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2017年12月26日

    


極簡単にまとめ:

インフルエンザの体内への侵入は厚い皮膚ではなく、喉の粘膜から最も侵入しやすい事が解っています。
喉の粘膜のバリアを通過させるように口腔内細菌が作る酵素「ノイラミニダーゼ」(NA)が働きます。また歯周病菌の一部はインフルエンザウイルスの増殖を助けます。歯周病による炎症もウイルス感染を促進させます。
NAはタミフル、リレンザなど抗インフルエンザウイルス剤の効果を阻害します。こうして結果的にNAはインフルエンザウイルスの増殖を助けてしまいます。
  このようなインフルエンザの体内への侵入や増殖を補助するような働きを防御するには、それ等の原因となる口腔内細菌を除去すればインフルエンザを防げる可能性があります。 
ですから我々歯科医師は 歯ブラシなど口腔ケアを徹底する事でインフルエンザ予防に役立つと考えています。

とにかく口腔ケア(歯ブラシなど)の徹底と励行でインフルエンザ対策になると言えます





研究者からの知見:


口腔内の細菌はインフルエンザウイルスを粘膜に侵入しやすくする酵素(プロテアーゼやノイラミニダーゼ)を出すため、口腔を不潔に保っているとインフルエンザに感染しやすくなる。
また、歯周病による炎症もウイルス感染を促進させる。
さらに、インフルエンザウイルスは口腔内雑菌の出すNA
という酵素を介して増殖する。タミフルやリレンザなどはNAの働きを妨げることでウイルスの感染拡大を防ぐ抗インフルエンザ薬だ。NAを介してインフルエンザの感染は拡大します。
口腔ケアを行い口腔内雑菌を減少させることで、口腔内雑菌が産生するNAの発生を少なくすればインフルエンザ感染を抑制できる可能性がある」(落合邦康・日本大学
歯学部細菌学講座教授)


インフルエンザとオーラルケアjpg.jpg

     ・赤いバー =インフルエンザ発症率   ・青いバー =風邪の発症率


口腔ケアがインフルエンザ発症率を10分の1に減少 :研究チームは歯垢に含まれる細菌がNAを作り出し、ウイルスの増殖を助けることを過去の研究で突き止めた。
インフルエンザウイルスに感染させた細胞に細菌の培養液を加えると、細胞からのウイルスの放出量が20倍以上に増え、リレンザやタミフルを投与してもウイルスの放出量は抑えられなかったという。

奈良県歯科医師会の調査で介護施設で歯科衛生士が高齢者に対しブラッシングや舌磨きの指導を実施したところ、通常の歯磨きをしていた施設に比べてインフルエンザ発症率が10分の1に激減することが示された(上のグラフ参照のこと)。

やはり、オーラルケアは歯科医師や歯科衛生士の指導を受けて行った時に効果的だと言えます。 是非歯科医院で口腔清掃の指導をお受け下さい。

インフルエンザ流行の予測が困難になっており、薬剤耐性ウイルスの問題も深刻化している。ワクチンや薬剤によらない新たな感染予防および重症化対策が求められている。

高齢者では口腔内の雑菌に対する防御策が低下している傾向があることが、インフルエンザ対策の難しさを助長させているという。
「口腔ケアによるインフルエンザ予防は、特に死亡率の高い高齢者で有効である可能性がある」
と、落合教授*は述べています.

   *日本大学歯学部 細菌学講座/総合歯学研究所 生体防御部門








 












2017年12月18日



昨日TVで胃ろうを使わないで直接口から食事する事の大切さを改めて知りました。我々歯科医師は常々口から食事をする事の大切さを強調してきましたが,このような側面で再度身にしみてその重要性を確認出来るとは思ってもみませんでした。


医療の分野では"最終的に患者が生きてゆければそれで良い"と考える究極的な傾向が支配的なようです。栄養を摂取出来れば胃袋に穴を開けて直接胃ろうで食物を入れて生命が維持出来ればそれで良いと考えているような節が未だに有るようです。しかし私はQOL(質の高い生活)を考慮する医療を目指す現代ではただ栄養を患者さんへ与えるだけの方法論や治療方法は時代遅れに感じられてなりません。
そのような反省は当然医科の世界にも存在する訳で胃ろうを使わないで済むようにするために歯科医・医師・看護師・介護スタッフらがチームを組んでより良い摂食行為に関するケアができる努力も最近ようやく出てきました。

胃ろうは,胃袋の壁に直接穴を開けて外部から食物や薬剤を入れる方法論だと言えば解り易いと思いますが、何らかの疾患や理由で口を使って食事出来なくなった患者さんや嚥下困難で誤嚥性肺炎を起こしかねない状況にある患者さんに行う方法です。

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しかし上に記した様に本来我々が行ってきた普通の食生活を否定されて人間的快適な生活が困難になるような懸念もあります。このように胃ろうを安易に選択する事の問題点は賛否両論があるようですが、特に誤嚥性肺炎を懸念された患者さんではファーストチョイスで胃ろうを選択する従来型の方法論ではなく、できる限り口腔リハビリテーションによって咀嚼や舌の動かし方、嚥下のタイミングなど円滑にトレーニング出来れば気管への誤嚥は防止できます。
医師や歯科医師とパラデンタル&パラメディカルによって患者が正しく摂食出来るようにリハビリできたら患者さんにも生きる活力が復活するでしょう。

昨夜のTV番組では一度胃ろう手術を受けた患者に再び口で食事できるようにリハビリテーションを行って再び口から食事ができるようになったある患者さんが登場していました。
口から食事できるようになって、今まで歩けなかった患者さんがまもなく自分の足で歩けるようになって活き活きして生活に潤いをもって活力が復活した姿が記録されていました。

我々歯科医師は、健常時に当たり前に行っていた"口(咀嚼活動)を通して食事をする"ことが、生きるためにどれだけ重要であったのか再認識させられて歯科医師の私でも眼が醒める思いがしました。
人間は口から食事をしてエネルギーを得るのみならず食事をする楽しみは生きる上で基本です。
口で食事できるようになって生き返ったようになる驚くべき事実は多くの方に知って頂きたい。

歯科臨床医の立場では、残存歯には適切にう蝕治療や歯周病治療を行い、欠損した部位には正しく義歯を作製する当たり前の努力を我々は日常的に努力してきました。


一般に医療では歯科領域のことを軽視したように無視されるなことが多く、私も医師の知り合いが幾人もおりますが,食事に配慮をするような人間がいないので病を診ても質の高い人生を担保出来るように考慮して診療する医師が少ないのは誠に残念でなりませんでした。

現在医療は専門分野に細分化して、一方では多忙な臨床現場が常態化する中でとかく近視眼的な視点でしか患者を診ない医師が大多数になったように思えてなりません。我々歯科医の立場で医療に於ける空白分野を補えることが出来るならば医療人としてこの上なく喜ばしい事だと考えます。















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麹町アベニューデンタルオフィス 麹町アベニューデンタルオフィス 院長 戸村真一

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院長 戸村真一

こんにちは、麹町アベニューデンタルオフィス院長 戸村 真一です。

街の歯科医院へ行くと感じる嫌な感覚を皆様が受けないような雰囲気にしました。 スカンジナビアン調に私自らがエントランスから室内の隅々に至るまでデザインし、 患者さんがリラックスできる清潔で清々しいセンス溢れる空間をご用意しました。

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