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2009年1月 9日

麹町に移転して、設備は格段に良くなりました。以前はアナログだった部分がデジタル化されました。デジタルの時代になって、磁気媒体へ記録するようになってからアナログ媒体(X線フィルム、スライドフィルム)を使用していた時代に比べれば、それらの保管場所をとらないですむという利点があります。
しかし、以前はフィルムを手に取ってみることができたのですが、磁気媒体ではコンピュータがないと観ることができないようになりました。必ずしもデジタル化が良い点ばかりでもありません。


デジタルでも、アナログでも記録をある規格性をもって撮影することが重要である点は全く変わりません。患者さんには、直接関係の無いようなことですが、理屈を理解した上で受診していただくと、我々の仕事をより高いレベルでご理解いただけると思います。


真っ当な臨床家は、X線での記録を大切にしています。皆さんもお口の中を撮影された経験があると思いますが、術前術後の比較ができるようにある程度の基準を設けて撮影することが必要です。



ホルダー


   デンタルフィルム(3×4センチほどのフィルム)を保持してお口の中に噛んで位置づけるホルダーです。このホルダーで以下のような位置づけをして撮影することで規格性のある撮影が可能です。







                                  撮影用のホルダーの正しい位置づけ(○の方が正しい位置づけ)で、歪まない正しく規格性のある撮影ができます。未だに、フィルムを手指で押さえて撮影させている医院も多いようですが、歪んで正しい記録とはなりません。正しい医療機関は、上のようなホルダーを使用しています。



*歯内療法の治療途中で撮影する際は、ホルダーが使用できない場合もあります。この場合は、手指で押さえることも希にあります。





14枚法

                                         14枚法という、お口の中を分割して撮影する方法です。
勝手にフィルムを分割するのではなく、それぞれ基準を設けて分割します。
上の写真は、その分割の基準を示しています。



*智歯が無い場合など臼歯部で1づつ省いた10枚法も多用されます。



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すでに、先日のブログで書いている症例ですが、以下にそのとき提示した10枚法でのX線写真を再度載せます。



術前X-RAY



初診時のひどい状態(詳しくは前のブログ参照)



歯内療法がなされていない点に注目



X線撮影すると行われた治療の状態がすべて見えてしまいます。



初診時に、各患者さんの過去の治療が一目で解ってしまうのです。不良な治療を見つけても、単に過去の担当医を非難するようなことは倫理的ではありませんが、治療する必要性がある場合、不良な現状は正確にお伝えせざるを得ません。





final X-ray



私が治療した後の(メインテナンス前の)状態



歯内療法が正しく行われた点に注目



上の2つの写真を比較できるのは、ある程度の規格性を持って撮影したからです。全く規格性がない方法では、術前術後の細かい比較ができません。

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ここで、良い医院選択のキーポイントです。
臨床写真と同じで、正しい医療機関では規格性を持って正しく撮影したモノをきちんと保管しています。撮影したフィルムが汚かったり、保管が悪い医院はろくな診療をしていないと思います。



 X線画像は、臨床家の仕事をうつす鏡です。





2009年1月 8日

今週、若い弁護士さんが来院されました。初診時の記録として口腔内写真を撮影しました。 すると「カメラで撮影までするんですか?」と、初めての体験だっ
たようです。また、う蝕治療(途中から歯内療法に移行しました)をしましたが当然のこととしてラバーダム防湿法の下治療を行いました。「こういったモノ
(ラバーダム)を使うんですか?初めてです」と、これも初体験だったようです。両方とも、一般的歯科医院ではルーティンで行われていないのです。



我が医院では、1,2回の来院で終わるような簡単な治療の方は別として、できるだけ初診時から口腔内撮影をしています。特に、歯周疾患や補綴学的な治療を
する患者さんの口腔内は、各ステップで記録しています。できる限り治療過程が客観的に後になってから解るようにしておくことが必要です。このブログで、皆
さんに症例をご覧いただけるのも、私が今まで記録していたおかげです。また、患者さんご自身にとっても、初診時に治療すべき箇所を客観的にご理解いただけ
ることや、治療過程での治癒の具合が確認できるといった利点があります。逆に、全く口腔内撮影を行っていない医院というのは、"治療しっぱなし"というこ
とです。そこには臨床に対する反省は余り存在しません。



どうですか?



口腔内撮影しないような先生の姿勢に、あなたは信頼をおくことができますか?





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ここで、簡単に口腔内撮影の説明をします。





口角こう



口角こう(リトラクター)



こういった器具で頬を引っ張り、歯および歯肉・粘膜まで唇に隠れることなく撮影できます。

強化プラスチック製のオートクレブ滅菌可能なもので、使用時は滅菌消毒されたモノを使用しています。





ミラー



口腔内撮影用のミラー



きれいに要所が撮影できるように、直視像ではなく鏡で反射させて撮影します。



長細いミラーは側方面を撮影するモノ

もう一方は、咬合面(噛む面)を撮影するときに使います。







一式



口腔内撮影に使用している器具一式



ミラーは息で曇るため、40度ほどの湯で暖めた状態でミラーを使用します。





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[ 実際の撮影風景 ]





正面観は直視の状態で、また側方面観や咬合面観は鏡を使い撮影します。



 *以下の図は、実習時に作製したスライドを流用しました。



正面



正面観を撮影しています。



スタッフが口角こうで口唇を引くと同時に、口唇前方に出して歯周組織や粘膜が口唇で隠れないようにしています。



サイド



側方面観を撮影しています。





*慣れない先生方には、鏡の位置付けが難しいようです。概して撮影の下手な先生は、側方の写真がうまく撮れません。



スタッフが同じく、口角こうで口唇を引いています。



咬合面



咬合面観を撮影しています。



(共著者、Dr.Hiddeがモデルとして撮影しています。)







撮影のスタイルは、ヒトにより多少異なりますが、必要な画像情報を的確にとらえる(写すべき要所を押さえる)ことが必要です。





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去年、医療コンサルタントのX氏から依頼され、銀座からほど近いある大きな歯科医院へ講義に行きました。歯周病の基本的な講義と、そちらの院長のリクエストに応えて口腔内写真の実習を行いました。



その医院は、代診の先生と助手・歯科衛生士などスタッフを含めると20名弱の大きな医院です。口腔内カメラを購入したので、撮り方を代診の先生たちに教え
てもらいたいとのことでした。実際、指導させていただいたのですが、皆さんほとんど撮影が初めてに近い方ばかりだったようで、まともに撮影ができる先生は
皆無でした。また、この医院の先生方は、私の見た限りでは正確なプロービング(歯周ポケットの測定)さえでき無い方々ばかりのようでした。もちろん、ペリ
オチャートもルーティンで正確に記録していないでしょう。



この医院のように、新開地にある"患者数をこなして経営している歯科医院"では、ペリオチャートも記録せず、口腔内撮影などしていない訳です。ですから、
患者さんの記録もいい加減です。先生もスタッフも治療を顧みることができないので、彼らの技術的進歩や診療に対する反省もできないでしょう。確かにお忙し
い医院なのでそうなりがちなのは解りますが、ほんの数分時間をさけないで(慣れると3分で終わります)記録をないがしろにする歯科臨床というのは私には理
解できません。これが日本の一般的状況だというのは誠に残念なことです。あの実習を機会に、あの医院も口腔内写真を撮るようになったなら幸いですが...
はて現在は??







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「 HPの臨床写真 」



多くの先生が、日常的に口腔内の画像での記録を残していません。ですから、HPに掲載している写真の多くが、既製の写真を流用しています。新規開業の先生
の写真などなおさら、ご自身で撮影した写真など無いはずです。お金を出して買って掲載している場合も希になりますが、多くは業者からの譲渡サンプル写真や
同業者の画像の二次使用です。



先日、当院近くから転院されてきた患者さんがおりました。その患者さんは、ある駅近くの医院のHPを観てその医院へ受診したそうです。しかし、実際に行っ
ていることがHPの内容とあまりに違っていて驚いたとおっしゃっておりました。基本的には、HPには良いことしか書きません。(もちろん私のHPも同じだ
と思います。)しかし、私は全て自分で行った症例の記録をご紹介しています。アラが見えるのでは?と同業者から心配されるようなかなり大きな拡大されたう
蝕治療写真なども公開しております。



特に、特殊なモノではなく、当院のスタンダードとしてお見せしております。実際に、"このレベルでは行っている"ということだとご理解下さい。





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皆さんは、お口の中を撮影されたことがありますか?

皆さんが通っている歯科医院は、口腔内撮影をしていますか?

過去に治療した先生の症例を提示されたことがありますか?





良い医院選択のキーポイントの一つに、"口腔内撮影などして記録している"、"過去の症例を呈示できる"といったことがあげられます。



最後に、臨床がお上手な先生方は皆、臨床写真がキレイで的を射た写真を撮影されています。







   臨床写真は、先生の臨床を映す鏡です。





口腔内撮影
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麹町アベニューデンタルオフィス 麹町アベニューデンタルオフィス 院長 戸村真一

麹町アベニューデンタルオフィス
院長 戸村真一

こんにちは、麹町アベニューデンタルオフィス院長 戸村 真一です。

街の歯科医院へ行くと感じる嫌な感覚を皆様が受けないような雰囲気にしました。 スカンジナビアン調に私自らがエントランスから室内の隅々に至るまでデザインし、 患者さんがリラックスできる清潔で清々しいセンス溢れる空間をご用意しました。

 巷の歯科治療の嫌な記憶を思い出すことのない快適な環境でお持ちしております。気持ちよく治療をお受け下さい。

日本の医療機関のホスピタリティーは低くセンスが感じられないのが現状です。 当院の室内環境は、私の診療哲学の現れです。 また、私のオフィスでは正しく丁寧に本当の歯科治療を致します。 正に、日本の酷い歯科医療のアンチテーゼを具現したのが私のオフィスです。