«  2012年1月  » 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
2012年1月31日


  

先日、来院した患者さんの口腔内を診たら、典型的な危ないインプラント治療を受けていました。(このケースは、レントゲン画像のみからでは危険性は充分には解らないことですが...)

以前からブログやtwitterで私が書いてきた通り、日本で行われている一般的なインプラント治療の一部はひどい現状です。

インプラント治療という学問自体は、かなり研究が進歩して良い学問体系が現在では出来上がっています。しかし、学問的常識外の治療を行う臨床家が沢山いる状況に私は警戒を促しています。

TJ1.jpg


インプラント部は周囲に出血があって、たぶん適切な状況にはないでしょう(インプラント周囲炎?)。

また、患者さんご本人が言及されていた通り、隣在歯の補綴精度もマージン部が不適合で酷い精度不良のセラモメタルクラウンが装着されていました。


患者さんは、このケースで従来から行われている一般的な隣在歯を支台とするブリッジ装着の選択に関して担当医から説明すら受けていませんでした。

一歯欠損では従来型のブリッジが第一選択の補綴方法です、しかしこの患者さんはそれすら知りませんでした。

歯科医は、恣意的に治療費が高い儲かるインプラント治療に誘導するような偏った説明をすることが多いようです。皆さんは、ブリッジの選択余地もあるという知識を持って下さい。

"インプラントは支台として隣在歯を削らない(形成しない)ことが利点になる"という理由を利点と主張する先生もいます(確かに利点にはなり得ます)が、例えば、このケースでは隣在歯は既に削られて補綴されています。
患者さんの言では、隣在歯を削らない利点を担当医が説明したと語っていましたが、隣在歯が既に削られているこのケースでは全く通用しない理由です。

また違った見方をすれば、不適切な状況でインプラントを埋入することでインプラント周囲炎という未だに治療方法が確立していない疾患に罹患するリスクが生じ得ます。
そのような本当に重要なインプラントの特性さえ説明しないで、結果的に患者さんに不利益を与えるケースが巷には沢山存在しています。


モノの見方が解らない、患者本位の視点が全く無い先生が高額治療費を得るために患者を騙して説明もナシにこういった治療をする現状を私は同じ歯科医として本当に嘆かわしく思えてなりません。


TJ 2.jpg


○インプラント治療(埋入)は、残存歯の歯周病治療が終わってから歯周組織が健全な状態に治癒してから行われるべきです 。

このケースでは口腔内は全体的に歯周病に罹患しています。
6〜8㎜ほどもある深い歯周ポケットが臼歯部には幾箇所も存在します。
そしてインプラント植立部も含めて全ての歯牙で歯周ポケットへのプロ-ビングで出血があり、排膿している部位さえあります(=全顎的に歯周炎です)。

すなわち、歯周病に罹患した口腔内に不適切にインプラントを埋入して、しかもインプラント自体も歯槽骨に適切に生着していないまま放置されています。

そもそも歯周病の治療を全くしないでインプラントを埋入すること自体が禁忌(症)ですから、インプラントを埋入したことは一種の犯罪的な加療行為です。

この治療は医原性疾患を故意に作り出したことになります。
このような詐欺的治療をするのですから、患者さんへのインプラント治療の基本的説明も無かったようです。もちろんインフォームドコンセントは不成立のままインプラントを埋入して高額な治療費を請求し受け取ったことになります。


「ただ儲かればよいと考える歯科医の罪は大きい」

このような治療は氷山の一角にしか過ぎません。

初診患者さんでインプラント治療を受けた既往がある方が最近はよくお越しになりますが、殆どの患者さんが歯周病治療が行われていないままもしくはう蝕治療も完了していない感染歯牙も残したままインプラントが埋入されています。

インプラント周囲へ口腔内に存在する歯の歯周ポケットやう蝕病巣から細菌が移動して来ることが懸念されます。
ですから、そういった感染したモノが有る口腔内へインプラントを埋入すればインプラント周囲炎のリスクを故意に高めることになります。よって禁忌だと言われています。

驚くことには、巷の歯科医は歯周病治療を完了しない状態でインプラントを埋入するのが一般的な状況のようです。

元々、短期間で比較的簡単に儲けようとする先生方が多いのが日本の歯科界の傾向です。そういった無責任な先生方もインプラント治療を平気で行っています。手間が掛かる歯周病治療は殆ど行わないでインプラント治療を終了して治療費をもらっているのです。

これが日本の無責任な歯科医が現在行っている歯科インプラント治療の現実です。


歯周病治療を完了してインプラント治療を行うことは世界的には常識で、欧米では歯科医の不適切な過失事実が発覚すると訴訟で敗訴して数万ドル以上の慰謝料等を請求されることになるので、日本のような子供だましの詐欺のような治療は行われていません。

日本では患者さんにも、もっと認識を高めて頂き不良なインプラント治療がなくせるようになって欲しいと思います。もちろん、悪いのは不良歯科医側の問題ではありますが....


繰り返しますが、常識では全く考えられないはずの学問を無視した危険なインプラント治療が行われている例が日本の歯科界では頻繁に患者さんの口腔内に見受けられます。

そして高額な治療費を患者さんから悪びれもなく無責任にもそういった歯科医は頂いています。

このような危険な状況を1人でも多くの患者さんに認識して頂き、危険な歯科治療を避けて頂きたいと思います。
ここではそのためにも敢えて、多くの患者さんに現状認識をして頂けるように啓蒙しています。
































« 2011年11月 | メイン | 2012年3月 »

Powered by
本サイトにて表現されるものすべての著作権は、当クリニックが保有もしくは管理しております。本サイトに接続した方は、著作権法で定める非営利目的で使用する場合に限り、当クリニックの著作権表示を付すことを条件に、これを複製することができます。
麹町アベニューデンタルオフィス 麹町アベニューデンタルオフィス 院長 戸村真一

麹町アベニューデンタルオフィス
院長 戸村真一

こんにちは、麹町アベニューデンタルオフィス院長 戸村 真一です。

街の歯科医院へ行くと感じる嫌な感覚を皆様が受けないような雰囲気にしました。 スカンジナビアン調に私自らがエントランスから室内の隅々に至るまでデザインし、 患者さんがリラックスできる清潔で清々しいセンス溢れる空間をご用意しました。

 巷の歯科治療の嫌な記憶を思い出すことのない快適な環境でお持ちしております。気持ちよく治療をお受け下さい。

日本の医療機関のホスピタリティーは低くセンスが感じられないのが現状です。 当院の室内環境は、私の診療哲学の現れです。 また、私のオフィスでは正しく丁寧に本当の歯科治療を致します。 正に、日本の酷い歯科医療のアンチテーゼを具現したのが私のオフィスです。