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2018年2月10日

  

  SNS、ブログ経由でカウンセリングにおいでになった患者さんから複数の医院で診てもらったが良くならないというコメントをよく聞きます。


  5年ほど前、ある患者さんが東北の主要な歯科医院を幾つも受診して最後は岩手県にある医科大の歯学部病院で治療を受けたが一向に顎の症状が良くならないので困り果てて正しい治療をする歯科医院をネットで探していたという方が、私のオフィスへ来院しました。

私は、この患者さんの診療にあたり中心位(顎関節の中で下顎頭が生理的位置にある額位)に両手で下顎を押さえて誘導(バイマニュピュレ-ション法)したところ、大臼歯で他の歯よりも先に強く当たる早期接触(premature contact)する歯が見つかりました。

私は更に客観的に分析するために、上下顎を印象採得しフェースボー・トランスファー(上顎の模型を口腔内と同じ三次元的な位置に咬合器に付着するための記録方法)と中心位での噛み合わせの記録(バイト採得)を取って、それ等を基に咬合器に石膏模型を付着して咬合分析を行いました。これはオーソドックスな咬合診断ための咬合分析と呼ばれる方法で、大学教育でも行われるはずの(*)基本的分析方法です。

*大学は経営優先の現状から国家試験合格率偏重教育が常態化して本来必要な臨床教育を沢山割愛するレベルが低い酷い大学が日本では多くなっています。よって大学では咬合分析法を実際に臨床的手技として全く教えない大学ばかりだと思います。


咬合分析法の結果、大臼歯の一部で早期接触する箇所が明確に模型上で判明しました。 
すなわち以前補綴された不良な数歯の補綴物を除去して理想的に噛み合う形態の冠を技工ラボでテクニシャンが製作しそれを装着すれば理想的に中心位で上下顎の歯が同時に全顎的に一様に噛み合う様になる事で顎関節の非生理的負荷を治療出来ることが解ったため、数歯を補綴し直すことにしました。

このくらいは大学の先生なら日常的仕事のはずですが、この患者さんの場合,担当医は早期接触(premature contact)がこの顎関節症の原因だと診断できないとは、大学が大切な先進的医療機関の役割すら果していないことは大変に残念です。

真っ先に精密機器で検査をしてしまうような大学と異なり私は専門的欧米の顎関節症の専門教育を受けていませんが、私の場合は前述のように従来までのエビデンス有る古典的咬合学理論に則るオーソドックスな診断方法で、早期接触する歯があるために顎関節異常の症状を慢性的に起こしていたことが診断できました。

すなわち、歯科臨床の大部分の疾患は初歩的な教科書レベルの簡単な方法で診断できます。
むしろ、診断能力が無い臨床家ほど間違った診断アルゴリズムを行って挙げ句の果て、診断自体を誤ってしまいます。

  大学ではわざわざ咀嚼筋の運動による変化を高価な精密機器の筋電図等でモニタリングまで使っていたそうですが、全くそのような精密な検査を真っ先に行う臨床常識は無く、むしろ元々必要性自体がなかったはずです。たぶん研究に必要な機械だから使ってみたかったのでしょう。

私のオフィスへ来る前に診察した大学の先生は診査のスクリーニング方法の常識を全く知らない方だといえます。

すなわち、この大学の先生は第一段階のスクリーニングは荒い目のザルでふるいにかける方法論を採るべきを最初から数段階先に行うべき精密検査を行ってしまった訳です。

 精密検査を診査診断の概ねの当たりも付けていない内に行ってしまったので無理に細かい目のザルを使ってしまっったことになり、ザルの目が詰まって何も診断を得られなかったのです。

例えば、内科医師が問診、触診、視診や聴診といった1,2世紀前から行われてきたゴールデンスタンダードの臨床的診査を抜きにして真っ先に血液検査をするような論外の診査方法を採ったのと全く同様だといえます。 

 ベテラン内科医ならそういった初診の診査で概ねの診断の予測は可能かも知れません。精密検査を真っ先にしただけでは初診時検査を考慮しなければ診断を導き出せない可能性は高いはずです。




○臨床に於ける常識的診断のアルゴリズム:


診断では、大まかな目が粗いザルでふるい分けした後に徐々に絞り込んでゆくことが鉄則です。

論理的な過程を経たからこそ意味のある絞り込みが可能で、それによって段階を経て正しい診断が得られるはずです。

誤ったスクリーニングでは早い内に、絞り込んだ末に行うより細かい精密な検査を行ってしまえば、むしろ診断自体の答えが得られなく場合は多いと想像されます。

医科でも歯科でも診断の常識は同様です。臨床医として 見識の無い先生ほど誤った診断学的なアルゴリズムが頭に膠着していて診断を誤り、結果として患者に迷惑をかける医原性疾患を被らせてしまうのでしょう。

この反省は臨床医への忠告です。同時に患者さんは歯科医の診断能力不足や間違いの怖さを知りましょう! 
自分の身を守るために、確かな信条や見識がある歯科医を多角的視点で是非,選んで受診して下さい。


○我々麴町アベニューデンタルオフィスでは一種の保守的歯科の学問的核を忘れること無く安全で長持ちする歯科治療を日々行っています。 エビデンス無き治療,誤った自費う蝕治療軽薄なまでに審美歯科などという造語を掲げる歯科医院との違いを多くの患者さんのコメントで頂いております。日本の危険な歯科界に迷ったら、是非おいで下さい。また治療し直しを適切に受けられる医院を探している方から沢山お問い合わせを頂いていますが、可能なケースでは治療し直しを綺麗にを沢山手がけてきました。 電話予約制です。「診療はまずはお話することからゆっくりと始めます。」院長













2018年2月 8日

  

昨日,来院された患者さんは自分の歯ブラシのテクニックが悪いので、歯周ポケット内に歯ブラシの毛先が入らないために歯周病が治らないと考えているようでした。
これは,この患者さんだけの勘違いではなく意外に沢山の患者さんが同様の認識の誤りを犯しています。

ライオンのTVCFに、下の画像のような図がでてきます。
多くの視聴者が、図のように毛先をポケット内に入れ込んでポケットの掃除をしなければならないと勘違いしている場合も多いようです。

誇張CF.jpg
もちろん,歯周ポケットへ毛先を入れられればそれは結構な事ですが、これでポケット内の細菌を充分に除去出来て、歯石を取れるわけではありません。また 5mm以上の深いポケット底まで毛先を到達させることは通常は不可能です。


歯周ポケット内部は、あくまでも我々歯科医院で治療する守備範囲です。一方、 患者さんは歯周ポケット縁上から歯面全体に付着した歯垢を徹底して除去する事が守備範囲です。

我々歯科医院側は、歯周ポケット内の歯根面に付着した歯石とその周辺に棲息する細菌を除去します。(歯周病治療の要はポケット内の歯石を除去する事→細菌の除去です。)

商業主義的な歯ブラシの宣伝の妙な誇張CFを信じるのではなく、正しいセルフケアの方法は歯科医師や歯科衛生士の指導を受けて身に付けて下さい。

しかし、歯科医師でも現代の歯周病学などコンセンサスを無視して我流の治療や誤った持論を持ちそれを臨床で説明する先生がいるので同業者の我々は大変に迷惑します。

「歯ブラシ一本で何でも治す」と豪言するトンデモ無い先生も街にはいますが、当オフィスでは正しい学問的根拠に基づき指導させていただきます。

商業的にはある種の工夫を加えて上の画像のように差別化する製品を開発して売るのが歯ブラシを製造する企業の命題です。それと学問的スタンダードはズレがある事を社会人なら理解して下さい。

また、歯垢は歯表面に付着してこれは歯ブラシのような物理的な力で除去するのが第一義的な方法論です。世の中には水流式の清掃用具(ウォーターピック)等もありますが、これでは歯垢は除去出来ないケースが多く食物残渣を除去する事が主な使用目的だと理解して下さい。

  歯ブラシで入念に口腔内全体を歯一本一本綺麗に磨いた後で、ウォーターピックなど水流式の清掃器具を利用するようにして下さい。

また,歯間部に隙間がある方は歯間部には歯垢もかなり付着することもありますから、歯間ブラシも併せて使用して下さい。

また、電動ブラシを使っている方も多いようですが、電動ブラシ使用者でも手用の一般的歯ブラシの正しい磨き方をマスターしていない場合には歯垢の取り残しが多く清掃不良の場合が多いので、電動ブラシは手用歯ブラシをマスターできた方に使用して頂いています。歯ブラシの当て方や磨く部位を理解出来ていない患者さんは電動ブラシを使わないよう指導しています。

ソニケア.jpg


とにかく、歯周病学的常識(科学的根拠)を正しく理解して頂く事が大前提です。
それは特に難しい事ではなく誰でも理解出来る程度の簡単なキーポイントです。
そうした歯磨きのキーポイントを知っていればブラッシングなどオーラルケアは簡単な仕事です。

何故か日本では歯磨きが高度なテクニックが必要な特別な行為のように妙にハードルを高くする先生や歯科衛生士が多くいるので、逆に患者さんは初めから諦めてしまう傾向があるようです。
歯科界関係者が作ってしまった妙な壁は患者さんにこそ迷惑なことだと思います。


 極言すれば オーラルケアは難しいものではなく、誰でも少し努力すれば出来る日常行為です。


○当院へおいで下さい:

麴町アベニューデンタルオフィス では、歯周病治療や日常的に必要なオーラルケア一般を丁寧に指導しています。来院される患者さんには、随時オーラルケアの説明やご指導をさせていただきますので。ご来院時にご希望によりオーラルケアの指導をお受け下さい。また、巷では適切な治療が行われていない歯周病治療も歓迎しています。う蝕治療や治療し直しも歯1本から全顎的な大規模なモノまでお受けしています。また、治療に関する説明や相談も時間を割いて行うカウンセリングも行っています。
当オフィスは電話予約制です.ご予約の電話をこころよりお待ちしています。















2018年2月 3日


  初診で来院される患者さんは以前治療したモノが再発したり壊れたりして治療し直し(再治療)を希望されて来院されることが殆どです。
その多くが何処の歯科医院で治療し直しが出来るのか迷って、当院HPやブログをネットでご覧になり来院されます。

治療範囲は1本の場合も複数歯の場合も様々で全顎に及ぶ20本以上が対象になるケースも希ではありません。
治療し直しというのは以前の治療に何らかの不良な部分があって起きるのが通常ですから、そういった前医が行った不十分な治療を適正なカタチで治療し直す事は技量と手間がかかります。
全く初めて手を付ける場合に比べれば遙かに手間がかかり技術的にも難しい治療になります。よって  再治療は最も経験と技量が要求される難しい治療分野です。
当オフィスでは千葉県で開業している時代から25年ほど全顎的治療し直しを多数手がけていますので他院に比べ再治療のスキルには自信を持っています。

巷に溢れる上部だけの審美性を追求した安易な歯科治療ではない見えない部分である歯内療法や歯周病治療など歯のインフラの治療を徹底する事をモットーに治療しています。
安心出来る歯科治療とはステップワイズで徹底して基本的治療を積み上げることです。

さらに良い治療とは科学的根拠に基づく治療を割愛しないで積み上げて行うことで、そういった治療を行う歯科医こそ良医と呼ぶべきだと換言できます. 

このような当たり前の治療を行ってこそ健康的な歯茎で綺麗に補綴物も映えます。
真の審美性ある補綴治療とはそういった正しい治療が成されて獲得されます。


過去に行った臨床例から:

不良な歯内療法と不良な歯周病治療のやり直しは必須です。
補綴治療し直しに際しての歯内療法と歯周病治療のやり直しなどはこのブログ記事をご参照ください.

術前術後症例4.jpg


前歯部の審美的でない状況(自然観のない硬質レジン前装冠)も精度が高い補綴再治療でスッキリと口元の印象がアップします。

以前レジン前装冠で治療した歯の摩耗や変色による審美障害は治療し直しに最も多い理由の一つです。  


下の写真の症例の詳細はこのブログ記事をご覧下さい。セラモメタルクラウンの技工過程も見られます
OY術前術後白バック.jpg


OYスマイル1.jpg

上の画像のように術前術後でバランスが良い適切な治療によって口元の印象が大きく変わりました。


上顎4前歯のみセラモメタルクラウンで補綴して下顎の黒く見えるう蝕は全てコンポジットレジンで最小限の切削で綺麗に修復完了しました。→敢えてここは上顎前歯のように歯を形成して補綴物を装着しないで治療でき、お望みの審美性も充分に得られるので過剰診療をしないで済みました。

このケースのように、最小限の侵襲的治療で過剰に多くの歯を侵襲する事も無く妥当な方針で審美性を獲得することができました。当オフィスでは,この症例のように過剰診療にならないように合理的で妥当な治療をするポリシーの下に診療しています.

これは正に歯科医の治療費獲得の思惑による過剰な治療方針に対するアンチテーゼで、これこそ患者本位の姿勢だと我々は信じています。  





SH完成スライド-3.jpg

上の画像のように上下顎の全顎規模で徹底的な補綴再治療を行った典型的な治療例のような全顎的な咬合の再構成も当オフィスは精度高いマイクロスコープテクニックによる補綴物の作製で精度高く行っています。 
正に一生モノの安心出来る補綴治療を極めて慎重な配慮と補綴設計で行っています。

前医の酷い治療でも妥当な方法論で患者さんのライフスタイに即して再治療し終えた全顎再治療の症例のように治療目標を見事に達成できた例は臨床医に多くの示唆を与えるものと思います。

このブログは歯科大学や歯学部など多くの研究機関からのアクセスがあるので是非、歯科医師にこそ参考にして頂きたいと思います。歯科界に何らかの臨床的示唆を与える事がもし出来ればと思います。  





/////////////////  まとめ  ///////////////////


そもそも適切で質の高い歯科治療を受けられずに被った一種の医原性疾患やかかりつけ歯科医を持たずに転院を繰り返して無計画な治療を受け続けてバランスに欠ける補綴治療を受けてしまったことを悩まれた末にようやく決断されご来院頂いた方々が多いと思います。

そういった方には今までの轍を踏まないように、最後まで通院して頂く事を条件に治療をお受けしています。 

すなわち,真っ当に歯科治療を受けられるように,まずは歯科治療をお受けになる際には今までの受診姿勢を省みていただきたいと思います。

我々は治療に関する概念や根拠を一通り平易に説明し充分にご理解いただいた上で了解を得て治療を開始致します(カウンセリングで行います)。

患者さんの気まぐれから途中で通院を止めるようなことがないようにある程度の努力が必要です。
予約などのご相談にも可能な範囲で応じますので、お互いにがんばって治療を完結しましょう。

安易に見かけだけの治療を受けては再度再発や色々な歯科的問題が発生するでしょう。
治療に関する心配の悪循環を我々の治療で断ち切って健康的で美しく歯の健康を担保して下さい。 


昨今,真摯な歯科医の心を感じない信用に値しない営利主義のブログ記事やwebサイトが多いのが現状です。
患者さんが認識不足で、そのような情報に混乱しないよう患者さん本位の視点で正しい歯科知識の啓蒙のためにこのブログを作成しています。
私がオフィスで実際に行った臨床例を解説するカタチのブログ記事を作成しています。
これらコンテンツ全ては私が作成した私自身の臨床姿勢を明確に反映したものです。

最近,セカンドオピニオン*や治療に関する説明を聞くためにカウンセリング*へおいでになる方々が増えています。充分時間を割いて予約で行っているため1時間自費1万円(税抜き)で行っていますのでご了承下さい。 

    *元々,セカンドオピニオンや歯科的な相談等(カウンセリング)は全て保険給付外の自費です。


  私の診療姿勢に共鳴され,ご来院希望の方は是非電話でご予約下さい。
虫歯1本から全顎治療まで内容を問わずお問い合わせ下さい。実際に診察した上でないと個別の治療方法や治療方針に関してはお答え出来ません。とにかくまずはご来院下さい。
治療に関する説明とご相談は自費カウンセリングとしてお受けしています。

その他診療に関しては麴町アベニューデンタルオフィスに電話でお問い合わせ下さい.



        



        



        



        



        



        



        



        


2018年2月 2日

   

 

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ラバーダム防湿法とは:是非,歯科界での不使用の実態を知ってアナタ自身で身を守って下さい
 

ラバーダム.JPG
全体像を割愛しているので解りずらい画像かも知れませんが、ラバーダム防湿法では治療する歯だけをラバーダム(グリーンのゴム膜)から出して、その周囲はゴムで覆っているわけです。 実はラバーダムを使わない歯科医はラバーダム防湿法の使用方法すら解らない先生がいるので恐ろしい事です。ラバーダムはフレームという枠(画像では黄緑色のプラスチック製の枠)と金属製のクランプと言われる金属器具(歯を固定している金属)で固定します.日常的に使用していないと例え自費を払っても適切にこれ等を使用できない先生もいます。(これくらいの仕方も解らない)ので皆さんもそのような先生だったら、臨床全てがイイ加減な責任のないものだという可能性が高いので真摯な臨床家がいる歯科医院へ転院すべきかも知れません。

ラバーダムとフレーム.jpg


ラバーダムを張り固定するためのフレームにラバーダムを張って使用します。治療する歯だけをラバ-ダムパンチという器具で穴を開けてそこから歯を出します。 ゴム膜のラバーダムはたった1枚30円〜50円ですが、その程度の絶対必要な経費をケチり患者にリスクを与えて平気な歯科医をアナタはどう思いますか?

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リーマーやファイルは太さに応じて柄が色分けされています。 また根管長に合わせて長さも様々(12〜28mm)なものがあります


files box.JPG
リーマーやファイルをこういったボックス(滅菌用ファイルボックス)に入れ滅菌して清潔な器具で根管治療を行います。根管治療ではラバーダムを使用するだけでなく、使用器具全て(画像にない器具が沢山あります)の滅菌性が確保されて初めて及第点です。巷の歯科医院では充分滅菌消毒がされていない器具で根管治療をしている先生が多いのでカタチだけラバーダムを使用して他の条件がいい加減では治療の予後が悪くて再発するので気を付けましょう。  
日本では,金属疲労が起きるなどと詭弁を言って殆どの歯科医院でリーマーやファイルのオートクレーブ滅菌 (高圧蒸気滅菌*)を行っていません。肝炎やHIVなどの感染症も心配です.

   *ウイルスは煮沸消毒や薬液消毒では不充分です。→ オートクレーブ滅菌を使用すべきです

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   このような針状の器具(リーマーやファイル)をラバーダムを使わないと、誤嚥させてしまうことも有り得ます。 
  食道に入らず気管に誤嚥させたら,耳鼻咽喉科で取り出す様な大変危険な事態に陥ります。   ラバーダムを使わない歯科医は患者にそのようなリスクを負わせる可能性も無視するトンデモ無く危険な人間です。

  治療する歯をその周囲とを隔絶して術部を清潔に保ち歯の神経などの治療(歯内療法)時に細菌感染やその他諸々の術部への汚染を守るための方法です。

 

 

○歯内療法以外でも必要に応じてラバーダムを使用:

また,歯にコンポジットレジンなど充填する際に歯を表面処理した後、ボンディング剤を使用する過程で唾液や呼気で歯の処理表面が汚染されると理想的接着ができないのでラバーダムで周囲から隔絶し汚染から守る事もあります。
  同様に支台歯(削られた歯)に歯科用セメントで補綴物(冠やインレー)を合着する際にもレジンセメントなどでは特別にラバーダム防湿法を利用する事もあります。*コンポジットレジンやセメント合着で簡易的防湿で局所が汚染されない時には、特に利用し無いことが通常です。 一方,歯内療法の根管治療では必ず厳格に利用しなければなりません。


○  器具誤嚥とヤケド防止でも根管治療では必須:

上のように根管治療での根管への細菌等の汚染を防ぐ目的が第一義的使用目的になりますが、それ以上に安全性確保では根管治療では使用器具の針状のリーマーやファイル(画像参照)の誤嚥防止と熱可塑性樹脂(ガッタパーチャ)の根管充填材時に加熱して赤熱させた器具で根管充填材を焼き切る際のヤケド防止を行うためにも必須な方法になります。

   むしろ,例え治療が失敗しようとも器具誤嚥やヤケドのような医療過誤は起きてはなりません。根管治療の安全性確保の意味でも最も重要です。

実は日本全国では毎年、かなりの件数の  リーマーやファイルの誤嚥、ヤケドなど大小幾例も事故は起きています。ただ歯科医師会などから事故の話が漏れてこないだけで事故はかなり起きています。私は大学院時代にも隣の医学部病院へ事後処置の緊急対応として数例依頼された事例を見聞きしているので間違いありません。

 私は以前から医院webやSNSでラバーダム防湿法を使わない歯医者は危険で最低 だと説明していますが、いくら警告しても臨床家は聞く耳を持たないで歯科界は変わらないので、懸命な患者さん方へ歯科界の危険性を知ってもらい自らの注意で医療過誤から身を守れるようとこの記事で再度警告しています。

  私のオフィスへ来院された患者さんには十分歯内療法のラバーダムのことと厳格な滅菌性確保に関し説明していますが、殆どの患者さんがラバーダム防湿法が初めてだと仰るので巷の歯科医が全くラバーダム防湿を使用していない現状がよく理解出来ます。日本では約9割の臨床家が常時ラバーダム防湿法を使用していません。換言すれば9割の歯科医師がこんな基本的な医療過誤防止策さえ無視していることになります。殆どの患者さんがリーマーやファイルの針のような器具を飲見込み、ヤケドさえする可能性があるまま放置されているのです。

皆さんはこのような驚くべき危険性を全く知らずに歯科治療を受けています。すなわち歯科医に騙されているのです。
もしラバーダムを使用しないで根管治療し始めたら、治療を止めて、良い歯科医院へ転院して下さい。

  私のオフィスのwebにはラバーダム防湿法の重要性を以前から掲げているために,それを見て来院される方が多いのが現状です。ラバーダム防湿法を使用してくれる真っ当な歯科医院を探していた方が常時かなり来院されていますが,他院でラバーダムを使ってくれるように先生に申し出ても
「自費なら使う」、「上顎は使わない」、「前歯は使わない」等々と妙な条件や屁理屈を語る先生が多いのには驚きます。 
  だいたい歯内療法(歯根の治療など)には常時使うのは世界では教科書レベルの初歩的常識です。ハッキリ言えばラバーダム防湿法を使わない歯科医は最低・最悪の人間ですから、治療を受けるべきではありません。

○歯科医の言い訳:ラバーダムが高いといった馬鹿な言い訳は全くウソです。たったの1枚50円弱です。 日本では保険診療が中心なので、この程度の経費もケチる先生が多いようです。また、20年ほど前までは診療報酬でラバーダムを使うと 保険点数では10点(100円)もらえました。これを知っている歯科医はラバーダム防湿法が保険請求できなくなったので使わないと言い張る人間もいますが、そもそも保険請求していた時代でも歯科医の殆どがラバーダムを使用していないにもかかわらず保険請求はしていた事は業界内では有名な患者に内緒の常識でした。
こういった現状を監督官官庁は十分承知していたので、保険点数改正時に当然のように保険算定出来る項目から削除された訳です。
  私が千葉県で開業していた頃、材料屋から新しく購入したばかりのラバーダムが容易に破れて使い物にならないコトがよくあったので、材料屋へクレームを言ったら、「ラバーダムは先生のところぐらいしかこんなに頻回に卸していません。他の先生方には余り卸すことがありません」と 材料屋が語っていました。
すなわち材料屋でもラバーダムの商品在庫が余り動かないので在庫が期限切れになって古いラバーダムが私の医院に廻ってきたのが理由だった訳です。  
当時、私の医院周辺の千葉県の歯科医院では全くラバーダムなど使っていなかったのでしょう。他院から転院してきた患者さんが根管充填された歯に根尖病巣が当たり前のようにレントゲン画像で観察されてのは、ラバーダムも使わないで不潔でデタラメの治療をしていたから当然だったのでしょう。たぶん今も変わらないことでしょう。歯科医の姿勢は相撲界と同様に全く業界内部が変革されないことが特徴です。

○絶対にラバーダムを使わない歯科医:私の知った先生にも歯周外科の器具の滅菌性にはかなり厳格なのに歯内療法の根管治療では平気でラバーダム防湿法無しで治療する先生がいます。
その医院の歯科衛生士などスタッフも院長のこのいい加減さに怒っているので不思議ですが、臨床を30年以上やってきたので今更意地でもラバーダムなど使えなくなったのでしょう。意固地になっていますが、本当に残念な先生です。
街の歯科医院では同様にラバーダムを全く使用しない先生が9割近いので、殆どの患者さんが知らない医療事故に隣り合わせの実態を過小評価しないで安全な歯科治療を真面目な歯科医院を選んで是非お受けになって下さい!


 

 


○当院へお越し下さい: 私のオフィス・ 麴町アベニューデンタルオフィス では、ラバーダム防湿法使用の励行など当たり前ですが、他院の常識を無視した治療で問題を生じた症例の治療し直し 簡単なう蝕治療〜全顎的な治療し直しまで日常的に行っています。歯科治療に関する説明や相談を時間を割いて行うカウンセリングも ございます。電話予約をこころからお待ちしています。

 

 

 

 


 

 


 

 

 


2018年1月23日


    

   先日、またドックベストセメント で治療を受けて具合が悪いので治療し直して欲しいとの主訴で患者さんが来院されました。


最近は患者自らが歯科材料や治療方法を指定して来院するケースが増えています。
そういった例としては ドックベストセメント3MiXを使用して治療して欲しいといったモノが多いように思います。
すなわちこれ等は、インターネットで歯科医や歯科業者が紹介しているので最新の良い治療方法だと学問的知識が無い患者さんは勘違いするからでしょう。

3MiXーmp法は科学的根拠が曖昧で薬剤の使用方法や適応症を外れる自家製剤を利用する故に薬事法に觝触する可能性があり、う蝕治療や歯内療法の治療概念を勘違いした無知な臨床医に乱用されているいかがわしいものです。私も以前から他院から歯痛再発で転院してくる典型的な再発ケースとして呆れ返っていましたが,特に3MiX-mp法は各地歯科医師会でもその使用は控えるように通告をしているケースもある曰く付きのモノでした。
   最近では素人の患者さんでもネット検索で"3ミックス・詐欺"というキーワードで検索するケースが増えていることからも、患者さんにもかなり3MiX-mp法で再発など問題が生じていることは広く認識され始めている事が解ります。

一方で,  ドックベストセメント  も同様に素人の患者さんにう蝕治療に使用する事が有名になり始めたらしく"ドックベストセメント"をキーワードに入れて検索する方が我々のブログや医院webのアクセス解析(google analytics)でも明瞭にわかります。

3mIxとの違いは、3MiX-mp方が3MiXと呼ばれる3種の抗生物質を乳鉢等で崩して利用する自家製剤を用いた方法論であるのに対して、ドックベストセメントでは米国製の既製薬剤が製品化されていることです。日本国内では厚労省未認可薬剤であるため、保険診療では使用できないために歯科医師が個人的責任の下に使用すれば使用は可能ですが、自費治療になります。

実は臨床家はこの点でこの薬なら自費治療に必然的になるため、このセメントをこれ幸いだと喜んで安易に使用する訳です。
このセメントなら自費でしか治療出来ないう蝕治療として小銭稼ぎになると無知な臨床家が訳もわからず、例えば誤った使用方法を行えば患者に医原性疾患を与えてしまう訳です。

すなわち当院へドックベストセメントを利用した治療で問題が生じ治療し直しを希望し来院される患者さんはみな前医がう蝕治療の常識を無視したにもかかわらず「ドックベストセメントを利用したのでう蝕治療は完璧だ」と勘違いして使用したと思われる非常識なう蝕治療ばかりでした。

私はこの薬自体が悪いと言っているのではなく使用した歯科医が余りにう蝕治療の常識を無視している点を馬鹿で危険過ぎると警告しています。

問題が生じた我々のオフィスの患者さんのケースではう蝕病巣の感染歯質(細菌に侵され変性した軟化象牙質など)を沢山残してドックベストセメントが使用されていました。 
実際に患者さんのこのセメントが使用された部位にはう蝕検知液で真っ赤に染まる感染歯質が沢山残っていました。また、当院で感染歯質を徹底的に除去した結果、細菌に侵されていないう蝕検知液に全く染まらない健全な象牙質が明確に歯髄との間に充分な厚みが残っていたので通法通り、コンポジットレジンを充填して治療を終えました。

 

今回の患者さんの臨床写真は撮影しなかったので、ここでは以前来院した3MIXで治療された患者さんの症例で治療の誤りについて簡単に説明します。

麹町周辺の歯科医院で3MiXでう蝕治療されたケースですが疼痛は感じ無かったそうですが、充填物が外れ来院されました。画像の通り真っ黒な窩洞でしたが、セメントとう蝕検知液に赤く染まる感染歯質を除去したところ綺麗な健全象牙質が残っていました。元々感染歯質を除去すれば全く妙な厚労省未認可の3MiXのような薬剤を使用する必要はなかったと思われます。
 これが厚労省未認可の3MiXやドックベストセメントを使用した誤ったう蝕治療の典型例です。

3MiX .jpg

 

こういった国内未認可薬剤を使用したう蝕治療の失敗で来院される患者さんの殆どで、う蝕病巣から軟化象牙質など感染歯質を徹底的に除去すれば全くドックベストセメントや3MiXなど余計な薬剤を使用しないでう蝕治療出来るものばかりです(画像参照のこと)。 
れを使う歯科医はみな感染歯質を丁寧に除去するう蝕治療を日常的に全く行っていないので再発するような状態でこういった薬剤を使ってしまうのでしょう。つまりこういった歯科医は薬剤を安易に過信するほど学問を理解していないような極めて無知な人間だと言えます。

 日本は教科書に載っている基本的う蝕治療の方法や臨床手技を日常的に臨床家が殆ど行っていない酷い国です。 

歯科大で若い歯科医や学生にう蝕治療のイロハを徹底して教えることさえしていない日本の歯科教育は全く先進国レベルとは言えません。海外の教授陣が来日した際に悟られて最も恥ずかしいことは、日本ではう蝕治療さえ歯科医が適切に行っていない歯科界の実情が知られてしまう点です。


コラーゲン主体の有機質である象牙質は細菌が感染すると変性します。平たく言えば腐ります。そう言って腐った組織(軟化象牙質)はカルシウムやミネラルを補給しても健全歯質へは再生しません。ですから 感染歯質はう蝕治療では全て除去します。  
こういった学問的な初歩的常識すら解らない馬鹿な歯科医は患者に医原性疾患という傷害を与え続けます。そして再発してまた次のう蝕治療さえ出来ない歯科医院へ延々と渡り歩く事になります。患者さんにはこの実態を知って頂き,上から5%程度の見識ある歯科臨床医を選んで受診してもらいたいと心から私は願っています。


日本では臨床家の乱用で問題が生じているこのドックベストセメントですが、米国の薬事法や管轄官庁(ADA)の審査をパスして一応は適切な条件や適応症で正しい使用方法なら臨床応用できる科学的根拠が保障されているはずの薬剤です。

ただ、私はドックベストセメントの本当の適応症は個人的にはほぼ無いと思うので、当院での臨床では一切これを使う事はありません。たぶん、露髄寸前の歯髄の髄角まで皮一枚の至近距離に窩底部があるような例では適応症になるのかも知れません。
 しかし従来まで使われてきたカルシウム製剤のDycal(ダイカル)でも二次象牙質が形成されることは科学的に証明されているために特にドックベストセメントを購入して利用する利点はほぼ無いと考えています。

私自身は歯髄に近接した際には、感染歯質を徹底して除去しているのでダイカルなど水酸化カルシウム系パルプキャッピング(覆髄剤)で今まで問題は一切生じていません。
若い歯科医師には、エキスカベーターを使用して感染歯質を徹底的に除去してう蝕治療することを学ばせる必要があります。毎日来院する保険の金属インレーが外れた患者の窩洞には感染歯質が残っているのものが8割以上です。こういったことで日本の臨床医はう蝕治療が殆ど出来ないといって間違い有りません。

   このセメントのように米国のADA診査を得た本来なら科学的根拠のあるモノでも、利用する末端の歯科医が誤用しては全く意味を成しませんし、むしろ先日の患者さんのように医原性疾患を与えて害悪を患者に被らせる方法論になり得ます。 

すなわち使用する歯科医が馬鹿過ぎれば患者に迷惑や傷害を与えているのです。
そしてそういったケースでは適切に歯科医が治療し直ししないで放置すれば歯髄炎や感染根管を形成し障害(医原性疾患)が生ます。もちろん、歯髄保存出来ないケースでは抜髄する事になるでしょう。

先日来院された患者さんはう蝕治療で抜髄をされたくないのでドックベストセメントを使用すれば深いう蝕でも歯髄を保存する事が出来ると思い込んで某歯科院でその療法を受けたとのことです。

この患者さんと同様に無知な歯科医師の恐ろしい医原性疾患のリスクを全く認識していない患者さんが世の中には多く日常的に無知な歯科医に騙され続けているのでしょう。
私が警告するのは、歯科医は削らない・痛くない・神経を保存出来る・虫歯の組織が再生する といったい怪しいフレーズを羅列する安易なキャッチフレーズで馬鹿げた治療をし自費治療費をとって結果的に患者を騙しているのです。
安易なフレーズに患者が騙されることを開業医は1番よく心得ているので利口な同業者が観れば笑えるような宣伝をしているのです。私はこういった学問を理解していない倫理なき馬鹿歯科医に呆れています。こんな歯科医に騙されてはいけません!

○私のブログの記事を参照して下さい。:

  ・このような深いう蝕でも抜髄しないで歯髄を保存して治療できます

   ・3MiX-mp法で感染歯質を残して治療する無知な歯科医にご用心


  ・余り大きくないう蝕にはコンポジットレジンで歯質色に綺麗に治療出来ます. 


  *色々と院長ブログや当院webには詳しい解説をしていますので宜しければお読み下さい。
   ドックベストセメントの治療し直しに関する臨床写真は撮影していませんが、以上のう蝕治療の臨床写真でも同様に理解出来ますので感染歯質の取り残しを確認して下さい。






○当院へお越し下さい:

  当オフィス麴町アベニューデンタルオフィスでは広く首都圏はもとより新幹線で遠方より来院される方もいる治療し直しを沢山お受けした実績が有ります。電話予約制です
う蝕治療なら即日治療完了することも可能で、悩んでいた不快な歯も遠くから来院されても即日治療完了する場合もあるため、そういった場合には大きなメリットがあると思います。
しかし歯科治療は通院回数が掛かる治療も沢山あります。受診頂いて診察して初めて治療の概略は解ります。ご来院頂きご相談して治療を完了出来るように大人として治療にご協力頂けるようお願いしています.必ず治療努力は実りがあります。
以上、宜しく歯科治療の特性をご理解下さるよう御願い致します。





 
















2018年1月13日

  

 先日,初診で来院された方が「長い間,○○病院に定期検査に通っていましたが、歯周病が治らないようなので来ました」と語っていました。
その患者さんを診察するとプロ-ビングで出血が多く歯周ポケット内の歯根面に歯石がかなり残存していました。適切なスケーリング・ルートプレーニング(SRP)など歯周病治療が不完全であった事が明確に解りました。

この患者さんは歯周病治療をキチンと行われないまま(歯周病治癒もなされていないまま)で定期検査だけ惰性で続けていた事になります。定期検査は歯周病治療では適切な歯科治療を受け概ね歯周病の治癒が確認された後に行って初めて意味を持つ治療行為です。


probe.jpg
上の画像の歯科用プローブ:このプローブ(probe)で歯周病の診査を行う行為をプロ-ビング(probing)と呼びます。
この尖端を歯周ポケットに挿入し歯周病の診査をします。出血の有無・歯石の有無やその付着状態・ポケットの深さなどを診査します。  あらゆる歯科医院で必須の器具です。しかしプローブが無い歯科医院があるので本当に驚きます.プローブが無い歯科医院では歯周病治療は出来ません。もし医院にプローブが無い歯科医院だったら直ぐに良い医院へ転院しましょう



curetts.jpg
キュレット:歯周ポケット内の歯石を除去してポケット内の細菌を除去する際に使用する手用器具です.尖端の刃を研いで使用します。このような手用キュレットが無い医院も有り驚きます。有っても器具の尖端を研げないし治療手技が解らない先生が凄く多いので講習会では驚きました。日本の大学ではこの臨床での患者実習を行わない歯科大学が現在では殆どのようですから臨床実技が出来ていない学生を卒業させる大学には困り果てます。患者が迷惑する訳ですから....


歯周病治療はある一定の通院期間で終了するものではなく,定期検査を通じて歯周病治療が行われる類の治療です。このように原則的に概念上歯周病治療には終わりはありません、定期検査を通じて管理してゆく治療です。こういったことから定期検査を歯周病学的にはメインテナンスと呼ぶことが多いです。

実は以前にも有名な病院の歯科室で歯周病治療を受けた患者が来院したことがありましたが、やはり同様で歯周病治療も行われていないまま定期検査だけ惰性で続けられていた例がありました。

ここで、多くの患者さんへ認識して頂きたいことですが,歯科治療は臨床医として能力ある良い先生に受診した時に治療は成功します。大学病院などといった医療機関の看板や著名度だけで医療機関を選ばない方が良いと思います。
どのような医療機関、大学病院でもダメな先生が担当医になれば全く良い治療は受けられません。

ですから知的勘を総動員し実際の治療(症例の画像)や歯科医の文章でポリシーを見極めて良い歯科医院を選んで受診しましょう。

歯科医師個人の信条はその先生が語った事や書かれた文章を読めばある程度は解ります。
せめて臨床医の人柄やポリシーを知って受診すれば良い医療に近づけると思います。
そのためにはSNSやブログを利用して先生の考えを知ることも大変に重要かも知れません。
一応、私も日々ブログやSNSで歯科の重要な常識や巷の歯科治療の注意すべき事を語っています。震災以降はブログだけでなくSNS経由で多くの患者さんにご来院頂いています。



○歯科定期検査とは:狭義では歯科医院へ定期的に受診し口腔内の状態の診察を受けて加療の必要性有る部位の有無や健康状態を確認することを指します。
臨床では患者さんの中には積極的な歯周病治療の必要性がなく単純なう蝕治療だけで終わり,その後もう蝕の状態を定期的に確認するために定期検査を行う方も多いのですが歯科医療における定期検査はう蝕と供に主に歯周病学的検査やチェックを行うのが目的です.  

saikinn .jpg

歯周病治療で歯周ポケット内の病原因子である細菌を除去する目的でスケーリング・ルートプレーニング(SRP)と呼ばれる機械的清掃を全顎的に行うのが歯周病治療の基本ですが、これを行えば技量が高い術者(歯科医師や歯科衛生士)が行えば一時的にはポケット内は殆ど細菌が0に近くなります。実際に細菌をゼロになる事は困難ですが細菌がほとんど存在しない良い状態にする事は技量と見識が高い歯科医院では可能です。

しかし歯周ポケット縁上に歯垢(プラーク)が付着していれば、このプラークから細菌が再びポケットへ移動して再度歯周病菌がポケット内で増殖し始めます。
およそ3ヶ月間ブラッシング不足でポケット縁上に歯垢が付着した状態にされていれば、ポケット内はSRP前と同様に細菌が沢山棲む環境へリバウンドしてしまいます。歯周病治療を受けた患者さんへブラッシングなど口腔清掃の徹底を執拗に我々が言及する理由はこのようにポケット内の細菌叢がリバウンドしてしまう現象が科学的に解っているからです。

また、 定期検査が3ヶ月に1度という間隔にしているのもこのリバウンドが起きり得る3ヶ月後頃にチェックするためです。


特に歯周病治療では定期検査が重要です。逆に定期検査を含めて歯周病治療は意味を持ってきます。歯周病治療を受けた方は必ず定期検査を受けることで歯周病学的口腔内の健全性を維持・管理出来るようになります。
特に歯周病治療では定期検査で歯周病を管理する故に メインテナンス と呼ぶことが多いのです。

○ご予約お待ちしています

   我々麴町アベニューデンタルオフィス  では巷ではいい加減に行われている歯周病治療を適切に行っています。またもちろん歯周病のみならずう蝕治療や入れ歯を利用されている患者さんもメインテナンスなど定期的なリコールを必ず行っています。健康維持管理のために必ず受診して頂けるように御願い致します。

  歯周病治療を成功させるには患者さんの努力が必要です。当院では歯周病治療の科学的根拠から初診時にご説明しています。
歯科治療に関する説明やご相談に時間が掛かりますので余裕を持ってお時間をお取り下さい。
  治療希望の方は、是非 電話でご予約下さい。

*予約は電話のみで行っています. メールやネット経由では予約出来ません.
なお,ランチタイムと6時以降は電話に出られませんのでこれ等の時間帯を避けてお掛け下さい.






 





2018年1月10日

 
   

  この数年,インレーなど補綴物が脱落し来院する患者が益々増加しています。
特にインレーの場合多くは、窩洞の形成量(窩洞の深さ)が浅く、インレーの金属を窩洞内に摩擦をもって維持出来ず脱落している場合が殆どです。
これ等インレーは厚みが無く金属が極端に節約された事が明白です。ケチな歯科医が金属代をケチって窩洞を意図的に余り深く形成しないで、インレーの金属代を節約したことが明白です。

歯科の保険治療ではどの先生が治療しようとも全国一定の診療報酬になるため出来るだけ金属代を節約できれば歯科医院の粗利がその分だけ増えます。
たぶん金属代が年々高騰しているので  金属代金を節約して粗利を得ようとするケチな信条の歯科医が増えているのだと想像できます。

 例えば,1g 1,000円の合金では適正に形成して0.5g使うべきケースでは窩洞を浅く形成して0.4gで済むように出来れば0.1gの節約で0.1g分の金属代の100円分だけ粗利が増えるわけです。  極めてケチで,嫌な歯科医院です.
もちろん、窩洞形成が浅いので金属と窩洞との間に生じる摩擦が少ないために、それだけ金属インレーが脱落し易くなります。
たぶん、このような方法で粗利を増やせてもわずか数円〜100円程度です。このようなケチな歯科医の思惑で患者のインレーが脱落し易くなって不良な補綴物に成り得ます。
本来患者の歯科治療が安全で長持ちできるものを提供することが臨床医の使命であるはずですが、この程度の臨床倫理も無いのが歯科医院を経営する多くの歯科医師の標準的な姿になりつつあるようです。
全く情けない現状ですが、私は浅い不良な窩洞形成により脱落したインレーを毎日のように発見して情けない状況に呆れ果てています。

インレーが脱落して来院された患者さんには、極端に窩洞が浅い不良なインレーを観て頂き、歯科界の医原性疾患を作る現状を認識して頂きます。そしてアブナイ歯科医院を回避して頂けるように毎度説明しています。
 インレーが脱落する医院へは二度と行かないようにすべきなのは言うまでもありません。




○ インレーの維持に関わるファクター:
 インレーは基本的には歯質と金属の間に生じる摩擦力によって維持されています.
セメントによる維持力は物理的な維持力を補助する作用と考えることが基本です。特殊な意図で行う治療以外はセメントの接着力のみに依存する維持力だけで補綴物をセットすることはありません。


インレー模式図.jpg


  ・インレー窩洞の深さ; インレーは深いほど歯質と金属の間に摩擦が大きく生じ深さに比例します.歯質を削りたくないと思うかも知れませんが、 インレーでは適切な深さが必ず必要です。

 ・インレー窩洞のテーパー ;インレー窩洞は窩壁が平行に近いほど歯質と金属に摩擦が大きく生じますが、窩壁が並行では摩擦が強すぎて臨床では金属がセット出来ないので,僅かに外開きにします(図では外開きのテーパーを強調して大きく表現していますが,実際はもう少し並行に近い状態です).

・ 歯科用セメントは基本的には上のような摩擦が設定されたインレー金属と歯質の間を埋める補助的役割を持ちます。基本的には接着力に大きく依存する治療は通常行いません.
また窩壁と金属の間に隙間が大きすぎれば摩擦がないために維持出来ませんし、セメントも厚くなり後日,溶け出せば脱落原因になります。

  *歯科用セメントの多くは口腔内で溶解します。適切なセメント層の厚みであれば問題有りませんが、妙にセメント層が大きすぎる場合にはセメントの溶解で脱落や二次的なう蝕形成を起こします。

以前にもブログ記事で紹介しましたが、このように歯質と金属の間に大きな空間を作る例は元々精度が悪く大きな空間が生じ易かった事を表し、内部で二次う蝕(二次カリエス)を生じている可能性が高いと言えます。

特にう窩(虫歯の穴)を充分に形成しない歯科医の治療は感染歯質を取り残す可能性が高いと言えます。現在インレーが外れた患者の場合は8割以上に変色した感染歯質が窩洞に観察されます。



以前,この記事にも書きましたが、上の画像のように紙のように薄いインレーが多く、窩洞の底には変色したう蝕の感染歯質が残されてるのが典型です。

インレー1003.jpg

上のような窩洞ならば大臼歯の裂溝部から派生したう蝕ですから、金属インレーではなくむしろ歯質色のコンポジットレジンで綺麗に充填処置して高い接着力で隙間も生じないで長い年月の使用に耐える患者のメリットも大きい歯科治療も可能です。

しかし巷の一般の臨床医は保険治療ならコンポジットレジンよりも金属インレーが診療報酬が高いために金属インレーで治療しがちです。こうして結果的に不良な治療として医原性疾患を作って患者さんに害を及ぼします。



○当オフィスでは、上のような巷の歯科医院での医原性疾患疾患を治療し直すことをル-ティンのように日常的に沢山手がけています。

上のような金属インレーの治療し直しや自費治療でも価値のない不良な治療を受けたケースや全顎的に大がかりな不良治療を受けた例まで対応可能な範囲で治療し直しを行っています。

お困りの際は、カウンセリングも有ります。治療に先立って説明だけに充分に時間を費やして正しい治療の概念を説明しますので、より良い歯科治療の選択肢を理解して安全で長持ちする歯科治療をお受けになって下さい。また,充分時間を予約で割くために必ず来院できるように無駄のない当オフィスの診療にご協力下さるように御願い致します。

 我々のオフィスは予約は全て電話予約制です。ネットでは承っていません 是非,ご予約下さい。

















2017年12月31日



昨日,新幹線で西の地域から来院された患者さんは、歯科医の不注意な治療でセラミック冠が破損して困惑しています。

Sjpg.jpg

これ↑が口腔内全体のレントゲン画像ですが,かなり歯周病が進んだ箇所があります。
長い期間通院していながら適切な治療が殆どされていなかったようです。巷に多い口だけで治療したと語る不良な歯科治療を延々と受けていた気の毒な患者さんです。


SI.jpg
今回のもう一つの問題点は、左側のセラミックアンレーが割れて脱落し歯質がむき出しになっている事です(第一大臼歯は歯冠部が欠けて無くなった事が解ります)。

左側下顎第一大臼歯には以前、セラミック製のアンレー(大きな詰め物)が装着されていましたが,噛み合う上顎第一大臼歯の金属インレーと強く噛み合っていたために割れて脱落してしまいました。


日本の歯科医療で奇妙で危険な事は、セラミック冠と金属冠(や金属インレーなど)を咬ませるような治療を平気でする歯科医が巷に多い事です。
かなり前から私は患者さんへ呼びかけている事ですが、昨今の審美志向が強い状況の中,審美修復を希望する患者の意向に合わせて白く自然観があるセラミック冠や詰め物で治療しても咬み合う歯に金属(金属冠や金属インレー)が装着されている時には、同質のセラミック製修復物に交換してセラミック冠同士が噛み合う様に治療するべきということです。
全てこれは歯科医の常識です・歯科医が患者へ噛み合う歯も治療し直す必要性を提案することが歯科治療では正しい道理のはずです。

もしくはそれが出来ないのなら噛み合うポイントだけでも金属にする必要があります。審美性を特に要求しない方の場合には、セラミックなど審美的材料を使わない金属冠で補綴する事が最も破折の危険性が無く安全な治療方法です。
私は臼歯部の場合には審美性の要求が無い方には普通の金属冠をオススメしています。


とにかく金属とセラミックなど白い修復材が噛み合うことは禁忌だと説明する必要があります。
臼歯部にまで一切金属を出さない治療を好む傾向が強いだけに、このような安全な咬合の組み合わせの鉄則を厳守して長く安全に補綴物が機能出来るような補綴治療をする事は現代の歯科常識のはずです。

私は日頃、初診の患者さんの口の中を観察しているとこの鉄則を無視した治療が多く驚きます。
この程度の歯科常識が解らない歯科医院は非常に危険ですから受診すべきでないでしょう





○治療の概要とこれから注意すべき事:


この日の治療は危険な金属と審美性材料が噛み合う状態を改善して噛める状態にするために、上(大臼歯2本)の金属インレーを除去し下(第一大臼歯)にコンポジットレジンを充填して一応の機能的咬合状態を回復しました。これはこの日の応急処置として妥当な方法論ですが、あくまでもこれは最終的なセラミック冠を装着する一過程でこれからそれ等3本を歯冠形成して各々にセラモメタル冠(金属冠にセラミックを焼き付けた冠)を装着する予定です。

一応の機能的咬合を回復できていますが、この状態では下顎の第一大臼歯の歯冠部が長期の咬合圧には耐えられないので、可能な限り早い時期にセラモメタル冠の最終補綴をする必要があります。


昨今,痛い云々と子供のような文句を言って通院を止める患者が多いので、この患者さんも要注意だと思っています。

この患者さんがもし通院しなくなれば、こういった安全な治療は不可能で歯冠破折は、今の状態でも起き得ます。可能ならば早期に特に下顎第一大臼歯の歯冠に最終補綴物を装着することが是非必要です。
この患者さんへは「治療は最後までやり終えないと歯がダメになります」と私は繰り返し説明をしていますが、もし通院を止めたら歯周病が進行するだけでなく,せっかく着手した左の歯までダメになってしまいます。

さて、キチンとこの患者さんはこの道理を理解してくれるでしょうか??



日本は歯科医が歯科常識を無視して平気で治療する様な残念な三流国です。患者さんは最低限の歯科的トラブルの事例だけでも知り不良歯科医から身を守って下さい。
歯科医院へ一度受診してしまったらその歯科医に疑問や不信感を言っても通りませんから、事前に真摯なポリシーや技量を持った確かな歯科医師を探し出して、そこへ受診することしか自分の身を守る手段は無いと言えます。  

*優良な歯科医師探しには、歯科医師の治療方針を文章や臨床写真等で確認する事が最低限必要です。
私がブログを書いているのは、そういった私の臨床を皆さんに開示するためです。



○当院は良い歯科治療を求めるアナタをお待ちしています

  我々、麹町アベニューデンタルオフィスでは院長の私がインターネット上で書いているようなポリシーを実践するオフィスです。  アナタが探していた良い歯科治療を、もし我々の姿勢に見出したなら当オフィスへご受診下さい。
この記事の患者さんのように少し遠くから来院される方も喜んで歓迎致します。
当院は巷の短時間診療の心の無い歯科医院とは異なり重要な説明やお話を充分することから治療を始める事を信条としています。

    遠方からお越しになる方はその旨時間的問題を含めて予約電話時にご相談下さい。


 *年内でもコンポジットレジン修復のような治療なら1日で終了します。年末だと躊躇しないでご予約下さい(年内 12/26まで診療しています)。















2017年12月26日

    


極簡単にまとめ:

インフルエンザの侵入は厚い皮膚ではなく、喉の粘膜から最も侵入しやすい事が解っています。
喉の粘膜のバリアを通過させるように口腔内細菌が作る酵素「ノイラミニダーゼ」(NA)が働きます。また歯周病菌の一部はインフルエンザウイルスの増殖を助けます。歯周病による炎症もウイルス感染を促進させます。
NAはタミフル、リレンザなど抗インフルエンザウイルス剤の効果を阻害します。こうして結果的にNAはインフルエンザウイルスの増殖を助けてしまいます。
  このようなインフルエンザの体内への侵入や増殖を補助するような働きを防御するには、それ等の原因となる口腔内細菌を除去すればインフルエンザを防げる可能性があります。 
ですから我々歯科医師は 歯ブラシなど口腔ケアを徹底する事でインフルエンザ予防に役立つと考えています。

とにかく口腔ケア(歯ブラシなど)の徹底と励行でインフルエンザ対策になると言えます





研究者からの知見:


口腔内の細菌はインフルエンザウイルスを粘膜に侵入しやすくする酵素(プロテアーゼやノイラミニダーゼ)を出すため、口腔を不潔に保っているとインフルエンザに感染しやすくなる。
また、歯周病による炎症もウイルス感染を促進させる。
さらに、インフルエンザウイルスは口腔内雑菌の出すNA
という酵素を介して増殖する。タミフルやリレンザなどはNAの働きを妨げることでウイルスの感染拡大を防ぐ抗インフルエンザ薬だ。NAを介してインフルエンザの感染は拡大します。
口腔ケアを行い口腔内雑菌を減少させることで、口腔内雑菌が産生するNAの発生を少なくすればインフルエンザ感染を抑制できる可能性がある」(落合邦康・日本大学
歯学部細菌学講座教授)


インフルエンザとオーラルケアjpg.jpg

     ・赤いバー =インフルエンザ発症率   ・青いバー =風邪の発症率


口腔ケアがインフルエンザ発症率を10分の1に減少 研究チームは歯垢に含まれる細菌がNAを作り出し、ウイルスの増殖を助けることを過去の研究で突き止めた。
インフルエンザウイルスに感染させた細胞に細菌の培養液を加えると、細胞からのウイルスの放出量が20倍以上に増え、リレンザやタミフルを投与してもウイルスの放出量は抑えられなかったという。

奈良県歯科医師会の調査で介護施設で歯科衛生士が高齢者に対しブラッシングや舌磨きの指導を実施したところ、通常の歯磨きをしていた施設に比べてインフルエンザ発症率が10分の1に激減することが示された(上のグラフ参照のこと)。

やはり、オーラルケアは歯科医師や歯科衛生士の指導を受けて行った時に効果的だと言えます。 是非歯科医院で口腔清掃の指導をお受け下さい。

インフルエンザ流行の予測が困難になっており、薬剤耐性ウイルスの問題も深刻化している。ワクチンや薬剤によらない新たな感染予防および重症化対策が求められている。

高齢者では口腔内の雑菌に対する防御策が低下している傾向があることが、インフルエンザ対策の難しさを助長させているという。
「口腔ケアによるインフルエンザ予防は、特に死亡率の高い高齢者で有効である可能性がある」
と、落合教授*は述べています.

   *日本大学歯学部 細菌学講座/総合歯学研究所 生体防御部門








 












2017年12月18日



昨日TVで胃ろうを使わないで直接口から食事する事の大切さを改めて知りました。我々歯科医師は常々口から食事をする事の大切さを強調してきましたが,このような側面で再度身にしみてその重要性を確認出来るとは思ってもみませんでした。


医療の分野では"最終的に患者が生きてゆければそれで良い"と考える究極的な傾向が支配的なようです。栄養を摂取出来れば胃袋に穴を開けて直接胃ろうで食物を入れて生命が維持出来ればそれで良いと考えているような節が未だに有るようです。しかし私はQOL(質の高い生活)を考慮する医療を目指す現代ではただ栄養を患者さんへ与えるだけの方法論や治療方法は時代遅れに感じられてなりません。
そのような反省は当然医科の世界にも存在する訳で胃ろうを使わないで済むようにするために歯科医・医師・看護師・介護スタッフらがチームを組んでより良い摂食行為に関するケアができる努力も最近ようやく出てきました。

胃ろうは,胃袋の壁に直接穴を開けて外部から食物や薬剤を入れる方法論だと言えば解り易いと思いますが、何らかの疾患や理由で口を使って食事出来なくなった患者さんや嚥下困難で誤嚥性肺炎を起こしかねない状況にある患者さんに行う方法です。

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しかし上に記した様に本来我々が行ってきた普通の食生活を否定されて人間的快適な生活が困難になるような懸念もあります。このように胃ろうを安易に選択する事の問題点は賛否両論があるようですが、特に誤嚥性肺炎を懸念された患者さんではファーストチョイスで胃ろうを選択する従来型の方法論ではなく、できる限り口腔リハビリテーションによって咀嚼や舌の動かし方、嚥下のタイミングなど円滑にトレーニング出来れば気管への誤嚥は防止できます。
医師や歯科医師とパラデンタル&パラメディカルによって患者が正しく摂食出来るようにリハビリできたら患者さんにも生きる活力が復活するでしょう。

昨夜のTV番組では一度胃ろう手術を受けた患者に再び口で食事できるようにリハビリテーションを行って再び口から食事ができるようになったある患者さんが登場していました。
口から食事できるようになって、今まで歩けなかった患者さんがまもなく自分の足で歩けるようになって活き活きして生活に潤いをもって活力が復活した姿が記録されていました。

我々歯科医師は、健常時に当たり前に行っていた"口(咀嚼活動)を通して食事をする"ことが、生きるためにどれだけ重要であったのか再認識させられて歯科医師の私でも眼が醒める思いがしました。
人間は口から食事をしてエネルギーを得るのみならず食事をする楽しみは生きる上で基本です。
口で食事できるようになって生き返ったようになる驚くべき事実は多くの方に知って頂きたい。

歯科臨床医の立場では、残存歯には適切にう蝕治療や歯周病治療を行い、欠損した部位には正しく義歯を作製する当たり前の努力を我々は日常的に努力してきました。


一般に医療では歯科領域のことを軽視したように無視されるなことが多く、私も医師の知り合いが幾人もおりますが,食事に配慮をするような人間がいないので病を診ても質の高い人生を担保出来るように考慮して診療する医師が少ないのは誠に残念でなりませんでした。

現在医療は専門分野に細分化して、一方では多忙な臨床現場が常態化する中でとかく近視眼的な視点でしか患者を診ない医師が大多数になったように思えてなりません。我々歯科医の立場で医療に於ける空白分野を補えることが出来るならば医療人としてこの上なく喜ばしい事だと考えます。















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こんにちは、麹町アベニューデンタルオフィス院長 戸村 真一です。

街の歯科医院へ行くと感じる嫌な感覚を皆様が受けないような雰囲気にしました。 スカンジナビアン調に私自らがエントランスから室内の隅々に至るまでデザインし、 患者さんがリラックスできる清潔で清々しいセンス溢れる空間をご用意しました。

 巷の歯科治療の嫌な記憶を思い出すことのない快適な環境でお持ちしております。気持ちよく治療をお受け下さい。

日本の医療機関のホスピタリティーは低くセンスが感じられないのが現状です。 当院の室内環境は、私の診療哲学の現れです。 また、私のオフィスでは正しく丁寧に本当の歯科治療を致します。 正に、日本の酷い歯科医療のアンチテーゼを具現したのが私のオフィスです。