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2015年10月23日

    

先日、来院された患者さんの保険の金属インレーの下に発達したう蝕が酷かったので、画像で記録しておきました。

日常的によくある事なのでこの頃こういったものは敢えて画像に撮りませんが、街の歯科医が雑に行うう蝕治療の金属インレーの問題を多くのヒトに知ってもらうためにも、ここにブログ記事として今更ながら書かせて頂きます。

巷の歯科医のう蝕治療が不良なために毎日のように保険の金属インレーが脱落して患者さんが来院します。
殆どがインレーが外れた窩洞には茶褐色に変色した感染歯質と軟化象牙質が認められます。
私が幾たびもブログ上でこういった話を書いてきたことですが、殆どのケースではインレーで治療した時に感染歯質を歯科医師が取り残したまま充填しているので後でその中の細菌が活動し出します。そして歯痛が起きたり詰め物(インレーなど)が脱落します。


この症例では、歯痛によって異常感を感じて患者さんが来院されました。

画像:右は保険の金属インレーが歯に収まった状況です。
外面的にはその下がどのような状態か解りません。
一般的に、インレーが脱落していない限りは患者さんはどれほどう蝕にヤラれているのか解りません。

しかし左の画像をご覧になれば歯質が侵されていることがお解りになるでしょう。
細菌感染で象牙質が軟らかく軟化した状態(軟化象牙質と呼ぶ)が解ります。

歯冠部を覆う無機質が97%のエナメル質と違って、その下の象牙質は有機質の塊です。
よって細菌感染すれば腐敗します。
この画像はインレーの下で放置されて腐敗が進んだ危険な状態を表しています。

インレーと窩洞.jpg






下の画像はある程度の軟化象牙質を除去した後、コンポジットレジン充填のためのマトリックス(金属製の囲い)を装着した状態です。
まだ変質した歯質は残っています。う蝕検知液には殆ど染まらない程度に細菌が侵入している歯質は除去出来ていますが、まだ変色した歯質は残存しているので更に歯髄間際まで歯質を除去してから充填します。

*学問的にう蝕検知液(赤色)で染まる歯質は細菌が存在する歯質です。
また臨床ではう蝕検知液で染まる部分は細菌感染層と判断します。しかし慢性病巣では細菌感染していない(う蝕検知液に赤く染まらない層)でも一部に変色した層が存在します。私は露髄する間際まで安全のために出来るだけ変色層は除去するように努力しています。

臼歯部の狭く視野が悪い場所で器具操作をするために、このような治療し直しには長時間を要するケースが多いので治療をお受けになった方々には再治療の困難性や価値をご理解頂けると思います。

不良インレー2.JPG





下の画像は、光重合型コンポジットレジンと呼ばれる歯質色の充填材料で一応充填処置が終わった状態です。

 *この状態で様子を見て問題がなければ、希望に応じて補綴(セラミックやハイブリット冠による自費治療など)できます。


不良インレー3.JPG

 


 

 


下の画像は金属製マトリックスを除去して処置が終わった状態です。
歯痛の原因除去が出来て咀嚼出来る状況になりました。
この状態で一応は治療終了です。


不良インレー4.JPG

更にこの状態を歯冠形成して後希望に応じて歯冠部にセラミック冠などで修復する場合もあります。


ここまで治療を終えれば患者さんのご希望により
セラミック冠など歯質色のキレイな補綴物での治療が可能です。

ここで重要な事は,歯髄(神経組織)を保存して生物学的状態で歯を保存するために上に書いた様な徹底した適切なう蝕治療が大前提だと言えます。
すなわち感染源を除去することがう蝕治療には必須です。

その先に正しい補綴治療も存在します。
画像の例のように歯の局所に病原因子である細菌を放置したままでは正しい治療は行えません。




◎まとめ

重要な事:当院では上に描いた様な治療し直しや窩洞を修整して印象採得しセラミックなどでの再治療も頻繁に行っています。
他院で治療し直して来院された方の中には精度不良の保険インレーで再び雑な治療を受けて以前同様に脱落や歯痛を併発して来院される方もいます。

そういった前医はう蝕治療の基本が理解出来ていないので再び雑なう蝕治療で患者さんを苦しめているのです。不良な治療を日常的に行い続ける多くの歯科医には正しい治療し直しはできません。
実は治療し直しは1番難しい治療分野です。

見識ある良医へ治療し直しを依頼しない限り再び同じ轍を踏むことになります。


☆☆☆
ご家庭にお子さんがいる方は、お子さんにこのような不良な金属インレーを街の歯科医に何のことわりも無く治療されないように、くれぐれも気を付け下さい。
一度削られた歯は戻りません。絶対に可愛いお子さんにはこのような不良治療の危険性を回避して下さい。

危険な歯科治療を避けて是非、治療し直しや正しいう蝕治療は麴町アベニューデンタルオフィスへ!

お問い合わせ下さい。
*当院は電話予約のみです。ネット経由ではお受けしていません。


*治療の詳細は診察をしていない状況ではお答えできません、まずはご来院下さい。
自費カウンセリング(歯科治療相談と説明)も行っていますのでご利用下さい。









2014年6月16日

○根面う蝕とは:



去年、途中で予約をしていたにもかかわらず通院を止めたある患者の口腔内写真を思い出したので記事を書きます。

下の写真に写っている茶褐色の部分(黄色の矢印部)が根面う蝕です。
正確にはこのケースでは根面う蝕から少しエナメル質の境界部を越えて一部エナメル質にまで及んでいます。

一般には、根面う蝕は歯肉が退縮して露出した歯根面にできるう蝕(虫歯)です。
歯肉退縮は生理的には歯周病治癒後やブラッシングなどの機械的刺激意外にも加齢でも生じます。

露出した歯根面は露出初期にはセメント質で覆われています。
特にセメント質は比較的中性域に近い弱酸で脱灰される特性があるために
弱い弱酸を出す乳酸桿菌といった種類の細菌にも容易に侵されてしまいます。
cf.エナメル質に生じるう蝕を作る原因菌はミュータンス菌のように強い酸を出すことでエナメル質が脱灰されてう蝕病巣が形成されます。


セメント質は数十μmの薄い層なので,容易に摩耗してその下の象牙質が露出してしまいます。
さらにその下層の象牙質に至れば大変にコラーゲンが多い有機質故に、細菌感染で変質(腐敗)して茶褐色を呈します。


根面う蝕2JPG.JPG


上に口腔内の側方面観を一枚だけ掲載しますが、口腔内は左右とも同様に根面う蝕とエナメル質う蝕が沢山有りました。 また今回の記事では咬合面や他の口腔内画像は割愛しますが、臼歯は全て重度にう蝕に侵されています。


通常は,歯周病の治療により歯肉が退縮して引き締まった後に根面の露出は生じますが、
そういった歯周病治療後やメインテナンス期に起き易いのがこの根面う蝕です。

歯周病のコントロールは出来ていても口腔内の細菌叢に乳酸桿菌のような弱酸を出す細菌が沢山存在するヒトにはこの根面う蝕歯は非常に起き易いので注意が必要です。

*根面う蝕局所は、ある種のセメント系の充填材やフッ素含有レジン系充填材など適切な充填が可能です。

科学的リサーチによれば、口腔清掃が良好な方にも生じ易い点が大変に厄介です。
すなわち、細菌叢にそういった細菌が多い患者では起き易いので細菌が産生する酸に負けないように歯質側を耐酸性に歯質強化する方法を採ります。

具体的にはフッ素によるう蝕抑止が世界的にコンセンサス有る有効な方法論と言えます。
定期検査でのフッ素剤や日常的なフッ素含有の洗口剤等の塗布や洗口を励行する事が進められています。

特に、根面う蝕が認められる患者はう蝕活動性が高いハイリスクグループと認識して
徹底したオーラルケアを患者がセルフケアとして行うと供に
歯科オフィスで定期的(通常3ヶ月毎)に徹底したプロのオーラルケアを受ける必要性があります。







○歯科治療の成功は患者の性格やコンプライアンスで決まります


写真の患者は30才前の比較的若いヒトですが、う蝕活動性が高い患者でしたが、予約を勝手にキャンセルして連絡不能になって終了した極めてコンプライアンスが低い患者でした。

概して、う蝕多発ケースでは一般的ケースよりも患者のコンプライアンスが低い傾向があります。
すなわち、当たり前の理屈を認識して行使でき無いイイ加減な性格だからこそ、重度の歯科疾患に罹患したと換言できるでしょう。


極言では歯科治療の成功は患者の性格で決まります。


このようにう蝕も歯周病も概して重度に進行した患者ほどコンプライアンスが低く約束を守れないで
中途で治療を止めることが多いのは歯科医師なら幾度も経験する事です。

SNSのフォロワーでさえ、理解して来院されたにもかかわらず途中で通院しなくなる救いようが無い方も幾人かいました。
ちなみに、私はそういった認識が低い迷惑な方々の診療は時間が無駄になるため皆様にはご協力を御願いしています。



































2014年6月12日

相変わらず、毎日のように保険治療の金属インレーが外れて患者が来院します。
殆どが治療の基本が無視された酷い治療ばかりです。

先日の酷いう蝕治療に関するブログ記事にも書きましたが、来院患者さんには安易に歯科治療は受けるべきではないと毎日のように説明しています。




○歯科界の現状を知って自分の身は自分で守ること!

インレー脱落で来院される患者さんの中には同じ場所を2,3回治療し直している方もいます。

インレーが脱落して歯科医院へ受診すると「このまま外れた金属を装着し直すとまた外れるので作り替えましょう」といわれて、また同じように不良な金属インレーで治療されてしまうことが多いようです。

患者さんも歯科界の状況が認識出来ていないのでそんな馬鹿な歯科医の言う通りに雑に治療し直されてまた後日インレーが外れてしまうのです。

馬鹿な歯科医と認識の無い患者さんにより歯科界ではう蝕治療が内部循環し続けています。
これは医療費をドブに捨てるような行為ですし、患者さんご自身も歯をダメにしてしまうので全てが無駄になります。

巷の不良な治療で歯はダメになるので「人生の無駄」だと以前から私は主張しています。


インレー1003.jpg
*臨床の片手間にポケットカメラで撮影したので画像が見づらく失礼致します。

上の写真は、数日前来院された患者さんの臨床例です。

写真下:脱落したインレーです。金属製のインレー体には窩洞に摩擦を持って維持されために必要な厚みが全くありません。だから必然的に削られた窩洞と金属の間に摩擦が無く容易に脱落します。 
写真上:金属インレーが外れた窩洞部です。窩洞底には、黒く変色したバイ菌が存在する感染歯質が残されたままです。

このケースでは感染歯質を完全に除去した後,コンポジットレジンで充填して綺麗に仕上げました。
患者さんにも喜んで頂けました。



上のケースもトンデモナイ不良治療でした。しかし、このような雑な治療は毎日来院するインレーが外れた患者さんの口腔内によく見かける状況です(大変に残念な歯科界の状況です)。

私はいぜんから患者さんへ危険な治療を回避するように
殆どの歯科医が虫歯の治療さえまともに行っていない現状を言及しています。

たぶん正しいう蝕治療を励行している歯科医は数パーセントしかいないと思います。
ですから会社や自宅近くだからと受診すると殆どがハズレます。
インレーで正しくう蝕治療もしていないような歯科医が高額なインプラント治療を
平気で行っている状況を知って不安にならない患者さんがいるでしょうか?


簡単な虫歯の治療でも実際に適切に治療していることを確認できた先生以外には受診すべきではありません。

特に治療し治しは,用心してそういった見識が高い先生に受診すべきです。 















































2014年5月14日

○日本ではう蝕治療が出来ない歯科医が多い

先日治療したインレー下のう蝕の治療し治し(再治療)です。


麴町のある歯科医院でインレーでう蝕を治療した患者さんです。
「銀色のインレーの歯が痛むので診て欲しい」との主訴で患者さんは来院されました。


治療時の画像をポケットカメラで簡単に撮影したのでここに掲載致します。

(本来は口腔内撮影用のカメラで撮影すれば良かったのですが、治療の片手間で簡単に撮影しました。見づらし点をお詫び致します)


スライド1.jpg

簡単に解説:

左上:金属の周辺部が歯質とフィットしていない不良な状態が確認できる
 巷の保険算定の金属インレーはこのくらいの不良な精度が多い傾向

右上:金属を除去した後に発見されたインレー窩洞底部の感染歯質。
       茶褐色の感染歯質*が沢山取り残されていた。 

右下:金属が除去された窩洞部分へ臼歯部用のコンポジットレジンを充填したところ。


*感染歯質は細菌が存在し得る場所です。
細菌によって冒された象牙質、コラーゲン基質などは有機質なので腐敗しています。腐敗して軟らかく変性した象牙質を特に軟化象牙質と呼んでいます。

象牙質は侵襲が進んで軟化象牙質になった部分は機械的に除去できますが、そういった部分を適切に徹底的に除去するためにはある程度の時間を要します。ですから、30分単位の歯科治療では丁寧な治療を必要とする正しいう蝕治療は不可能に近いと思います。

う蝕治療の基本は第一義的には原因因子である細菌を除去することです。
すなわち、感染歯質を徹底して局所から除去することです。

良い治療を選択する場合は、すなわち短時間診療体制の医院はオススメできません。←重要!

○巷の保険治療はこの程度の不良なモノが多い

とにかく、潜在的にはこの例と同様のインレー下に感染歯質を取り残した治療が沢山存在しています。
 ただ、多くの場合にはこの患者さんと同様に痛むことで始めて不良な治療が自覚されます。
必ずしも痛みが都合良く出ないで状況が進行して歯髄が失活(死ぬ)することも有ります。

また、毎日のようにインレーが外れて患者さんが来院します。
元々う蝕治療の基本から外れた不適切な治療が殆どですから、いつ外れてもおかしくはない様な治療ばかりです。

巷の歯科医は教科書レベルの基本を無視して治療の数だけこなしているのが、昨今の保険治療の極めて酷い実態です。短時間でそういった治療をこなす歯科医院でこういった不良な治療が多いのは利口な方なら理解出来ると思います。

初診患者さんの口腔内の過去に受けたう蝕治療の殆どが同様に治療とは言えないような代物です。

もっと知識を持って見識ある正しい治療を実践する歯科医を選択して受診しないと治療を受けた歯はダメになります。
以前から私が言及している通り、ネットリテラシーを高めて物事の本質的な核心を理解して自分の身は自身で守っていきましょう。これは現代人に課せられた一種のタスクです。


○歯医者には安易に受診するな!

我々歯科保存学を学んだ歯科医の中では、不良歯科治療を受けるから歯がダメになるので
「ロクデモナイ歯医者の治療は受けるな」と巷の不良治療をしている歯科医を揶揄しています。

安い保険治療だからとイイ加減に考えているから、ドンドン不適切な治療を受けて歯が次々にダメになってゆきます。

最小限の侵襲で済むような適切なう蝕治療が可能にもかかわらず,より請求点数が高い金属インレーで歯科医が勝手に不適切に治療する傾向を知って安易にこのような治療を受けないで下さい。
歯は切削してしまうと元には戻りません。


現代社会は政治家や先生と呼ばれる人間までも信用できません。
本物の歯科治療の価値を認識した知的な患者さんが増える事を願っております。

皆さんは知性を磨いて、ロクデモナイ歯科医療に騙されないようにして下さい。

 こういった正しい歯科治療のご用命は私のオフィスへご連絡下さい。


















































2012年3月15日


◎日本では一般に簡単な虫歯治療さえ正しく行われていません・しかもエセ治療(虫歯治療)が自費で行われています




新年、早々来院した患者さんは、日本のう蝕治療さえ正しく行われていない歯科界の酷い状況を現すような典型例だったので、書かせて頂きます。

この記事をご覧になった皆さんは、不良治療を回避して良い歯科治療を受けられるようになって欲しいと思います。歯科治療は医院選択で決まります。

だいたい、どの業界でも内部から反省の言葉が出なくなったらおしまいです(歯科界は終わっています。正に日本の歯科界も同様な末期的状況です(多くの患者さんは認識していませんが...)。

街の歯科医院へ行っても極く簡単なう蝕治療(虫歯治療)さえ正しく行われていないのですから。例えば、その程度の見識の低い歯科医が数百万のインプラントなど治療する状況は末期的状況としか言いようがありません。
そして、一般的にはその後の責任を放棄したり、誤ったコトにまともな補償もありません。



実は、極く普通のう蝕治療(虫歯治療)のはずが不適切な治療を受けて、その後歯がダメになってゆきます。
換言すれば、多くの歯の寿命を縮める要因が不適切なう蝕治療です。


保険・自費にかかわらず、一般的歯科医が感染歯質を残したまま充填処置をするので歯はダメになります。特に、保険算定でできる"銀色の詰め物(12%金銀パラジュウム合金のインレー)"は諸悪の根源です。あなたのお口の中にもありませんか?


皆さんの多くの方の口の中にこのインレーがありますが、多くは細菌の巣窟の上に乗っているだけの状態で口腔内に存在します。

毎日、インレーが外れて患者さんが来院します。歯内療法(抜髄)が必要になる場合もあります。

結局、それ等(不適切なう蝕治療など)は全て歯科医が作る医原性疾患の源です。
街の歯科医院は必ずしも信頼してはいけません。

すぐに歯を不適切に余分に削りたがります。
そして、精度の悪いそういった治療とは言えない銀色の詰め物を不適切に装着しています。そして、後年歯髄が痛んで抜髄することになり→不適切な歯根治療(歯内療法治療)をされ→ 精度の悪い冠など装着されて歯はダメになります。 どんどん、精度が悪い治療が加えられて歯はダメになると思って間違えありません。
殆ど全てが歯科医が行った歯科治療が原因です。


ところで数年前には、よく周辺の歯科医院で3Mx-mp法(以後、3MiXと略す)を使ってう蝕治療をした後、何らかの理由で信用を無くした担当医へ行かず当オフィスへその歯が痛くなって再治療を希望し来院する患者さんがいました。 

自費治療で、キャスタブルセラミックなどの充填物が装着されている例も幾例かありました。多くは十万円弱の自費治療だったようです。とにかく、患者さんが気の毒でした。


この1年は余りいないなと思っていたら、このところ3人ほど3MiX法を使った充填が外れたり、何らかの問題を起こして来院する患者さんが再度出始めました。


既に私は何回も私のブログやtwitterで書いているように3MiX法は全くう蝕治療の世界的コンセンサスを得た治療方法ではありません。むしろう蝕治療にいわゆる3MiX法を使うのは学問的基本を無視した詐欺治療です。

3MiX法は、基本を無視するある一部の困った先生方が勝手に行っている方法です。
歯科保存学を研究したまともな先生方からは、非難されているトンデモナイ治療法(詐欺療法)です。



このブログ記事をお読みの皆さんは、このような勝手な方法を、さも"良い治療方法"のように宣伝して自費診療を行う歯科医師をどう思いますか?







◎おかしな治療法(3MiX-mp法)とは?

感染歯質を全て取り去らない状態のう窩(虫歯の穴)に3種類の抗生物質のミックスパウダーを使用して細菌を死滅させる。歯質を余り削除しないで、場合によっては麻酔さえしないで痛くなく治療できる方法論として行っているようです。しかし、全くナンセンスな治療法です。
世界中から、呆れられている治療法です。

自家製剤(歯科医らが勝手に調剤する)の3ミックス(3MiX)と言われる3種の抗生物質の混合パウダーを使うので、既に歯科医師会でも警告を出している通り"薬事法違反"と考えられます。

つまり、「痛くなく、歯を削らないで注射もしないで虫歯が治療できる」 といった安易なうたい文句で宣伝しています。(そんなはずはありません! 騙されないで下さい。)

簡単に換言すれば、この方法は"自費を稼ぐために間違った認識の歯科医達が行っているエセ歯科療法"です。


ネット掲示板でも、詐欺・ウソ治療・ダメなスリーミックスなどと、色々な掲示板や医療関連のブログで有名になっていることもあって、
一部の患者さんの間でも既に評判が悪い怪しい方法として有名です。

しかし、未だに麹町周辺でもこんなエセ療法を行っている歯科医がいることは驚きます。

試しに、ネットで歯科医院HPを検索すると・今でも3MiXを使う治療を宣伝している歯科医や、街の歯科医院の看板にこの文字(スリーミック:3MiX;3ミックス)を掲げる医院がありますから、注意して観て下さい。

くれぐれも、ご用心を!






◎ 症例の概要と当オフィスでの正しい治療(再治療)過程


この患者さんは、数本の歯に3MiX法を使ったう蝕治療と充填修復を受けています。
実は一昨日も、もう1本3MiX法で充填された歯を再治療しました(臨床画像は無し)。


ネットで私のブログを見て、3MiX法を過去に某歯科医院で受けているので怖くなっていたそうですが、歯痛など違和感のあったこの箇所の充填物がちょうど外れてしまい、当オフィスに治療し直し(再治療)を希望して来院されました。





SM1.jpg

これが充填物が外れた後のう蝕窩洞です。

「何んだ、これ!?」 と少し驚いてしまいました (@_@;)


*背景に見える青緑の部分はラバーダム防湿法のラバー膜です。

黒い感染歯質(取り残しと二次う蝕)と充填物を接着したセメントの残存が観られます。

元々、充填物が取れること自体が、基本を無視した不良な充填処置をしたコトを疑ってみてよいのですが、 それにしても雑で不適切な治療の痕跡が明瞭です。

雑で不正確な充填物により充填物の下でこんな変色を伴う"二次う蝕や腐敗現象が"が起きていたのです。

こんな酷い治療が自費治療ですから、患者さんが気の毒です。

日本では、このように自費を払っても、まともな治療も受けられないのが現状です。

これをあなたは、どう思いますか?


あなたは、これでもこんな酷い治療を詐欺と呼びませんか?





これがレントゲン像です。

真ん中の白い不透過像(下の写真では中央の丸い部分)は、レジン系セメントで3MiXパウダーの上からフタをしているものと解ります。


上部に見えた黒変した感染歯質やセメントを除去し、う蝕検知液で残存感染歯質を確認したところ。

中央部(丸い凹み)はレジン系セメントで3MiXを封じた痕跡です(レントゲン像の白い不透過像の部分 を除去した痕)。 

検知液で赤く染まっている部分は、感染歯質で細菌が侵入している可能性のある部分ですから、取り残してはいけません。 
 しかし、前医は感染歯質を沢山残していました。





SM4.jpg

レジンセメントを除去して3MiX貼薬部に残っていた感染歯質を除去し、きれいに清掃された窩洞の状態にご注目下さい。 

このレベルに清掃されれば臨床上、安心して充填が行えます。

 そもそも、このような健全歯質が歯髄との間に存在しているのだから、私が行ったような当たり前のエキスカベート(感染歯質除去)をすれば問題なくう蝕治療はできます。

なぜ、問題を起こす感染歯質(軟化象牙質など)を残して3MiXのような抗生物質を調薬する必然性があるのでしょうか? 
 余りに頭が悪い歯科医が多すぎてあきれ果てます。 患者さんの歯の予後はどうなっても良いと考えているようです。日本の歯科界(街の歯科医)は危険過ぎて絶望的です。 


このように私のように細菌の侵入がある感染歯質を徹底して除去することが、すなわちう蝕治療の基本です。


SM5.jpg

窩洞を清掃後、エッチングやボンディングと言われる接着処理を正しい方法論で行った後、コンポジットレジンで正しく緊密に充填した状態。
 
窩洞と充填物の辺縁(界面)が確認出来ない程、緊密で正しい接着&充填処理が出来ている点に注目して頂きたい。

う蝕窩洞はこのように、正しい処置過程をステップ・バイ・ステップで厳密に行うことが要求されます。しかし、巷の歯科医院ではこの鉄則が実行されていません。


また、正しい治療にはこの症例のように、ラバーダム防湿法(背景のグリーンのゴム膜)を施して正しい術野の環境を確保することは前提条件です。←当オフィスでは常識として励行しています。
う蝕の充填処置の際にはマトリックス挿入等の都合でラバーダム防湿法が使えない時もあります。 そういった時には別の防湿法で術部が汚染されないように行います。

巷の9割以上の街の歯科医院では歯根治療やう蝕治療でもラバーダム防湿法など使わない・いい加減な治療が標準ですから、街の歯科医院が危ないコトを知って下さい。


こういった防湿法(ラバーダム防湿法)を行わないで、唾液や口腔内の湿潤状態などによる処理面の汚染があれば、正しい接着処置は行えません。
すなわち、後に充填物と歯質との境目(辺縁)で隙間(リーケイジ)が生じて二次う蝕の原因になります。


*歯内療法(歯根の治療)のみならず可能ならば、ラバーダム防湿法をう蝕治療の充填治療時にも当オフィスでは使用しています。


さて、あなたはこのような臨床写真を観て、
どのようなう蝕治療(虫歯治療)を希望されますか?

2010年11月27日


「 症例のイントロ 」

今回、ちょっとした虫歯治療の症例をご覧頂きます。

この方は、私のブログを以前から良く読んでくれた読者で、適切に治療してくれそうな医院を探していたそうです。文京区に住み、区内のIT関連会社に勤務する20代の若い患者さんです。

有り難いのは、お住まいの周辺や会社周辺でも沢山歯科医院があるのに、千代田区麹町までお通いいただけたことです。すなわち、ネット上などから自分が得た知識で我が医院の治療内容を気に入って通ってくれたのです。逆に、一般的患者さんの場合には、オフィスに近いという来院動機が多いのです。この場合、どういった医院かも解らずに近いだけで歯科医院を選んでいることになります。

ところで、女性の中には美容室選びに神経を使ってる方は多いはずです。先日は「私、美容室難民なの」と、ある女性が言っていました。すなわち、表参道にある美容室の前任の美容師が遠方の美容室に移ったので、適当な新しい美容室を探しているが、まだ見つけられないで困っているといったことらしいのです。このように、女性の多くは、美容室選びにはかなり真剣です。埼玉の実家から、表参道まで通うこともいとわないのですから。

ここで、私はあえて言いたいのです。
「美容室と同じくらい、歯科医院も真剣に選んだらどうですか」と。

この頃、女性のみならず男性も含めて、多くの患者さんが本当に良い歯科医院を探しているのか疑問に思うことが多いので、もう少し真剣に歯科医院を選択した方がよいのではないかと思っているのです。明らかに怪しい歯科医院に受診して、困ったときには、また違う医院へ転院して複数院を延々と渡り歩いている方が世の中に多いのです。


 これは、人生における大きな無駄です。


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


患者:安田忠夫さん(仮名)

年齢:25歳

全顎的には、軽い歯肉炎や下に提示するような、二次う蝕(二次カリエス)を数本治療して終了しました。後は、本人のご希望通り、3ヶ月に一度のメインテナンスに来て頂くだけです。

下顎右側・第二小臼歯(45)、第一大臼歯(46)、第二大臼歯(47)に矢印に示す部分にカリエス(虫歯)が認められます。

1:治療する45,46,47にラバーダム防湿法を施し、外部(口腔内)と隔絶しました。これは唾液汚染、乾いて綺麗な環境の確保、器具による事故防止といった条件を得るために、必須な方法です。
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なお当院では、歯の神経の治療や虫歯を充填する 時には保険・自費にかかわらず、ラバーダムを装着できる歯には必ず使用しています。
(現在、ラバーダムは保険請求上算定できません。=当院の負担です。)

2:以前充填された不適合充填物(インレー)とカリエスが認められる部分を切削・削除しました。

窩洞にう蝕検知液を滴下した後、水洗し赤く染まった感染歯質を確認しました。赤く染まった部分は、細菌の侵入がある部分で、除去しなければならない部分です。

4:検知液で染まった感染歯質を注意深く除去して、窩洞は綺麗になり、CRを充填する直前。46近心との間に金属隔壁としてのマトリックス装着とバイタインリングにより、コンタクトを適切に回復させました。

こういった方法を高いレベルで再現するには,術者のトレーニングによる技量が必要です。
詳しくは、以前のブログを参照のこと。


5:46と47間にマトリックスを装着し、46の遠心~咬合面にボンディング・プライマー塗布前にエッチング処理しているところ。ブルーのジェルがエッチング剤
6:エッチング後、ボンディング剤を塗布する前の状態
ボンディング前に、処理した窩洞歯質面に余計なモノ(唾液・呼気・その他汚染物質)が付くと接着が阻害されます。この点からも,このようなラバーダムによる術野の隔絶が必要な理由が理解していただけると思います。処理面が汚染されると、接着が不十分になり、後で亀裂などが生じ、二次う蝕や時には充填物脱落などの懸念があります。

7:これが、充填完了時の状態です。、クリアコーティングを行い完了します。

8:次回来院時に、撮影した口腔内での修復物像 
適切なコンタクトの付与(接触点回復)、咬合回復が得られていました。

術前術後の拡大像での比較
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46は、辺縁不適合で充填物(CR:コンポジットレジン)と歯質のマージン(辺縁・境目)に黒く色素が入り込んでいます。ここから、細菌が入り込み二次う蝕(充填後二次的に生じる虫歯)が生じます。また、47は保険のパラジューム合金によるインレーが装着されていますが、肉眼では解りずらいですがマージン部に隙間や不適合があります。これら充填物辺縁(マージン部)の隙間は、う蝕を作る細菌レベルでは大変大きなモノになるのです。我々は細菌レベルで、マージン部からの細菌進入を防ぐ方法をとる必要があるのです。

上のような観点から、47のような雑な金属充填や46の不適切なCR充填では処置したことにならず、むしろ二次的なう蝕を誘発させていることになります。私が行ったこのようなCR充填と同じように、厳格な環境や条件で治療されたときに、安定した予後の良い修復が可能になるのです。一般的な医院で行われているラバーダムすら使用しないような充填では、予後の良い治療を達成するのは難しいかも知れません。

多くの患者さんが、「虫歯治療なら、どこでも同じだろう」と考えているようですが、全く間違っています。これは、上の例を見ていただければおわかり頂けると思います。不十分な治療は歯の寿命を縮めます。

現在、街場の多くの歯科医院でみられる治療がそのレベルで、大変いい加減なことが多いのです。より精度の高い安全な方法での治療を望む方は、高いレベルの治療をルーティンで実践している先生を捜す必要があります。
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決して、虫歯治療だからといって軽く考えないで下さい。きちんとした治療をしないと後で問題が生じて歯の寿命は短くなるかも知れません。注意しましょう!


  さて、皆さんはこのような治療を受けたくはありませんか?どちらの治療を受けたいですか?


「 自分の目で歯科医師を選択するのが基本 」

残念ながら、医療機関には"ミシュラン"のようなモノは存在しません。いわゆる「全国名医辞典」といった本も医師自らが掲載料を払って載せているので、良医選択の客観的基準にはなりにくいと思います。ですから、そういったモノを鵜呑みにしない方がよいでしょう。

このブログを書くきっかけの一つに、こちらの診療内容やレベルを開示し、患者さんに広く見ていただこうということがありました。もちろん、これで何らかの信頼を持っていただけたなら、ご来院いただきたいのですが、いい加減な処置が多い歯科医院を避けて、良い治療内容を知って良医に巡り会っていただこうという一種の啓蒙的意味合いもあるのです。

これをお読みの方々は、今回この症例の安田忠夫さんのように、よく勉強してから良医を選択して歯科医院へ通った方がよいかも知れません。ただこれは難しいことですが。。。


◎このブログを初めてお読みになった方へ

 このブログに関して是非詳しくは、以前書いたブログもお読み下さい。

2010年10月19日

この数年、週に数名インレーが外れた、詰めた歯が痛むといった患者さんがお出でになります。
今までにも、私の別ブログでも再三述べてきましたが、巷の虫歯(う蝕)治療は非常に雑です。特に保険で可能な12%金銀パラジューム合金によるインレーやクラウン(冠)などの治療は、治療として成立していないモノが多く見受けられます。患者さんの多くは、当然補綴・修復物が装着されると一応、安心されると思いますがその内のかなり多くが、精度不良・軟化象牙質の取り残しをしたまま治療完了に勝手にされているのです。現状から言わせて頂けば、日本の歯科医師はかなりの割合で、基本的なう蝕治療さえ充分なレベルで行っていないのです。もちろん、当院のようにルーティンでラバーダム防湿下で時間をかけて丁寧な処置を正しく励行している歯科医院は極めて希だろうと思います。


歯の寿命を考えると虫歯は早期に適切に治療すべきです。インレーが外れていらっしゃる患者さんのように一度う蝕処置を受けている場合には、再治療になり時間もかかり、生きた歯の歯髄を保存することも技術的に難しくなります。私が日常的に拝見している多くのケースは、治療し直しでう蝕の病巣が深部まで及んで進行した状態のモノです。

 


    /////////////////  最近の一症例  ////////////


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ここにお見せする一症例は、つい最近インレーが外れてしまって、窩洞底部(歯を削った底の部分)に深いう蝕が存在したケースです。インレーが外れてから来院されたのはすぐではありませんが,明らかに軟化象牙質を残したままインレー修復されたと思われます。たぶん不適合で不完全なインレーがう蝕によってセメントの溶解と共に外れたことは想像に難くありません。内部に軟化象牙質を残してインレーのような詰め物を装着すると、後で内部に残る細菌が増殖しう蝕の病巣は大きくなり疼痛を発生します。それと共に装着物も外れることもあります。そしてインレーなどが外れて初めて、このケースのように変色した軟化象牙質を発見することになります。

我々は、レントゲン撮影後、特に初診の患者さんには充填物下のう蝕病巣の存在の有無の説明と治療の必要性をご説明しています。痛くなる前に発見され多くの患者さんからご評価頂いております。


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レントゲンでは少し解りにくいと思いますが、歯冠部の中央より少しずれて丸い影が見えます。中は茶褐色の軟化象牙質と食物残渣が存在しています。

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う窩の着色した軟化象牙質を除去してゆき、う蝕検知液といわれる細菌が存在する象牙質だけ染まる液で 染め出し→除去→染め出し→除去といったことを数回繰り返して染まる象牙質がなくなるまで超音波の器具と手で丁寧に赤く染まった象牙質を除去してゆきました。この時、非常に歯髄(神経と毛細血管が存在する生きた歯には大切な組織)に近いところまで除去してゆきます。だいたいこの時は染まった象牙質の丁寧な除去に50分ほど時間がかかりました。写真はほぼ除去が終わった時点です。


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これは、コンポジットレジンというペースト状の高分子材料を充填した後、強い可視光線を照射し硬化させ充填が終了した状態です。精度の悪いインレーなどと比べれば、遙かに充填物と歯質の間に隙間を生じず適切な修復処置と言えます。また、昨今はメタルが口腔内に見えるコトが敬遠されるので、自然観ある歯質色の充填は多くの方に受け入れ易いとも思います。

*当院ではラバーダム防湿法による治療を励行しておりますので、世界に誇る日本製のコンポジットレジンや接着性材料であるボンディング剤などの素晴らしい材料の特性を最大限に生かせると思います。厳密な処置過程を取らないと、後で細菌の侵入を許す隙間などを生じやすいのです。

この症例の患者さんと同様に、かなり離れた場所からも、私のブログをご覧になり、ラバーダム防湿下での正しく丁寧なう蝕治療を希望されて患者さんがお見えになります。

今までに沢山のう蝕治療を受けて、インレーなどの修復物を装着されている患者さん、貴方のお口のう蝕治療も不十分かも知れません。ご心配の方は、おいで下さい。また、虫歯があることが解っているのに歯科医院へ通われていない患者さん、
修復方法は幾通りかありますが、適応症であればコンポジットレジン修復の場合、即日完了致します。特にやり直しの虫歯治療の場合、通常1時間半ほどのお時間を頂いております。

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麹町アベニューデンタルオフィス 麹町アベニューデンタルオフィス 院長 戸村真一

麹町アベニューデンタルオフィス
院長 戸村真一

こんにちは、麹町アベニューデンタルオフィス院長 戸村 真一です。

街の歯科医院へ行くと感じる嫌な感覚を皆様が受けないような雰囲気にしました。 スカンジナビアン調に私自らがエントランスから室内の隅々に至るまでデザインし、 患者さんがリラックスできる清潔で清々しいセンス溢れる空間をご用意しました。

 巷の歯科治療の嫌な記憶を思い出すことのない快適な環境でお持ちしております。気持ちよく治療をお受け下さい。

日本の医療機関のホスピタリティーは低くセンスが感じられないのが現状です。 当院の室内環境は、私の診療哲学の現れです。 また、私のオフィスでは正しく丁寧に本当の歯科治療を致します。 正に、日本の酷い歯科医療のアンチテーゼを具現したのが私のオフィスです。