3.11後のインターネット・リテラシーについて
構造悪といえる「原子力ムラ」の悪事には正に狂気の一言しかありません。
以前から,私はインターネットリテラシー(ネットを利用して情報を活用する能力)で物事の本質を知って活用して欲しいと語ってきました。そして「騙されないで下さい」と言ってきました。
ネットリテラシーを考える上で最も良い例が原発事故や放射能関連の問題です。
さらに汚染環境を生き抜く日本人には必須の能力ともいえます。
まず今回も難しい事はお話ししません。
原発事故が起きた後に国民は政府の隠蔽や平然と国民の前でウソをつく態度に驚かれただろうと思います。
総理の菅直人氏が発狂し枝野幸男氏が「直ちには影響は生じない」とSPEEDIの情報を隠蔽した上で国民を被曝させ放置したことには驚いたはずです。
この初期被曝は相当に重大で今後、何らかの晩発性障害が生じた時に3.11直後の無防備な行動が悔やまれることでしょう。 (2011年3〜9月の初期被曝が圧倒的だった!)
◎国難に乗じて行う悪魔の如き措置
現在は、山下俊一、東電幹部や原発関係者は刑事告訴されるに至っています。
政府の隠蔽や被曝放置の中、2011年福島の危機管理アドバイザーに当時・長崎大学教授の山下俊一教授が就任(福島県立医科大学副学長にも就任)し、福島の住民を更に追加被曝させ続けています。
福島の高度汚染地に住民を縛り付け、ろくに検査さえしないで他都道府県では検査をさせないように医療機関や医師へ圧力をかけています。
これ自体が医師法違反であって、それを強制する事は非道な重罪であると思います。しかし、そんなことが通用する現在の日本は超法規的な状態といえます。
ネットユーザーの中には殺人に匹敵することと山下俊一氏らの言動や処置に狂気を感じた方もいたことでしょう。
よく考えて欲しいのは一貫してそういった状況を政府が放置し、むしろ後押ししている異常な状況をです(総理も同罪です)。
国難に乗じて行われる心を置き去りにした非道な政府や公の対応は、加速しているように思います。TPPやACTAの問題はリテラシーの高いネットユーザーなら良くご存じでしょう。新政権で恐ろしい事が更に国民に襲いかかってくるような気がしてなりません。
汚染瓦礫を全国に拡散するように細野環境大臣を全国行脚に向かわせて、全国各地で測定できない方法で瓦礫の線量をポケット線量計で計測する猿芝居さえしていました。これには市民でも知識のある人間は呆れ返っていました。全てにおいて一部の利権や米国からの意志に操られるような政府の態度には属国の哀れな状態を見る思いがします。
汚染瓦礫を拡散することは(民主党〜自民党)政府の計画通り進行中らしいです。
これは恐ろしい事です。宮城の瓦礫は県内で処理できると県自体も既に言及しているのにわざわざ西(北九州市)に移動させています。すなわち、その膨大な運送費の利権を関係者に供与循環する事が目的のようです。
宮城の瓦礫を北九州で焼却したことで,北九州も汚染されてしまいました。
全国に汚染を拡散してしまえば、放射性物質と重症な障害との因果関係を曖昧に出来ると考えているようです。利権以外に重要な点が因果関係を曖昧にすることです。これはすなわち政府の責任逃れに行き着くでしょう。
結局、最終的には責任を逃れる陰謀と言われているのも当然です。
更に更に、PM2.5が加わって、放射性物質による汚染との因果関係が曖昧に誤魔化されます。PM2.5によって呼吸器疾患や肺がんすら発生する可能性を否定できませんから。
むしろ今は呼吸器疾患やがん発生が生じるのは中国のせいだとする様なマスメディアの印象操作が始まっています(フクイチの放射性汚染の無策や拡散を棚に上げて、中国から飛んでくるモノが危険だといったように矛先を向け始めています)。
◎放射脳と揶揄するヒトがまだいますが....
放射性物質による汚染と被曝を心配するヒトを"放射能恐怖症"や"放射脳"と馬鹿にするヒトもいて、真剣に汚染状況を心配する方達は大変嫌な思いをされています。
もちろん全く見当違いな心配をしているのであるなら仕方が無いのですが、実態を知らないで安全デマを信用して見当違いの安心をクールな姿勢を気取っている方の方がもっと馬鹿です。
正しい汚染状況が隠蔽され、正しい認識や知識が無意味な情報や安全デマに埋没されてしまう事の危険性を理解すべきです。
当オフィスへも、医療機関に受診して「心配しすぎだと医師に鼻で笑われた」等々の医療人の無関心や心の無さを感じている患者さんが沢山来院しています。私は医療人を超えて一市民として当然の情報や知識を患者さんにはお話ししています。
「先生に内部被曝についてお話しできたのは初めてです」とおっしゃる方が多いことが日本の医療機関全体の思考停止を象徴しています。
◎予防原則の考え方が基本:これを無視した話は危険だと思うこと
一番簡単に解る放射能防御での妥当性の判断基準は予防原則に則ったモノであるか否かという点です。
「予防原則(Precautionary Principle)」あるいは「予防的措置(Precautionary Approach )」といいますが、科学的に因果関係が十分証明されない状況でも、規制措置を可能にする制度や考え方のことをいいます。
環境問題での化学物質に対する使用制限措置として使われ始めた経緯もありますが、今では社会科学的分野での基本的措置の基本概念です。
もっと具体的で簡単にいえば、未知の疾患や化学物質が問題となる時には、因果関係が解明されるまで待っていたのでは障害や被害が社会に広がってしまうので、より厳しく用心するという安全な考え方のことです。
特に、今回のような放射性物質に関することは、専門家でも意見や学説が別れる領域です。よって社会的被害や国民の障害を防止するためには無視してはいけない安全を期すための原則とも換言できます。
「100ミリシーベルトまでは被曝してもがんになる可能性はない」との山下俊一氏の発言は、そんな予防原則を無視した発言です。本来なら「どの程度被曝したらガンや重大な障害を受けるのか解らないので従来法通りに1ミリシーベルト以上は被曝しないように防御しましょう」と語ることが予防原則を厳密に捉えた対応です。
従来法通り1ミリミーベルトを限度に考えることは予防原則に則る正常な考え方と言えます。
ちなみに、100ミリシーベルトと言われる基準は、原発を促進する姿勢の組織であるICRPの研究結果を基準にしたモノです。一方、内部被曝を研究する専門家はもっと低いレベルの被曝でも障害が生じる立場を採る研究者が沢山います。むしろ、チェルノブイリ事故の後の今に至るまでの障害を調査した結果からは、低線量地域での障害は明白になっているのも事実です。
被曝線量の基準は論議が別れ論点です。被曝してからその真偽が解ったのでは遅すぎます。よって、極めて慎重に低い線量までも防御しようという考え方が、正に予防原則に則る予防原理です。
予防原則を無視した山下俊一氏の発言は世界的に学者や見識有るジャーナリストをも呆れさせました。
山下俊一氏は「子供にストレスをためさせないように屋外で遊ばせろ」、「ニコニコいしていれば放射能にヤラレない。」等々恐ろしい事を住民の前で発言しています。
皆さん、このおそろしいマッドサイエンティスト山下俊一の画像や発言を聞いて下さい。
福島や日本国民のみならずに、世界中の学者やジャーナリストは俊一氏の発言や処置に呆れ返り。フランスやドイツでは殺人者とまで罵られたのは当然です。
・以前私が書いたブログにリンクがある動画で山下俊一のウソや学者としての倫理性の無さを確認して下さい。
http://www.kojimachi-ave.com/diaryblog/2011/08/mt-preview75e0c5e85d38ccab186d330537560676e18854cf.html
○追加資料:731部隊と山下俊一:現在の福島原発の狂気は戦中戦後の石井部隊にまでさかのぼる事が重要
◎成澤宗男:「山下俊一」という「3・11」後に生まれた病理
私が感心した山下俊一に関する素晴らしい著述がありますので、これを参照して下さい。
◎医療現場における影響
内部被曝の研究者で有名なバンダジェフスキー先生も被曝の影響は眼に最も出やすいことを言及しています。
杏林大学医学部付属病院・眼科が、「初診についてのお知らせ」を出しています。
当院アイセンター(眼科)には患者さんが非常に多く来院され、急性期治療に支障をきたすようになってきました。年間3,500件以上の重篤な疾患の手術を行いながら、1日の外来には重病者を含む400~500人を超える患者さんが来院されており、現在の眼科常勤医師では対応しきれない状況です。
↑とのことです。すなわち、眼科領域の患者さんが増えて、外来がパンク状態だという状況のようです。
白内障も増加しているようですし、放射能汚染では眼に影響が出やすいと専門家も警告しています。
本来なら、被曝状況を悟られないようにする傾向がある医療機関でも、外来業務が混乱しているので、今回のような「お知らせ」を出さざるを得なかったのでしょう。
賢明な皆さんは,是非この事実から汚染環境の深刻化を読み取って下さい。
そして、子供対にもセシウムの影響と思われる心臓疾患の危機が迫っています・
茨城県取手市、心臓検診で異常報告が倍増!放射能による臓器不調の可能性が大!福島でも異常報告増加!