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2018年10月10日

  


インターネット専用学術雑誌いわゆる自由にネット上で閲覧出来るハゲタカジャーナルの質が悪い論文の増加が、今問題になっています。
問題になるのは論文の質や信憑性の他にも、世界的に著名な学術雑誌に掲載されたように扱われたり、勘違いされて詐欺的商売に利用されたり、ハゲタカジャーナルを研究業績の水増しに利用されたりする現状もあるために、大学関係者研究者から注意喚起されています。

我々が大学院時代は、まだネット社会ではなかったので、ハゲタカジャーナルのようなネット専用の学術雑誌はありませんでした。よって,大学院の研究者は文科省認定の正式な学会が出す論文が掲載された世界一流学術雑誌のみが学位関連の標準的な引用論文になっていました。もちろん理系の医歯学系学位審査では、今でも査読での厳格さは当時と同様です。ネットジャーナルのような論文は一切引用されません。

もちろん、そういった正式な学術誌は、掲載には審査委員に認定された各大学教授、助教授が論文の内容を吟味する"査読(さどく)"を行い掲載に値する内容と論文の質がある事を確認されたもののみを雑誌に掲載してます。こういったことは、 余りに当然のことです。

よって、査読を経た論文は一応の学問的レベルが担保されています。こういった過程を経て論文に掲載されるので、我々研究者は、それ等の論文を信用して引用し研究や論文作成ができる訳です。


ところで、今回問題になっている"ハゲタカジャーナル"は,上のような査読による論文の質や内容の吟味が成されず、論文は筆者が掲載料を支払えば、無診査で掲載されます。   こういったことから、掲載料を取るだけの目的で何ら権威が無い者が多いので"ハゲタカ"と喩えられるわけです。
 故に、必然的に先に書かれた通常の学術論文のような質や研究自体の信憑性も全く担保されない論文が多くなります。


特に大学などの研究者の場合には、論文執筆数が一種の研究者の賭となる風潮があるために、論文数を増やす目的でハードルが低いハゲタカジャーナルを利用する研究者が多くなるのは当然の結果とも言えますが、崇高な学術的意義を鑑みれば、非常に学問の質と信用性を低下かさせる雑な行為と言い換えられます。これが実態であり、日本での学術界のレベルと品位を失墜させる事は必至です。

学問を志す研究者には倫理の低下につながる事態です。よって、主要なハゲタカ雑誌への掲載本数が多い九大、名古屋大、新潟大では、実態を調査し始めるに至った訳です(下の表を参照のこと)。


上位20校.jpg

学術的な内容が無い論文でも、一流学術雑誌掲載論文と勘違いされることだって有り得るでしょう。

また、一般の商売に利用される事だってあり得ます。

例えば、歯科界なら科学的根拠も無い電動歯ブラシが刷掃効果が非常に高い電動歯ブラシとして論文に掲載されたなどと宣伝されれば一般的消費者は効果が科学的に証明された素晴らしく効果がある電動歯ブラシだとして信用してしまうでしょう。

○○大学の研究で証明された画期的な○○といった文句が宣伝に使われていても、ハゲタカジャーナルに載っているだけのサギ商品だったりすることもあると思います。

とかく、消費者は○○大学研究室で研究されたものというだけで信用してしまう傾向は強いと思います。
このような詐欺商法に大いに利用される事だって有り得ると思います。

どうか、皆さんも学術的根拠を装った商品や3流論文にはご注意下さい。








































2018年10月 8日

 
   

  この数年,インレーなど補綴物が脱落し来院する患者が益々増加しています。
特にインレーの場合多くは、窩洞の形成量(窩洞の深さ)が浅く、インレーの金属を窩洞内に摩擦をもって維持出来ず脱落している場合が殆どです。
これ等インレーは厚みが無く金属が極端に節約された事が明白です。ケチな歯科医が金属代をケチって窩洞を意図的に余り深く形成しないで、インレーの金属代を節約したことが明白です。

歯科の保険治療ではどの先生が治療しようとも全国一定の診療報酬になるため出来るだけ金属代を節約できれば歯科医院の粗利がその分だけ増えます。
たぶん金属代が年々高騰しているので  金属代金を節約して粗利を得ようとするケチな信条の歯科医が増えているのだと想像できます。

 例えば,1g 1,000円の合金では適正に形成して0.5g使うべきケースでは窩洞を浅く形成して0.4gで済むように出来れば0.1gの節約で0.1g分の金属代の100円分だけ粗利が増えるわけです。  極めてケチで,嫌な歯科医院です.
もちろん、窩洞形成が浅いので金属と窩洞との間に生じる摩擦が少ないために、それだけ金属インレーが脱落し易くなります。
たぶん、このような方法で粗利を増やせてもわずか数円~100円程度です。このようなケチな歯科医の思惑で患者のインレーが脱落し易くなって不良な補綴物に成り得ます。
本来患者の歯科治療が安全で長持ちできるものを提供することが臨床医の使命であるはずですが、この程度の臨床倫理も無いのが歯科医院を経営する多くの歯科医師の標準的な姿になりつつあるようです。
全く情けない現状ですが、私は浅い不良な窩洞形成により脱落したインレーを毎日のように発見して情けない状況に呆れ果てています。

更に浅く窩洞形成するために、底に感染歯質を取り残すケースも増えています。


インレーが脱落して来院された患者さんには、極端に窩洞が浅い不良なインレーを観て頂き、歯科界の医原性疾患を作る現状を認識して頂きます。そしてアブナイ歯科医院を回避して頂けるように毎度説明しています。
 インレーが脱落する医院へは二度と行かないようにすべきなのは言うまでもありません。




○ インレーの維持に関わるファクター:
 インレーは基本的には歯質と金属の間に生じる摩擦力によって維持されています.
セメントによる維持力は物理的な維持力を補助する作用と考えることが基本です。特殊な意図で行う治療以外はセメントの接着力のみに依存する維持力だけで補綴物をセットすることはありません。


インレー模式図.jpg


  ・インレー窩洞の深さ; インレーは深いほど歯質と金属の間に摩擦が大きく生じ深さに比例します.歯質を削りたくないと思うかも知れませんが、 インレーでは適切な深さが必ず必要です。

 ・インレー窩洞のテーパー ;インレー窩洞は窩壁が平行に近いほど歯質と金属に摩擦が大きく生じますが、窩壁が並行では摩擦が強すぎて臨床では金属がセット出来ないので,僅かに外開きにします(図では外開きのテーパーを強調して大きく表現していますが,実際はもう少し並行に近い状態です).

・ 歯科用セメントは基本的には上のような摩擦が設定されたインレー金属と歯質の間を埋める補助的役割を持ちます。基本的には接着力に大きく依存する治療は通常行いません.
また窩壁と金属の間に隙間が大きすぎれば摩擦がないために維持出来ませんし、セメントも厚くなり後日,溶け出せば脱落原因になります。

  *歯科用セメントの多くは口腔内で溶解します。適切なセメント層の厚みであれば問題有りませんが、妙にセメント層が大きすぎる場合にはセメントの溶解で脱落や二次的なう蝕形成を起こします。

以前にもブログ記事で紹介しましたが、このように歯質と金属の間に大きな空間を作る例は元々精度が悪く大きな空間が生じ易かった事を表し内部で二次う蝕(二次カリエス)を生じている可能性が高いと言えます。

特にう窩(虫歯の穴)を充分に形成しない歯科医の治療は感染歯質を取り残す可能性が高いと言えます。現在インレーが外れた患者の場合は8割以上に変色した感染歯質が窩洞に観察されます。



以前,この記事にも書きましたが、上の画像のように紙のように薄いインレーが多く、窩洞の底には変色したう蝕の感染歯質が残されてるのが典型です。

インレー1003.jpg

上のような窩洞ならば大臼歯の裂溝部から派生したう蝕ですから、金属インレーではなくむしろ歯質色のコンポジットレジンで綺麗に充填処置して高い接着力で隙間も生じないで長い年月の使用に耐える患者さんのメリットも大きい歯科治療も可能です。(この症例は保険治療でコンポジットレジン充填しています*)   *金属が外れて来院された手間がかからない場合には、原則的に保険でコンポジットレジン充填しています.

しかし巷の一般の臨床医は保険治療ならコンポジットレジンよりも金属インレーが診療報酬が高いために金属インレーで治療しがちです。こうして結果的に不良な治療をすれば医原性疾患を作って患者さんに害を及ぼします。



○当オフィスでは、上のような巷の歯科医院での医原性疾患疾患を治療し直すことをル-ティンのように日常的に沢山手がけています。

上のような金属インレーの治療し直しや自費治療でも価値のない不良な治療を受けたケースや全顎的に大がかりな不良治療を受けた例まで対応可能な範囲で治療し直しを行っています。

お困りの際は、カウンセリングも有ります。治療に先立って説明だけに充分に時間を費やして正しい治療の概念を説明しますので、より良い歯科治療の選択肢を理解して安全で長持ちする歯科治療をお受けになって下さい。また,充分時間を予約で割くために必ず来院できるように無駄のない当オフィスの診療にご協力下さるように御願い致します。

 我々のオフィスは予約は全て電話予約制です。ネットでは承っていません 是非,ご予約下さい。


















2018年10月 4日

  


  日頃、私は他院で行われた歯科治療を治療し直ししていますが、それ等の多くは自費治療で行っています。

私のオフィスに通院している方は解ると思いますが電話で治療費等の問い合わせをされる患者さんに「自費治療になるのは何故か」と問われた場合には、電話でそういった自費治療の根拠を説明する事がなかなか出来ないので,日常的に我々はスタッフ共々困っていました。この記事を書かせて頂いたのは、そういった問い合わせに補完する目的です.

そもそも、歯科治療は、保険であろうと自費治療であろうと治療内容に見合った報酬(対価)を頂けることが最も健全な状態だと我々臨床家は考えています。

ところで、日本には多くの治療が保険適応可能な良い健康保険制度があるために、患者さんには良心的な制度設計された国です。米国に住んでいた方の話を聞いたら、歯科治療の治療費が日本から観れば法外と言えるくらい高額なことに歯科医師の私でさえも驚きます。
智歯(親知らず)を1本抜いただけで、10万円以上です。奥歯の根管治療を1本(3根管)するだけで大学病院の歯内療法科でも30万円程です。これが国民健康保険制度が整備されていない米国での現実です.

ところで、日本では国民が加入する健康保険は加入者が払った財源で成り立っています。よって、限られたその財源から診療報酬が支払われている事を前提に考えて下さい。

そういった保険制度では一度金属などの補綴物を口腔内に装着したものは、壊れない限り一生患者さんに使用してもらう事が前提で設定された制度です。

昨今は歯科医がまだ使用に耐える既存のインレーやクラウンを保険請求額を増やす目的で根拠無く除去して保険請求で治療し直す傾向が頻繁に散見されます。

こういった根拠の無い保険治療を利用した自保険請求額を増やす目的で作り替え&治療し直しする歯科医師が全国的に無批判に増え始めているので、ただでさえ保険の財源が少ない状況に追い打ちを掛け財源の枯渇を早めている状況です。


監督官庁では、歯科医院過剰化によって意図的に行われている保険請求額を増加させる目的の過剰な治療行為に警告を発し始めています。目に余るこういった根拠無き傾向診療は、歯科医師にペナルティーとして返ってくることがあります(一部で問題化しています)。


私が歯科医師免許を取り、保険医になった際の保険講習会で社保庁の技官が説明した事に「貴重な財源を減らすような診療を故意に行うことは止めてもらいたい」といった内容がありました 。  
今まさに表面化している歯科界の問題は30年前から危惧されていたことです。


例えば、保険の金属補綴物(インレーなど)を除去して治療し直す場合には、限りある保険財源を無駄にしないためにも治療し直しは自費治療で行ってもらいたいと、暗に社会保険庁から説明されていました。

実際に保険の金属インレーを除去してコンポジットレジンに治療し直す場合のことを考えると以下のように手間がかかる治療過程が必要です(実際のステップです)。

すなわち.このような治療の手間や技術を対価として治療費を計算すれば比較的高い診療報酬として計算されます。よって、それが保険で支払われるのには無理と言えます(必然的に自費治療となります)。


保険制度では、口腔内の既存の補綴物などの治療をし直す事に保険財源から報酬が支払われる前提で制度設計されてはいません。

言い換えると元々治療し直しは自費負担でおこない保険制度は使えないことが前提だったわけです。


ましてや。昨今多い「金属が奥歯に見えるのが嫌だから金属ではない白い歯にして欲しい」 といった患者の主張は、単なる患者の気まぐれに他ならず、元々保険財源から支払われた修復物をドブに捨てるように除去されることを意味しています。⇒保険財源の無駄遣いです。

よって、保険治療算定では治療し直しが出来ないのはお解り頂けると思います。


例えば・金属インレーの治療し直しの対価は:  

  最近では接着性が強いセメントで合着したインレーの除去には削り取り除去するのにも30分程度も時間を費やすこともあります。思いの他インレー除去に長時間の手間と技術が必要な事があります。

また、除去後は取り残された窩底(窩洞の底の部分)部の感染象牙質などの丁寧な除去、特にう蝕検知液を使い丁寧にエキスカベーターで除去してゆくのにはかなり時間を要します。


また歯髄に対する影響を軽減するために水酸化Ca製剤等で歯髄神経組織を保存出来るようにした上で適切な接着性ボンディング処理を施し数回に分けて(積層充填で)コンポジットレジンを適切に硬化収縮を最少限抑える様にコンポジットレジンを充填し光照射を行い精度高く充填物を硬化させて完了します。


また、コンポジットレジン充填では複雑窩洞(隣在歯と詰め物が接する場合・写真参照)では更にマトリックス(隔壁)等による配慮が必要で隣在歯とコンタクトさせる適切なコンタクト付与には熟練した技術が必要です。


このように金属インレーを除去してコンポジットレジンへ治療し直すには、1本で1時間以上を費す事も多いと思います。しかし、こういった適正な治療を日常的に行っていない先生には同業者でも、こういった話は通じないと思います。概ね画像を参照して頂ければ、患者の皆さんもステップワイズの治療過程の手間がお解り頂けると思います。


matrix.jpg

治療し直し.jpg


インレーなど充填物除去直後の画像がここにはありませんが、かなりの感染歯質が残っていました。
その除去に相当時間を要しましたが,それ等を除去後に更にう蝕検知液で染色し残ったものを染色しましそれを更に除去しました(3,2)。
  5,6では、隣在歯との間にマトリックス(隔壁用の薄い金属板)を使用しています.この方法を知らない臨床家が未だに多いので、このような治療を歯科医院で拒否される患者さんも多いようです。

上のような1、2時間の徹底的な治療過程を手間と技術を考慮して対価として当オフィスでは原則的に3〜4万円程の治療価値と考えています.また自費治療費(状況に応じて治療費には幅があります)の詳細は診療時にお尋ね下さい。

すなわち,こういった我々臨床家が想定する対価としての治療費は少ない保険財源からは支払われることが不可能(保険対象外)です。

すなわち、対価としての治療費は必然的に患者さんから自費で頂くことになります。


治療の種類や。材料、難易度によって自費治療には幅があります。診療の際にお尋ね下さい。
治療し直しは、初めて着手する治療よりも難易度が高く手間を要する特性をご理解いただき治療にご協力頂けるように、御願い致します。


特に金属インレーの下に細菌が入り込んだ歯質(感染歯質)を放置している方は本当に多く、最近はその危険な事実に患者さんが気が付き始めています。
このように治療し直しのニーズが昨今徐々に増え始めています。

この記事をお読みの皆さんは治療し直しには、キチンと感染歯質を上のような過程を割愛しないで確実に除去して治療ししてくれる良心的で技量が高い歯科医院に治療し直しを依頼して下さい。

*当オフィスでは、記事のような治療し直しではない通常の保険適応治療は、保険治療で行っています。特に初めて治療を受ける歯の虫歯や根管治療は、是非とも我々の保険治療で良い治療をお受け下さい。ラバーダム防湿法も使わない危険な巷の治療を受けないで、当院へお任せ下さい。

治療のご用命は麴町アベニューデンタルオフィスお問い合わせ下さい。

 なお、当オフィスは電話予約制です。ネットやメールでは予約を承っておりませんので、ご了承下さい。


























2018年10月 3日

  


先日、ブログ記事に気象病の話を書きましたが、この1ヶ月ほど更に気象病を危惧する体調不良が増え続けているようです。私の周囲の知り合いや患者さんに、めまい、起床時の頭痛や釈然としない体調不良を訴える方が増えています。そして体調を崩し風邪をひいて予約をキャンセルする方も増えました。これ等は気象病にも関係しているのかも知れません。また、早くもインフルエンザが流行し始めているのも気になります。

この1ヶ月は次々と台風が襲来して、気圧変化、気候変化が日々大きく突然変化するので益々我々の自律神経が制御困難に成り易いのでしょう。台風前後は気象病に気を付けましょう.


もちろんこういった環境では体調を崩し抵抗力低下を招きます。これが歯科疾患を誘発したり、以前治療した箇所の再発を誘引する可能性が高くなります。実際に先日ブログ記事に書いたように根管治療したものの再発が目立ってくるのも必然性があります。


KH1.jpg

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上の画像のように患者さんの中には、歯周病の急性発作で歯茎が腫れて、排膿した状態で来院される方もいます。

このような歯周病の急性発作は、歯周病治療をしないままの放置している患者さんや歯周病治療しても定期検査に来院していない方には更に急性発作の可能性が上がります。臨床写真では上下顎前歯舌側の歯肉が腫れて、排膿(少し黄色い膿)しています

歯が痛む、歯茎が腫れたなど、歯のトラブルが増えています。こういったトラブルは早急に解決しましょう!治療のご用命は電話当オフィスにお問い合わせ下さい(電話予約制)。 

































2018年10月 1日

  

  この頃、患者さんに説明するのに以前にも増してより平易で、当たり前の解り易い表現を使うようにしています。
私の医院が千代田区中心地である麹町のオフィス街に有るため,多くの患者さんは一流最高学府を卒業した教養のある方々が多く,比較的観念的知識や難しい理論的な話もよく理解して頂ける方が多いのですが、これはこのエリアの患者さんの特徴といえます。ですから、私も一から十まで小学生に説明するような子供相手の妙に簡単な説明は敢えてしないようにしていました。

先日もブログに書いたように全く歯を削らせてくれないような異常心理に取り付かれた患者がいるので少し子供のような目線で歯科疾患の危険性を表現しなければ患者さんには歯科疾患予防の重要性や歯周病の危険性が伝わらないのではないかと思うようにもなりました。

  また一流会社や一流法人組織に属す方がよく来院されますが、日本人の場合、そういった社会的ステータスに相応した歯科保健意識や受診動機が無い方が意外にも多く、我々のように臨床経験からその患者さんが近未来にどうなるのか予想出来る者の話に聞く耳を全く持たない方が非常に多く臨床家として大変にこういった患者さんの健康意識が欠如する姿勢が残念です。

ここで私は、2,3の歯科知識を簡単に説明した例を以下に挙げ列記しておきます。皆さんには歯科的認識を変えていただたいと思います.ごく当たり前の事は、常識として受け入れ治療に積極的に協力して、口腔内の健康を担保して下さい。ごく当たり前の事につまずいて治療を受けられない患者さんが多すぎます。


○歯垢はキッチンシンク排水溝のヌメリと同じです:

歯垢のように細菌達が共同生活を円滑で安全に送るための構造物は一般に細菌学ではバイオフィルムと呼んでいます。

バイオフィルムが口の中に出来たから特別にデンタルプラーク(歯垢) と呼んでいるだけです。
その実態はキッチンシンクのヌメリと同様のバイオフィルムに他ありません。皆さんは、あのような汚いヌメリを口腔内に放置して平気ですか? 
今後、歯科的知識を色々と平易な表現で解説していこうと思いますので、今後のブログ記事には乞うご期待です。


○虫歯は歯が腐った状態です:

  歯の構造を理解すれば解り易いので歯の解剖学的構造を参照して下さい。

歯の解剖学2.jpg

歯の頭の上に載っているようなヘルメットのような白い部分は、エナメル質です。これは1ミクロンの千分の一レベルの目に見えないカルシウムとリンなどによるブロックのような結晶体(アパタイト結晶)が沢山隙間無く結合して綺麗な透明感のある層を形成しています。言ってみればエナメル質はだいたい大理石のような硬い綺麗な結晶体で無機質と言えます。
このエナメル質は2,3mmの厚みがあります。そこに虫歯の細菌が歯垢として付着すると細菌が出す酸でエナメル質の結晶が崩壊して穴が空きます。すなわち、これがエナメル質上で生じた虫歯(エナメル質う蝕)の正体です。

一方、エナメル質を過ぎるとその下の層は象牙質と呼ばれる歯質です。象牙質は歯の中心の歯髄に向けて象牙細管と呼ばれる細い管でつながっています。
ところで、この象牙質はエナメル質とは対照的に、構造がコラーゲンと色々なタンパク質が豊富な有機質で構成されています。 エナメル質は大理石に喩えられますが、象牙質は肉と同じ様なモノです。よって、虫歯になって象牙質に細菌が入り込んだら細菌のご馳走が豊富なので、コラーゲンとタンパクの構造を食い尽くします。すなわち象牙質が細菌感染で腐敗し崩壊して軟化象牙質になります。もっと簡単に表現すれば象牙質が腐ります。  


インレーと窩洞-2.jpg

左(金属インレー除去後)のように、象牙質が腐って 軟化象牙質の状態です.

虫歯は歯垢内の細菌がエナメル質を溶かし穴を開けて象牙質に入り込んで象牙質を腐らせるのが実態です。


どうかお読みになった皆さんは歯垢や虫歯を簡単な言葉や表現で実態をよくご理解して下さい。


私が一所懸命に患者さんへ説明しても、歯科疾患の危機感もご自身の口腔内の状態も伝わらないのではないかと危惧するようになりました(実際に先日の患者がそうでした)。
この頃、"大人の幼稚化"といった表現を度々私は使用する事がありますが、現実的に子供のような目線で表現しなければ、全く理解出来ないような方々が多くなったようにも感じます。これは社会全体の空気にも連動しているのか否かまでは私には解りませんが、一臨床家としての責務をどのように果たして歯科臨床に反映させてゆくのかが目下の課題です。


○医院へおいで下さい:

我々は。皆さんに治療の概念をご理解頂いた上で治療を受けて頂けるように考え、丁寧な説明に時間を掛けています。時間を充分考慮しておいで下さい。予約は電話でのみ受け付ています。
また、十分に説明と相談にだけ時間を削く予約でお受けするカウンセリングもお受けしています。




























2018年9月21日

    

  ○最近流行の社会病理か:


  過去30年間には、いなかったようなタイプの患者さんがこの数年増えています.
以前は余りいなかった 歯を削らないで欲しいと強く希望する患者さんがこの数年で異常に増えています。
こういったことを訴えるのは概ね女性患者が多かったのですが、先日の患者さんは現役男性サラリーマンでした。

masaya2.jpg

上顎左側側切歯(2番)に近心隣接面に既に軟化象牙質が自然崩壊したう窩(空洞になっています)があり違和感を感じるそうです。
下顎右側第一大臼歯(6番)は咬合面裂溝部は以前コンポジットレジンで充填されています。
またその後ろの第二大臼歯(7番)は裂溝部に放置されたう窩があります。
また上顎右側第一大臼歯(6番)は頬側面に茶褐色の大きな感染歯質を露出した状態でう蝕が放置されています。患者の言では右側は噛んだ際に違和感や痛みを感じるそうです。

*上に列記したようなう蝕はレントゲン画像上では2番のう蝕以外は、殆ど確認が出来ません。


    この患者さんは、ハッキリとう蝕治療を早急に終えることが必要です。

この患者さんは歯を削りたくないと強く希望していますが、う蝕治療では全く歯質を形成しないでは治療は出来ません。

しかし、我々は巷の金属インレーで雑にう蝕治療する歯科医院とは異なり、細菌が入り込んでいる感染歯質のみ選択的に除去して健全歯質は可能な限り保存する ミニマルインターベンション(MI)の概念に則り 歯の削除や形成は最少限に抑えて、出来るだけ多くの健全歯質を保存する姿勢で治療している事を丁寧に説明しました。


そういった説明を聞いても患者さんは、まだ我々のMIに則るう蝕治療をうけるのも勇気が要るようで、「よく考えてから後日、決心がついたら来院する」と言い残して、この日の診療を終えました。

また、次のような勘違い↓をした患者さんもいました。


最近、インレーが外れた患者さんに窩洞内に残った多量の軟化象牙質を丁寧に歯髄間際まで手用エキスカベーターで徹底的に除去していたら、「タービンで削らないで雑だ・時間がかかるなど」と文句を言った患者さんがいましたが、こういった世界標準の丁寧なエキスカベータを使用した歯科治療に慣れていないので我々が行う徹底した治療を 不適切な治療だと勘違いする方もいるようです。たぶん巷の歯科医院では手用エキスカベータで徹底的に行うう蝕治療を殆ど行っていないので、タービンで雑に削るだけの治療に慣れてそれだけが正しい治療だと認識を誤っているようです。 皆さんは大人の正しい判断力を持って自分のためになる正しい認識を持って下さい。


○大人の幼稚化の流布で日本社会は?:

そもそも、いい歳の大の大人が、「注射が嫌だ、歯は削るな」 などと子供じみた事を言うこと自体、かなり子供じみたことで異常だと思います。こういった常識的理屈が理解出来ない大人が、どうして会社で仕事を出来るのか、むしろそちらの方が不可解です。最近はこのような"大人の幼稚化"が日本社会に流布している状況を私は非常に恐ろしく思っています。


この患者さんのように情報過多のネット社会で、自分が認識不足で勘違いしたまま歯は全く削らないで治療すべきだと信じて、そういった誤った認識であっても自分の意向に合致した歯科治療をしてくれる歯科医院を捜し回って自分が勝手に思い描く理想的治療を求めてさ迷っていつまでも青い鳥に巡り会えないで(=ドクターショッピング)簡単な歯科治療さえ終えられないでいるのでしょう。

最近、カウンセリングに来院される方の過半数が,程度の差こそあれ大人の理屈が認識出来ない類の気の毒な方達です。


 こういった患者さんは、歯科医院で治せないタイプの精神的領域や性格にこそ非常に難治な問題を抱えている人達です。

院内で我々がたかだか30分ほど説明しても長期にわたって勘違いした思い込みの誤りは簡単には頭の中から一掃できません。 

これはカルト教団で洗脳された信者を現実の社会生活に復帰させることが困難だというのと同様だと私は考えています。ですからこういった青い鳥を探す様な患者の一部はカウンセリングは受けてもその後、治療に来院しません。

○ご来院下さい:

どうか、我々の科学的根拠と歯科の学問的常識に基づいた治療をブログ等で確認した上でご来院下さい。

我々麴町アベニューデンタルオフィスでは、先に書いたように簡単なう蝕治療を拒否するような子供じみたことがないように、無駄がない歯科治療を行うためにも分別ある大人の患者さんにお越し頂きたく存じます。以上.  院長




























2018年9月20日

  

  

  以前もブログ記事に書いたように、根管治療後の再発が最近再び顕著になってきました。
こういった症状の流行はなぜか短期間に沢山観られることが多いのは、疾患の発症が統計学的に有名なポアソン分布に基づく発症の特徴といえます。

歯科疾患の再発は,ほぼ不完全な治療に因るところが大きく、病巣局所に原因因子の細菌や根管治療なら根管の清掃不良により歯髄由来の変性タンパク質を放置した事が原因の可能性は大です。いずれにせよ、歯科医師が患者の治療を不完全なまま終了させた医原性疾患と言える可能性も大きいと言えます。もちろん,術者には責任はあっても、患者さんには全く責任はありません。

  このように歯科治療の再発は病巣だった箇所の局所に原因が放置されて残っているから生じますが、患者の免疫力など抵抗力が低下していることが再発発症の前提には大きく関与しています。
最近では麻疹(はしか)が日本国内で流行しはじめているのも、国民が概ね抵抗力が低下している証しだと言えます。またこういった感染症が流行する背景の抵抗力低下は、同時に歯科疾患の再発も起こし易い状況と言えます。

患者さんは、より完全な歯科治療を受ける必要性があることは言うに及ばず.たとえば,歯科治療の中で最もセンシティブな根管治療の良否が、再発リスクを左右します。例えば,以下のレントゲン画像では、一応は根管充填されてはいても、根尖部3mmは根充材が入っていずいわゆる死腔(根充材が充填されていない空の状態の根管)状態で、しかも歯冠開口部から根尖に向っては根管充填材が殆ど充填されていない、空に近い空間を形成して、いわゆる根冠開口部から根尖に向けて細菌が自由に移動できる大きすぎる程の通路が残されて、呆れ返るようなコロナルリーケージが形成されています。口腔内細菌がいつでも自由に根尖へ移動できる状態を放置して、根尖病巣の治癒どころか、根尖病巣を成長させ拡大をさせています(=病巣治癒と真逆です)。

k m 3.jpg

この例とは逆に私が他院から来院した患者の前歯部根管治療の治療し直しと補綴治療をし直した例を参照すれば,根管清掃を適切に行い正しく緊密に根管充填すれば根尖病巣は縮小治癒して消失する事がご理解いただけると思います(=典型的な良い根管充填の状態とはこのようなものです・参照して下さい)。

dd196e8c.jpg
上の2枚のレントゲンに見える根尖病巣は各々、下の2枚のレントゲン写真では治癒し消失・治癒しています. 根管治療し直しにより適切に治癒した例と考え下さい。


先日、他院で歯周病治療のトンネリング形成の外科的治療を受けても歯肉の腫脹・排膿が治らないので来院された方のブログ記事を書きましたが 以下の画像のように、根尖病巣があるために歯肉腫脹と排膿を起こしています(歯周病に因る問題ではなく根尖病巣がある事が問題です)。

トンネル1-1.jpg

根管充填は一応されていますが、根尖部3mmほどの根管の清掃が成されないまま放置されています。 ⇒ 根尖部近くの根管清掃は、根尖まで貫通させないで根管清掃されていないようです。⇒根尖から3mmほどの根管腔に残る細菌や死んだ歯髄の変性タンパク質が根尖から出て⇒体内ではこれ等は抗原として白血球他、免疫を担当する細胞に認識されて根尖病巣を作ります。


これは、術者が根尖に近い数mmの根管を根尖まで拡大して充分に根管清掃する基本手技を怠ってしまった事が原因だろうと思います.
我々は、こういった根管が狭窄や閉塞に近い状態になっていることを "根管が開かないと表現しますが、このように根管が"開かない"ままに放置して終わった不充分な治療によく臨床では遭遇します。
短時間診療体制の歯科医院では、通常10分、15分で根管治療している医院の場合には開かない根管を更に10分以上も細いファイルで丁寧に開けてゆく歯科治療を無駄な努力と思うのかも知れません。⇒こういったところに歯科医院の誠実さの無さが現れます。(誠実な歯科医院を選びましょう!)

支台築造後.jpg

上のイラストのように根尖まで根管治療し緊密に根充した後 支台築造を適切に行えば及第点だったはずです。

私は、開かない根管を放置すれば、後で根尖病巣を形成することが解っているので,1根管に30分程度の努力は通常当たり前と考えています。これ等は術者の能力と努力に依存する治療結果なので、技量が無い先生ほど空かない根管を放置して医原性疾患を作る確率が高くなると思います。
>こういった開かない根管を放置する歯科医は技量と誠実さが無いダメ先生と換言できます。

よく根管治療し直しが余りに時間が掛かり過ぎて儲けにならないということを同業者から聞きますが、そういった治療し直しは対価としての自費診療にして、患者へより良い治療を提供する事がむしろ真っ当な歯科医療の誠実なカタチだと私は思います。
よって私は手間や技術が必要な治療し直しは原則的に自費治療で行っています。

治療費を充分頂かないから医原性疾患を作ることになるような実態は、患者目線では迷惑でしかありません。
多くの同業者にも対価としての治療費を請求できるだけの技量を持てるように臨床手技をより研ぎ澄ましてもらいたいと一歯科医師として私は願っています。

患者さんへ一言:

 根尖病巣の再発が多発するのは、多くはダメ歯科医の不良な治療が原因です。
  臨床例を提示して解説しているような実際の臨床での誠実な姿勢が理解出来る歯科医や歯科医院を選択して受診して下さい。

根管治療でラバーダム防湿法さえも使用しない危険な歯科医院の治療は全く予後の保証が無いだけでなく、医療事故さえも心配なので絶対に受診しないようにしましょう。

我々のオフィスへの電話予約はこちらから。






















2018年9月10日

  
  

米国で7年間無資格診療していたニセ歯科医が逮捕された。詳しくはこの記事をお読み下さい。

容疑者.jpg


  このニセ歯科医は、7年間も実際に自身が作ったクリニックで無資格診療をしていたそうですが、日本でも相当前からニセ歯科医による無資格診療のうわさは良く聞こえてきました。

ただ、日本では医院経営をする院長が無資格で長期間診療をすることはまず無理です。
そのかわり代診と言われる勤務医の若い先生は無資格であってもなかなか患者さんや監督官庁にも解りません。

これは医科のクリニックでも同様ですが、免許証をいちいち確認してから治療を受けるような事はありませんし、 白衣を着用すれば誰でも歯科医と思い込んでしまいます。

同様に、マンションやアパートのドアスコープで外を覗いてドアの前に青い横シマのシャツを着た人間が荷物を持って立っていれば、佐川急便の配達員だと思い込んでドアを開けてしまいます。
特に、若い独り暮らしの女性は要注意!

とにかく医院では資格の有無が解らない状態の白衣を着た人間の治療を受けているのが現実だということに、私は患者さん方に、時には疑問をもっと持ってもらうたいと思います。

○歯科大卒業でも国家試験に受からない人間が無資格診療するらしい

ところで,日本では歯科大を卒業した後、長年国家試験に合格できない人間がかなり沢山います。
時には卒業も出来ずに放校になって無資格のまま見よう見真似で治療行為をする人間さえいると噂されています。もちろん、治療されている患者は確かに治療してくれたものと信じ込んで全く疑いもしません。

国家試験に合格できなかった人間の多くは数年間は国家試験予備校に通っていますが、その後経済的理由から巷の歯科医院で無資格診療をする者が一部にいるらしいことはよく噂されています。
そういった場合には院長も事情を知りながら安い給与でそういったニセ歯科医を使っているのは想像に難くありません。ですから皆グルで無資格行為を容認して放置させ続けているのでしょう(=犯罪です)。

また院長なら医療機関の登録には免許証の照会も必要なことから虚偽の開業は日本では無理ですし、プロフィールを明かせば経歴詐称は歯科界が狭いという特異性から必ずバレますが、代診の勤務医なら,全く身元を明かさないで歯科医師のような顔をして歯科治療し続ける事は可能かも知れません(よって、代診の勤務医にニセ歯科医が多くなるのです)。

患者さんは、いちいち担当医に、何処の歯科大何年卒業で、近隣では何処の歯科医院に同級生ががいるのか聞くことは通常無いでしょうが、もし先生が嫌がるほど執拗に経歴を聞き出したら、ニセ歯科医は必ず経歴にボロが出てウソを通しきれません。

○歯科界では、歯科助手や歯科衛生士で無資格や資格外治療行為が一部にあり得ます
  
以前、スタッフ募集をした際に驚くような歯科助手や歯科衛生士がいたことを思い出します。

例えば、(公的資格が無い)歯科助手でありながら、歯周病治療のポケット内歯石除去=SRPを院長が自由にさせている医院があることを知りました(SRPは歯科医師と歯科衛生士しか行えません)。

「先生の医院ではどの程度まで助手にSRPさせてくれますか?」と聞いてきた歯科助手が数名いました。すなわち,一部の歯科医院では助手(無資格)に歯周ポケット内の麻酔下で行SRPまで平気でさせている実態が解ります。

また,歯科医衛生士に歯周外科中に、歯肉を剥離した後、続きの手術を歯科衛生士に行わせている医院もあるのです。実は意外に多くの歯科医院でこういったことは平然と行われている実態を実は私は前から知っていました。

 そんな恐ろしい歯科医院の中に、中央区でインプラントなど頻繁に行うかなり宣伝している歯科医院もあったので驚きました、その歯科医院の場合には歯科衛生士自らが、そんなトンデモ無い違法行為を当たり前のように悪びれもなく語っていたので院長から違法行為を当たり前のように洗脳されている実態があることに驚きました。

概して、そういった歯科医院ではスタッフ全員が常識のように院内システムとして資格外の違法な医療行為を行っているようなので更に驚愕します。

そいった処の院長の特徴は自信満々に医院の治療を過大に自慢する妙な性格が強いので素人の患者さんでも少し怪しいくらいに尊大で嫌味なほど自慢げな院長には気が付くと思います。 

院長の発言に無批判に洗脳されている患者さんは"技量がある歯科医師"だと逆に勘違いする事もあるので、受診した医院の素性で院長やスタッフの誠実でない側面に大きな違和感があれば懐疑的に受け止めた方がよいと思います。 

患者さんはいわゆる怪しい口コミサイト(当院も虚偽のコメントを書かれて迷惑しています)、書き込むと商品券がもらえるという妙なサイトがあるようですが、利益が得られない慈善事業のサイトは無いのでそのサイトはどういった利益構造で運営されているのか懐疑的に捉えるべきだと思います。そうすれば、サイトでのコメントを信用する事無しに悪意ある虚偽の書き込みも判断できます。 

すなわち、医療機関に関してミシュランはありません、怪しい利益構造で成り立っているサイトが多く存在します.そのような処を信用するのではなく知性を持って理性的に医院を選択するようにして下さい。

  知的常識や判断力を磨くことが大きな歯科治療の失敗を回避する秘訣です。

 治療のご用命は麹町アベニューデンタルオフィス までお電話予約して下さい
























2018年9月 4日

   

 
   先日,ある歯科医院でトンネリング処置をしてもらったが、芳しくないので診て欲しいという主訴でカウンセリングのために患者さんにご来院頂きました。

トンネル0-1.jpg

レントゲン像では下顎右側第一大臼歯に根分岐部病変がある事が解りますが,二次元のレントゲン画像では、骨欠損が顕著な部位が確認出来るところは殆どありません。しかし全顎的プロ-ビングでは出血が顕著で、歯周病のコントロールが不充分だと解りました。ポケットは4mm程度の箇所が多いようで全顎的には中等度の歯周病です.歯肉縁下に歯石もあるようで,再度徹底した歯周病治療、すなわちスケーリング・ルートプレーニングSRP:ポケット内の手用キュレットによる機械的清掃)をすべきです.    

トンネリング箇所は、比較的最近オペしたようですが歯肉の腫脹と排膿を認めます(患者さんの不信感はこの部分です)。これは、歯周病由来ではない原因、すなわち根尖病巣(以下の画像参照)に由来する腫脹や排膿だと解りました。 

患者さんは担当医が、この部位のレントゲンを映さなかったので観ていなかったようで,根尖病巣があるのを初めて知ったと患者さんは語っていました。
根管治療や太い築造をしたのがこの担当医だったのか否かは解りませんが,これは定かではありませんがむしろ担当医はトンネリングの正当性が揺らぐので根尖病巣の存在を知られたくなかったのかも知れません。
とにかくこの部位の歯肉の症状は歯周病ではない根尖病巣が原因だと患者さんへ説明できました。


トンネル1-1.jpg


○トンネリングとは:

トンネリング:大臼歯部の歯根と歯根の間(分岐部)に出来る細菌が増殖し得る歯槽骨が破壊されたレントゲン上では暗く写る空間を根分岐部病変と呼びますが,この部分を歯肉縁下に放置すれば、そのまま細菌の温床となり歯周病を助長することになるため、この根分岐部を清掃可能な清掃可能域にすることが是非必要で歯間ブラシで清掃可能な形状にすることが、すなわちトンネリングです. 

歯周病治療ではこのような分岐部の解決方法がキーポイントになります。 正に歯周病治療の要とは臼歯部の根分岐部病変を克服する事です。

  ・参照にして下さい;
以前私が行った根分岐部処置法*です。これは,ほんの一例です。

トンネリングは大臼歯の根分岐部の入り口を歯肉縁上に出す事で、ここへ患者さんが歯間ブラシを挿入して清掃出来るように歯周外科処置を伴って物理的に根分岐部を丁度トンネル状に形成することをトンネリング(トンネル形成)と呼んでいます。

この症例では歯髄神経が抜髄された無髄歯にトンネル形成していますが、通常は歯髄神経が活きている有髄歯に行う分岐部処置法の一つです。

大臼歯の歯根の間が充分に大きな角度で開いている場合がトンネリングの適応症になります。 しかし最近はスウェーデンの歯周病専医は分岐部が根面う蝕になり易いので。トンネリング自体余り行わなくなりました。フッ素など使用しても、分岐部でのう蝕コントロールは難しいので気を付けるべきです。

また無髄歯の場合にはトンネリングではなく近心と遠心の2根を各々小臼歯のように分けてルートセパレーション することが多いと思います。

下顎は2根ですが、上顎大臼歯は3根なので、その内の1,2根を除去して清掃し易くする時もあります(前記リンク参照*)。

いずれにしても分岐部の処置は、歯周外科を伴う処置で多くは歯槽骨の修正や一部削除を伴うことが通常です。

余談ですが、トンネリング部位は、オペ時に歯間ブラシのような塊をトンネル内に挿入したまま、オペ後はペリオドンタルパックでカバーして数日間の初期の治癒を持ちます。
今回もそのような手術をしたのでしょうが、歯肉下の下地作りとしての骨整形も併せて適切に出来ていないと、直ぐにトンネルが塞がって閉じてしまいます。

またこの手術の成功は術者の見識や技量に依存します。 ちなみに舌側からの外科的なアプローチをしないで行われたようだと患者さんは言及していました(素人の患者さんの言は定かではありません)。

この症例の今後必要な処置は、全顎の再歯周病治療を徹底して行うこと.・口腔清掃の指導強化をすること・その上でより良い歯周病治療と管理を継続すべきでしょう。

そして下顎右側第一大臼歯は、太い支台築造が成されているので、再根管治療は不可能だと思います。高い確率でこの歯は抜歯になると思います。

抜歯後には、従来型の局部床義歯を装着できますが,今まで
治療した患者さんでは殆どが、片側大臼歯部(1,2歯)の局部床義歯は装着してくれていない場合が殆どで、やはり余り装着感が良くないようでしたが、もし同部位をそのままにしていても上顎の歯が挺出しても下顎は前方に運動するので干渉は生じません。よって、患者さんが気にしないのなら義歯やインプラントで無理に噛み合うように補綴しなくても良いと思います。  ・・・  こういった説明を患者さんにしました。

8020運動も第二小臼歯まで残すことを目標とした運動です。下顎右側大臼歯はなくても第二小臼歯まで右側では上下で咬合できるので一応及第だろうと説明しました。 


この患者さんは、カウンセリング以来来院はしていませんが、来院していただければ、暫間的には第一大臼歯部の排膿切開と抗生物質の投与で症状を抑えられます。

一応、根尖病巣は根治処置はできないので、最後は抜歯すべきだと思います。近い将来,抜歯が決意できた際に抜歯することでよいと思います。しかし口腔内全体の歯周病治療も徹底すれば,現在残存する歯の殆どは末永く保存出来ると思います。 そういった良い見込みがあるので,コノ患者さんには是非とも治療を続けて頂きたいとこころから薦めたいと思います。






























2018年8月24日


    

  我々臨床家は、治療期間中に患者が事故や病気に罹患するようなケースと時には遭遇します。特に子供の治療中には、前歯部の打撲による外傷など希ではありません。今回も患者(15才少年)が前歯部の感染根管治療中に、当該歯をスポーツ中に打撲し歯冠部が破折して不完全脱臼してしまう不幸に見舞われました。

IY.jpg 正面観 歯冠破折状態jpg
根管治療中の上顎左側中切歯(上顎左側1番)が破折しています。


IY.jpg・咬合面観歯冠破折状態.jpg
咬合面から見ると化封材が外れて根管治療中の根管がむき出しになっています。

IY.jpg 咬合面観・抜歯後アップjpg
戦略的に打撲を受けている中切歯を一端、口腔外へ抜歯しました。


2.jpg
一端抜歯した中切歯、歯根表面に残る歯根膜を可及的に傷付けないように注意した。
抜歯した中切歯の歯根が縦に割れていないことを確認する事も重要です。
この際、根管へは再度水酸化カルシウムを入れて再仮封しておきます。


IY.縫合jpg
抜歯窩に歯根を戻してアクリル縫合糸で縫合したところ.


IY.CR築盛中jpg
再植 約1ヶ月後に、歯冠部にコンポジットレジンを盛って歯冠の形態を作っているところ(歯冠部築盛)。*この時には、根管充填を終えています。

歯根が歯槽骨と癒着しないように、患者には歯を毎日僅かに動かすように指導しています。 歯根周囲の歯根膜組織の再生には機能圧が必要だからです。


IY.jpg・治癒後・正面観jpg約5ヶ月後にほぼ正常な歯周組織に類似した組織が獲得出来た状態。

*正常な解剖学的組織を獲得したいところですが,厳密には困難であっても,臨床上患者が不自由ないレベルで治癒されていれば、この治療の役割を果たしたことになりますから,問題はありません。

このケースでは、ほぼこの状態で患者や保護者が満足していたので,極めて成功した希な例かも知れませんが, 将来必要に応じて補綴できる旨も充分に説明しています。


このケースでは患者が高校に入学する前後であったため、出来るだけ自然に近い見かけ上の修復と保護者への金銭的負担が余り無い状態に維持出来たので、この治療の意義は大きかったと思います。 このように、患者本位の視点が最重要です。 

今後,この状況で成人後に問題が生じた際には本人の要求に応じてブリッジ他の補綴治療の選択肢も有ります。もちろん私は敢えて推奨しませんが、インプラント埋入も選択肢の一つになり得ます。


両隣在歯(右1番、左2番)の歯冠形成をする時期が数年間(たぶん成人した後)に延長される事で、得られるメリットは充分大きかったと私は考えています。

画像の状態は暫間的な修復以上のある程度の生物学的治癒が達成できた点で、最終的な治療を急ぐ必要がなくなった事にも大きな利点があります。

まだ未成年の患者の場合には、治療期間中を通じて治療概念を保護者に充分な理解を得ることが必要となります。
保護者の充分な理解と協力は、未成年者の場合には必須です。
受験期間が治療時期に重なったので、心配しましたが,結果的には問題なく経過しています。




来院を希望される患者さんへ:

 ◎ ブログ記事の全ては、私(院長)が実際に行った症例をご紹介しています。これ等は当オフィスの水準としてお考え頂いて間違いありません。全て私の臨床姿勢,歯科医師としてのポリシーの現れといっても過言ではありません。


オフィスweb と院長ブログをご覧頂き、診療をご希望の方は是非電話予約して下さい。
また予約空きがある時には,当日でも急患も承る事も可能です。是非,電話でお問い合わせ下さい。 


また、最近は予約だけ安易にされ予約日時にお越し頂けない方、電話でキャンセルさえも頂けない方が増えています。必ず来院できる日時を予約頂き,診療時間直前でのキャンセル(ドタキャン)はお避け下さい。

当オフィスは他院と異なり充分に各診療時間を確保しているために、安易なキャンセルには非常に困惑しています。なお,幾回もキャンセルを繰り返す方は,ご予約をご遠慮頂きます。
社会人である大人として責任あるご予約・来院を厳に御願い致します。以上.














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麹町アベニューデンタルオフィス 麹町アベニューデンタルオフィス 院長 戸村真一

麹町アベニューデンタルオフィス
院長 戸村真一

こんにちは、麹町アベニューデンタルオフィス院長 戸村 真一です。

街の歯科医院へ行くと感じる嫌な感覚を皆様が受けないような雰囲気にしました。 スカンジナビアン調に私自らがエントランスから室内の隅々に至るまでデザインし、 患者さんがリラックスできる清潔で清々しいセンス溢れる空間をご用意しました。

 巷の歯科治療の嫌な記憶を思い出すことのない快適な環境でお持ちしております。気持ちよく治療をお受け下さい。

日本の医療機関のホスピタリティーは低くセンスが感じられないのが現状です。 当院の室内環境は、私の診療哲学の現れです。 また、私のオフィスでは正しく丁寧に本当の歯科治療を致します。 正に、日本の酷い歯科医療のアンチテーゼを具現したのが私のオフィスです。