大きく依存する治療は通常行いません.
また窩壁と金属の間に隙間が大きすぎれば摩擦がないために維持出来ませんし、セメントも厚くなり後日,溶け出せば脱落原因になります。

  *歯科用セメントの多くは口腔内で溶解します。適切なセメント層の厚みであれば問題有りませんが、妙にセメント層が厚すぎる場合にはセメントの溶解で脱落や二次的なう蝕形成を起こします。

以前にもブログ記事で紹介しましたが、このように歯質と金属の間に大きな空間を作る例は元々精度が悪く大きな空間が生じ易かった事を表し、内部で二次う蝕(二次カリエス)を生じている可能性が高いと言えます。

特にう窩(虫歯の穴)を充分に形成しない歯科医の治療は感染歯質を取り残す可能性が高いと言えます。現在インレーが外れた患者の場合は8割以上に変色した感染歯質が窩洞に観察されます。



以前,この記事にも書きましたが、上の画像のように紙のように厚みが無く薄いインレーが多く、窩洞の底には変色したう蝕の感染歯質が残されてるのが典型です。

インレー1003.jpg

上のような窩洞ならば大臼歯の裂溝部から派生したう蝕ですから、金属インレーではなくむしろ歯質色のコンポジットレジンで綺麗に充填処置して高い接着力で隙間も生じないで長い年月の使用に耐える患者のメリットも大きい歯科治療も可能です。

しかし巷の一般の臨床医は保険治療ならコンポジットレジンよりも金属インレーが診療報酬が高いために金属インレーで治療しがちです。こうして結果的に不良な治療として医原性疾患を作って患者さんに害を及ぼします。



○当オフィスでは、上のような巷の歯科医院での医原性疾患疾患を治療し直すことをル-ティンのように日常的に沢山手がけています。

上のような金属インレーの治療し直しや自費治療でも価値のない不良な治療を受けたケースや全顎的に大がかりな不良治療を受けた例まで対応可能な範囲で治療し直しを行っています。

お困りの際は、カウンセリングも有ります。治療に先立って説明だけに充分に時間を費やして正しい治療の概念を説明しますので、より良い歯科治療の選択肢を理解して安全で長持ちする歯科治療をお受けになって下さい。また,充分な時間を割くために必ず来院できるように無駄のない当オフィスの診療にご協力下さるように御願い致します。

 我々のオフィスは予約は全て電話予約制です。ネットでは承っていません 是非,ご予約下さい。

















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麹町アベニューデンタルオフィス 麹町アベニューデンタルオフィス 院長 戸村真一

麹町アベニューデンタルオフィス
院長 戸村真一

こんにちは、麹町アベニューデンタルオフィス院長 戸村 真一です。

街の歯科医院へ行くと感じる嫌な感覚を皆様が受けないような雰囲気にしました。 スカンジナビアン調に私自らがエントランスから室内の隅々に至るまでデザインし、 患者さんがリラックスできる清潔で清々しいセンス溢れる空間をご用意しました。

 巷の歯科治療の嫌な記憶を思い出すことのない快適な環境でお持ちしております。気持ちよく治療をお受け下さい。

日本の医療機関のホスピタリティーは低くセンスが感じられないのが現状です。 当院の室内環境は、私の診療哲学の現れです。 また、私のオフィスでは正しく丁寧に本当の歯科治療を致します。 正に、日本の酷い歯科医療のアンチテーゼを具現したのが私のオフィスです。