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2016年6月29日


週刊ポスト.JPG


週刊ポスト(7/8号)に「やってはいけない歯科治療」という記事が掲載されました。
今回は歯科業界のタブーを全部書くと謳って、色々と現在の歯科事情の矛盾すなわち治療を受けたら歯はダメになることを素人の患者さんにも解り易く書かれているようには思います。

丁度,私も先日ブログ記事で書いた保険治療の"金属インレー"についても書かれています。
インプラントの問題は以前にも週刊朝日など週刊誌ネタになったことが何回かありましたが、意外にもいわゆる"銀歯"(保険の金属インレーなど)についてマスコミでその弊害が書かれた記事を目にすることが有りませんでした。やっと書かれたのかと私は遅すぎたように思いますが、今回記事が公になって多くの方に情報が共有され歯科治療の危険性に危機感を持つような認識を持って頂ければ大変に良いことだと思います。

記事の詳細は週刊誌を購入して読んで頂くしかありませんが,一部概略を解説したネット記事をお読み下さい。


今回の週刊ポストの記事内容は総論的には概ね良いと思いますが,各論では誤った表現や不正確な部分があります.

記事の総論は私も今までブログやSNSで書いてきた通り治療を受けた歯がダメになる日本の健康保険制度下の歯科治療のダークサイドを解説したものです。総論的には概ね同意できます。
しかし、各論的視点では記事が素人用に書かれたためにむしろ誤解を招く部分も多く修整した方が正しい認識を皆さんに持って頂けるだろうと思います。

この週刊誌の記事は素人の記者が解説を書いた部分と大学の先生方や歯科医が語ったものを編集者が誌面用に書き換えた部分がありますが、たぶん登場した先生方が見返したら自分が語った内容が伝わらない(歪曲されたように書かれているなど)と怒るような妙な部分も有ると思います。これは素人用に平易な言葉で書かれた週刊誌記事の限界でしょう。


記事は4つのパート(PART)に別れていたので,それに沿って補足と解説を私の言葉で以下に記します。

PART1:

虫歯を取り残した方が儲かる 歯科医10万人時代の"治さない"治療


私はブログやSNSでは今回週刊ポスト誌上で挙げられている"治さない治療"に相当することを"やったふり治療"と呼んだこともあります。日本国内では年々歯科医院の数は増え続ける一方,う蝕の数が減り続けています。とにかく減ってきた限られた疾患数と患者数を歯科界で取り合うようになり始めています。そして自身の医院内で延々と治療ネタとして循環させるためにはいい加減な治療で疾患の悪化や再発を意図的に起こす・次々に治療するネタを歯科医が意図して起こさせるような確信犯的行為を行っていると誌面では書かれています。
意図してこのような"治さない"治療を行っている歯科医の話が載っていましたが、多くの場合には臨床医は余り自覚しないで結果的に雑な治療を行うことで"治さない"治療を行っている場合が多いと思います。しかし第三者には明らかに意図的に"治さない"治療をしているように見えると言い換えた方が正確な表現のように思います。

今回の雑誌,誌面上の記事では割愛しているようですが歯周病治療は歯科疾患でう蝕治療と共に重要なので私がここに解説します。

  歯周病治療の場合には歯肉炎や軽度の歯周炎以外は歯周ポケット内にキュレット(画像参照)と呼ばれる器具で歯周ポケット内の歯根面に付着する歯石と歯垢を機械的清掃手技で除去しなければ歯周病の原因因子(細菌)を充分にポケット内から除去出来ずに治療は不十分になります。

街に多い短時間診療体制の歯科医院では日常臨床では手用キュレットなど使用しないで超音波スケーラーと呼ばれる器具などで雑に短時間処置する場合が多いと思います。この程度の短時間の治療行為だけでは中等度〜重度歯周炎の歯周ポケットが深い歯周炎には適切な治療が出来ないと思います。
 私のオフィスには巷の歯科医院で治らなかった患者さんがおいでになりますが、世界標準の手用キュレットによる治療で丁寧な歯周病治療を心がけています。

SRP.jpg
左がキュレットという治療器具ですが、そもそも医院にこの器具が無い、もしくは全く使われていない歯科医院も沢山有るようです。
右はスケーリング&ルートプレーニング(SRP)を行っている術中の画像です。

ある程度進行した歯周病治療はスキル有る先生や歯科衛生士によって丁寧に時間を掛けて行う必要がありますが、能力が無い歯科医院ではこういった スケーリング&ルートプレーニング(SRP) と呼ばれる基本的歯周病の処置がいい加減で歯周ポケット内に細菌が取り残されるために、その殆どで歯周病は再発します。この状態が歯周病治療に於ける"治さない"治療だともいえます。

一端ある程度ポケット内の細菌数が少なくなって回復したようにみえても定期検査に移行してもまた半年もすれば歯周ポケット内の細菌数がリバウンドして歯周病が再発し再び治療が必要になります。もちろんこうして延々と再治療を"治さない"治療で長期に繰り返せば患者さんから少なからず治療費が入り続けます。
歯周病治療でも故意に"治さない"治療をしていなくても能力がない歯科医院では結果的に"治さない"治療と同様になります。

ただ皆さんに注意して欲しいのは、歯周病治療の場合には適切な治療をして歯周病を治癒に導いた後、定期検査でメインテナンスしてゆくことは世界標準の科学的根拠に基づく正しい歯周病治療のスタンダードです。これと"治さない"治療を続けることとは区別して認識して下さい。 歯周病治療はメインテナンスを含め長期間の観察で意味を持つ、科学的根拠に基づく歯科治療です

ところで、当院には「1年以上ある医院に通っても歯周病が治癒しないので診て欲しい」などと患者さんが来院しますが、そういった患者さんの歯周ポケット内には歯石が沢山残存していて前医が歯周病治療を殆どしていないことが判明することがあります。

私は歯周病の講習会のインストラクターをしていた経験から一般的な多くの歯科医がキュレット(画像参照のこと)を使用した歯周病の基本的治療(SRP)を適切なレベルでできないことを十分知っています(もちろん歯科衛生士も同様)。


○歯学部では患者に一切触れないで学生が卒業する:

歯科大学や大学歯学部では現在臨床教育の時間が減らされています。
これは少子化の現代では国家試験の合格率を上げることが大学の経営上の死活問題になっているからです。すなわち、臨床教育に時間を割くべき卒業前の2年ほどはとにかく国家試験対策に時間を費やす状況で、例えば,う蝕治療や歯周病治療のSRPの臨床実習を殆どしないまま卒業しています。私の大学では学生当時,患者さんを配当されてSRPを実地で幾症例も行って、先生のチェックや口頭試問など受けて及第点を取れないと卒業や進級が出来ませんでした。実は私の大学には、このような患者による臨床実習を行う体制がありましたが、当時から患者に触れさせない歯学部も沢山ありましたが、今では一切患者に触れないで卒業するのが一般的歯科大での常識です。またSRPなどマネキン模型で実習を行えば良い方で、臨床的手技を殆ど実地で教えていない大学さえあります。仲間内の勉強会で全国の歯科大、歯学部出身の先生方と話して臨床実習を殆どさせない驚くような大学がある実態を私は知っていますが、ここでは敢えてそのようなトンデモナイ低レベルの大学の名前は公表致しません。


○歯科界では講習会は花盛り:講習修了証書を飾る痛い歯科医


証書 3jpg.jpg

大学教育が上に書かれた程度の壊滅的状況ですから、卒後に講習会等で学ぶ必要性があります。
しかし本当にレベルが高い臨床を学べる場も深いレベルで学べる知性がある歯科医も未だに少数派のように思います。

実は歯科界では歯科関連業者が材料や高価な器具を売るために講習会を開いているというのが実態です。多くの歯科医には自費治療のネタになる明日から自費治療で儲けるような即効性がありそうな講習会が人気があるようです。   

歯科業界では、そういった講習会の修了証書を待合室に飾って、いかにも"デキル歯科医"であるかのように患者さんへアピールする勘違いした痛い先生が多いのも、気を付けてもらいたい点です。   講習会の修了証書は歯科医の見識や技量を表すモノでは全くありません。


○健康保険制度の功罪を知ろう:

私は多くの歯科医院で適切に効果的歯周病治療がルーティンで行われていないにもかかわらず健康保険の請求は沢山され続けている驚くべき実態を知っています。

  う蝕治療と同様に実質的治療が行われないまま"治さない"治療が続けられて、こういった実質的治療が成されないまま保険請求されています。
雑な処置しか行われていないにもかかわらず歯科医院の口座には自動的に沢山の診療報酬が振り込まれ続けているのが恐ろしい歯科界の現状なのかも知れません。これは舛添要一氏を笑えない、あたかも歯科界は診療報酬泥棒のようなダークな側面です。 

ここで皆さんにお解り頂きたいことは受診する前に歯科医の素性(経歴・診療方針・治療例など)を知って能力ある良心的な歯科医を探して通院してもらいたいと私は主張しています。 

そうでなければ実質的効果がある治療が受けられないで、アナタの歯科疾患が治らない可能性があるからです。  これは全ての歯科治療に共通する最重要事項です。

歯周病の場合にも,う蝕治療と同様に巷の歯科医がそもそも歯周病を治療する技量が無いことが多いようです。 
今の歯科界では治療できない歯科医が多いために,歯科医院の間を患者さんが一生歯科疾患が治らないまま延々と循環するような状況です。むしろ、この状況こそが能力がない巷の不良歯科医にとっては有り難い状況なのかも知れません。


PART2:

日本人の7割の口の中にある「銀歯」が生み出す"負の連鎖"


この私が先日書いたブログ記事をご参照頂きたい。基本的には異なった切り口で誌上の記事と同じような趣旨を私も書いています。

私が良くブログで書いている"感染歯質の取り残し"に関しては感染の取り残しをすれば、歯科界では治療ネタを産み出すことになります. しかし 私はこれは歯科医の治療放棄と同じ酷い状況だと思っています。
 例えば,う蝕(虫歯)治療なら細菌が侵入している象牙質つまり感染歯質を残せばう蝕は再発します。そしてさらに細菌が歯髄へ侵入して歯髄炎を起こして抜髄など根管治療を行う必要性が派生します。そして根管充填後は冠を被せるような歯冠部補綴が必要になります。
すなわち,このように歯科医師の感染歯質の取り残しをおこなう"治さない"治療で更なる治療と治療費が連鎖して生み出されます. 

誌上記事にも載っているように細菌が侵入した感染歯質はう蝕検知液で局所を染めた後水洗しても、なお赤く染まったままになる歯質(赤く染まった象牙質)ですが、これは非常に客観的に検知できます。当院ではう蝕検知液をう蝕治療時にはほぼルーティンで使用しています。 
このような世界標準のごく当たり前の臨床手技を大切にステップを割愛しないで丁寧に行うことが日常臨床では大切だと私は考えています。 また、こういった基本を大切にする姿勢こそが現在の日本の歯科界には是非必要だと考えています。→当然こういった処置にはある程度の手間や診療時間を要します。=短時間診療体制では適切にこういったことをするのは難しいかも知れません。 



 

ここで、患者さんへのお願いですが・単に短時間で終わる歯科治療を喜ぶのではなく、真摯に丁寧な治療をされている歯科医師を評価して頂くことが、歯科界を変えて行く一歩になるコトを知って頂きたいと思います。




歯と銀歯の隙間が危ない:

先日のブログに書いたように保険適応の銀歯の素材はインレーに適さない硬い合金(12%金銀パラジウム合金)で、経年変化で辺縁に隙間が出ます。そもそも最初からインレーの辺縁部が不一致な精度不良が歯科界では一般的ですが、更に時間と供に開いてしかも歯科用セメントが唾液に溶解して隙間は大きく空いてミクロサイズの細菌が侵入するのには充分すぎ細菌にとっては大きすぎるほどの隙間が出来て細菌が入り放題になります。

このようにしていわゆる二次う蝕(二次カリエス)と呼ばれてインレーの下で新たなう蝕病巣が生じています。

インレーと窩洞2.jpg
二次う蝕が進むと上の画像のように象牙質が腐った状態(軟化象牙質が進んだ状態)になることもあります。

インレー模式図01-1.jpg
上の図のようにインレーの下には取り残された細菌を含む感染歯質が存在すればインレーが充填された後からう蝕が内部で進行します(= "2次う蝕" )。

保険治療の功罪5.JPG
上画像はごく一般的な歯科治療を受けてきた会社員の口腔内写真です。
この画像と同様な精度不良の治療は頻繁に患者さんの口腔内で見かけます。各々のインレー辺縁をご覧下さい。
ほぼ全ての辺縁が精度不良で不一致な状態です。段差や大きな隙間が見える箇所もあります。細菌が入り込んで内部は軟化象牙質と呼ばれる・象牙質の腐敗が進行していると想像出来ます。
インレー辺縁が光っているところは窩洞とインレー辺縁が不適合な箇所です.
 ちなみに私のオフィスでは数例の例外以外には保険の金属インレーは過去20年行っていません。 金属インレーなら可能ならば辺縁封鎖性が良いハイカラットの金合金(自費治療)をオススメしています.



PART3:

1回で済む治療をなぜか避ける・・・ 世界と逆行してきた日本の虫歯治療

現在は保険算定でもコンポジットレジン(CR)と呼ばれる歯質色で機械的強度も充分にある良い歯科材料が存在しています。う蝕の感染歯質を除去した後の穴(窩洞)にペースト状のCRを充填して、強い光線を照射すると天然のエナメル質などと同様に硬い状態に重合し固まる高分子化合素材(広い意味では高級なプラスチックの一種)です。

私の学生時代は咬合面には機械的強度や耐摩耗性が悪いためにCRは長期使用を前提とした場合には利用が推奨されていませんでしたが、昨今のCRはそういった従来の弱点を補うエナメル質と近似した特性を持った製品が続々と市販され臨床に広く利用出来るようになりました。 しかし諸々の臨床家の思惑から歯科臨床で充分にCRの理工学的革新的な恩恵が国内では利用されていない現状があります。

私もその点は以前から不思議でなりませんでした。保険治療ではハイカラットの金合金が使えませんからCRこそ,正しく使用できれば日本のう蝕治療の一部で臨床的な質を高めるものと思います。

大きく咬合面を覆うような窩洞は非適応症ですが、比較的小さめな窩洞ではCRは適応できます。う蝕をCRで充填するならば、即日治療が完了します。私のオフィスでも遠方からう蝕1,2本のために新幹線でお出でになる方もいらっしゃいます。特にう蝕治療なら当日1回で終了し余裕があれば数本でも可能ですから、そういった遠方の方にも都合がよい治療方法だと思います。

(ただし,窩洞の大きさなど条件によって,CR充填が適さないこともありますのでご了承下さい。


CRで治療し直したインレー窩洞.jpg

金属インレーと以前充填されたCR充填部の治療し直し、未修復のう蝕を綺麗にCR充填し修復した症例

特に比較的小さなう蝕窩洞にはCRを第一選択で使用することが常識になりつつあります。

保険制度では金属ならハイカラットの辺縁封鎖性が良い金合金ではなく不適切な硬い金属(12%金銀パラジウム合金)しか使えないことを考慮すれば、従来金属インレーで行っていた窩洞にも適切な術式でCRを使った方が二次う蝕の発生も少なく、コストパフォーマンスもよく臨床的利点は多いと私は考えています。すなわち適応症ならば特に保険診療では正しい手技でCR充填すべきだと思います。精度不良の金属インレーで問題を生じるなら、コンポジットレジン充填こそ患者さん本位のより良い治療と言えます。

一方では使用材料に制限が無い自費診療ではより高価なセラミックやハイブリッドセラミックスなどのインレーも良い選択肢になります。

インレーは適切な症例に適切な手技で治療を行えば良い治療方法です。
適応症と適切な素材を選び精度に気を付ければインレーでう蝕を治療することは正統派の最良の治療になります.
特に咬合面で大きな面積を占める窩洞や咬頭を含む場合にはハイカラットの金合金以外ではハイブリッドセラミックスなども良い選択肢になり得ます。

ハイブリッドセラミックスインレー.jpg
金属インレーを除去してハイブリッド型セラミックスでインレーを治療し直した症例:以前装着されていた金属インレーと比べて遙かに精度が高く辺縁に隙間がなく審美性も高い点も注目して下さい。

 *セラミックスやハイブリッドデラミックスの修復物は破折するために金属と噛み合わせる事は出来ません。対合歯の金属は同じ素材で修復します。


以前から私はブログ記事でう蝕治療に関連してミニマル・インターベンション(MI)という概念を幾度となく言及してきました。これは感染歯質を選択的に徹底して除去し可能な限り健全な歯質を保存するう蝕治療で最も重要な概念の1つです。この概念は歯髄を保存するために非常に有効な方法論です

ところで,このMIを実践するには健全歯質まで便宜的に拡大削除して充填するインレーではMIの概念を充分活かすことはできません。あくまでも現代のCRの理工学的技術革新でMIの概念が活きてくると換言できます。MIの概念とCRの理工学的特性はペアで意味を成すといえます。

 *注意すべきはミニマルインターベンション(MI)とは単に歯を削らない事が良いといった意味ではありません。感染歯質を取り残してはなりません。

最近、来院患者さんの中には執拗に歯を削ることを嫌がる方がいます。歯科分野では感染を除去した後にもある許容範囲で歯を削る必要性が出ることは当然です。見識ある良い歯科医を選べば必要最小限の歯質形成で補綴や充填処置を行ってくれるはずです。
患者さんの立場では良い歯科医を選ぶことこそ歯科治療成功への道で、これが全てです。 

不用意に予防拡大(便宜拡大)せずに健全歯質は殆ど削らないで済むCR充填のような治療方法ではMIの概念を遵守して治療を行えます。こういった側面でもMIの手法によるCR充填を行うう蝕治療は大きなアドバンテージがあります。

現実的な臨床ではCRでMIに則りう蝕治療する時にはステップワイズに確実な治療手技を採る事が必須です。ステップを割愛すると後でボンディング不良(接着不良)等によって隙間が空いたり脱落や破折、歯髄炎など起こすリスクを高めます。治さない治療を日常的にされている先生にはMIで行ったつもりでも高度な理工学的特性を持ったCRも無駄になるだろうと思います。

保険の金属インレーで雑に治療する一般的歯科医院の治療と比べてMI概念に則り行われるCR充填は歯科医師の丁寧な処置過程など手間がかかります。
一方,むしろ窩洞形成し異種をしても慣れた歯科医の手間はかからず簡単です。保険の金属インレーで治療することが手間を省いて利益を出そうとする臨床家に好まれることが理解出来ると思います。

しかし本当に高いレベルでインレー形成と印象を行う時には数倍も時間が掛かります。
 当オフィスに来院される多くの患者さんが今まで受けてきた金属インレーではなくCR充填やハイブリッドセラミクスを使ったインレーによるう蝕治療は意外に時間が掛かると驚かれるのは、巷の15分程度で行われる雑な保険インレーのう蝕治療と比べているからです。

MIに関しては私の過去のブログ記事う蝕治療は大切です!ミニマルインターベンション(MI)は基本ですをご参照下さい。
MIに関する治療過程を臨床写真で解説しています。



PART4:

 インプラントをやる歯医者の「6割」はトラブルを抱えている!

インプラントに関しては以前私はブログ記事を書いていますが、当時かなり反響がありました。そしてSNSでフォローしてくれる方にはインプラントや色々な歯科治療で失敗した方も多く、驚くほど潜在的に訴訟などに至らないまま泣き寝入りしている患者さんが多い状況が解ります。これは心から歯科医として心が痛む実態です。

誌面上ではインプラント治療における医療過誤的側面が書かれているようですが、 インプラントの日本での臨床上の問題点を掘り下げると書ききれなくなるので、ここでは割愛させていただ来ます。今回は週刊ポストで書かれていない側面について私は書くことにします。

まず、私は歯周病を講習会で同業者に教えた経験から歯周病も理解しないでSRPもできない歯科医師が安易に歯周病が治癒していない感染だらけの口腔内へインプラント治療を頻繁に行っている実態を知っています。この倫理を無視した臨床家の暴挙には心から呆れ果てています。

以下に皆さんに覚えておいて頂きたい重要なことを列記します。

インプラント周囲を適切に清掃しないとインプラント周囲炎(peri-implantitis)を生じます。

しかもインプラント周囲炎は未だにその治療方法が確立していないために進行したケースでは進行を止めることさえ充分に出来ません。インプラント周囲炎は学問的に治療方法が未確立なために治療方法が研究し尽くされている歯周病とは異なりインプラント周囲炎は未だに治療不可能と考えてよいと思います。すなわちインプラント周囲炎でインプラントを失う可能性があると換言できます。 

インプラントがケア不足で清掃不良になればインプラント周囲炎が生じ、そのインプラント周囲炎は未だに充分に治療できないという事を患者側が治療前に説明されていない現実が日本では歯科界の現状です。このように日本ではインフォームドコンセントが成立してい無い状態で高価なインプラント治療が行われています。全国で山ほど訴訟が起きていることはこのような歯科界の常識なき現状に原因があると思います。
  アナタはこんなインプラント治療を手放しで喜んで受けらられますか?

 インプラント周囲炎を生じさせないようにその発症リスクを下げるために残存歯があるケースでは歯周病やう蝕などの感染病巣を治療した後にインプラントを埋入することが必要条件で科学的根拠に基づく常識です。 

日本ではう蝕治療は当然行うにしても歯周病治療をほとんど行わないでインプラント治療をする歯科医が多いので驚愕です。
米国なら歯周病治療を行わないでインプラント治療して問題が生じれば数万ドルの慰謝料を請求されることは常識です。それほどまでに重大な過失事項だと皆さんも知って下さい。

当院に初診で来院された患者さんには最近はインプラントが既に埋入されている方がいらっしゃいます。そういった人工歯根で治療された方にインプラント周囲炎に罹患している方も実際に幾人もいました。
そういった方々の治療の殆どがメインテナンスが無い歯科医院で行われていることが特徴です。歯科医のインプラントケアの常識が未だに無い歯科医院がある現実は余りに酷いと思います。

それから、インプラント治療を行っている歯科医には意外に従来型の可撤式の義歯,すなわち入れ歯も満足なレベルで作製できない先生が多いのは恐ろしい現実です。私の知っているある歯科医師は「パーシャルデンチャーの遊離端義歯が作製できないから、インプラントしかないでしょう」と語っている方もいました。すなわちこの方は義歯を作る能力がないから人工歯根を利用すると主張しています。これは本当に恐ろしい歯科医の無能さとその先生の詭弁のように思います。


パーシャルデンチャー.jpg
この症例のように片側遊離端でも遊離端のパーシャルデンチャーは私は沢山作製してきました。この程度の義歯ができ無いような能力のない歯科医にはあきれ果てます。


インプラント治療を受けた経験がある患者さんは普通の入れ歯が出来ないのに数百万のインプラントを街の歯科医が治療している現実をどう考えるのでしょうか? 
入れ歯も作れないでインプラント治療をする歯科医の臨床レベルと倫理観の低さを心配すべきだと患者さんにはアドバイスしておきたいと思います


○高齢の患者を狙うインプラント好きな歯科医:アナタも狙われている:

まず、効率的に収益が得られるインプラント治療が歯科医にとって儲けどころになっている現状こそが患者さんに迷惑を掛けるインプラント治療に関わるトラブルの背景に存在します。

今の日本のように景気も良くない状況下でイケイケドンドン系の危ないインプラント好きな若造歯科医達には、全く倫理観など一緒に話していても感じたことがありません。ハッキリ言えば、こちらから特別に交流を持ちたいとは全く思えないような嫌な類の歯科医師達です。
このような社会状況でも気前よく数百万のインプラント治療を承諾してくれる患者さんは、比較的高齢の余裕がある方々が多いと思います。私は「小金持ちの年寄りを騙すな。」と言っていますし、そのような軽薄な若造歯科医を「歯科医師免許を持った詐欺師」と揶揄しています。

高齢者が口腔清掃が不良になる状況が想像出来るのに、入院したり認知症になったりすることが想像出来るのに躊躇無く「インプラントで失われた歯が甦る」と言ってデメリットも説明しないで治療をしてしまうのは医療人の倫理を喪失した人間の金儲けでしか有りません。

こういったことを平気でする様な人間は従来型の義理の話もしないでインプラントを執拗に勧めます。もちろん義歯もろくにできない歯科医が多いのも現実ですが、選択肢を与えない治療の説明には要注意です。それからアナタが安全に生き抜くためには歯科界の事情を知って、歯科医と話したときに信用できない人間は判別できるくらいの勘は持って頂きたいと思います。

日本ではインプラント治療を安全に行うための正しい認識が歯科医に乏しいので、歯科界の恐ろしい現実を患者さんは知るべきです。

学問的に言及されている通り残存歯の歯周病治療をしなかった事によってポケット内細菌がインプラント周囲に移動してインプラント周囲炎を生じている可能性が予想される例も本当にあると思います。現実的にこういった残念な例に当院でも遭遇しています。


現代社会は専門家、東大教授のような人間や公人が利権や保身のためにデタラメな事を言及して重要な事柄を隠蔽する世の中ですから、今更歯科医師がトンデモナイ治療をしていても誰も驚かないかも知れませんが、とにかく詐欺師のような歯科医師から身を守って健康を正しく維持して下さい。

////////////////////ご予約下さい /////////////////////



昨今,歯科医院が業者に依頼して作成した高額治療に誘導するためのブログ記事やwebサイトが多いのが現状です。

患者さんがそのようないかがわしい思惑の歪な情報に混乱しないよう患者さん本位の視点で正しい歯科知識の啓蒙のためこのブログを作成しています。私がオフィスで実際に行った臨床例をもとに作成しています。
これらコンテンツ全ては私が作成した私自身の臨床姿勢を反映したものです。

最近,歯科治療の方針に関するセカンドオピニオン*や治療に関する説明を行うカウンセリングへおいでになる方々が増えています。充分時間を割いて予約で行っているため(1回,1時間前後自費1万円)で行っていますのでご了承下さい。 *歯科相談,カウンセリング,セカンドオピニオンは保険給付外です.

私の診療姿勢に共鳴され,ご来院希望の方は是非電話予約して、当院をかかりつけ歯科医としてお使い下さい。


保険の金属インレーの治療し直し1本から適切な処置を素性も解らない歯科医院ではなく当オフィスでお受けください。
特に当オフィスでは過去に治療された治療の治療し直しを今まで沢山手がけてまいりました。
そもそも"治さない"治療をしているような街の歯科医に難しい治療し直しが適切に出来るでしょうか? 歯1本から全額にわたる大きな規模の治療し直しまで当オフィスでは行っています。

治療し直しの診査や治療説明など時間がかかる相談や説明,カウンセリングは保険給付外の内容ですから電話予約で自費代金(1回1万円)を頂きます。


診療に関しては麴町アベニューデンタルオフィスへお問い合わせ下さい。

なお,最近予約を守らない方や当日予約時間になってから電話でキャンセルされる方がいて困っています。ご予約を守ってお越し下さい。






/////////////  追記  /////////////


昨日、私が書いたこのブログ記事をお読みになったジャーナリストの岩澤倫彦氏から歯周病に関してのインタビューの依頼を頂いたが、私は所用があるためにお断りしました。









































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麹町アベニューデンタルオフィス 麹町アベニューデンタルオフィス 院長 戸村真一

麹町アベニューデンタルオフィス
院長 戸村真一

こんにちは、麹町アベニューデンタルオフィス院長 戸村 真一です。

街の歯科医院へ行くと感じる嫌な感覚を皆様が受けないような雰囲気にしました。 スカンジナビアン調に私自らがエントランスから室内の隅々に至るまでデザインし、 患者さんがリラックスできる清潔で清々しいセンス溢れる空間をご用意しました。

 巷の歯科治療の嫌な記憶を思い出すことのない快適な環境でお持ちしております。気持ちよく治療をお受け下さい。

日本の医療機関のホスピタリティーは低くセンスが感じられないのが現状です。 当院の室内環境は、私の診療哲学の現れです。 また、私のオフィスでは正しく丁寧に本当の歯科治療を致します。 正に、日本の酷い歯科医療のアンチテーゼを具現したのが私のオフィスです。