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2008年12月25日

休日、銀座へ行った折、アップルストアへ寄りました。クリスマス前なので、沢山のお客さんが展示品を操作していました。その中で、MacBookProの
前でたぶん70代後半とおぼしき品の良いご婦人がスタッフの説明を受けておりました。失礼ながら、とてもお年とは思えないキーボード操作に私は驚きまし
た。横からこの方が話しているお話しが耳にはいりました。「GHQが退去してから、だから昭和20年代後半ですけどね、大手町でわたしタイプを打っていた
の。」とのこと、どおりでお上手なはずです。この方、今の丸の内OLの大先輩といえます。尊敬_(._.)_ 



今ではかなり高齢の方でもコンピュータをお使いになるようになりました。自宅にいながら、食材をオーダーしたり、お友達やコミュニティーとアクセスしたり
と、ネット経由で豊かな生活の可能性が広がったに違いありません。ただし、ここで知識や情報といったモノをどのように正確に活用するかが問題となります。
実は、このBlogを書くきっかけは、ネットや巷にあふれる歯科関連の情報や知識を皆様に少し考え直してもらいたいと思ったからなのです。



私は、基本的治療を丁寧に行うという極めて当たり前な方針を貫く歯科医師です。ここにあげる症例も、特にご高齢の方で欠損補綴をご希望される方、またご本人やご家族が義歯かインプラントかの選択に迷われている方にご覧頂きたいと思います。







[ インプラントのリスク知ってますか? ]



現在、「入れ歯が要らない。」「硬いモノが何でも噛める。」とか、とかくインプラント治療が最良の選択肢のような書き方をした記事広告(記事を装った単なる広告)が週刊誌やネットに氾濫しています。



医院HPにも私は書いていますが、歯の掃除を自分自身でできなくなったらインプラントはどうなるのか?誰も説明していません。



60才以上になって、入院しないで一生を全うできる自信のある方などいないのではないでしょうか?すなわち、入院してお掃除を適切に出来るでしょうか?い
いや、入院などしない状態でも、お年の方がどれだけお口のお掃除を出来るでしょうか?病院でも、自宅でも特に年をとってから十分に口腔清掃が行われる適切
な環境は、未だ日本にはなかなか見つかりません。



もし、口腔清掃出来ないことがあればインプラントはどうなりますか?

もし、インプラントがダメになったら誰がどのように直してくれますか?



こういったリスクを全く説明しないまま、埋入してしまう臨床医が多いのは社会的な大問題です。

欧米なら、この医師は説明不足のため訴訟で多額の賠償金を払うことになるでしょう(日本でも、潜在的に沢山のインプラントがらみの訴訟が行われている現実を、あなたはご存じですか?)。





インプラントは、天然歯より強くはありません。

むしろ細菌の侵襲に弱い面があります。

天然の歯ならば、歯周病に侵されてもスケーリングなど歯周治療を行えば治ります。しかし、インプラントではそうはゆきません。元来、インプラントの植立している解剖学的状況が、こういった侵襲に弱いモノなのです。



おまけに、ダメになったら骨がえぐれたように大きく失われます。

問題になったときのことを考えて治療をお受けになった方がよいと思います。



*インプラントの功罪に関しては、今後改めて書かせていただきます。





・・・





ここに挙げるのは、インプラントなどより遥かにシンプルな当たり前の部分義歯を作製した例です。問題が生じずらい義歯の何モノかをご理解いただけたら幸い
です。口腔清掃を考慮すれば、シンプルな構造かつ脱着可能なものが良いことは、お解り頂けると思います。また、よい義歯の判断基準もご理解いただけると思
います。





[ 症例 I.M. ]





正面



この方は、60才の女性です。退職されて、時間が出来たので全顎(お口の中全体)の歯科治療を希望されて来院しました。歯周病も進んでいました。



術前5枚



下顎の臼歯部(奥歯)が無かったり、冠が被った歯がありますが、古い治療で虫歯が出来ていたり、前歯の見かけが悪かったりしています。



*上顎・中切歯2本には40年ほど前に装着された金の冠がみられます。通称"額縁"といわれるモノですが、今でも農村部に行くと、こういった冠が被った方を見かけます。





PR5模型・口腔内



全顎の歯周病治療を行い(歯周外科はまだ行われていない)、技工所で正確に作製されたプロビジョナル・レストレーション(意味のある仮歯)を装着しました。



この時点で、患者さんは日常生活には困らなくなる訳です。歯周治療や歯内療法の途中でも、気にせず治療期間を延ばすことが可能です。最終的な補綴物のカタチなど仮の歯を修正した結果決定され、最終補綴物のカタチへ移し替えられます。



ishiimari 正面完成



完成です。術前と比べてください。





final rest。



これは、最終補綴物(冠=セラモメタルクラウン)が入った口腔内写真です。



歯周組織の再検査(再評価)の結果、歯周組織が健全になりました。プロビジョナル・レストレーションを参考にした最終補綴物が装着されました。



義歯入れた状態の5枚法



これは更に金属床・局部床義歯(パーシャルデンチャー)を装着した状態です。キッチリ義歯が装着され、健全で機能的に咀嚼出来る状態に調整されています*。



*通常、義歯は数回の調整が必要です。新しい義歯をお入れいただき、"当たる"ところや"痛い"箇所を削除します。これを何回か行わないと本当の"使える義歯"にはなりません。





denturekaisetu



それぞれの部分の役割と各々のカタチに、義歯として機能するための意味があります。この義歯は、義歯の一部に貴金属(ヴァイタリウム)を使用した舌感の良いモノです。私の医院では、下顎の最終義歯にはこのタイプをオススメしています。



写真2,3:赤いレジン床部の辺縁は、舌が動いたり、口を空いたときの粘膜の動きを阻害しないで咀嚼運動が自由に出来るように決定されています。



写真1(金属部・裏側から):舌の前・下顎の前歯・歯頚部数歯に渡された金属部に注目してください。通常、この部分の厚さは1ミリ以下で、舌感が良くなっ
ています。前歯の歯頚部1/3程度もカバーし、圧が歯牙と粘膜に可能な限り均一に分散するように考慮され設計されています。



つい一昨日も義歯は気になって嫌だとおっしゃる患者さんがいました。今回のようなタイプの義歯なら、慣れたら装着している感じがなくなります。これは、眼
鏡と同じで最初眼鏡のフレームが気になっても、慣れれば眼鏡をかけていることさえ忘れるほど気にならなくなるのと同じです理由です。







resutoza



咬合面から見て犬歯には維持するためのレスト座(ミドリ矢印部)を設定しています。上顎の犬歯から犬歯の6本は、連結して作られています。犬歯より後ろがダメになったときに、両側犬歯に維持を求めてこのレスト座に維持装置がかかり義歯が入るように予め設計されています。



このように、先読みによる設計も重要です。





dennture

 



義歯解説図



今回の症例は、私が良く設計するパーシャルデンチャーの典型的ケースです。



義歯にかかる咬合力などの力は、欠損部粘膜、金属(床)部、レスト(ミドリ矢印部)、線鉤(針金部)、鉤歯などに可能な限り力が均等に分散されるように設計しています。



ヘタな義歯は、鉤歯に力の負担を掛けすぎる為、早期に鉤歯(線などが掛かる歯)がダメになり義歯も使えなくなります。



義歯を作る技術的なことは、多分に経験則によるところがあり、義歯を普段作ったことがない先生には難しいといえます。私は、20年ほど沢山の義歯を作ってきたので、自信を持って治療させていただいております。



義歯の作製を希望される方は、お気軽にご相談下さい。











 ところであなたは、まだインプラントを選択されますか?

2008年12月19日

あなたは、自分の受けた治療の内容やレベルを本当に理解していますか?不完全でトンデモナイ治療を受けているかも知れませんよ!?

ここにお見せするのは、かなり大きな医原性疾患を他院のある歯科医師が作ってしまった例です。ある日(15年前のこと)、30代後半の患者さんが来院され ました。「ある医院で口の中全体に白い歯を被せてもらったが、鼻の下辺りが何箇所も腫れてどうしようもない。」「元の医院に行っても直してくれないので、 いろいろな医院を廻ったが、抗生物質をもらうだけで治療してくれない。」といったことだった。数軒廻ったあげく、我が医院へたどり着いたらしいのです。医 院に訪れたときには、抗生物質のおかげか小康状態で特に腫れた状況ではなかったのです。

この患者さんが通われた医院は、私の前の医院の近くだったのですが、何故あそこへ行ったのか?全く理解に苦しみます。

医院内の様子や、歯科医師に会って話を聞いた時の印象だけでも、ある程度は解るはずなのに...世の中には、ヒトが生きてゆくために必要な"勘"が悪い方 がいるようです。この患者さんも"勘"が狂っていたように思います。(それから、この医院は燃えないゴミを医院の裏で焼却して、何度も市役所から注意され ていた札付き医院でした。待合室も小汚い...)


正面ー術前

この患者さんの正面観です。
前歯に被せられた冠が何か変です。
切端も一致してもいませんし、歯肉も...


術前五枚法

これが、お口の中の様子です。
陶材を金属に焼き付けたセラモメタルクラウン(=通称"メタルボンド冠"・自費負担)が沢山装着されています。
まともな歯科医師ならこれを見ただけで、この症例が何かおかしい治療であることがだいたい解るのですが、この患者さんは白い歯が入ったということで当時は、とても喜んでいたそうです。

そして、お口の中のレントゲンを撮影し、驚くべき状況が判明しました!


術前X-RAY

前歯の根管治療(根の治療)が全くされていないまま、いたずらに大きく太いコア(支台築造物)がそこへ挿入されています!!それらの歯の先端には、黒い影に見える根尖病巣が確認できます。これが、腫れの原因だったわけです。

これは、ハッキリ言って"犯罪"です。

その他の部分も根充不足だったり、根充がオーヴァーだったり著しく歯内療法の状態が不良です。歯内療法の問題は、毎日いらっしゃる患者さんの多くが、大なり小なり抱えている問題ですが、これほどまでに沢山いい加減な治療をされているのは初めてでした。

別途・追記を参照していただきたいのですが、冠も歯の削ったマージンと全く一致していません。不良補綴物が装着されています。前歯部では辺縁の歯肉を不適 合な冠が無理に押していますし、無理に歯肉溝の深いところまで削っています(生物学的幅径の破綻:後述)。それによって、歯肉が悲鳴を上げています (>_<)ゞ

生物学的幅径は、結合組織性付着と上皮性付着を合わせて約2ミリで、歯間乳頭部ではこの幅が広く、唇側ではより狭い傾向があります。生理的歯肉溝を考慮すると、骨頂からおよそ3ミリの部分に補綴物のマージンを設定するようにすることが必要と考えられます。

プロビジョナル5枚法

これは、歯内療法・歯周治療(オペを含む)など終えて(詳細は追記を参照のこと:要クリック!)、患者さんのお口にプロヴィジョナル・レストレーション (仮の樹脂製(レジン)の冠)を装着したところです。この状態でオペ後の更なる歯肉の成熟、口腔清掃のし易さ、かみ合わせの具合、歯のカタチに関する修 整...等々をチェックして良好ならば、外形を参考に最終補綴物(=冠やブリッジ)を作製して装着します。


final 正面

最終補綴物が装着されました。

この患者さんは、歯肉角化層の薄い部分がある歯肉のタイプです。時々、女性で見かけられるタイプです。プロービングでBOP(ー)(=出血がない=炎症がない)でも、辺縁歯肉が少し赤みがかり炎症を思わせるような外観です。(しかし、炎症はありません)

final 5枚法

バイトアップ(かみ合わせを挙上)し、骨を削除するオペをしたことで、前歯部は歯が長い状態になりましたが、健全な歯周組織と正常な咬合(かみ合わせ)が獲得されました。

*セラモメタルクラウンの設計も、ご注目いただきたい。
セラミックとセラミック(陶材=瀬戸もの)、金属と金属が噛み合うように設計されています。特に気をつけるべきことは、セラミックと金属が噛み合うような 場合は、セラミック冠が著しく摩耗してしまい、破折の原因にもなります。こういったことを歯科医師でも知らないヒトがもの凄く多いのです。補綴学の基本の トレーニングが出来ていない先生に大きな規模の補綴治療を受けるのは危険なのです。


final X-ray

これが、私が治療した後のX線写真です。術前と比較して十分に根管治療が成されてことがお解り頂けると思います。

今から15年ほど前なので、今より技量の点では未熟だったと思いますが、かなり一所懸命にこの症例に向き合ったことを思い出します。結局、まるまる2年治療期間がかかりました。



上下6前歯比較 X-ray

前歯部だけ、術前・術後を比較するともっと解りやすくなります。

根尖病巣(根の先の黒い部分)の消失と縮小が確認できます。術前、ある程度長い間感染した状態に根が放置されたことから、象牙質深部まで細菌の感染が懸念 され、一端病巣が消失しても安心は出来ません。厳しく言えば、予後は必ずしも良好とは言えないのです。ここが難しいのです。どんなに後でよい治療が施され ても再発を抑えられる保証が必ずしも無いのです。→最初にきちんと治療してもらわないと歯の寿命は短くなります。ちゃんと治療できる先生のいる医院へ受診 しましょう。

前医が、コアを装着するために根管上部を大きく拡大したことで、今後破折のリスクが高くなりました。この点は私ではどうも出来ないことで全く残念です。 削った歯は戻ってきません。こういった原理・原則を正しいカタチで理解して臨床で実践する臨床医に診てもらいたいものです。


二枚比較

更に、術前・術後の二枚を比較してみましょう。

ほぼ消失・縮小が解ります。


◎治療過程をもう少し詳しく知りたい方は、以下をご覧下さい。



[ 治療過程・詳細 ]

クラウン・コア除去4枚


1.前歯セラモメタルクラウンと歯のマージン(継ぎ目の部分)をプローブで探っているところです。マージンが著しく不一致なことが解りました。この後、冠を除去しました。

マージン相当部を尖った器具(探針など)で探ると、ここに段差を感じることがあります。これが明らかな時は、精度の悪い補綴物が装着されていると考えられます。

2.冠を除去するとコア(金属の土台)が出てきました。形成が全くデタラメでヘタです。一本のマージンに仕上げられていません。

3.これが除去されたセラモメタルクラウンです。たぶん1本10万円くらいかけて装着したのでしょう。気の毒です。

4.これが除去されたコアです。一度、装着されたコアを外すのは容易なことではありません。この時もかなり時間がかかりました。それから、コアを外す際に残存歯質に力が沢山かかるため根の破折が生じるリスクが高くなります。


sakurai

冠を除去し、コアを除去した後の痛々しい歯周組織(下の写真1に続く)


endo治療

コアを外した後は、感染根管処置をしました。

1.コアが外された根の周囲の歯肉にびらん状の歯肉の腫脹が見られます。全く適合していない冠が装着されたことにより、歯肉は不用意に圧迫されていたことが解ります。先に書いた"歯肉の悲鳴"とは、このことです。

2.根管治療をしているところです。歯根が歯肉縁下に潜っているため、ラバーダムを正規の方法で掛けられず、妥協的に写真の様な格好で装着しました。この際。周辺軟組織には器具を接触させずに時間を掛けて行いました。この後、水酸化カルシウム系の糊剤で仮充填しました。

3.仮封(仮のフタ)して、

4.前歯部だけ、プロヴィジョナル(仮歯)を仮着しました。

しばらく、水酸化カルシウム系の糊剤で仮充填した後、ガタパーチャポイント(樹脂系根充剤)による根管充填をしました。


上顎ope4枚

1.前歯部に、歯冠長進展術(crown lengthening)を施しました。
これは、いわゆる生物学的幅径(Biologic width)を得るために行いました。この症例のように、不適切な位置に形成された場合すなわち、歯周組織の生理的かつ解剖学的適正な位置を超えて冠の マージン設定などされてしまうと歯周組織は悲鳴を上げるわけです。こういったケースでは、歯冠長進展術を行います。この手術後精度が高いジャストフィット の補綴物を装着することで歯周組織の生理的環境が獲得されます。

2.これは、オペ後1週間の抜糸前の画像です。

3.これは、オペ後3ヶ月の画像です。歯肉が引き締まりきれいな治癒が達成されています。

4.プロヴィジョナルの装着後です。

右側冠除去 ope

1.下顎左側臼歯部の不良補綴物を除去しました。このブリッジも精度が悪く、前歯部と同じような不適合を呈していました。

2.ここでも、不明瞭な形成形態が明らかになりました(=ヘタな形成です)。歯肉が悲鳴を上げています。

3.生物学的幅径が侵され確保されていません。ですから、これを獲得するために骨切除を伴う歯冠長進展術(crown lengthening(歯周外科手術の一種))を施さざるを得なかったのです。本当は、大切な歯を支持している骨は除去したくないのですが...



上下形成後,B.T.など

1.プロヴィジョナルが装着された状態です。これから形態等が決定されました。半年くらいこの状態だったので、良い情報が得られました。

こういったプロヴィジョナル・レストレーションの状態で様子を見ることが大切です。単に、"仮歯"という仮の"被せ物"ではなく、ここから得られる情報が最終の補綴物に反映することこそ、ねらいなのです。

2.最終印象後、バイト採得(かみ合わせを記録)しているところ。当初、顎間距離(上下の顎の距離:噛み合わせの高さに関係する)が低くなっていたので、これ前歯で3ミリほど挙上しました。これにより、咬合学的に生理的状態を獲得しました。

3.4上下顎の最終印象時の様子
2008年12月18日

患者さんの口の中に装着されていた金属修復物(インレーなど)を取り去ると虫歯の感染巣が出てくるようなケースが多いのです。金属などが装着されているか
ら治療が出来ていると思ってしまうのは大間違いのようです。ここでは、そういった症例でCR修復で対処したものをご覧頂きます。



充填物の下にう蝕を発見した場合、既存の充填物を除去して充填し直すのですが、そういったときにはCR修復は都合がよいのです。(もちろん、金属やセラミック製の修復方法も行えます。)

[ 症例1 ]




1



下顎左側第二大臼歯には、金のインレーが充填されていますが、辺縁が不適合な不良な充填状態です。詰め物と歯との間から細菌が内部に侵入していることも疑
われます。このような不良修復物に、金であるというだけの理由で数万円の自費治療費を支払ったのですから、この患者さんは気の毒です。



2



金インレーを除去したら、近心側(歯の前側のコンタクト部)にう蝕(虫歯)が見つかりました。下層にはう蝕が大きく広がっています。写真では隠れています
が、遠心側にもコンタクトから波及しているう蝕がレントゲン上で確認できました。これも(写真には出ていませんが、)近心側と同様に治療しました。



3



近心側にう蝕検知液(虫歯に侵された部分を染める液)に赤く染まる感染巣が確認できます。感染歯質(虫歯に侵された部分)の除去と検知液での染色・水洗を何回も繰り返しました。繰り返すことで、細菌に冒された部分と細菌を除去できます。



4



検知液で赤く染まった感染歯質を完全に取り去った後の様子



術中には超音波器具に小さいダイヤモンドチップを付けたモノを使用したり、エキスカベーターという耳かきのような小さな先端部をもった手用器具で丹念に除
去してゆきました。この時は25分ほど時間を要しました。除去状態の確認は、マイクロスコープ(医科手術用顕微鏡)を使用し拡大下で行いました。

また、近心側コンタクト部には、メタル製隔壁(マトリックス)、クサビ(写真ではブルーのモノ)やリングでコンタクト部をわずかに離開させて充填し、マトリックス除去後にコンタクトが喪失しないように形状を再現しました。(←この方法が正しくできる先生は実に少ない)



5



充填を完了し、水洗した後



コンポジットレジンという強い可視光線で硬化する材料により天然歯のように綺麗に充填を完了しました。この時、必要な解剖学的形態を再現し、小部位に分けて充填してゆきました。このため、充填操作に30分要しました。



ちなみに当院では、これは3万円からの自費治療*です。技量や治療時間など考慮されていない保険治療(3000円くらい)では著しく不採算になり、この方
法は行えません。治療価値をご理解いただき、真っ当な歯科治療をさせて頂きたいと思います。この症例のような方法では来院1回で充填は完了します。この点
は、綺麗な仕上がりと共にこの方法のアドヴァンテージです。特に余り大きくない虫歯治療ではオススメです。



*この治療費は、虫歯の状態や充填物の種類により異なります。また、充填する範囲や噛み合う歯によって、充填方法や材質などが変わります。詳しくは来院時にお尋ね下さい。







[ 症例2 ]


この方は、下顎右側臼歯が痛むことを主訴に来院されました。

症例1と同様に、保険適応12%金銀パラジューム合金によるインレーを除去して、CR充填にて修復した症例です。





古いインレー除去前



第二、第三大臼歯に金属インレーが装着されています。第二大臼歯も辺縁に歯質と金属間に著しい間隙を持っています。

(第二大臼歯は、第三大臼歯修復後に全部被覆冠で補綴修復予定)



インレー除去後



インレーを除去した状態です。黒く変色した感染歯質が認められます。

この症例では、二次的に進行したう食よりも、むしろ元々十分なう食感染巣が除去されることなく金属を充填したものと考えられます。これは、歯科医師(破壊者)による医原性疾患と言えます。



検知液で染まっています



既に、4,5回染色と除去を繰り返していますが、まだう食検知液に染まった部分が残っています。

う食検知液で何回も染色して、赤い染色部を丁寧に除去してゆきます。この操作に大変時間がかかります。



エキスカベート後



ほぼ染色部分が除去されたところ。古墳発掘現場のように穴が空いています。この後、症例1と同様にマトリックスを介してCRが充填されました。



頬側から生じたう蝕も見つかったため、深い穴が空いたように見える部分もあります。少し着色が残っているように見えますが、検知液非染色部まで除去しています。



充填後



術後の状態:天然歯のようにきれいに仕上がっています。

もちろん、術後痛もなく良好に経過しています。



充填後 ラバーダム下で



これは、ラバーダムを外した口腔内での状態



下に舌が写っています。このように舌がすぐ傍らに存在する環境を想像してください。とても、安全でドライな環境ではありませんよね?ですから、ラバーダム防湿はこの点でも必須な方法であることがご理解いただけると思います。



この症例は、自費治療です。技量や治療時間など考慮されていない保険治療ではこれは行えません。

本当の治療をご理解いただき、真っ当な歯科治療を受けて頂きたいと思います。





・・・・・



[ 自費治療費とは対価です ]



日本では、健康保険でかなりの治療が出来るようなシステムが出来上がっています。

ここで、注意が必要なのは、"治療を受けたということ"と"十分に治療が成された"ということは全く違うということです。何を言いたいかといえば、例えば
症例2の様に保険の充填物を歯医者さんに装着してもらっても、金属の下にはう蝕を起こすバイ菌が沢山取り残されていれば、再度痛くなって来院することにな
るのです。平均すると、採算の合わない保険治療では、十分な時間が取れず、"短時間診療"="雑な診療"となる傾向があります。症例2のケースは、ごく普
通に毎日のように患者さんのお口の中に見られることです。たぶん、保険ベースの荒い治療の多くで取り残しや適合不良による二次う蝕が存在するモノと考えて
います。



そのような不十分な治療と、対価を払ってこの治療のように十分な時間をかける良い治療(自費治療)を受けるのとではどちらをあなたは選びますか?



今回のような正しい方法の丁寧な齲蝕治療では、たった1本の歯にも麻酔を施す時間を含めればチェアータイムが1時間以上(平均1.5時間)かかります。う
蝕処置では微小部分を丁寧に治療する必要があります。どうか、繊細な操作を必要とする治療の価値をご理解いただきたいと思います。





*もちろん、当院も保険治療を行っておりますが、"時間がかかる治療"や"完全な治療をお望みの方"には、自費負担での治療をお願いしております。







[ ラバーダム防湿は必須 ]



○ラバーダムを使わない医院では治療を受けるな!



歯の背景の緑色の部分は、ラバーダムというゴムの膜です。これが正しい保存療法では必須であることは、世界中のコンセンサスです。世界中の教科書に"使用しなければならない"と載っています。

これを使用しないと細菌を含んだ唾液や呼気の湿気などで術野が汚染され、無菌的処置や接着が適切に行えません。当院では、歯内療法やこのような修復処置時
には必ずラバーダム防湿法を使用しております。しかし、残念ながら日本では多くの医院で(95%とも言われている)使用されていません。さらに、健康保険
の点数改正で、ラバーダムの点数が無くなりました。これも更に追い打ちをかける結果になったように思います(もともと算定だけして、実際は使用しない医院
が多かったようですが...)。





*当院では、保険・自費の区別無く、使用できる場合には必ずラバーダム防湿法を行っております。安心して治療をお受けになって下さい。





○ラバーダム防湿法の励行は、真っ当な先生の印



特に、歯内療法(根の治療)時にラバーダム防湿法を使用しないような歯科医師は、適切な診療をしないダメな先生だと思います。細菌を歯の中から除去すべき
処置なのに、逆に細菌感染を新しく起こしているのです。危険ですから、そんな医院で治療を受けない方が賢明です。真っ当な治療をしている医院を探してくだ
さい。



*歯内療法時に使用するリーマーやファイルという(ヤスリ状の針のような)小器具の誤飲防止にも必須です。誤飲して、気管に入ったら大変です。毎年かなりの数の誤飲例が全国で報告されています。ですから、ラバーダムはそういった観点からも使用しないと危険なのです。



◎当院では、多くの歯科医院でいい加減な処置をされている部分を、丁寧で正確に治療しております。これはラバーダム使用の励行だけではなく、治療全般にわたります。すなわち、後日患者さんへ迷惑をお掛けしない充分な治療のためには正確な治療過程が必須だからです。



歯茎、歯の根の治療など基礎的な治療の多くは、保険の治療が可能です。ただし、この治療のようにお時間と技術を使う治療では自費治療費を頂きます。充填方法・材質や補綴方法など選択肢が複数ある場合も多いので、治療方法や治療費などは個別にご説明・ご相談いたします。



また、巷でみられる、いわゆる「15分治療」などの短時間で雑な診療は一切しておりません。初診時には、お困りの部分のみならず、お口全体の状況を診察す
るために、多くの場合1時間以上お時間を頂いております。丁寧で安全な精度ある治療をお望みの方は、是非当院へお越し下さい。



・ご予約は、電話(03-5637-7300)でお願いします。



              麹町アベニューデンタルオフィス院長

2008年12月16日

ここに、ちょっとした治療の一例を示します。光硬化型コンポジットレジン(CR)という材料を使って、見かけ上も美しく即日完了するちょっとした治療の一例です。このケースのように問題が生じずらいシンプルな方法論を患者さんへ提示ですることも、我々歯科医師のつとめであると考えています。


[ 症例1 ]



この患者さんは、上顎の左側前歯(左側中切歯)と右側前歯(右側中切歯)の先端部(切縁)のカタチが揃っていないことによる見かけの悪さの改善を希望していました。

治療方法は以下のように幾つかあります。



1.左の歯を削り(形成して)、白い歯(セラモメタルクラウンやキャスタブルセラミック)をかぶせる方法
2.左側中切歯の表層だけ形成しラミネートベニア(薄い瀬戸モノの歯や合成樹脂や競れミック系の薄い歯を貼る方法)を切端まで処理する方法

3.切端部をCR充填して処理する方法



等々が考えられます。



このうち、1と2の方法は歯の前面の表層もしくは全周を形成する事になり、しかも費用は比較的高額になります。また精度が良くないと歯周炎やう蝕といった問題も起きるリスクを含んでいます(逆に、精度ある仕事が成されれば長持ちのする良い方法でもあります。)

一方、3の方法は変色や摩耗などは1,2に比べ劣るものの、治療費は安価であり、修整・やり直しも容易です。



注意:1~3は、ある確かな意図があればどの方法を選択しても良いわけです。その意図するところが、適切であれば問題ではありません。



tezuka1



術前:左右側の中切歯の切縁が不揃いで、審美的に問題があります。



左側中切歯の切縁から続くやや茶色い部分は深部から生じておりますが、患者さんが気にされていないので手をつけないことにしました。



tezuka2



術後:左右側の切縁が自然観を持って揃い、かなりきれいに修復できました。



左側切縁の透明感も再現されています。現在材料の向上とテクニックでこのくらいは可能です。



歯をほとんど削らずにしかも、形態や色の再現もかなり出来て治療費も抑えられるので左側中切歯切縁部にCRを充填しました訳です。





[ 症例2 ]


この症例では、患者さんは前歯切縁近くの白斑が気になり、この改善を希望して来院されました。





furomoto術前



切縁近くに白濁した白斑*があります。

(白斑周囲の黒い線は、鉛筆で書いた線が写り込んだものです。)

白斑削除後.jpg

歯を余り切削したくないという意図に沿って白斑の層のみを一層切削しました。



furomoto充填後



白斑があった部分へCRを充填して研磨を終えたところです。





*白斑とは歯を覆うエナメル質の表層から数十~数百ミクロン下の層に軽い脱灰を起こした状態ですがこれは臨床的にはう蝕(虫歯)ではありません。よって、
ブラッシングなどコントロールをしていれば、う蝕とは違って特に進行しません。そういった白斑ですが、審美的問題(観た目が悪いこと)の改善を希望されました。



他医院でパーシャルベニアやクラウンで修復する方法を奨められたそうですが、私のすすめる侵襲が少ないCR充填法を希望され修復に至ったわけです。



敢えて顔の間近で手鏡でよく観察するとCRを充填した部分は一応は判別できます。患者さん本人はその点を少し気にされるかもしれませんが、他人からはそういったことなど全く解らないと思います。このようなケースとしては、臨床上は十分成功したケースと考えています。

また、クラウンなどで修復する方法はありますが、十数万円の自費治療費が派生します。しかし今回のような低侵襲の方法で、もし将来更に希望する場合はより侵襲が多い方法を行えば良いと思います。
基本は出来るだけ侵襲が少ない方法を第一選択にしてより侵襲の多い方法はその次のステップと考えるのが合理的だと思います。


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現在、やたらに歯科医師が歯牙を切削する傾向が見られます。臨床家は補綴・修復をするときにはもちろん形成を行うわけですが、必要のない事をするような、いわゆる"オーバー・トリートメント"を行う傾向が巷に散見されます。この背景には、歯科医師側の高額治療費を得ようとする思惑があると思います。
また、例えオーバー・トリートメントであっても精度が高い仕事であれば良いのですが、精度不良では治療したこと自体が結果的に歯の寿命を縮めることになります。それは一種の医原性疾患です。



私の学生時代にはCRは強度や耐久性に劣り、安物の修復材料のように見られていました。しかし、現在では接着歯学歯科材料学の向上からケースによっては金属やセラミックに代わり得る歯科材料として推奨できるものと考えています。

2008年12月15日

皆さん、降圧剤を飲んで歯肉が腫れることをご存じですか?近年、高血圧の患者さんも増えています。それらの多くの方が、降圧剤を服用していますが、ここで問題なのがそのうちの何割かに歯肉増殖症が発症するという事実です。


特に、ニフェジピンによる歯肉増殖症が有名です。これは、一種の副作用です。服用者の2~5割に程度の差こそあれ発症するといわれています。
しかし、一般的に内科医はこういった歯科領域の副作用を患者に注意することはないようです。
降圧剤服用+歯周疾患により発症する副作用なので、服用者であっても歯周病を治療することで必ず治ります。
発症予防のためにも降圧剤を服用されている患者さんには歯周病の治療をオススメいたします。



[ 症例:H.S. ]

ここに示す症例は、40代女性の降圧剤服用患者で、下顎前歯部の歯肉の腫脹を主訴に来院されました。



正面



ご覧のように、下顎前歯部に歯冠を半分以上覆うくらい歯肉が腫れています。

典型的な増殖症です。





初診・5枚法



前歯部の腫れが著名ですが、ほかの部分も歯周病によって侵され、発赤・腫脹しています。



この症例では、腫脹部以外も含めて歯周病の基本的治療であるスケーリング&ルート・プレーニング(徹底的歯石除去など)を全顎的に行いました。





BOP正面



前歯の歯肉は腫れることで見かけ上、歯の周りに大きな溝="ポケット"(仮性ポケット)を作っています。歯周病のポケット測定に使うプローブという器具でポケットを測ると深いポケットを形成して、出血が著しいことがわかります。



このポケットには、細菌の塊(プラーク)が存在しこれが悪さをして強い炎症を生じています。





時間経過



これは、歯肉腫脹部の治療過程を経時的に比較したものです。
はじめは、患者さんにブラッシングだけしてもらいました。これによって少し腫脹の消退がみられます
(0→1W)。
さらに、超音波スケーラーでポケット内のスケーリング(除石)と洗浄をしました。
この時点で顕著な腫脹の消退がみられました(1W→2Ws)。
そして、手用キュレットで丁寧にスケーリング&ルート・プレーニングしました(2Ws→3Ws)。
3Ws以降は、特に歯肉縁下には触れず、歯肉縁上を磨く(PMTC)だけで経過観察しました。
3週目(3Ws)で既に腫脹は消えています。
3週(3Ws)以降は2ヶ月(2Ms)まで安定して再発の兆候は見られませんでした。







術前・術後



術前・術後の歯肉の状態を比較してください。



前歯部の腫脹のみならず、他の部分も含めてお口の中全体の歯周病が改善され、引き締まった健康な状態となりました。



*降圧剤服用者で、歯間乳頭部(歯と歯の間の歯肉の三角地帯)が丸く膨らみだしたら、初期症状が始まっているかもしれませんので、歯周病治療をお受けください。





術後



きれいになりました。



メインテナンスの励行で、よい状態が保て再発を抑えられます。





・・・





[ 歯肉増殖症の話 ]



薬剤を服用していても歯周病でなければ、歯肉増殖症は生じません。また、増殖症を発症しても、歯周病の原因因子であるバイ菌(歯垢=プラーク)を局所から取り除けば(歯周病治療すれば)、必ず増殖症は改善されます。



○歯肉増殖症になる可能性がある薬剤



・ニフェジピンなど、降圧剤(カルシウム拮抗剤)

・ダイランチンなど抗てんかん薬

・シクロスポリンAなどの免疫抑制剤



現在、上の3種類の薬剤を服用して副作用としての歯肉増殖症を発症することが知られています。臨床上、見かけはニフェジピンと他の2剤の場合は同じで区別できません。また、全て治療方法も同じです。



○治療方法



使用を中止すれば改善されますが、原則的に各々薬剤の服用は中止できませんから、治療方法は発症するための原因因子(バイ菌=歯垢・歯石)を除去して治療することになります。ですから、具体的治療方法は以下の2つになります。



・スケーリング&ルート・プレーニングによる、オーソドックスな歯周病治療



・歯肉切除による方法(スケーリングも併用する)



今回は、浮腫性の増殖だったので、歯肉切除は行いませんでしたが、セルライト(オレンジ・ピールスキン)のようなぶつぶつした見かけの繊維性の歯肉増殖を
起こしたケースでは、反応が悪いことが考えられるため、歯肉切除を選択することがあります。一度に悪循環を改善できるので、著しい改善が早期に得られま
す。



○その他気をつけること



・歯肉増殖症の患者さん(ニフェジピン服用者)が医科の病院に受診して、腫瘍を疑われて生検(バイオプシー)を採取されたり、各種検査を受けた方がいまし
た。口腔内のことは、歯科にまずは受診すべきでしょう。こういった疾患は、医師には認識がないので大事(おおごと)になってしまったようです。ただ、残念
なことにこの疾患を全く知らない歯科医師も多いので、歯科医院へ行っても治療できないかもしれません。



・改善しても、メインテナンスを含め口腔環境をある程度厳格にキープしていないと再発の危険性が大きいといえます。基本は、一般の歯周病と同じですがさらに徹底した管理が必要です。







*ご来院ご希望の方は、まずお電話にてご連絡下さい。



常時、歯科全般及び、上のような歯肉増殖症の患者さんをお受けしております。お気軽にご来院下さい。

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麹町アベニューデンタルオフィス 麹町アベニューデンタルオフィス 院長 戸村真一

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院長 戸村真一

こんにちは、麹町アベニューデンタルオフィス院長 戸村 真一です。

街の歯科医院へ行くと感じる嫌な感覚を皆様が受けないような雰囲気にしました。 スカンジナビアン調に私自らがエントランスから室内の隅々に至るまでデザインし、 患者さんがリラックスできる清潔で清々しいセンス溢れる空間をご用意しました。

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