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2016年8月10日



私のオフィスでは震災前の平時では患者さんには甲状腺機能障害(バセドウ病・橋本病)を負った方は希にしかいませんでした。
震災後は女性患者さんの1/3〜1/2以上が橋本病です。特にこの2年は過半数に達しています。

そもそも福島原発が爆発して放射性微粒子が濃厚な雲状の風(放射性プルーム)が首都圏を同年3/15には達していました。実際にマンションの窓から見える東京の景色が霞んでいました。
この事実を政府が隠蔽して住民の外出を控えさせる事さえアナウンスしなかったので無防備な市民が大きな内部被曝を主に呼吸から負ってしまった訳です。当時の内部被曝は呼吸由来の部分は大きかったと思いますがそれに加えて水道水や食品からも放射性ヨウ素を摂取してしまったので当然な量の内部被曝で甲状腺に放射性ヨウ素は集積したと思われます。放射性ヨウ素は半減期が8日ですから爆発後3ヶ月ほどで0になります。初期被曝では放射性ヨウ素の内部被曝によって多くの住民が甲状腺機能障害を負ってしまったことが想像されます。

私のオフィスの場合は来院される患者さんは橋本病などの疾患を持った方が多いのが現状です。それは内部被曝や関連疾患に対して理解がある歯科医院だとネットを通じて認識されていることが原因らしいのですが,逆に一般の臨床医達の無神経なまでの無理解や認識不足が絶望的である状況が反映されたものとも換言できます。
ネット上で見た感覚でも橋本病の患者さんは被曝関連疾患では認識出来得るもっとも主要な疾患の一つであることは明白です。

先日カウンセリングに来院された患者さんも甲状腺に結節か何かが存在すると解っているとのことでした。患者さんの多くが要観察といった状況で静観することが通常です。チラージンを服用されている方も多い状況です。


///////// 東日本の汚染状況 //////////


私が書くよりも適切で論理的に汚染状況を解説した良い記事が存在しているのでこれを参照して下さい.


晩発性障害は低線量率の被曝(主に内部被曝)を負うことでいつ罹患や発症するのかどのような疾患に罹患するのかわからないものです。ですから多くの安全神話を信じた日本国民=被曝者は、未だに大きな病気が発症していないので安全だと信じきっています。20年以上後にがんになるのかも知れませんし、既に被曝とは無関係に病気になったと思い込んでいるアナタの病気だって充分に被曝が影響していることだって有り得るのです。
ラーメン店主の病気や訃報で危険性を知りましょう最近主流のドブ水のようなスープはもし素材が汚染された食材ならば濃厚な放射性物質の濃縮液との認識は持った方が良いでしょう。それでもアナタはランチにラーメンを並んでまで食べますか?


○ ベクレルフリーの概念も解らない人間の身体が障害を受け始めている


3.11以降,私のように汚染食材を避けて生活する態度を「放射脳」などと揶揄していた身近な人間の中に、がんになったヒトや亡くなった方も出始めています。そのような無知な人間ほど汚染食材を指摘すると怒るという特徴が有り近親者と喧嘩したり近親者や友人と関係が疎遠になった方が多いのが実情です。
汚染食材に因る内部被曝を無視して安全な食生活に無頓着だったことでかなり障害を負っただろう事は想像に難くありません。

食べて応援など福島を応援した芸能人も障害を負って亡くなっています

先日も単身赴任で外食ばかりのある知人が就寝時に脚がツル症状が連夜続いていると語っていた。しかも腰が突然痛み出して医者に通った事も聞いています。私の経験からも彼は典型的な被曝関連症状だと思います。

私は以前から身に覚えの無いギックリ腰様の腰痛や脚がツル症状は内部被曝の証だと警告しています。

実は3.11直後の初夏に私自身も朝起きるときに刺すような痛みを腰に感じて起き上がれなかったことがありました。そして1ヶ月程の腰痛に悩まされました。 同時に連夜脚がツル症状も私自身も経験しました。 当時、ギックリ腰や脚がツル症状は多くの患者さんや私の母親も連夜脚がツル症状を経験していました。患者さんへは当時アンケートを採っていたので沢山聴取しています。
私は内部被曝の権威である矢ヶ崎琉球大学名誉教授や非政府組織のボランティアでチェルノブイリに医療サポートに赴いた方々から関節痛・筋肉痛・脚がツル症状は典型的被曝関連症状だと知りました。多くの内部被曝者が筋肉痛を起こしていることに現れているようにセシウムは筋肉に集まりやすい性質を持つことも解っています。
全身にこの様な症状が起き進行すると福島では全身が痛む福島イタイイタイ病が出ています(意図してメディアはこの事実を伏せていますが事実です)。

当オフィスでは身に覚えの無いギックリ腰様の腰痛や関節痛、筋肉痛や難治性口内炎,歯が割れた方,麻疹や鼻血が出たと語る患者さんにはベクレルフリーの食生活の方法論を指導していました。
3.11直後から遠方からも他では話す相手がいない被曝関連の話やベクレルフリーの食生活に関する話をするために来院される患者さんが増えました。
現在も変わらず内部被曝を防ごうとする賢明な方々が私のオフィスに来院されます。当オフィスではベクレルフリーは常識ですが周囲の無知な人々に困惑している患者さんは、我々に自由にお話を話されることが精神的カタルシスになるらしくスッキリしたように皆お帰りになります。



○3.11から三年目に起き始めた歯牙破折の脅威ー




歯や骨はCaが豊富な硬組織ですがこのCaに親和性が高いストロンチウムは体内で歯や骨に入り込みやすいことが解っています。骨折や歯の破折が増えた事は長崎・広島の原爆やチェルノブイリの経験でも明白な事実です。よって震災後に歯が割れる患者さんが出るのは当然です。街中でも骨折者が多いのは松葉杖を使う方が増えて事を一つをとっても明白な事実です。


突然,3.11後3年ほど経った秋に週に4,5名ほど歯が割れた症状で来院されるようになりました。歯牙破折といってもこれは主に歯のエナメル質から時には歯根表面にクラックラインを認めるものです。実際には割れ目が開いていない状態でも細菌が侵入しますし温熱刺激が歯髄を刺激しやすい状態になります。
そして一部ではエナメル質が綺麗に一部欠けて来院する方もいました。ヒビが入った場合には一様に過敏症状が出るので象牙質知覚過敏と勘違いする患者さんや歯科医も多いのが現状です。
確定診断は実際に破折線(クラックライン)を確認する事です。しかしエナメル質のクラックラインは光の屈折で見えるモノなので場合によってはうまく視認できない事が多いという傾向にあります。

破折を放置すると歯髄炎へ移行します。また更に放置すると歯自体が割れて保存不可能になります。特に歯根にヒビが入った場合には保存不可能が通常で抜歯が第一選択です。

歯牙破折.jpg
白矢印部のクラックラインが典型的なモノです。クラックラインは撮影が困難なので今回はこのような画像でご理解いただきたいと思います。
元々高齢の方には歯冠部にクラックライン様のモノが存在しても症状も無く問題とならないのが普通ですが昨今のものは若いヒトにも多く見られます。このような事は3.11以前には希だった事です。

○アナタに身近な被曝関連症状


そして、5年経って首都圏は狂い始めています.
世の中の昨日と違う有様を知って下さい。観察眼が無く知的観察が出来ない方は全く認識出来ずに自らが周囲と同様に病魔に冒されてしまうと思います。


被曝で最も恐ろしいのは脳が障害を受けることです。
 特に東日本の高度汚染地にこのまま居住していれば、チェルノブイリの事例を鑑みれば全てのヒトが中枢神経に傷害を被ることが想像できます。いわゆる認知症でも無いのに人格が変わり子供のような言動で周囲を困らせるような人間が徐々に周囲に増えてゆくかも知れませんし、車の暴走事故や重大な過失事故を起こすこと,猟奇的殺人事件が起きることも想像出来ます。いや既にニュースからはこういった事件は増えている事が解るでしょう.

路上で寝るヒト.jpg
この画像は先日、上野の路上で目撃した路傍で寝るヒトです。「救急車よびますか?」と聞きましたが「必要ない」と拒否されたので私は立ち去りました。それにしても今では都内繁華街ではよくこのような異常な光景を目にします。どうやら、自分でどうにもならない状態でその場に寝てしまう異様な症状らしいのです。汚染環境が酷い東京特有の被曝関連症状を疑います。異常性から中枢系にも障害を生じている事を危惧します。
SNSでは3年前頃から同様の画像が出始めていました。その他にも都内では沢山目撃例があります。沢山の目撃例が載っています.






チェルノブイリの轍を踏むな 
全てチェルノブイリで解っている事実が日本でも再現されています。
現在,政府や原発ムラの住人達は原発再稼働でチェルノブイリの再現、いやそれ以上に恐ろしい事象を起こそうとしています。




人口減少で日本は滅亡し得る状況です.それに拍車を掛ける事がどれほど悪行であるかはお解り頂けると思います。



///////  何故汚染実態を隠蔽するのか ////////



狂気に満ちた安倍晋三首相が「アンダーコントロール」だと汚染実態を隠蔽して国民の被曝を放置したままにするのもみな金のため、アベノミクスという世紀の詐欺政策を前進させて一部の国民にだけ富を集中させたいからですが、下の記事をリンクから良くお読み下さい.

安倍チャンのアンダーコントロール.jpg

3.11 から5年も経っているので冷静に良い記事を書かれている方が既にいるのでその記事を良くお読み下さい。何故これ程までに危険な首都圏に平気で暮らして誰もがその実態を無視して隠蔽し続けるのか?が解ると思います。

 アナタは、今起きている放射能汚染を隠蔽するような体制に飲み込まれた危険な医療を信用できますか?


信用できる科学的根拠に基づく歯科治療をお望みの方は麴町アベニューデンタルオフィスへ是非ご予約下さい。

















2016年8月 2日

私は千葉県開業時代からタービン類は全てオートクレーヴ滅菌したものを交換して使用しています。また滅菌済みディスポーザブル器具も予算が許す範囲で積極的に利用しています。

今回の記事も前回同様に、今までマスコミで扱われていなかった歯科界の盲点を指摘した点で非常に素晴らしい記事だと思います。この記事に関わる取材をされたジャーナリストの岩澤倫彦氏に改めてここで敬意を表します。

前回のブログ記事は私的に解説のボリュームを増やした文章がかなりの分量になったためブログ読者の方々から「分量が多いのでなかなか読み応えがありましたが読み終えるのに苦労しました」,「内容の消化不良になりそうです」などとの感想をいただきましたので、今回は週刊誌では触れていない切り口の歯内療法を中心に簡単なエッセンスをオフィスHP文章などピックアップして簡潔なブログにしておきました.



トップページ.jpg 週刊ポスト8/12号に掲載された記事



徹底した滅菌処理~オートクレーブ滅菌滅菌・消毒は歯科医院では極く当たり前のことです。しかし消毒・滅菌を徹底するためには手間とコストがかかるため、各医院で徹底の度合いがかなり異なります。さらに健康保険算定の歯科治療が中心の日本の歯科臨床では容易に割愛されて、感染防御に関わる部分が無視されてしまうことは歯科治療全般と同様だろうと思います。

「エアータービン&バー・治療毎に滅菌したモノへの交換」

歯の切削に使うエアータービン類などは唾液や血液の付着します。またタービンでは回転をストップさせた時に内部に陰圧状態が発生して唾液や血液の吸引も懸念されるため患者さん毎に滅菌したモノへ交換しています*。
また、先端に付ける切削用のダイアモンドバー等も完全滅菌しております(これもいい加減な医院が多い)。

*当オフィスは千葉県での開業時代20年前からエアタービン(切削器具)&バーなどの滅菌による完全交換を実施しておりました。

当時から沢山のタービン類を用意していました。よく知人同業者にも珍しがられました。

しかし未だ患者ごとに滅菌済みタービンへの交換を行わない医療機関が大多数を占めます。この理由は多くのタービンを用意する初期投資や頻回の滅菌による器具の劣化に高い経費がかかるものと歯科医が認識しているからと考えられます。 


「リーマー・ファイルの滅菌消毒は医院の盲点」


files2.JPG
ファイルやリーマーと言われる歯内療法の小さなヤスリ状の器具

files box.JPG
リーマーやファイルのオートクレーブ滅菌されたモノが収まっているステンレス製ボックス。

滅菌性確保のため頻回に滅菌を施しスタンバイする必要があります。
一般的な街の歯科医院すなわち雑な歯科医院では滅菌消毒の手間とコストを惜しんでイイ加減に行われているようです。 

殆どの歯科医院では歯内療法治療中の高いレベルでの術野や器具の滅菌性の確保は成されていません。 
そもそもラバーダム防湿法すら使用していないので 当たり前でしょう。 

巷の歯科医院を見学するとその酷さに私は術中感染の大きな危険性を感じます。
また一方では患者さんに歯科医院での治療に感染を被る危険性があるという認識が殆どないことも街の低い認識の歯科医院へ通院して大変不幸な結果を招くと危惧しています。このように滅菌された器具を使用しないで行われている現状は患者の不認識が歯科医の不徹底を暗に放置させていると考える事も可能です。

歯内療法(歯の根の治療)に使用するファイルやリーマーといわれる細い針金のようなヤスリ状の細い器具(↑写真参照)は使い捨てではないため滅菌消毒を使用前に行う必要があります。また虫歯の汚染歯質・細菌や唾液・血液など付着するため完全滅菌が必須です。

血液とファイル.JPG
ラバーダム防湿法下での感染根管治療:このようにファイルに血液や浸出液が付着します。
よってリーマーやファイルの洗浄後 オートクレーブ滅菌が必須です。

これはほとんどの患者さんが認識していないことだと思いますが、驚くことに不完全な薬液消毒もしくはそれ以下の医院も現在でも過半数を占めている状態です。 

臨床家の間でよく、器具の劣化*が早く進み経費がかかるのでオートクレーブ滅菌をしないといった理由を耳にします。その度に感染リスクに対する認識の低さに驚きます。

*リーマーやファイルが劣化し金属疲労で術中に先端付近で折れて根管に刺さることがあります。破折したものが除去困難な時にはそのまま放置して結局後で根尖病巣を作っているケースに良く遭遇します。  
  実際,こういった状況を過剰に心配して都合の良い理屈で滅菌消毒の徹底をしていない歯科医院は過半数です。
  私の周囲でも歯内療法に興味を持った先生方でなければ、リーマーやファイルの完全滅菌をしている先生が希だというのが街の歯科医の酷い水準です。

ファイルを滅菌しないで使用する事は歯内療法の根管治療後の予後が悪いだけでなく、患者間の肝炎ウイルスなど感染症の伝搬も懸念され大変危険です。
 
オートクレブ滅菌をしない薬液消毒ではプログラミングされ標準化された滅菌ではないため不完全、高圧滅菌でなければでウイルスを駆逐する条件に満たない不完全な殺菌状態の可能性が高くなります。ですから極めて危険です。 


◎ここに書く実態は業界内からは伏せられて滅多に聞けないことですから本当の危険な実態を知って下さい。


認識が甘い医院では リーマーやファイルは滅菌しないでタッパウェアなどに入ったスポンジに無造作に刺されていることが多く、こういったポイントでもその歯科医院の滅菌・消毒のいい加減さや感染予防の認識の甘さが解ります。

皆さんの通っている医院は丈夫でしょうか?
   *滅菌・感染予防対策に関してはアナタのお通いの歯科医院へ直接お訪ね下さい。


当オフィスでは使い捨ての徹底はもちろん、治療ごとに口腔内へ使用する器具の滅菌・消毒したモノへの交換を励行しています。
使用後には専用の機械で洗浄・滅菌・消毒をガイドラインに則し徹底しています。これらを怠ると感染症の感染リスクが生じてしまうことはもちろん、特に歯内療法ではその予後に直接反映されます。もちろん高い滅菌性を確保しない治療では良好な予後は望めません。


「安全性に対する基本的事項に必要な投資しは惜しみません。」

当オフィスでは目先の採算性のみを優先する昨今の歯科界の傾向に疑問を持っています。
患者さんへの治療上の安全性に対する基本的事項に必要な投資しは惜しみません。
こういった対策も患者本位の考え方の基礎であり大前提でもあります。




スタンダードプリコーションという概念:


今回とりわけ週刊誌上に書かれている事柄で重要だったと思う事はスタンダードプリコーションという概念の大切さに触れていた点です。

私の周囲でも肝炎患者を敬遠して歯科衛生士が嫌がったなどとして患者に訴えられた歯科医がいます。
その医院では他院より入念に歯周病治療する歯科医院だったので歯科衛生士がそういった観血的治療で自身に感染リスクが高すぎると騒いだようです。その患者さんは治療を受ける権利を拒否されたと感じ、また差別による精神的ダメージが大きかったと感じて法的決着をしようとしたらしいのです。

そもそも、街中の歯科医院では、実際に負っている疾患を隠したり詐病の患者も含めて全ての患者はある種の感染性リスクを持っているという前提の感染防御的体制で臨むことが極めて重要です。
これが現代歯科治療体制の基本だと私は思います。
標準的姿勢として一律に同一の水準で患者さん皆を差別的扱いしないことが人権意識の高い今様の適切な感染防御の姿勢と概念だと思います。


週刊誌文中にも極めて感染防御を徹底的に意識して視覚的にもそれを患者に見せて高額な自費治療で行っている歯科医院の話が掲載されていましたが,日本の歯科医療の感染防御に関わる安全レベルを向上させるためには、そういった特別な医療機関に倣うといった非現実的な事では全くなく明日から実践出来るスタンダードプレコーションを徹底する事が最も大切だと思います。身近な事柄を徹底して標準化することこそ是非日本の日常臨床には必要だと思います。

 今回は簡単にブログを締めくくります。

  麹町アベニューデンタルオフィス 院長戸村























2016年7月11日


プリンス餃子銀歯混入事件01.jpg

プリンスホテルで供された餃子に異物混入がみつかったそうです。どうやら歯科治療による金属片らしいとの事ですが、一応下にニュースで報道された内容を抜粋しておきます。

「プリンスホテル」によると、8日午後、「グランドプリンスホテル新高輪」で、宴会場で男性客が食べた「翡翠ホタテ餃子」の中に、大きさ約1センチの銀歯のようなものが混入していたという。「翡翠ホタテ餃子」は先週、宴会場やレストランで合わせて30個提供されており、他の客からの異物の報告はないということだが、「プリンスホテル」では問い合わせ窓口を設け、対応にあたっている。

 この「翡翠ホタテ餃子」は横浜市にある食品会社から仕入れ、「プリンスホテル」が蒸して調理しているが、両方の従業員の中に歯が欠損している人はいないということで、混入した原因について詳しく調べている。(読売TVネットニュースより抜粋)


上のニュースは読売TVの動画で観られます。


この金属片は明らかに保険歯科治療のアンレー*か4/5冠(部分被覆冠)だと思います。
先日"いわゆる銀歯が歯をダメにする原因だと週刊ポストの記事"を題材にして私がブログを書きましたが、銀歯(今回はアンレー*か4/5冠)が外れたモノが混入していたと思われます。
今回の混入が事実だとしてもそれが故意に誰かが混入させたのか事故なのかは私には解りませんが、保険のインレーやアンレー*と呼ばれる詰め物は容易に脱落して毎日のように患者さんが来院する事は以前から私もこのブログで述べ続けてきた通りです。

歯科業界ではアンレーとは咬合面上で咬頭を含む比較的大きめの詰め物のことです。一方、一般に咬頭を含まないモノはインレーと呼んでいます。 普通の金属冠の咬合面を含む5面の内の頬側面だけを金属で被覆しないタイプの冠を4/5冠と呼びます。

せいろ.jpg

これがセイロに乗った翡翠ホタテ餃子です。そして手前皿のふち近くに置かれているのが混入したといわれている金属片(実物)です。


プリンス銀歯05.jpg  アンレー(4/5冠)らしき金属片の拡大画像(実物)です。


アンレーやインレーは歯質との間に隙間ができやすいという性質があります(先日のブログ参照のこと)。特に軟らかいハイカラットの金合金で精度高く作製しない限り隙間ができることが臨床的な大問題で、 特に保険の硬いパラジュウム系金合金の場合には隙間からセメントは溶解して更に細菌が侵入しやすい状況や二次う蝕の温床になり易い易い傾向があります。そして脱落しやすくなります。


私はこの20年、数例の例外を除いてはこのような保険の詰め物で治療した事がありません。これは後年患者さんに迷惑を掛けて治療し直しが困難になるような二次的疾患を生じる事が明白に解っていたからです。 

しかし患者さんには、たくさん口腔内に装着されていて毎日のようにインレーやアンレーが外れて患者さんが来院します。それぐらい頻繁に外れるというのは歯科医が雑で基本を無視して治療しているからに他有りません。私は 「危険なので街の歯科医に安易に受診してインレーやアンレーで治療されないようにして下さい」と実態を踏まえて常々患者に注意喚起して歯科界の危険性認知を啓蒙しています。


////////////////////ご予約下さい /////////////////////




昨今,歯科医院が業者に依頼して作成した高額治療に誘導するための患者さんが安心出来ないブログ記事やwebサイトが多いのが現状です。

また臨床家として患者さんが認識不足のために歯科医の思惑に騙されないように歯科界の危険性を喚起する点が他のブログには無い特徴だと自負しています。 

これらコンテンツ全ては私が作成した私自身の臨床姿勢を反映したものです。

最近,歯科治療の方針に関するセカンドオピニオン*や治療に関する説明を行うカウンセリングへおいでになる方々が増えています。充分時間を割いて予約で行っているため(1回,1時間前後自費1万円)で行っていますのでご了承下さい。
 *歯科相談,カウンセリング,セカンドオピニオンは全て保険給付外です.

私の診療姿勢に共鳴され,ご来院希望の方は是非電話予約して、当院をかかりつけ歯科医としてお使い下さい。

保険インレーの治療し直し1本から、ブログに書かれたような方針で丁寧に行う当オフィスで治療を快適な個室でお受けください。

治療し直しの治療説明や歯科治療に関わる相談など時間がかかる相談や説明,カウンセリングは保険給付外の内容ですから電話でご予約いただき1回自費代金(1万円)を頂きます。


診療に関しては麴町アベニューデンタルオフィスへお問い合わせ下さい。

なお,最近予約を守らない方や当日予約時間になってから電話でキャンセルされる方がいて困っています。ご予約を守ってお越し下さい。










2016年6月29日


週刊ポスト.JPG


週刊ポスト(7/8号)に「やってはいけない歯科治療」という記事が掲載されました。
今回は歯科業界のタブーを全部書くと謳って、色々と現在の歯科事情の矛盾すなわち治療を受けたら歯はダメになることを素人の患者さんにも解り易く書かれているようには思います。

丁度,私も先日ブログ記事で書いた保険治療の"金属インレー"についても書かれています。
インプラントの問題は以前にも週刊朝日など週刊誌ネタになったことが何回かありましたが、意外にもいわゆる"銀歯"(保険の金属インレーなど)についてマスコミでその弊害が書かれた記事を目にすることが有りませんでした。やっと書かれたのかと私は遅すぎたように思いますが、今回記事が公になって多くの方に情報が共有され歯科治療の危険性に危機感を持つような認識を持って頂ければ大変に良いことだと思います。

記事の詳細は週刊誌を購入して読んで頂くしかありませんが,一部概略を解説したネット記事をお読み下さい。


今回の週刊ポストの記事内容は総論的には概ね良いと思いますが,各論では誤った表現や不正確な部分があります.

記事の総論は私も今までブログやSNSで書いてきた通り治療を受けた歯がダメになる日本の健康保険制度下の歯科治療のダークサイドを解説したものです。総論的には概ね同意できます。
しかし、各論的視点では記事が素人用に書かれたためにむしろ誤解を招く部分も多く修整した方が正しい認識を皆さんに持って頂けるだろうと思います。

この週刊誌の記事は素人の記者が解説を書いた部分と大学の先生方や歯科医が語ったものを編集者が誌面用に書き換えた部分がありますが、たぶん登場した先生方が見返したら自分が語った内容が伝わらない(歪曲されたように書かれているなど)と怒るような妙な部分も有ると思います。これは素人用に平易な言葉で書かれた週刊誌記事の限界でしょう。


記事は4つのパート(PART)に別れていたので,それに沿って補足と解説を私の言葉で以下に記します。

PART1:

虫歯を取り残した方が儲かる 歯科医10万人時代の"治さない"治療


私はブログやSNSでは今回週刊ポスト誌上で挙げられている"治さない治療"に相当することを"やったふり治療"と呼びこともあります。日本国内では年々歯科医院の数は増え続ける一方,う蝕の数が減り続けています。とにかく減ってきた限られた疾患数と患者数を歯科界で取り合うようになり始めています。そして自身の医院内で延々と治療ネタとして循環させるためにはいい加減な治療で疾患の悪化や再発を意図的に起こす・次々に治療するネタを歯科医が意図して起こさせるような確信犯的行為を行っていると誌面では書かれています。意図してこのような"治さない"治療を行っている歯科医の話が載っていましたが、多くの場合には臨床医は余り自覚しないで結果的に雑な治療を行うことで"治さない"治療を行っている場合が多いと思います。しかし第三者には明らかに意図的に"治さない"治療をしているように見えると言い換えた方が正確な表現のように思います。

今回の誌面上の記事では割愛しているようですが歯周病治療は歯科疾患でう蝕治療と共に重要なので私がここに解説します。
 歯周病治療の場合には歯肉炎や軽度の歯周炎以外は歯周ポケット内にキュレット(画像参照)と呼ばれる器具で歯周ポケット内歯根面に付着する歯石と歯垢を機械的に除去しなければ歯周病の原因因子の細菌を充分にポケット内から除去出来ずに治療は不十分です。

短時間診療体制の歯科医院では日常臨床では手用キュレットなど使用しないで超音波スケーラーと呼ばれる器具で雑に短時間処置する場合が多いと思います。この程度の短時間の治療行為だけでは中等度〜重度歯周炎の歯周ポケットが深い歯周炎には適切な治療が出来ないと思います。
 私のオフィスへは巷の歯科医院で治らなかった患者さんがおいでになりますが、世界標準の手用キュレットによる治療で丁寧な歯周病治療を心がけています。

SRP.jpg
左がキュレットという治療器具ですが、そもそも医院にこの器具が無い、もしくは全く使われていない歯科医院も有るようです。
右はスケーリング&ルートプレーニングを行っている術中の画像です。

歯周病治療はスキル有る先生や歯科衛生士によって丁寧に時間を掛けて行う必要がありますが、能力が無い歯科医院ではこういった スケーリング&ルートプレーニング(SRP) と呼ばれる基本的歯周病の処置がいい加減で歯周ポケット内に細菌が取り残されるために、その殆どで歯周病は再発します。この状態が歯周病治療に於ける"治さない"治療だといえます。

一端ある程度ポケット内の細菌数が少なくなって回復したようにみえても定期検査に移行してもまた半年もすれば歯周ポケット内の細菌数がリバウンドして歯周病が再発し再び治療することが必要になります。もちろんこうして延々と再治療を"治さない"治療で繰り返せば患者さんから少なからず治療費が入り続けます。
歯周病治療でも故意に"治さない"治療をしていなくても能力がない歯科医院では結果的に"治さない"治療と同様になります。

ただ皆さんに注意して欲しいのは、歯周病治療の場合には適切な治療をして歯周病を治癒に導いた後、定期検査でメインテナンスしてゆくことは世界標準の科学的根拠に基づく正しい歯周病治療のスタンダードです。これと"治さない"治療を続けることとは区別して認識して下さい。 歯周病治療はメインテナンスを含め長期間の観察で意味を持つ歯科治療です

ところで、当院には「1年以上ある医院に通っても歯周病が治癒しないので診て欲しい」などと患者さんが来院しますが、そういった患者さんの歯周ポケット内には歯石が沢山残存していて前医が歯周病治療を殆どしていないことが判明することがあります。

私は歯周病の講習会のインストラクターをしていた経験から一般的な歯科医が歯周病の基本的治療(SRP)を適切なレベルでできないことを十分知っています(もちろん歯科衛生士も同様です)。


○歯学部では患者に一切触れないで学生が卒業する:

歯科大学や大学歯学部では現在臨床教育の時間が減らされています。これは少子化の現代では国家試験の合格率を上げることが大学の経営上の死活問題になっています。すなわち、臨床教育に時間を割くべき卒業前の2年ほどはとにかく国家試験対策に時間を費やす状況で、例えばう蝕治療や歯周病治療のSRPの臨床トレーニングを殆どしないまま卒業しています。私が学生の頃は患者さんを配当されてSRPを実地で幾症例も行って、先生のチェックや口頭試問など受けて及第点を取れないと卒業や進級が出来ませんでした。実は私の大学は臨床を行う体制がありましたが、当時から患者に触れさせない歯学部も沢山ありましたが、今では一切患者に触れないで卒業するのが一般的歯科大での常識です。またSRPなどマネキン模型で行えば良い方で、臨床的手技を殆ど教えていない大学さえあります。仲間内の勉強会で全国の歯科大、歯学部出身の先生方と話して驚くような大学がある実態を私は知っていますが、ここでは敢えてそのようなトンデモナイ大学の名前は公表致しません。


○歯科界では講習会は花盛り:講習修了証書を飾る痛い歯科医


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大学教育が上に書かれた程度の壊滅的状況ですから、卒後に講習会等で学ぶ必要性がありますが、本当にレベルが高い臨床を学べる場も深いレベルで学べる知性がある歯科医も未だに少数派のように思います。

実は歯科界では歯科関連業者が材料や高価な器具を売るために講習会を開いているというのが実態です。多くの歯科医には自費治療のネタになる明日から自費治療で儲けるような即効性がありそうな講習会が人気があるようです。   

我々の業界では、そういった講習会の修了証書を待合室に飾って、いかにも"デキル歯科医"であるかのように患者さんへアピールする勘違いした痛い先生が多いのも、気を付けてもらいたい点です。   修了証書は歯科医の見識や技量を表すモノでは全くありません。


○健康保険制度の功罪を知ろう:

私は多くの歯科医院で適切に効果がある歯周病治療がルーティンで行われていないにもかかわらず健康保険の請求は沢山され続けている驚くべき実態を知っています。う蝕治療と同様に実質的治療が行われないまま"治さない"治療が続けられて、これが保険請求されています。雑な処置しか行われていないにもかかわらず歯科医院の口座には自動的に診療報酬が振り込まれ続けているのが恐ろしい歯科界の現状です。これは舛添要一氏を笑えない歯科界の診療報酬泥棒のようなダークな現状です。 

ここで皆さんにお解り頂きたいことは受診する前に歯科医の素性(経歴・診療方針)を知って能力ある良心的な歯科医を探して通院してもらいたいと私は主張しています。 そうでなければ実質的効果がある治療が受けられないで歯科疾患が治らないからです。  これは全ての歯科治療に共通する重要なことです。

歯周病の場合にもう蝕治療と同様に、巷の歯科医がそもそも歯周病を治療する能力が無いことが殆どです。 今の歯科界では治療できない歯科医や歯科医院の間を患者さんが一生適切に治らないまま永遠に循環する状況です。むしろ、この状況こそが能力がない巷の歯科医にとっては有り難い状況なのかも知れません。


PART2:

日本人の7割の口の中にある「銀歯」が生み出す"負の連鎖"


これは私が先日書いたブログ記事をご参照頂きたい。基本的には異なった切り口で同じような趣旨を私も書いています。

私が良くブログで書いている"感染歯質の取り残し"に関しては感染の取り残しをすれば、歯科界では治療ネタを産み出すことになります.  私はこれは歯科医の治療放棄と同じ酷い状況だと思っています。
 例えば,う蝕(虫歯)治療なら細菌が侵入している象牙質つまり感染歯質を残せばう蝕は再発します。そしてさらに細菌が歯髄へ侵入して歯髄炎を起こして抜髄など根管治療を行う必要性が派生します。そして根管充填後は冠を被せるような歯冠部補綴が必要になります。
すなわち,このように歯科医師の感染歯質の取り残しをおこなう"治さない"治療で更なる治療と治療費が連鎖して生み出されます. 

誌上記事にも載っているように細菌が侵入した感染歯質はう蝕検知液で局所を染めた後水洗しても、なお赤く染まったままになる歯質(赤く染まった象牙質)として客観的に検知できます。当院ではう蝕検知液をう蝕治療時にはルーティンで使用しています。 
このような世界標準のごく当たり前の臨床手技を大切にステップを割愛しないで丁寧に行うことが日常臨床では大切だと私は考えています。 また、こういった基本を大切にする姿勢こそが現在の日本の歯科界に必要だと考えています。 
ここで、患者さんへのお願いですが・短時間で終わる歯科治療を喜ぶのではなく、真摯に丁寧な治療をされている歯科医師を評価して頂くことが、歯科界を変えて行く一歩になるコトを知って頂きたいと思います。




歯と銀歯の隙間が危ない:

先日のブログに書いたように保険の銀歯の素材はインレーに適さない硬い合金(12%金銀パラジウム合金)で、経年変化で辺縁に隙間が出てきます。そもそも最初からインレーの辺縁部が不一致な精度不良が歯科界では一般的ですが、更に開いてしかも歯科用セメントが溶解して隙間は大きく空いてミクロサイズの細菌が侵入するのには充分すぎる細菌にとっては大きすぎるほどの隙間が出来て細菌が入り放題になります。
このようにしていわゆる二次う蝕(二次カリエス)と呼ばれてう蝕をインレーの下で生じています。

インレーと窩洞2.jpg
二次う蝕が進むと上の画像のように象牙質が腐った状態(軟化象牙質が進んだ状態)になることもあります。

インレー模式図01-1.jpg
上の図のようにインレーの下には取り残された細菌を含む感染歯質が存在すればインレーが充填された後からう蝕が内部で進行します。

保険治療の功罪5.JPG
上画像はごく一般的な歯科治療を受けてきた会社員の口腔内写真です。
この画像と同様な精度不良の治療は頻繁に患者さんの口腔内で見かけます。各々のインレー辺縁をご覧下さい。全ての辺縁が精度不良で不一致な状態です。段差や大きな隙間が見える箇所もあります。細菌が入り込んで内部は軟化象牙質の腐敗が進行していると想像出来ます。
インレー辺縁が光っているところは窩洞とインレー辺縁が不適合な箇所です.
 ちなみに私のオフィスでは保険の金属インレーは過去20年、数例の例外以外には行っていません。



PART3:

1回で済む治療をなぜか避ける・・・ 世界と逆行してきた日本の虫歯治療

現在は保険算定でもコンポジットレジン(CR)と呼ばれる歯質色で機械的強度もある良い歯科材料があります。う蝕の感染歯質を除去した後の穴(窩洞)にペースト状のCRを充填して、強い光線を照射すると天然のエナメル質などと同様に硬い状態に重合して固まる高分子化合素材です。

私の学生時代は咬合面には機械的強度や耐摩耗性が悪いためにCRは長期使用を前提とした場合には利用が推奨されていませんでしたが、昨今のCRはそういった従来の弱点を補うエナメル質と近似した特性を持った製品が続々と市販され臨床に広く利用出来るようになりました。 しかし諸々の思惑から歯科臨床で充分にその理工学的革新的な恩恵を利用していない現状があります。
私もその点は以前から不思議でなりませんでした。保険治療ではハイカラットの金合金が使えませんからCRこそ、正しく使用できれば日本のう蝕治療の臨床的な質を高めると思います。

CRでう蝕を充填するならば、即日治療が完了するのは当然です。私のオフィスでも遠方からう蝕1,2本のために新幹線でお出でになる方もいらっしゃいます。特にう蝕治療なら当日1回で即日終了し余裕があれば数本でも可能ですから、そういった遠方の方にも都合がよいと思います。(ただし,条件によってCR充填が適さないこともありますのでご了承下さい。)


CRで治療し直したインレー窩洞.jpg

金属インレーと以前充填されたCR充填部の治療し直し、未修復のう蝕を綺麗にCR充填し修復した症例

特に比較的小さなう蝕にはCRを第一選択で使用する様なことが常識になりつつあります。
保険制度では金属ならハイカラットの柔らかい金合金ではなく不適切な硬い金属(12%金銀パラジウム合金)しか使えないことを考慮すれば、従来金属インレーで行っていた窩洞にも適切な術式でCRを使った方が二次う蝕の発生も少なく臨床的利点は多いと私は考えています。

一方では使用材料に制限が無い自費診療ではより高価なセラミックやハイブリッドセラミックスなどのインレーも良い選択肢になります。インレーは適切な症例に適切な手技で治療を行えば良い治療方法です。適応症と適切な素材を選び精度に気を付ければインレーでう蝕を治療することは正統派の最良の治療になります.特に咬合面で大きな面積を占める窩洞や咬頭を含む場合にはハイブリッドセラミックスなどが良い選択肢になります。

ハイブリッドセラミックスインレー.jpg
金属インレーを除去してハイブリッド型セラミックスでインレーを治療し直した症例:以前の金属インレーと比べて遙かに精度が高く審美性も高い点を注目!


以前から私はブログ記事でう蝕治療に関連してミニマル・インターベンション(MI)という概念を幾度となく言及してきました。これは感染歯質を選択的に徹底して除去し可能な限り健全な歯質を保存するう蝕治療で最も重要な概念の1つです。この概念は歯髄を保存することにもプラスに働くと思います。

ところで,このMIを実践するには健全歯質まで便宜的に拡大削除して充填するインレーではMIの概念を充分活かすことはできません。あくまでも現代のCRの理工学的技術革新でMIの概念が活きてくると換言できます。MIの概念とCRはペアで意味を成すモノといえます。

 *注意すべきはミニマルインターベンション(MI)とは単に歯を削らない事が良いといった意味ではありません。

最近、来院患者さんの中には執拗に歯を削ることを嫌がる方がいます。歯科分野では感染を除去した後にもある許容範囲で歯を削る必要性が出ることは当然です。見識ある良い歯科医を選べば必要最小限の歯質形成で補綴や充填処置を行ってくれるはずです。
患者さんの立場では良い歯科医を選ぶことこそ歯科治療成功への道で、これが全てです。 

不用意に予防拡大(便宜拡大)せずに健全歯質まで削らないで済むCR充填のような治療方法ではMIの概念を遵守して治療を行えます。こういった側面でもCR充填でのう蝕治療は大きなアドバンテージがあります。

現実的な臨床ではCRでMIに則りう蝕治療する時にはステップワイズに確実な治療手技を採る事が重要です。ステップを割愛すると後でボンディング不良(接着不良)等によって隙間が空いたり脱落や破折など起こすリスクを高めます。治さない治療を日常的にされている先生にはMIで行ったつもりでも高度な特性を持った材料も無駄になるだろうと思います。

保険の金属インレーで雑に治療する一般的歯科医院の治療と比べてMI概念に則り行われるCR充填は歯科医師がつきっきりで行うために手間がかかります。一方,窩洞を形成し歯科医の手間が比較的簡単に終えられる保険の金属インレーで治療することが手間を省いて利益を出そうとする臨床家に好まれることが理解出来ると思います。しかし本当に高いレベルでインレー形成と印象を行う時には数倍も時間が掛かります。
 当オフィスに来院される多くの患者さんが今まで受けてきた金属インレーではなくCRやハイブリッドセラミクスを使ったインレーによるう蝕治療は意外に時間が掛かると驚かれるのは、巷の15分程度で行われる雑な保険インレーのう蝕治療と比べているからです。

MIに関しては私の過去のブログ記事う蝕治療は大切です!ミニマルインターベンション(MI)は基本ですをご参照下さい。
MIに関する治療過程を臨床写真で解説しています。



PART4:

 インプラントをやる歯医者の「6割」はトラブルを抱えている!

インプラントに関しては以前私はブログ記事を書いていますが、当時かなり反響がありました。そしてSNSでフォローしてくれる方にはインプラントや色々な歯科治療で失敗した方も多く、驚くほど潜在的に訴訟などに至らないまま泣き寝入りしている患者さんが多い状況が解ります。これは心から歯科医として心が痛む実態です。

誌面上ではインプラント治療における医療過誤的側面が書かれているようですが、 インプラントの日本での臨床上の問題点を掘り下げると書ききれなくなるので、今回週刊ポストで書かれていない側面について私は書くことにします。

まず私は歯周病を講習会で同業者に教えた経験から歯周病も理解しないでSRPもできない歯科医師がインプラント治療を頻繁に行っている実態には呆れています。

以下に皆さんに覚えておいて頂きたい重要なことを列記します。

インプラントの周囲も適切な清掃をしないで不潔にしているとインプラント周囲炎(peri-implantitis)を生じます。
しかもインプラント周囲炎は未だにその治療方法が確立していないために進行したケースでは進行を止めることさえ充分に出来ません。インプラント周囲炎は学問的に治療方法が未確立なために治療方法が研究し尽くされている歯周病とは異なりインプラント周囲炎は未だに治療不可能と考えてよいと思います。すなわちインプラント周囲炎でインプラントを失う可能性があると換言できます。 

インプラントがケア不足で清掃不良になればインプラント周囲炎が生じ、そのインプラント周囲炎は未だに充分に治療できないという事を患者側が治療前に説明されていない現実が日本では歯科界の現状です。このように日本ではインフォームドコンセントが成立してい無い状態で高価なインプラント治療が行われています。全国で山ほど訴訟が起きていることはこのような歯科界の常識なき現状に原因があると思います。
  アナタはこんなインプラント治療を手放しで喜んで受けらられますか?

 インプラント周囲炎を生じさせないようにその発症リスクを下げるために残存歯があるケースでは歯周病やう蝕などの感染病巣を治療した後にインプラントを埋入することが必要条件で科学的根拠に基づく常識です。 

日本ではう蝕治療は当然行うにしても歯周病治療をほとんど行わないでインプラント治療をする歯科医が多いので驚愕です。
米国なら歯周病治療を行わないでインプラント治療して問題が生じれば数万ドルの慰謝料を請求されることは常識です。それほどまでに重大な過失事項だと皆さんも知って下さい。

当院に初診で来院された患者さんには最近はインプラントが既に埋入されている方がいらっしゃいます。そういった人工歯根で治療された方にインプラント周囲炎に罹患している方も実際に幾人もいました。
そういった方々の治療の殆どがメインテナンスが無い歯科医院で行われていることが特徴です。歯科医のインプラントケアの常識が未だに無い歯科医院がある現実は余りに酷いと思います。

それから、インプラント治療を行っている歯科医には意外に従来型の可撤式の義歯,すなわち入れ歯も満足なレベルで作製できない先生が多いのは恐ろしい現実です。私の知っているある歯科医師は「パーシャルデンチャーの遊離端義歯が作製できないから、インプラントしかないでしょう」と語っている方もいました。すなわちこの方は義歯を作る能力がないから人工歯根を利用すると主張しています。これは本当に恐ろしい歯科医の無能さとその先生の詭弁のように思います。


パーシャルデンチャー.jpg
この症例のように片側遊離端でも遊離端のパーシャルデンチャーは私は沢山作製してきました。この程度の義歯ができ無いような能力のない歯科医にはあきれ果てます。


インプラント治療を受けた経験がある患者さんは普通の入れ歯が出来ないのに数百万のインプラントを街の歯科医が治療している現実をどう考えるのでしょうか? 
入れ歯も作れないでインプラント治療をする歯科医の臨床レベルと倫理観の低さを心配すべきだと患者さんにはアドバイスしておきたいと思います


○高齢の患者を狙うインプラント好きな歯科医:アナタも狙われている:

まず、効率的に収益が得られるインプラント治療が歯科医にとって儲けどころになっている現状こそが患者さんに迷惑を掛けるインプラント治療に関わるトラブルの背景に存在します。

今の日本のように景気も良くない状況下でイケイケドンドン系の危ないインプラント好きな若造歯科医達には、全く倫理観など一緒に話していても感じたことがありません。ハッキリ言えば、こちらから特別に交流を持ちたいとは全く思えないような嫌な類の歯科医師達です。
このような社会状況でも気前よく数百万のインプラント治療を承諾してくれる患者さんは、比較的高齢の余裕がある方々が多いと思います。私は「小金持ちの年寄りを騙すな。」と言っていますし、そのような軽薄な若造歯科医を「歯科医師免許を持った詐欺師」と揶揄しています。

高齢者が口腔清掃が不良になる状況が想像出来るのに、入院したり認知症になったりすることが想像出来るのに躊躇無く「インプラントで失われた歯が甦る」と言ってデメリットも説明しないで治療をしてしまうのは医療人の倫理を喪失した人間の金儲けでしか有りません。

こういったことを平気でする様な人間は従来型の義理の話もしないでインプラントを執拗に勧めます。もちろん義歯もろくにできない歯科医が多いのも現実ですが、選択肢を与えない治療の説明には要注意です。それからアナタが安全に生き抜くためには歯科界の事情を知って、歯科医と話したときに信用できない人間は判別できるくらいの勘は持って頂きたいと思います。

日本ではインプラント治療を安全に行うための正しい認識が歯科医に乏しいので、歯科界の恐ろしい現実を患者さんは知るべきです。

学問的に言及されている通り残存歯の歯周病治療をしなかった事によってポケット内細菌がインプラント周囲に移動してインプラント周囲炎を生じている可能性が予想される例も本当にあると思います。現実的にこういった残念な例に当院でも遭遇しています。


現代社会は専門家、東大教授のような人間や公人が利権や保身のためにデタラメな事を言及して重要な事柄を隠蔽する世の中ですから、今更歯科医師がトンデモナイ治療をしていても誰も驚かないかも知れませんが、とにかく詐欺師のような歯科医師から身を守って健康を正しく維持して下さい。

////////////////////ご予約下さい /////////////////////



昨今,歯科医院が業者に依頼して作成した高額治療に誘導するためのブログ記事やwebサイトが多いのが現状です。

患者さんがそのようないかがわしい思惑の歪な情報に混乱しないよう患者さん本位の視点で正しい歯科知識の啓蒙のためこのブログを作成しています。私がオフィスで実際に行った臨床例をもとに作成しています。
これらコンテンツ全ては私が作成した私自身の臨床姿勢を反映したものです。

最近,歯科治療の方針に関するセカンドオピニオン*や治療に関する説明を行うカウンセリングへおいでになる方々が増えています。充分時間を割いて予約で行っているため(1回,1時間前後自費1万円)で行っていますのでご了承下さい。 *歯科相談,カウンセリング,セカンドオピニオンは保険給付外です.

私の診療姿勢に共鳴され,ご来院希望の方は是非電話予約して、当院をかかりつけ歯科医としてお使い下さい。


保険の金属インレーの治療し直し1本から適切な処置を素性も解らない歯科医院ではなく当オフィスでお受けください。
特に当オフィスでは過去に治療された治療の治療し直しを今まで沢山手がけてまいりました。
そもそも"治さない"治療をしているような街の歯科医に難しい治療し直しが適切に出来るでしょうか? 歯1本から全額にわたる大きな規模の治療し直しまで当オフィスでは行っています。

治療し直しの診査や治療説明など時間がかかる相談や説明,カウンセリングは保険給付外の内容ですから電話予約で自費代金(1回1万円)を頂きます。


診療に関しては麴町アベニューデンタルオフィスへお問い合わせ下さい。

なお,最近予約を守らない方や当日予約時間になってから電話でキャンセルされる方がいて困っています。ご予約を守ってお越し下さい。






/////////////  追記  /////////////


昨日、私が書いたこのブログ記事をお読みになったジャーナリストの岩澤倫彦氏から歯周病に関してのインタビューの依頼を頂いたが、私は所用があるためにお断りしました。岩澤氏は幅広く取材をされて医療関係の著書も多い真摯なジャーナリストです。

彼の著作は医療に関心がある私のブログやHPをご覧になられた読者の方には、是非,お読み読頂きたい価値あるものと私は考えています。どうかご一読を!

岩澤倫彦FaceBook

『現場と乖離する"検診ムラ"の論理 後編』










































2016年6月15日


イントロダクション:

日本の歯科界では、最も歯科医師の基本的治療であるう蝕治療が殆ど満足できる水準以下で患者さんがそれによって歯髄炎に発展したり治療し直しに費用や時間が費やされて大きな不利益を被っています。

 ある意味ではこういった現状は概ね保険治療で殆どの歯科治療が出来る非常に国民向きの日本型健康保険制度の功罪と考えても良さそうです。

以前から私はブログ記事やSNSで日本の歯科事情の現実を認識して能力がある臨床医に受診し皆さんが高水準の歯科治療を受けられるように啓蒙していました。
すなわち「上から5%の能力ある歯科医を探して受診しましょう」といったフレーズで表現していました。


実際のインレー装着状態の口腔内観察:


毎日のように患者さんの口腔内に見かける不良なう蝕治療すなわち保険算定の12%金銀パラジュウム合金製の精度不良なインレーを嫌になるほど我々は観ています。


保険治療の功罪5.JPG

アナタは上↑の画像のような不適合な金属インレーでう蝕治療を受けたいと思いますか? 

最近もネットでも銀歯が原因で歯を失うというニュース記事が出ています。


明らかに隙間が見える部分もありますが、 インレーの辺縁が光っているのは窩洞と一致しない不適合部位を現しています。 
一方,辺縁が一致していれば光らずにもっと段差がなく移行的に見えます。  

上の写真はある1人の患者さんの口腔内ですが,この方と同様に精度不良で辺縁不適合の金属インレーを10本程度装着されている方は街には沢山います。 

それ等の殆どは患者の意向など構わずに安価な保険算定を良いことに、説明さえも行われないまま勝手に形成し印象されてその次の来院時に口腔内にセットされたような雑な過程で治療されたインレーです。

そもそもこういったう蝕治療の充填物がいかなるモノで実際にどのような状況で装着されているのかも解らないまま口腔内に放置されて、患者さんの殆どはすっかり治療が済んだと安心しているのが通常です。

しかし、かなり多くの充填物はよく脱落します。
それは教科書レベルの学問的条件を無視したために脱落した例が殆どです。

患者さんはそのような事を全く認識していないので、きっと時々脱落するので不思議に思われるでしょう。しかし毎日のように麹町周辺の会社員のインレーが脱離して来院されます。




インレーの辺縁封鎖性と接着:

 日本では健康保険で一部負担金を払えば保険算定の金属インレーで治療できることになっています.
しかし保険で使用される12%金銀パラジュウム合金は世界的に辺縁封鎖が求められるインレーには使用されない不適当な硬い金合金です。 

cf.インレーではなく冠に使用する材料としては標準的で適当な材料といえます。


インレー模式図01.jpg

私は患者さんに自費負担を頂けるのなら 金属インレーには軟らかいハイカラットの金合金(20〜18K、白金加金など)を使用しています。  
治療費の問題からハイカラットの金合金(1歯数万円)を利用出来ない場合、現実的問題として費用対効果を考慮してより良い材料と方法を選ぶ事が重要になります。保険診療と自費が混在する日本の歯科治療故に重要な治療方法の選択概念になります.

保険算定で行う時には金属なら12%金銀パラジウム合金しか使用できません。この金合金はインレーに不向きなので本来私もオススメしたくありませんが、保険算定なら合着セメントをレジンセメントなど唾液で溶解しないセメントを使用して対応することがあります。


 *実はインレーや冠を合着する歯科用セメント(接着剤)の多くは口腔内の唾液で溶解します。辺縁封鎖性が悪い場合には唾液でセメントが溶解し易く脱落や二次う蝕を助長します。 

一方、 ハイブリッド型セラミックスのインレーが臨床的に優秀で推奨されるのは合着にレジンセメントを使用すること、このセメントは唾液で溶解しないこととハイブリッドセラミックスと歯質の両方に接着性が極めて良好でこれ等を接着で媒介して隙間が生じないという点があるからです。 

長期間経ってもインレーと歯質の間に隙間が出来にくいので最近ではハイブリッド型セラミックスで修復することが多くなりました。

ハイブリッドインレー2.jpg

ハイブリッドセラミックスインレーの精度が高い修復症例インレー辺縁が一致し移行的で精度が良好な点をご覧下さい。


もちろん通常のセラミックスでも表面処理を適切に行えば溶解しないレジンセメントで強固な接着が可能です。このように接着歯学の技術革新が昨今顕著で、我々がその素晴らしい恩恵を得られるようになってきました。


そもそも、多くの症例でインレー窩洞底に細菌が入り込んでいる感染歯質が取り残されている事が多いので、まずその点で感染を取り除くう蝕治療の基本が無視されています(上の模式図参照のこと)。

 感染歯質は可及的に除去するように臨床医の先生に守って頂きたいと思います。 

上の模式図ではインレーと窩洞の間に明瞭な隙間を描いていますが、実際にはその界面に摩擦が必要なのでほぼ接していて殆ど隙間がない状態で摩擦が生じることが求められます。これが緩いとインレーの脱落を生じます。多くの脱落したインレーでは窩洞壁とインレーに適切な摩擦が無い場合が殆どです。

インレーと窩洞の間に適当な摩擦を生じるためにはある程度の窩洞の深さも必要ですが、極端に浅い窩洞が多いのが最近の傾向です。これは金属を節約する歯科医に問題があります。

保険制度では窩洞の大きさに限らず治療報酬の点数は一定なので、なるべく金属を必要としないで利益が出るように極端に浅く金属を節約するように形成しているのでしょう。



◎保険制度では費用対効果で妥当な方法と材料を使うことが肝要:


自費のように材料と治療方法の選択が自由に出来ない保険制度ではう蝕治療にどのような材料と方法を使うべきか限られた選択肢の中から妥当なモノを適切に選ぶ必要があります。

一般的には現在コンポジットレジンの改良で金属に替わって咬合面へも適応できるケースも多くなりました。しかし窩洞の大きさが特に大きい場合や咬頭を含む場合には不向きな材料であることは以前と基本的に変わりません。


コンポジットレジンが不向きなケースで使用も出来るアマルガムについて以下に述べます。



○アマルガムを使いう蝕治療した高齢者のケース:


IT5mai .jpg

上の画像では、臼歯部に銀色に輝く充填物がアマルガム充填です。
歯冠から歯間部に続く複雑窩洞の充填物は食片や歯垢がたまりやすい部分にアマルガムが露出するので、この部分の歯垢付着が抑制されることはリスクの高い高齢者では臨床効果が高いと考えています。

この方は、80歳代の高齢者で初期の認知症も疑われたので口腔清掃がこの時点では比較的良好でしたが、口腔清掃が不良になる可能性を考慮して歯垢の付着が少ないアマルガムでう蝕を充填しました。

保険治療の範囲で費用対効果(コストパフォーマンス)と安全性の考慮からアマルガムが一番良い充填材料の選択になると考えました。  

*注:今年4月の保険点数改正でアマルガムは保険治療の充填物には無く(保険請求不可)なりました。ここに紹介する症例の数年前の時点ではアマルガムは保険算定できましたが、現在は保険算定外の材料となりました。



ITamalgam.jpg


パラジュウム系金合金の金属インレーに比べれば研磨によってアマルガムが伸びるので辺縁封鎖性が良く隙間は生じにくい材料です。


  また将来,隙間が空いても辺縁部を研磨して伸ばせば(バーニッシュ効果)で辺縁が封鎖できます。 

アマルガムは成分の一部に水銀が含有するため悪い歯科材料のように言及されることが多いようですが 欧米の専門医はアマルガムの特性を利用して本当に良く治療の適所に応用しています。
今回のように臨床で合理的に利用すればアマルガムは素晴らしい歯科材料にも成ります。う蝕抑制をすべき場合なら保険治療でなくても利用すべきケースが有ると思います。

 この症例のように、歯垢が充分に清掃出来ない可能性を仮定するリスクが高い症例にアマルガムを利用することで良い臨床的効果が得られます。 

また、アマルガムの銀イオンが歯質へ移行して二次う蝕を作りずらい効果(Oligo-dynamic action:オリゴジナミー効果)があります。
この効果で不適合インレーに因る二次う蝕のように後で生じるう蝕が生じにくいところもアマルガムの大きな利点です。


また、この症例では臼歯部の頬側面に生じた大きなう蝕にも迷わずアマルガム充填をしました。

う蝕傾向が高いケースに頬側の大きなう蝕に充填する安全性を考慮した方法は保存学を研究する臨床家には有名な修復手段です。


臼歯部頬側面AF.jpg


まとめ:

日本では健康保険制度の歯科治療が一般的であるために日常的レベルでの保険診療でこそ、適切な治療が行われるべきです。しかし幾度も私がブログ記事で言及したようにそれが全く行われていません。
私がこの記事で言及したような臨床に於けるエッセンスは、じつは臨床家にこそ読んで頂きたいものです。

・・・・・・・・・・・・・・・・  ご連絡下さい  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・


私の診療姿勢に共鳴され,ご来院希望の方は是非電話でご予約下さい。

虫歯1本から全顎治療まで内容を問わずお問い合わせ下さい。
実際に診察した上でないと個別の治療方法や治療方針に関してはお答え出来ません。

とにかくまずはご来院頂き診察させて下さい。

治療に関する説明とご相談は自費カウンセリングとしてお受けしています。

その他診療に関しては是非,麴町アベニューデンタルオフィスに電話でお問い合わせ下さい.















2016年6月 3日


  初診で来院される患者さんは以前治療したモノが再発したり壊れたりして治療し直し(再治療)を希望されて来院されることが殆どです。
その多くが何処の歯科医院で治療し直しが出来るのか迷って、当院HPやブログをネットでご覧になり来院されます。

治療範囲は1本の場合も複数歯の場合も様々で全顎に及ぶ20本以上が対象になるケースも希ではありません。
治療し直しというのは以前の治療に何らかの不良な部分があって起きるのが通常ですから、そういった前医が行った不十分な治療を適正なカタチで治療し直す事は技量と手間がかかります。
全く初めて手を付ける場合に比べれば遙かに手間がかかり技術的にも難しい治療になります。よって  再治療は最も経験と技量が要求される難しい治療分野です。
当オフィスでは千葉県で開業している時代から25年ほど全顎的治療し直しを多数手がけていますので他院に比べ再治療のスキルには自信を持っています。

巷に溢れる上部だけの審美性を追求した安易な歯科治療ではない見えない部分である歯内療法や歯周病治療など歯のインフラの治療を徹底する事をモットーに治療しています。
安心出来る歯科治療とはステップワイズで徹底して基本的治療を積み上げることです。

さらに良い治療とは科学的根拠に基づく治療を割愛しないで積み上げて行うことで、そういった治療を行う歯科医こそ良医と呼ぶべきだと換言できます. 

このような当たり前の治療を行ってこそ健康的な歯茎で綺麗に補綴物も映えます。
真の審美性ある補綴治療とはそういった正しい治療が成されて獲得されます。


過去に行った臨床例から:

不良な歯内療法と不良な歯周病治療のやり直しは必須です。
補綴治療し直しに際しての歯内療法と歯周病治療のやり直しなどはこのブログ記事をご参照ください.

術前術後症例4.jpg


前歯部の審美的でない状況(自然観のない硬質レジン前装冠)も精度が高い補綴再治療でスッキリと口元の印象がアップします。

以前レジン前装冠で治療した歯の摩耗や変色による審美障害は治療し直しに最も多い理由の一つです。  


下の写真の症例の詳細はこのブログ記事をご覧下さい。セラモメタルクラウンの技工過程も見られます
OY術前術後白バック.jpg


OYスマイル1.jpg

上の画像のように術前術後でバランスが良い適切な治療によって口元の印象が大きく変わりました。


上顎4前歯のみセラモメタルクラウンで補綴して下顎の黒く見えるう蝕は全てコンポジットレジンで最小限の切削で綺麗に修復完了しました。→敢えてここは上顎前歯のように歯を形成して補綴物を装着しないで治療でき、お望みの審美性も充分に得られるので過剰診療をしないで済みました。

このケースのように、最小限の侵襲的治療で過剰に多くの歯を侵襲する事も無く妥当な方針で審美性を獲得することができました。当オフィスでは,この症例のように過剰診療にならないように合理的で妥当な治療をするポリシーの下に診療しています.

これは正に歯科医の治療費獲得の思惑による過剰な治療方針に対するアンチテーゼで、これこそ患者本位の姿勢だと我々は信じています。  





SH完成スライド-3.jpg

上の画像のように上下顎の全顎規模で徹底的な補綴再治療を行った典型的な治療例のような全顎的な咬合の再構成も当オフィスは精度高いマイクロスコープテクニックによる補綴物の作製で精度高く行っています。 
正に一生モノの安心出来る補綴治療を極めて慎重な配慮と補綴設計で行っています。

前医の酷い治療でも妥当な方法論で患者さんのライフスタイに即して再治療し終えた全顎再治療の症例のように治療目標を見事に達成できた例は臨床医に多くの示唆を与えるものと思います。

このブログは歯科大学や歯学部など多くの研究機関からのアクセスがあるので是非、歯科医師にこそ参考にして頂きたいと思います。歯科界に何らかの臨床的示唆を与える事がもし出来ればと思います。  





/////////////////  まとめ  ///////////////////


そもそも適切で質の高い歯科治療を受けられずに被った一種の医原性疾患やかかりつけ歯科医を持たずに転院を繰り返して無計画な治療を受け続けてバランスに欠ける補綴治療を受けてしまったことを悩まれた末にようやく決断されご来院頂いた方々が多いと思います。

そういった方には今までの轍を踏まないように、最後まで通院して頂く事を条件に治療をお受けしています。 

すなわち,真っ当に歯科治療を受けられるように,まずは歯科治療をお受けになる際には今までの受診姿勢を省みていただきたいと思います。

我々は治療に関する概念や根拠を一通り平易に説明し充分にご理解いただいた上で了解を得て治療を開始致します(カウンセリングで行います)。

患者さんの気まぐれから途中で通院を止めるようなことがないようにある程度の努力が必要です。
予約などのご相談にも可能な範囲で応じますので、お互いにがんばって治療を完結しましょう。

安易に見かけだけの治療を受けては再度再発や色々な歯科的問題が発生するでしょう。
治療に関する心配の悪循環を我々の治療で断ち切って健康的で美しく歯の健康を担保して下さい。 


昨今,真摯な歯科医の心を感じない信用に値しない営利主義のブログ記事やwebサイトが多いのが現状です。
患者さんが認識不足で、そのような情報に混乱しないよう患者さん本位の視点で正しい歯科知識の啓蒙のためにこのブログを作成しています。
私がオフィスで実際に行った臨床例を解説するカタチのブログ記事を作成しています。
これらコンテンツ全ては私が作成した私自身の臨床姿勢を明確に反映したものです。

最近,セカンドオピニオン*や治療に関する説明を聞くためにカウンセリング*へおいでになる方々が増えています。充分時間を割いて予約で行っているため1時間自費1万円(税抜き)で行っていますのでご了承下さい。 

    *元々,セカンドオピニオンや歯科的な相談等(カウンセリング)は全て保険給付外の自費です。


  私の診療姿勢に共鳴され,ご来院希望の方は是非電話でご予約下さい。
虫歯1本から全顎治療まで内容を問わずお問い合わせ下さい。実際に診察した上でないと個別の治療方法や治療方針に関してはお答え出来ません。とにかくまずはご来院下さい。
治療に関する説明とご相談は自費カウンセリングとしてお受けしています。

その他診療に関しては麴町アベニューデンタルオフィスに電話でお問い合わせ下さい.



        



        



        



        



        



        



        



        


2016年5月29日


最近,かかりつけ医かかりつけ薬局を持つように厚労省は積極的に広報で勧め出し始めています。

従来,自身の健康や身体を理解してくれる   かかりつけの先生を持つ事が常識だったと思いますが,現代社会ではそうしたかかりつけの先生に診てもらうようなことが少なくなり、病気の時にその都度色々な医院へ受診する傾向が強くなってきました。また、一方では医療人への不信勘が強くなる傾向もあり患者側では自分に合った医師を選ぶため複数軒の医療機関を渡り歩くことが多く、いわゆる"ドクターショッピング"する患者さんが増えてきました。


特に,首都圏では一度来院しても再来院しないで転院してしまう傾向が強く、歯科医側でもそのような患者が多い中、患者の未来を考慮し患者本位の治療方針を行う歯科医も減ってきています。
すなわち患者さんを通りすがりの二度と来院しないような存在として捉えているとしか思えないような雑な治療を日常的に見かけるようになりました。

このような悪循環は患者と歯科医の両者がシッカリとした責任を取らないのでは永遠に続きます。
歯科医と患者の両者が責任ある行動すなわち治療や受診行為を行わないようでは達成できません。
残念ながらこのように現在、歯科界は極めて無責任で異常な状態に陥っています.

今まで私がブログで言及してきた不良な歯科治療の原因の根底には上に述べたような背景が強く関わっていると思います。
本来、歯科医が患者の事を未来まで見越して妥当な治療をしないのは可笑しな事です。しかし初診患者の歯科的トラブルが正に医原性疾患であるため患者側も受診医療機関を選ばざる終えません。
ドクターショッピングしないで探せ出せるように医療機関選択のためのエッセンスである知的観点を今まで私はSNSやブログで言及してきましたが、ある時点でシッカリ治療を受けなければやはり患者さんは悲惨な状態に陥ってしまいます。患者さんにもある時点で主治医としてお願いできる先生がいなければ、永遠に治療できない患者となってしまいます.

特にこの数年、以前では見られなかったように、治療期間中に勝手に患者さんが来院しなくなる事例に良く遭遇します。例えば,歯内療法の根管治療では根管充填前に来院しなくなる方がよくいます。1年以上経ってから再来院して歯冠部の破折や再度感染根管が再発して再治療により多くの時間を要するのが通常です。また、中等度以上の歯周炎の歯周病治療では途中で来院しなくなる方が多くなりました。
このように,少しの我慢が出来ないで治療中断した方は極く普通の治療ができない方で、換言すれば一生治療を受けられない患者さんです。  

かかりつけ歯科医を持つこためには患者さんが転院しないで治療を最後まで担当医に受ける努力が是非必要です。


○かかりつけ医を持つとは定期検査を受けること

とにかく治療は最後まで受けること。 そして定期検査を受けること。
これがすなわちかかりつけ医を持つことを意味します  

私のオフィスでも、定期検査の際に何らかの歯科的な問題を発見したり、またその機会に患者さんが気になる部分を診てもらい治療の必要性を聞くことは自然に出来るはずです。
このように敢えて受診する機会を持てなかったような問題がある患者さんが意外にも多いようです。
実際に、  定期検査を機会に治療を始めるヒトが沢山いるのは事実です。 

3ヶ月に1回の定期検査を受診する事はかかりつけ医とのコミュニケーションを保つこととも換言できます。その中から互いに信頼関係が産まれます。

口腔内の健康を担保するためには是非かかりつけ医が必要です。


/////////////////////ご予約下さい /////////////////////



昨今,歯科医院が業者に依頼して作成した高額治療に誘導するためのブログ記事やwebサイトが多いのが現状です。

患者さんがそのようないかがわしい思惑の歪な情報に混乱しないよう患者さん本位の視点で正しい歯科知識の啓蒙のためこのブログを作成しています。私がオフィスで実際に行った臨床例をもとに作成しています。
これらコンテンツ全ては私が作成した私自身の臨床姿勢を反映したものです。

最近,歯科治療の方針に関するセカンドオピニオン*や治療に関する説明を行うカウンセリングへおいでになる方々が増えています。充分時間を割いて予約で行っているため1時間自費1万円(税抜き)で行っていますのでご了承下さい。 *歯科相談,カウンセリング,セカンドオピニオンは保険給付外です.

私の診療姿勢に共鳴され,ご来院希望の方は是非電話予約して、当院をかかりつけ歯科医としてお使い下さい。

診療に関しては麴町アベニューデンタルオフィスへお問い合わせ下さい。

なお,最近予約を守らない方や当日キャンセルされる方がいて困っています。ご予約を守ってお越し下さい。




















2016年5月 9日


今回のブログも最近来院した患者さんの症例を例に挙げて解説します。
3.11以降増えている歯牙破折が上顎犬歯に生じて来院された患者さんですが,主訴部位に着手する前に基本的歯周病治療をおこなった後に補綴治療を行う予定で歯周病治療を行い始めましたが途中で止めてしまった患者さんの話です。


 ○歯周病は歯肉を観ただけでは解らない:この方が歯周炎だと解りますか?
まず正面観をご覧下さい。



 今正に多くの患者さんに受けてもらいたいのは歯周病の適切な治療です 
 巷にはイイ加減な歯周病治療が多いのでご注意下さい。  
   


 mh01.JPG

我々歯科医師のような学問的知識と臨床の経験がない患者さんには一見,歯周病に見えないかも知れません。もちろん歯科医でも観ただけで確定するわけではなくプローブでプロ-ビング等の客観的診査(下のプロ-ビング画像参照)で歯周病だと診断します。


probing2_bop.jpg
プローブで歯周ポケット測定すれば容易に出血するので炎症の存在が解り歯周炎であると診断します. (今回の症例ではありませんが,これはプロ-ビンで出血する例として掲載します)

しかしこの方はプローブで歯周ポケットをチョット触れただけでも出血するような、全顎的中等度の歯周炎の患者さんでした。

もちろん、患者さん本人は歯周病であるという認識は全くありませんでした。
ブラッシング時も歯周ポケットに沿って毛先がポケット周辺に刺激を与えるような磨き方もしていなかったでしょうから出血さえ日常的なブラッシングでは無かったと思います。
この患者さんに限らず、多くの患者さんは重度に歯周疾患が進行した患者さんでさえ全く歯周病である自覚が無い事は珍しい事ではありません。
ですから、歯周疾患は潜在的に進行してしまうので、診断された時点が良い治療機会になると考えるべきでしょう。


上顎右側犬歯が破折して頬側歯肉が腫脹しています(歯肉の膨らみに注目)。
そもそも主訴部がその歯でしたが、これを抜歯してブリッジを製作するにも歯周組織が歯周炎では治療が出来ないので歯周病の治療を先行して行い初期の歯周病の治癒が得られたところで抜歯とブリッジの仮歯を装着して歯周組織の治癒を待つような計画を考えました。カウンセリングでその旨を1時間以上にわたって説明しました。その計画を同意されて今回は歯周病治療に着手しました。


全顎5枚症例MH.jpg

上の全顎5枚法の口腔内写真を観れば、全顎的に色々な精度不良の治療が成されている事が解ります.
とり分け上下顎前歯部のセラモメタルクラウンのマージン部の不適合な精度不良が気になりました。削った歯とフィットしていないで歯肉に害を与え、不適合部に細菌の繁殖を許す不良補綴物が極めて問題です。この精度不良な補綴で前歯部の歯周炎が助長されたことは疑いのない事実です。

このケースは精度の悪い補綴で患者に医原性疾患を惹起させた最低の症例でした。

この患者さんのSRPを1回行いましたが,それで解ったことは今まで歯周病治療を全くする事なしに自費治療の補綴物が装着されていたことです。
これはこの患者さんに限ったことでは無く初診で来院する患者さんの殆どが今まで適切な歯周病治療を受けた経験が無いという事実です。また精度不良の補綴物で更に二次的歯周組織の環境悪化が多くのケースで起きています。

  このように多くの不良歯科医は面倒な歯周病治療をしないで補綴治療をします。
歯周病の状態で印象を採得するのでマージンが適切に印象されていないために、技工士がマージン部が解らない作業模型で極めていい加減な補綴物を仕方なく仕上げて納品している実態が解ります。→その結果,それは口腔内では不適合な補綴物になります。今回の症例が正にその典型です。
以前,技工所に見学に行った経験がありますが、どんな酷いマージンが不明な石膏模型や印象でも、それで補綴物を作っているので技工士という仕事は大変なお仕事です。保険の雑な治療は更に酷い状況は想像に難くありませんが、そういった実態を知らないで治療が終わったと喜んでいる患者さんが本当に気の毒でなりません。



     


    
○当たり前の治療が受けられない幼稚化した大人:

この患者さんには早速4分割に分けて全顎的スケーリングとルートプレーニング(SRP)と呼ばれる歯周組織のポケット内歯根面に付着した歯石を除去して原因因子の歯周病菌を除去する治療を始めました。

SRPは歯周病治療の最も大切な基本的治療です。これが歯周病治療の核心でありこれを全顎的に行って初めて歯周病の治癒が適切に起きる環境ができます。よって途中でSRPを止めては全く意味がありません。

最近、いい歳の大人が歯周病治療の合目的であるSRPを最後まで受けられないで勝手に止めてしまう事例が多くなり困っていますが、この患者さんも1回目のSRPを受けた後、術後疼痛を嫌がって勝手に通院を止めてしまいました。治療に派生するある程度の術後性の疼痛がある事は当然で、これに文句を言う様なら全く治療は出来ません。よってこの方は子供レベルの思考の患者さんです。

そもそもこの患者さんは今まで受けてきた他院で行われたイイ加減な歯科治療を疑問に感じて真っ当な治療を受けるためにブログをお読みになって来院されたはずが、
科学的根拠に基づいた歯科治療を理解出来ないで、SRPを最後まで受け入れられないで止めてしまいました。すなわちこの方は、一生まともな治療は受けられない患者だと換言できます。

更にこの困った患者さんは術後性の疼痛が数日間治らないと執拗に電話を掛けてきて、挙げ句の果てに「痛みが取れないのは医療ミスだ」と見当違いのクレームまで言ってきたので呆れ果てました。

3.11後に、こういった簡単な歯周病治療の理屈や二次的な疼痛さえ我慢できない異様に子供じみた幼稚化した患者が増えてきました。さらに自分勝手な解釈や思い込みをしてクレームは自身に都合が良い見当違いな認識で執拗に続ける迷惑な人々です。

3.11以前なら殆どの患者が当然受け入れられた簡単な歯科治療すら理解して、やり終えられない患者ばかり増えているこの状況は極めて危機的状況です。

私の臨床経験の過去25年でこんな当たり前の治療が受けられない患者が沢山いる状況は全く経験がありません。極めて異常です。

東日本大震災(3.11)以降,信じられない事が多く起き始めています。今更敢えて日本の危機的状況を言ってみたところで認識が高い方々なら、今更誰も驚かないでしょう。


すなわちこういった患者が増えた背景には我々歯科医がどうにも出来ない重大な原因が存在する事は言うまでも無い事実だと考えています。


とにかく,まともな感覚が大人から喪失し始めています。

認識が高いアナタならこれを理解出来るでしょうか、それとも...



     

 /////////////////////  あぺんでぃっくす  /////////////////////


昨今,歯科医院が業者に依頼して作成した高額治療に誘導するためのブログ記事やwebサイトが多いのが現状です。

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診療に関しては麴町アベニューデンタルオフィスへお問い合わせ下さい。





     


     


     


     


     


     


     


     


     



     


     


     


     




     


     


     


     




     


     


     


     




     


     


     


     



     


     


     


     


     


     

     


     


     


     


     


     


     


     


     


     


     


     

     


     


     


     


     


     


     




     


     


     


     

2016年4月27日

最近,下顎大臼歯が破折したり歯周病に罹患して抜歯するケースも増えています。大臼歯部の破折の場合には抜歯になるケースが多いので患者さんの希望も考慮して妥当で安全な治療方針を提示する事が我々臨床家には重要な使命になります。
ところで今回ご紹介する症例は破折線が歯髄を通っていなかったことにより幸運にも歯髄を抜髄しないで歯を保存する事が出来た症例です。

先日,歯が割れてある男性が来院されました。問題の歯はかなり前に割れて会社の歯科室で歯の割れた欠片をスーパーボンドという歯質に接着する歯科用接着剤で接着し原状に歯の形態を戻し治療した経緯がありました。
一般的に一度割れた歯を接着しても強い力が掛かれば再び歯は割れます。この症例もそういった典型例です。この症例では破折線が幸い歯髄を避けるように入っていたために歯髄に接致命的障害を与えないまま有髄(歯髄が生きたまま)の状態で機能していました。しかし接着が破綻していて破片が動いてしまうので、それが不快だといって事が主訴でした(下に示す写真参照のこと).

以前初めて歯が破折した時は飛び上がるような激痛を感じたと語っていました。もちろん破折部はエナメル質からその下の象牙質を横切っているので象牙質に存在する象牙細管という管を通じて歯髄へあらゆる破折面からの刺激が伝わるので痛みを感じます。

しかし今回来院した際に破折部をピンセットで動かしても,痛みを感じないとおっしゃっていました。
歯が破折してからもう数ヶ月時間が経つので歯髄の象牙細管も二次象牙質が出来て刺激をブロックしていたようです。
二次象牙質とは象牙細管を通じて刺激が続く際に歯髄にとっても不都合な刺激をブロックするために象牙質の歯髄側に形成される石灰化した防御層のことです。 これは知覚過敏症の際にも形成される極めて生物学的な防御機構です。今回もこの防御層が形成されることを患者さんに説明しましたが,硬組織が後から形成されることを初耳だと驚かれていました。二次象牙質の形成は生きた歯髄ならではの素晴らしい防御システムですから、歯髄を生きた(有髄の)まま保存することが大切だと改めてご理解頂けると思います。

レントゲンコピー.jpg

会社の歯科室で撮影されたレントゲン画像です。画像のコピーを携えてこの患者さんは来院されました。
この画像では偶然,破折して離開した部分が歯冠部に写っています。

図1-2.jpg

*図では智歯(親知らず)は割愛し描かれていません

術前01.JPG


下顎左側第二大臼歯の遠心の一部が破折しています。来院時はスーパーボンドが完全に剝がれて破折片が動いていました。
この破折片を再度スーパーボンドで接着したら再び同様な状態にも戻りますが、それでは患者さんが来院した意味がありません.私は破折片を除去し破折面をコンポジットレジンで被覆することにしました。元の形態に戻したら咬合圧によって再び破折してしまうので、豊隆を敢えて控えめにして薄めの層になるように被覆しました。このコンポジットレジンの層は露出した象牙質を完全に被覆して象牙質への細菌の侵入と刺激を完全にブロックするためのものです。

このような治療で患者さんのご意向にも沿えて,抜歯も抜髄もしないで、また破片が動くような不快感からも抜け出せたことで患者さんは近所の歯科医院ではなく私のオフィスにご来院頂いた甲斐があり,当オフィスを選択して頂いたことが正解だったことになります。
たぶん他院へ受診したらよくても以前と同様に破折片をスーパーボンドで接着して終わりにしてしまっただろうと思います(これではまた以前と同様の不快感が続く事になります)。

○私は以前にも歯牙破折に関するブログ記事を書いています。併せてお読み頂ければ幸いです。


図2(CR).jpg


術前術後.jpg

左:破片をピンセットで除去した状態.   右:破折面をコンポジットレジンで被覆した状態.

今回は出血が無かったので、破折面に接着に必要なエッチング等の適切な表面処理を出血や唾液に汚染されないで行えました。これは大変幸いなことでした。
もし破折部が出血していたら,この日のような適切な治療は不可能でした。

破片.JPG

上の画像は破折片です.

◎良い治療を受けるには出来る歯科医を見付ける事が大切


この患者さんのように歯科医院選びでは自分の症状を適切に治療できる歯科医を選択する事がキーポイントです。

実際に同種の治療実績がある"出来る歯科医師"をブログの解説や実際の臨床写真で確認して歯科医を選ぶことも大切です。  
良く勉強をしていて臨床例を大切にする真摯な臨床家は口腔内写真で症例を保存します。やりっ放しにしていない先生が多いので、こういった観点でも良医が解ります。 
また臨床写真を撮影するのは短時間診療体制の雑な歯科医院では難しいと思います。

皆さんもこの方同様に治療が出来る歯科医師をネットによってピンポイントで探し出して受診してはいかがでしょうか?



















































2016年3月 8日

「イントロダクション」

本日,遠方からtwitterをご覧になりう蝕治療に患者さんが来院されました。 この患者さんは矯正の動的治療期間中でブラケットやワイヤーが口腔内に装着されていました。

主訴は犬歯のエナメル-象牙境部(Cej:歯冠と歯根の境界部)に出来たう蝕を治療して欲しいとのことでした。
う蝕はCej部に沿って以前帯状にコンポジットレジンが充填されていました。その一部が充填不十分で穴が開いていたところが気になるので充填して欲しいとのことでした。


矯正のブラケットやワイヤー等が装着されたままでは歯頸部のう蝕治療は制約がありますが、何とか充填は完了しました。動的期間中に問題が起きない程度の充填は出来ました。

まず今日は治療前にレントゲン撮影(パノラマ画像)を撮影しました。

WN01.jpg

レントゲン画像を観れば一見して解ることは、智歯が4本抜歯されないで放置されていることです。
そもそも特別な意図で智歯を利用する場合以外はこうした智歯は動的治療前に抜歯するのが常識だろうと思います。

今回のように前方の歯との間にう蝕を作る可能性が有ることと抜歯しないで放置すると後方から前方の歯を押すことで動的期間が終わって矯正が完了された歯列を乱してしまう可能性があります。このように矯正治療では智歯の抜歯は必須の合目的な治療行為になるのは歯科界では極く初歩的基本事項です。 


しかし、このような歯科常識も抜歯して治療開始が後にずれて患者の気が変わって治療を止めると言い始めたら治療費がもらえなくなるので、必要な抜歯をしていない不完全な状態でも一日も早く動的治療を始めてしまおうとする思惑が如実に表れています。こうして矯正治療も他の歯科治療同様に歯科医の都合が優先する傾向が強い治療だと解ります。  


WN02.jpg


この画像から想像すると、既にう蝕病巣は歯髄腔にまで及んでいる可能性も想像されます。
概ね歯髄は失活している可能性が大ですが、画像上では根尖病巣は確認されません。

* この患者さんには、矯正担当医にレントゲン像を観てもらうためにCDにこのレントゲン画像を焼いてお土産に持たせてお帰り頂いた。
こんなトンデモナイ治療でも私から担当医に直接助言するのは一種の内政干渉ですから患者さんご本人にまともな治療をする様に担当医にクレームを言ってもらうことにしました。


矯正治療の有無にかかわらず特に最後臼歯の智歯は前方の第二大臼歯と遠心部で接して歯垢の堆積が助長され清掃困難なことから第二大臼歯の遠心面(や智歯の歯冠部)にう蝕が形成されます。
第二大臼歯遠心面のう蝕は器具操作の関係で充分な治療が困難ですから、このようなう蝕を作らないように早期に智歯を抜歯することが肝要です。

こういったタイプのう蝕は最近、最も頻繁に見受けられるう蝕形態の一つといっても過言ではありません。 




「まとめ」

以前から私は成人歯科矯正の問題点をブログ記事に書いていますが、矯正治療で矯正を担当した先生が作る医原性疾患は非常に多くまた,動的治療期間中は治療が困難な場合が多いので患者さんが来院されても治療を充分に行えないで困る事が多いのも実状です。

何よりも矯正医にはう蝕と歯周病の問題は適切なケアで防いで頂きたいと思います。 また逆にそれが出来ない矯正医に治療を受けるのは危険ですから止るべきです.
いつも説明していることですが、動的期間中にクリーニングを含めた諸々のオーラルケアが院内で不可能な矯正歯科医院の場合には他院で管理してもらえるように依頼して適切なオーラルケアの体制を整えるのが最低限の矯正医の臨床的ルールだと考えます。 
しかし、未だ日本では"ただ歯を動かすだけの矯正医"  が多い事は信じられないほど無責任な状態ですが歯科矯正治療の分野ではそういった事が常態化している実態の反映だとも思います。

 歯科矯正を受ける予定のある方は、私が言及した歯科矯正の問題点を理解して学問的見識が高く良心的治療をしてくれる素性が確かな矯正医を探して是非受診して下さい。









ー当院へ受診希望の方へー

最近,他院での歯科治療の方針に関するセカンドオピニオンや治療に関する説明を行うカウンセリングへおいでになる方々が増えています。充分時間を割いて予約で行っているため1時間自費1万円(税抜き)で行っていますのでご了承下さい。

また、今回のように矯正関連で歯周病やう蝕治療を矯正科医の先生からご依頼頂く事も有りますが、どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。矯正前に歯周病の治療を済ませられるように余裕を持ってご来院頂けるよう御願い致します。

私の診療姿勢に共鳴され,ご来院希望の方は是非ご予約下さい。
診療に関しては麴町アベニューデンタルオフィスにお問い合わせ下さい.

























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麹町アベニューデンタルオフィス 麹町アベニューデンタルオフィス 院長 戸村真一

麹町アベニューデンタルオフィス
院長 戸村真一

こんにちは、麹町アベニューデンタルオフィス院長 戸村 真一です。

街の歯科医院へ行くと感じる嫌な感覚を皆様が受けないような雰囲気にしました。 スカンジナビアン調に私自らがエントランスから室内の隅々に至るまでデザインし、 患者さんがリラックスできる清潔で清々しいセンス溢れる空間をご用意しました。

 巷の歯科治療の嫌な記憶を思い出すことのない快適な環境でお持ちしております。気持ちよく治療をお受け下さい。

日本の医療機関のホスピタリティーは低くセンスが感じられないのが現状です。 当院の室内環境は、私の診療哲学の現れです。 また、私のオフィスでは正しく丁寧に本当の歯科治療を致します。 正に、日本の酷い歯科医療のアンチテーゼを具現したのが私のオフィスです。