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2010年3月29日

街を歩いていると、歯科医師である職業病か他人の歯が気になる事があります。よく前歯の色やカタチが不自然な方を見かけます。本人も気になさっている場合 が多いようですが、多くの方がなかなか治せないでいるようです。

今回紹介する40歳台のこの患者さん(女性)は、お子さんも大きくなり余裕が出てきたので、前歯のカタチと色合いの不調和を主訴に同部位の治療を希望し来 院されました。
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上の写真は軽く表面をポリッシングした後の硬質レジン冠です。ここには画像記録がありませんが、初診時・ポリッシング前には、もっと硬質レジン前層冠に汚いステインが沈着し ていました。

硬質レジン前層冠というのは、金属冠の見えるところに歯質に似せた白いレジンという(一種のプラスチックのような)物質を盛って白く覆った冠のことです。

この冠は、表面が瀬戸物のセラモ・メタル・クラウンやキャスタブル・セラミック・クラウンに比べると比較的安価に治療できます。しかし、耐摩耗性が悪く、 歯垢、色素沈着や変色がしやすく、決して自然観のある審美性を保持できる補綴物ではありません。

当院では、特にお若い患者さんの場合には、その後の将来を考えると硬質レジン前層冠での修復は、全くオススメしていません。その理由は、このケースを見て頂ければお解り頂けると思 います。すなわち長い人生を美しい歯でにすごして頂きたいからです。


まず、前歯で一番目立ち、中心にある上顎・左右側中切歯(11,21)の二本の色とカタチが悪く治して欲しいと言うことでしたが、お話しするうちに、他の 4本も直すこととなりました。
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上の写真が来院時軽く表面をポリッシングした後の硬質レジン冠です。ここには画像記録がありませんが、初診時にはもっと硬質レジン前層冠に汚いステインが沈着し ていました。

硬質レジン前層冠というのは、金属冠の見えるところに歯質に似せた白いレジンという(一種のプラスチックのような)物質を盛って白く覆った冠のことです。

この冠は、表面が瀬戸物のセラモ・メタル・クラウンやキャスタブル・セラミック・クラウンに比べると比較的安価に治療できます。しかし、耐摩耗性が悪く、 歯垢、色素沈着や変色がしやすく、決して自然観のある審美性を保持できる補綴物ではありません。

当院では、特にお若い患者さんの場合には、その後の将来を考えると硬質レジン前層冠での修復は、全くオススメしていません。その理由は、このケースを見て頂ければお解り頂けると思 います。すなわち長い人生を美しい歯でにすごして頂きたいからです。

前医の支台形成(歯の削り方)や築造(土台)がいい加減であることが解ります。支台歯の築造(土台)が不適切なカタチのレジン*で作られていることも解り ます。辺縁周囲に歯石やセメントのカスなどが堆積しています。不適切な治療です。(写真参照)。

*治療前の支台築造は、問題が多く存在します。支台周囲には補綴物の精度の問題それが原因でやはり歯周病学的問題が出ています。今後も更に悪くなる確率があるため、徹底的に治療しました。(写真参照)。

再修復するにあたり、硬質レジン前層冠を除去しました。
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歯内療法と併せて、歯周病の問題があったため、口腔内の全歯牙にスケーリングとルートプレーニング(徹底的歯石除去)を行いました。

そして、上顎前歯6本を対照に4ミリ以上のポケットを残した部分と生物学的幅系を侵した部位に、歯冠長伸展術などの歯周外科手術で修正を施しました(縫合後の状態( 写真参照)。
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手術後6ヶ月ほど経過した最終印象前の状態です。正常な歯周組織が獲得されました(写真参照)。
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前医の支台形成(歯の削り方)や築造(土台)がいい加減であることが解ります。支台歯の築造(土台)が不適切なカタチのレジン*で作られていることも解り ます。辺縁周囲に歯石やセメントのカスなどが堆積しています。不適切な治療です。(写真参照)。


*支台築造は、問題が多く存在します。支台周囲には補綴物の精度の問題それが原因でやはり歯周病学的問題が出ています。今後も更に悪くなる確率があるため、徹底的に治療しました。(写真参照)。

もちろん、歯内療法も必要がある箇所はやり直しています(下のレントゲンが術後)。上のレントゲン写真のように、歯内療法をしないまま感染根管で放置され たところや、根管充填後、根尖病巣が残っている箇所を治しました(黒い影が消失か縮小しています)。
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◎このように外面的に見えない部分まで真面目に整えることが、予後の良い補綴には必須です。
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術前と完成後の状態を比較してください。

術前の中切歯は幅広の形態でした。この患者さんは面長の顔貌でしたから、前歯のカタチと顔のカタチとの不調和*がありましたが、完成後はこの点が改善され ました。また、完成後のセラミック特有の自然観は十分に患者さんの主訴を解決しています。

*ヒトは、特に前歯のカタチと顔貌とは相似形である事が多く、調和を取るために、顔貌(のカタチ)を参考にすべきです。

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このように自然なカタチで修復を終えました。

歯周組織や外面的には解らない歯内療法的(歯の内部)治癒まで得られました。

とかく、見かけの色やカタチだけを問題にすることが多いのですが、歯を取り巻くインフラまで健康を得る必要があります。こういった一面的でない治療価値を 大切にして、審美性を獲得することが求められるのです。


◎当院では、このように見えない部分の治療を徹底して行います。

 このような正しい補綴処置をご希望の方は、是非ご相談ください。


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麹町アベニューデンタルオフィス 麹町アベニューデンタルオフィス 院長 戸村真一

麹町アベニューデンタルオフィス
院長 戸村真一

こんにちは、麹町アベニューデンタルオフィス院長 戸村 真一です。

街の歯科医院へ行くと感じる嫌な感覚を皆様が受けないような雰囲気にしました。 スカンジナビアン調に私自らがエントランスから室内の隅々に至るまでデザインし、 患者さんがリラックスできる清潔で清々しいセンス溢れる空間をご用意しました。

 巷の歯科治療の嫌な記憶を思い出すことのない快適な環境でお持ちしております。気持ちよく治療をお受け下さい。

日本の医療機関のホスピタリティーは低くセンスが感じられないのが現状です。 当院の室内環境は、私の診療哲学の現れです。 また、私のオフィスでは正しく丁寧に本当の歯科治療を致します。 正に、日本の酷い歯科医療のアンチテーゼを具現したのが私のオフィスです。