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2008年12月18日

患者さんの口の中に装着されていた金属修復物(インレーなど)を取り去ると虫歯の感染巣が出てくるようなケースが多いのです。金属などが装着されているか
ら治療が出来ていると思ってしまうのは大間違いのようです。ここでは、そういった症例でCR修復で対処したものをご覧頂きます。



充填物の下にう蝕を発見した場合、既存の充填物を除去して充填し直すのですが、そういったときにはCR修復は都合がよいのです。(もちろん、金属やセラミック製の修復方法も行えます。)

[ 症例1 ]




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下顎左側第二大臼歯には、金のインレーが充填されていますが、辺縁が不適合な不良な充填状態です。詰め物と歯との間から細菌が内部に侵入していることも疑
われます。このような不良修復物に、金であるというだけの理由で数万円の自費治療費を支払ったのですから、この患者さんは気の毒です。



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金インレーを除去したら、近心側(歯の前側のコンタクト部)にう蝕(虫歯)が見つかりました。下層にはう蝕が大きく広がっています。写真では隠れています
が、遠心側にもコンタクトから波及しているう蝕がレントゲン上で確認できました。これも(写真には出ていませんが、)近心側と同様に治療しました。



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近心側にう蝕検知液(虫歯に侵された部分を染める液)に赤く染まる感染巣が確認できます。感染歯質(虫歯に侵された部分)の除去と検知液での染色・水洗を何回も繰り返しました。繰り返すことで、細菌に冒された部分と細菌を除去できます。



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検知液で赤く染まった感染歯質を完全に取り去った後の様子



術中には超音波器具に小さいダイヤモンドチップを付けたモノを使用したり、エキスカベーターという耳かきのような小さな先端部をもった手用器具で丹念に除
去してゆきました。この時は25分ほど時間を要しました。除去状態の確認は、マイクロスコープ(医科手術用顕微鏡)を使用し拡大下で行いました。

また、近心側コンタクト部には、メタル製隔壁(マトリックス)、クサビ(写真ではブルーのモノ)やリングでコンタクト部をわずかに離開させて充填し、マトリックス除去後にコンタクトが喪失しないように形状を再現しました。(←この方法が正しくできる先生は実に少ない)



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充填を完了し、水洗した後



コンポジットレジンという強い可視光線で硬化する材料により天然歯のように綺麗に充填を完了しました。この時、必要な解剖学的形態を再現し、小部位に分けて充填してゆきました。このため、充填操作に30分要しました。



ちなみに当院では、これは3万円からの自費治療*です。技量や治療時間など考慮されていない保険治療(3000円くらい)では著しく不採算になり、この方
法は行えません。治療価値をご理解いただき、真っ当な歯科治療をさせて頂きたいと思います。この症例のような方法では来院1回で充填は完了します。この点
は、綺麗な仕上がりと共にこの方法のアドヴァンテージです。特に余り大きくない虫歯治療ではオススメです。



*この治療費は、虫歯の状態や充填物の種類により異なります。また、充填する範囲や噛み合う歯によって、充填方法や材質などが変わります。詳しくは来院時にお尋ね下さい。







[ 症例2 ]


この方は、下顎右側臼歯が痛むことを主訴に来院されました。

症例1と同様に、保険適応12%金銀パラジューム合金によるインレーを除去して、CR充填にて修復した症例です。





古いインレー除去前



第二、第三大臼歯に金属インレーが装着されています。第二大臼歯も辺縁に歯質と金属間に著しい間隙を持っています。

(第二大臼歯は、第三大臼歯修復後に全部被覆冠で補綴修復予定)



インレー除去後



インレーを除去した状態です。黒く変色した感染歯質が認められます。

この症例では、二次的に進行したう食よりも、むしろ元々十分なう食感染巣が除去されることなく金属を充填したものと考えられます。これは、歯科医師(破壊者)による医原性疾患と言えます。



検知液で染まっています



既に、4,5回染色と除去を繰り返していますが、まだう食検知液に染まった部分が残っています。

う食検知液で何回も染色して、赤い染色部を丁寧に除去してゆきます。この操作に大変時間がかかります。



エキスカベート後



ほぼ染色部分が除去されたところ。古墳発掘現場のように穴が空いています。この後、症例1と同様にマトリックスを介してCRが充填されました。



頬側から生じたう蝕も見つかったため、深い穴が空いたように見える部分もあります。少し着色が残っているように見えますが、検知液非染色部まで除去しています。



充填後



術後の状態:天然歯のようにきれいに仕上がっています。

もちろん、術後痛もなく良好に経過しています。



充填後 ラバーダム下で



これは、ラバーダムを外した口腔内での状態



下に舌が写っています。このように舌がすぐ傍らに存在する環境を想像してください。とても、安全でドライな環境ではありませんよね?ですから、ラバーダム防湿はこの点でも必須な方法であることがご理解いただけると思います。



この症例は、自費治療です。技量や治療時間など考慮されていない保険治療ではこれは行えません。

本当の治療をご理解いただき、真っ当な歯科治療を受けて頂きたいと思います。





・・・・・



[ 自費治療費とは対価です ]



日本では、健康保険でかなりの治療が出来るようなシステムが出来上がっています。

ここで、注意が必要なのは、"治療を受けたということ"と"十分に治療が成された"ということは全く違うということです。何を言いたいかといえば、例えば
症例2の様に保険の充填物を歯医者さんに装着してもらっても、金属の下にはう蝕を起こすバイ菌が沢山取り残されていれば、再度痛くなって来院することにな
るのです。平均すると、採算の合わない保険治療では、十分な時間が取れず、"短時間診療"="雑な診療"となる傾向があります。症例2のケースは、ごく普
通に毎日のように患者さんのお口の中に見られることです。たぶん、保険ベースの荒い治療の多くで取り残しや適合不良による二次う蝕が存在するモノと考えて
います。



そのような不十分な治療と、対価を払ってこの治療のように十分な時間をかける良い治療(自費治療)を受けるのとではどちらをあなたは選びますか?



今回のような正しい方法の丁寧な齲蝕治療では、たった1本の歯にも麻酔を施す時間を含めればチェアータイムが1時間以上(平均1.5時間)かかります。う
蝕処置では微小部分を丁寧に治療する必要があります。どうか、繊細な操作を必要とする治療の価値をご理解いただきたいと思います。





*もちろん、当院も保険治療を行っておりますが、"時間がかかる治療"や"完全な治療をお望みの方"には、自費負担での治療をお願いしております。







[ ラバーダム防湿は必須 ]



○ラバーダムを使わない医院では治療を受けるな!



歯の背景の緑色の部分は、ラバーダムというゴムの膜です。これが正しい保存療法では必須であることは、世界中のコンセンサスです。世界中の教科書に"使用しなければならない"と載っています。

これを使用しないと細菌を含んだ唾液や呼気の湿気などで術野が汚染され、無菌的処置や接着が適切に行えません。当院では、歯内療法やこのような修復処置時
には必ずラバーダム防湿法を使用しております。しかし、残念ながら日本では多くの医院で(95%とも言われている)使用されていません。さらに、健康保険
の点数改正で、ラバーダムの点数が無くなりました。これも更に追い打ちをかける結果になったように思います(もともと算定だけして、実際は使用しない医院
が多かったようですが...)。





*当院では、保険・自費の区別無く、使用できる場合には必ずラバーダム防湿法を行っております。安心して治療をお受けになって下さい。





○ラバーダム防湿法の励行は、真っ当な先生の印



特に、歯内療法(根の治療)時にラバーダム防湿法を使用しないような歯科医師は、適切な診療をしないダメな先生だと思います。細菌を歯の中から除去すべき
処置なのに、逆に細菌感染を新しく起こしているのです。危険ですから、そんな医院で治療を受けない方が賢明です。真っ当な治療をしている医院を探してくだ
さい。



*歯内療法時に使用するリーマーやファイルという(ヤスリ状の針のような)小器具の誤飲防止にも必須です。誤飲して、気管に入ったら大変です。毎年かなりの数の誤飲例が全国で報告されています。ですから、ラバーダムはそういった観点からも使用しないと危険なのです。



◎当院では、多くの歯科医院でいい加減な処置をされている部分を、丁寧で正確に治療しております。これはラバーダム使用の励行だけではなく、治療全般にわたります。すなわち、後日患者さんへ迷惑をお掛けしない充分な治療のためには正確な治療過程が必須だからです。



歯茎、歯の根の治療など基礎的な治療の多くは、保険の治療が可能です。ただし、この治療のようにお時間と技術を使う治療では自費治療費を頂きます。充填方法・材質や補綴方法など選択肢が複数ある場合も多いので、治療方法や治療費などは個別にご説明・ご相談いたします。



また、巷でみられる、いわゆる「15分治療」などの短時間で雑な診療は一切しておりません。初診時には、お困りの部分のみならず、お口全体の状況を診察す
るために、多くの場合1時間以上お時間を頂いております。丁寧で安全な精度ある治療をお望みの方は、是非当院へお越し下さい。



・ご予約は、電話(03-5637-7300)でお願いします。



              麹町アベニューデンタルオフィス院長

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麹町アベニューデンタルオフィス 麹町アベニューデンタルオフィス 院長 戸村真一

麹町アベニューデンタルオフィス
院長 戸村真一

こんにちは、麹町アベニューデンタルオフィス院長 戸村 真一です。

街の歯科医院へ行くと感じる嫌な感覚を皆様が受けないような雰囲気にしました。 スカンジナビアン調に私自らがエントランスから室内の隅々に至るまでデザインし、 患者さんがリラックスできる清潔で清々しいセンス溢れる空間をご用意しました。

 巷の歯科治療の嫌な記憶を思い出すことのない快適な環境でお持ちしております。気持ちよく治療をお受け下さい。

日本の医療機関のホスピタリティーは低くセンスが感じられないのが現状です。 当院の室内環境は、私の診療哲学の現れです。 また、私のオフィスでは正しく丁寧に本当の歯科治療を致します。 正に、日本の酷い歯科医療のアンチテーゼを具現したのが私のオフィスです。