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2015年8月25日

喫煙と肺がんに関するブログ記事を先日書いたら、反響が大きくて患者さんから問い合わせがありましたので、歯周病学的な見地で少し補足します。


喫煙と歯周病:

喫煙と歯周病の関係は世界中で沢山の研究が報告されています。

まず、喫煙(タバコ)は歯周病の治癒を阻害させ進行させるリスクファクター(増悪因子)です。

しかし,このように喫煙は増悪因子であっても歯周病の原因ではありません。
よって歯周病菌が歯周ポケット内に存在して歯周炎の時に喫煙が問題になります。

*今回は混乱するためにグラフを掲載しません。

多くの研究で明らかなように喫煙者は非喫煙者に比べ歯周病治療をした後に再発リスクが高くなることはコンセンサスです。
ですから安全で歯周病再発を起こさないためには是非,禁煙すべきです。

・・・
私のオフィスでは原則的に歯周病治療をする際には禁煙して頂く事を条件としています。
すなわち歯周病治療では喫煙により治癒が阻害されるからです。

我々は細菌(歯石と歯垢)を徹底的に歯周ポケット内から除去することで歯周病を治療します。
治癒過程では喫煙(タバコ由来のニコチンなどの物質)により局所の毛細血管の収縮による効果だけで無く免疫細胞などにも影響を受けて創傷治癒も阻害されることが解っています。

・・・歯周病の治療が終わってからある条件では喫煙も可能ですが・・・・


世界中の沢山の研究で明らかなことは:

歯周病治療を受けた患者さんは積極的な機械的清掃のスケーリング&ルートプレーニング(SRP)だけを行った場合と、それと共に更に歯周外科手術を併せて行った場合でも、プラークコントロールがよく3ヶ月に1度の定期検査を励行した患者さんでは喫煙者でも治癒後に悪化する事が殆ど無い傾向がいくつかの研究で解っています。

すなわち、プラークコントロールが良く定期検査を正しく受ければ、歯周病学的健康を維持出来るという研究が一般的に明らかで、コンセンサスが得られています。

もちろん喫煙者は非喫煙者に比べ歯周病治療をしても再発リスクが高いこともコンセンサスです。
厳密な歯周病学的コントロールが無いと喫煙者は又以前のような歯周病に戻ってしまいますが、逆に徹底したコントロールを日々励行し定期検査に必ず来院される患者さんは喫煙しても口腔内の健康状態を歯周病学的に維持出来ると換言できます。

私のオフィスでも上の様な条件で高度にコントロールをされている方は愛煙家でも歯周病の再発など起きていませんし、良い状態を維持出来ています。


先日のブログで言及したとおり、愛煙家の方でも上の様な条件があれば喫煙は可能です。
このように愛煙家の方にも歯周病治療が一応済んだ後は個人レベルの嗜好である喫煙をする自由を行使して頂いています。
私は敢えて勧めてはいませんが、個人の責任で行ってもかまわないと説明しています。


患者さんが科学的根拠を知って、適切に愛煙家としての嗜好を楽しむ事を選択できることがすなわち"大人の考え方" で "大人の選択"です。


愛煙家の方は歯周病治療をお受け下さい


愛煙家の方は是非,ご来院頂き歯周病治療を受けて頂きたいと思います。
また,一方では歯周病学的治療を経験していない一般の喫煙者の方は非喫煙に比べ平均すると歯周病が進行している率が高いのが一般的傾向です。

違った観点では、歯周病治療を受けないまま知らずに歯周病を進行させるリスクファクターの喫煙を続けていれば歯周病は知らない間に進行しています。

愛煙家の方は上に言及したように歯周病管理下で喫煙を続ける事をお考え下さい。
歯周病学的バックアップは私のオフィスにお任せ下さい。

アナタも愛煙家としての大人の選択をされてはいかがでしょうか?


2015年8月20日

日本の医療は病院や製薬会社が作り上げた疾患が沢山存在している事は、現在では知的勘が勝れた方(リテラシーが高い方)では常識になり始めています。

縦割り行政である医療も妙に画一化した医療モードを日本社会に構築しました。
官僚が作文したような机上の理論や計算や数値で医療の世界や医療政策を促進してしまいます。
そうして作成されマスコミで流布されたモノの一つに減塩食信仰があると思います。
この30年ほどの医療業界の印象操作では最も怪しいモノが高血圧とコレステロールです。

一般的には医師に高血圧と診断された場合には薬剤(降圧剤)が処方され,食事指導(減塩食)を受け,また適度の運動をする様な指導も併せて受けると思います。

昨今,ほぼ数値のみで紋切り型に高血圧との診断が成される悪しき医師の習慣を学会レベルで正常値の修整と供に、その取り扱い指針を訂正する動きも出たことは多少の医師の反省が反映されているものと私は評価しています。

特に、昨今の個別の患者の生活全体など背景や身体的特徴を考慮しないで診察を済ませる保険医療によって数値のみで病名を付けることが平然と行われ続けています。

換言すると,上部だけ客観的に診断する方法論で請求点数を稼ぐ傾向が極めて強くなりました。
ですから皆さんの身の回りにも高血圧との診断を受けて通院を続け降圧剤を服用する方が大勢いることに気づくはずです。
では本当にそういった高血圧との診断が個別に臨床上妥当かといった疑念を持つのは私だけでは無いと思います.
また、私の患者さんでも安易に降圧剤を処方する内科医に抵抗して生活改善で血圧を降下させて安定させ医師を説得した方がいます。この方は本当に聡明な方で医療の潜在的害にいち早く気が付いた方といえます。


食塩摂取量と高血圧などに関する疫学調査:


世界中で様々な研究が行われていますが特に有名なモノでは
食塩摂取と高血圧などの疫学調査=いわゆる「インターソルトスタディ」と呼ばれる32ヶ国、52センター,10,079人を対象者として国際的に行われた食塩摂取量と血圧に関する疫学調査があります。

この結果からは多くの知見が得られていますが「必ずしも安易に減塩政策を広く国民に強制するような合理的根拠が無い、もしくは合理的説明を必ずしも得たモノで無かった」とする意見も多かったようです。

*ある研究をしてもその解釈には様々なモノが存在し議論が起きることが科学の世界では通常で、この論争もそうした典型でした。


実は塩分摂取量が高ければ血圧が上がる⇒塩分に感受性がある人(感受性)と塩分に感受性が無い人(非感受性)が存在します。
塩分に感受性があり血圧が上がる人(感受性)は全体の3割程度だと言われています。
そうした事から一律に減塩食のみをすすめても必ずしも高血圧患者でも血圧が下がらないヒト(非感受性)の方がむしろ多いと考えられます。

こうしたことから,一律に個体差(塩分感受性の差異)を考慮しないで行われる減塩食信仰による食事療法は実効性が無い誤ったものになる可能性が高いと考えられます。

むしろ、一方では血圧を下げるために行われる極端な減塩食や降圧剤服用により必要な血流量を本態性高血圧でも無いヒトの血圧を下げてまで全身の血流量を低下させて各種の疾患に罹患しやすい状況に追いやる可能性は危険な副作用といえます。


医学的根拠から言えば、塩分に感受性のある高血圧患者の方が,ある範囲で減塩した時に減塩による食事療法が医学的に正当化されます。


以下の画像と音声は、武田邦彦先生の解り易い見解ですからお聞き下さい。



「家庭での減塩生活は家族全体に影響」


家庭生活で特にご主人が高血圧と診断されて、減塩食生活をしている家庭が多いようです。

極端に食塩摂取量を制限し,そういった食生活を家族全体で送ると育ち盛りのお子さんにまで必要な塩分摂取が極端に制限されてしまいお子さんに悪い影響が出ていることが有り得るとの報告を栄養士等から聞いたことがあります。

例えば、極端な食塩摂取制限ではお子さんが無気力にすらなり易いとの事です。
これは不必要で極端な塩分制限によって無気力や半病人のようなうつ病にさえ見える状況を作ってしまったのだといえます。

現在、高血圧によって何らかの治療を受け食事療法や降圧剤服用を行っている方は今一度それを医学的根拠から再評価してみましょう! 
医師や歯科医師に騙されないで本当の意味で健康に生きてゆきましょう。

政府や医師が勧める医療政策には背後に大きな思惑があるので多くの弊害が存在します。
リテラシーを持って、公や医療業界の動向を懐疑的視点で観る習慣がどうやら我々には必要です。
恐ろしい世の中の一側面です。


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麹町アベニューデンタルオフィス 麹町アベニューデンタルオフィス 院長 戸村真一

麹町アベニューデンタルオフィス
院長 戸村真一

こんにちは、麹町アベニューデンタルオフィス院長 戸村 真一です。

街の歯科医院へ行くと感じる嫌な感覚を皆様が受けないような雰囲気にしました。 スカンジナビアン調に私自らがエントランスから室内の隅々に至るまでデザインし、 患者さんがリラックスできる清潔で清々しいセンス溢れる空間をご用意しました。

 巷の歯科治療の嫌な記憶を思い出すことのない快適な環境でお持ちしております。気持ちよく治療をお受け下さい。

日本の医療機関のホスピタリティーは低くセンスが感じられないのが現状です。 当院の室内環境は、私の診療哲学の現れです。 また、私のオフィスでは正しく丁寧に本当の歯科治療を致します。 正に、日本の酷い歯科医療のアンチテーゼを具現したのが私のオフィスです。