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2018年4月16日

  

 

  最近のブログでも過去を振り返っていますが、先日ブログで書いたように咬める(噛める)ように口腔内を治療し直した患者さんは皆若返っている事実を書きました。やはり噛むこと自体の重要性も問題にすべきです。

   最近では多くの歯科関連の科学的知見が報告されています。その中に、充分食事中に噛むことで刺激が中枢に伝わって脳細胞を刺激してその結果、脳細胞が活性化されて認知症予防に噛む行為が非常に有効だと言われ始めています。現在ではこれはコンセンサスを得て一種の定説になり始めています。


インプラント治療は他の治療と比較して優位性はあるのか:

  既に私は、インプラント(人工歯根)では噛み応えを感じ無い事をブログ記事で解説していますが,人口歯根で治療するのではなく、まずは自分の歯を残すことはある意味で生物学的に優先されるべきことというのは言うまでも無いことだろうと考えています。

では、インプラント治療する事の意義はどこにあるのでしょうか? 現時点では歯周病治療を故意に放棄し抜歯してまで積極的に人工歯根を顎骨に埋入することが歯周病治療で自身の歯を残すことよりも患者さんに大きな利点があるとまでは未だに言えないと考えています。
それはインプラント周囲炎発症リスクの事や諸々の人工歯根の長短所と治療費など考慮すれば尚更当然のことだと思います。

たぶんこれをお読みになった方も、担当医に「抜歯して人工歯根を植えるような治療方針」をいきなり聞けば多くの方は、それがかなり乱暴なことだと認識する方が多いだろうと想像します。

物事は天秤で重さを比較するように、物事の大小や重要性を比べることが理屈を考える際には重要です。更に費用対効果も加味すれば、インプラントを行う治療費や治療後のメンテナンス等々を考慮しても生じてしまったトラブル=インプラント周囲炎に派生する費用や心労にまで考えが及べばインプラント治療の他の治療に対する優位性が揺らぎ、インプラント治療に対して懐疑的に思えることが普通ではないかと想像します。


  現代では歯周病学は科学的根拠に基づいた治療が確立し円熟した学問体系を構築しています。よって歯周病を充分に勉強した歯科医ならかなり進行した歯周病でも人工歯根を使わない従来の治療方法でも解決が可能です。ですから,昨今来院する患者さんに多くいるように「前医から歯周病の歯を全部抜いてインプラントにしましょう」とまで言われるケースに対しては私は歯科医師として強くその方針の正当性は主張できないと考えます。


認知症と噛むことの重要性:

   最近ではかなり多くの知見が介護関連の組織や大学関係者から認知症と歯科治療との関連性に関して報告されています。この記事では細かい出典など割愛しますが、解りつつあることを大まかにまとめてみます。

まず、自分の歯を多く残して使っている患者さん(例えば20本以上)は、歯を沢山失っている方に比べて概して認知症の発症率が低いことが解っています。

また、入れ歯が必要な状態でも入れ歯を実際は使っていない方や、入れ歯が口に合わないまま放置している患者さんは入れ歯を上手く噛めるように使用している方に比べて認知症である方の率が高いことも解っています。

また、一部自分の歯を残している局部床義歯(部分入れ歯)でも、また全く歯が無い無歯顎に使う総義歯(総入れ歯)でも、充分に機能し噛める入れ歯を使用している患者には認知症ではない健常者が多く、逆に口に合わない入れ歯を使う方々の場合には認知症患者がかなり多い事も解っています。

すなわち総じて入れ歯を利用する方の場合には、よく噛める義歯を使用する患者では、
認知症の患者は少なく、逆に認知症の患者さんは上手く噛めない義歯を放置して装着し続ける方が圧倒的に多い事が解っています。

一方インプラント使用者と認知症発症率とは関係があるのか?といった事も気になります。
認知症発症率とインプラント使用率との相関性を明言することは難しいと思いますが、日本では全く自分の歯が口腔内に残存していない無歯顎堤に人工歯根だけで上部構造(広い意味での義歯)を支持したタイプのインプラント治療を受けた患者でも、無歯顎堤に総義歯(総入れ歯)を使う患者でもどちらの場合でも噛める状態で義歯を使用している方は認知症患者は極めて少ない事が解っています。

たぶん、歯が残っていない(残存歯がない)方は、すなわち歯根膜からの噛み応えを感じ無い状態の方でも何らかの他のメカニズムで脳へ刺激が伝達されて脳の活性化が担保されていることが想定されます。

学会で明確な科学的エビデンス有るコンセンサスはまだ得られていませんが、咀嚼筋の運動でchewing cycleという歯や義歯と顎の機能的運動のテンポ有るシークエンスが円滑に行われている場合には神経線維により脳へこの刺激が伝達されることで脳細胞への適切な刺激となり脳の活性化や健全性が担保されているのではないかと私は私は想像しています。

よって、インプラントの上部構造でもいわゆる可徹性の入れ歯でも口に合う噛める義歯(広い意味での義歯)を使い咀嚼が行えている事が重要だと思います。

言い換えると義歯は噛める状態に維持されることが認知症予防には栄養摂取と同時に大変重要だと言えます。

換言すれば、私は認知症予防のためにも義歯は噛める状態に常に維持すべき だとここで強く主張したいと思います。

 ◎認知症予防の観点から:
もし患者さんの義歯が口腔内で顎堤に合わない場合には速やかにリベースして修理し噛める入れ歯の状態を担保し続ける事が重要だと考えらます。

皆さんも、もし義歯を使用されている場合には噛める状態の義歯へ今お使いの義歯を修理して良く噛める状態を維持し続けて下さい。

たぶん、こうした極く真っ当なケアが認知症予防にも非常に有効だと思います。

さらに、介護士や医師の方々にも歯科的な認識を高めて頂き、患者さんへ噛める義歯への治療をススメてもらえば、高齢者医療の充実やQOLもより良い状態に出来ると思います。

できましたら、医師や介護師の方々にも歯科的配慮を持つ視点を持って頂けるように歯科医師の私は切に期待しています。

  
   義歯をお使いの患者さんは数ヶ月に1回の定期検診で歯科医院で義歯のメインテナンスケア(調整や修理、リベース)が行えるうように担当の先生へ是非御願いして下さい。

  



















2018年4月 5日

  

今回の症例は、我々の口腔内でチョットした噛み合わせや咬合の要素が大切だということを理解してもらうために書きました。たぶん、素人の患者さんには解りずらいと思いますが、機能的な咬合や咀嚼運動には色々な細かい要素が関連している事を概ね理解して頂ければそれで充分です。

ここでは、余り難しい事を言及する事は控えますが、犬歯一本による下顎の誘導で、顎の運動が規制されている事を知って頂ければ都考えます。

ある患者さんが前歯部4本の歯に虫歯があり、これ等4本の歯をセラミックの歯にしてもらいたいとの主訴で来院されました。

EK.jpg

見逃し易いことですが,補綴する予定の上顎前歯部切端に下顎の切端が強く当たるために、たぶんこのまま前歯を補綴したらセラミックの切端が破折する可能性が高いと懸念しました。

ここで、前歯部のこういった咬合状態を是正するために最も重要で出来るだけ少ない修整で前歯部の機能的な咬合を安全で適切な咬合状態に修整できて切端が破折するリスクを軽減できる咬合要素は何かと考えた末,犬歯の誘導要素=犬歯誘導(犬歯ガイド)を修整することで、可能だと解りました。実際に臨床では犬歯のみならず隣の第一小臼歯も同様に犬歯の補助としてこの誘導に参加しているケースもあります。

すなわち、上顎犬歯舌側面の形態を修整することで可能だと咬合分析の結果判明しました。

上顎左右犬歯の舌側面斜面に金属で厚みを付与する方法(下の画像:赤いワックス部)で解決出来ます。

EK(犬歯メタルワックス想定).jpg


下の画像は下顎の左側方運動時の咬合関係です。上顎犬歯と下顎犬歯が擦れ合って、前歯部の前歯切端も当たる事が解ります。犬歯が更に摩耗すれば、前歯部が側方運動の場合に更に強く接触するようになる事が予想されます。  *


すなわち、こういった咬合関係を修整しなければセラミック冠を前歯に補綴した際はセラミックの破折などトラブル発生が予想されます。

EK(左側方運動).jpg

EK.(右側方運動)jpg

左側方運動時と同様に右側方運動時の咬合緩解は、前歯部セラミッククラウン切端の破折リスクがある点で同様です。

よって上顎犬歯の修整は左右両方とも行うべき事が解ります。

EK(INCISAL).jpg

咬合器に付着した顎模型で犬歯舌面の形態付与(前述)を行った時に咬合器の前方部での機能的咬合記録要素のインサイザルテーブル(上の画像参照)をレジンで記録しました。
インサイザルテーブルの形態に応じた咬合器での運動(犬歯の舌側に厚みを与えた状態)を基に、ワックスアップしてラボで犬歯の舌面板を作製してもらいました。


犬歯に装着する舌面板ための形成を口腔内で行いました(下画↓像参照)。
舌面板には3本のピンを形成したので、これによって舌面板は充分な維持力が担保されました。

EK(形成).jpg

下の画像は、上顎左右犬歯に金属板をセットするための形態を形成した後の精密印象(シリコン印象)の内面です。金属板を維持出来るように犬歯にピン3本で止めるように形成されています。

EK(印象内面).jpg


下の画像は上のシリコン印象に超硬石膏を注入して作った作業模型です(ラボ テクニシャンに渡し技工物作製を依頼しました)。切歯4本は、この時点ではまだ暫間被覆冠(仮歯)です。

EK模型.jpg

EK (メタル模型上).jpg

上の画像は作業模型でのラボで出来上がった犬歯舌面板の画像です。

EK(補綴物MB).jpg
上顎切歯4本のセラモメタルクラウン(セラミック冠)が出来上がったモノ


EK(MBセット後).jpg
競れもメタルクラウンを口腔内にセットした状態(もちろん犬歯舌面板も既に装着されています)

EK(セット後左側方).jpg 舌面板とメタルクラウン装着後の側方運動の状態

Ebihara Kouji014.jpg


正常な咬合状態では、このように犬歯に誘導されて、前歯、及び臼歯部は離開する様に機能的に下顎が運動します。
今回,画像が無いのでご覧頂けませんが、下顎の左右側方運動と同様に前方運動のチェックも舌面板作製前に充分行っています。
下顎歯部が上顎前歯の舌側面を一部滑走して切端同士が一致した後、その後下顎が離れ開口する正常な咬合をシュミレートして犬歯舌面形態を決定しています。

我々は時に多くの歯を補綴する事がありますが,こういった生理的な咬合状態に反するような補綴治療を行ってしまえば,補綴物のみならず顎関節の故障や頭頸部の失調や体調まで障害を被る可能性があります。我々歯科医師とラボで補綴物作製を担当するテクニシャンは、補綴学的な常識に則り科学的根拠により治療に参加していかなければならない。

今回のような基本的咬合論を無視して単に技工物の印象を技工所に送るだけの歯科医師が現状では多いものと想像しますが、どのような臨床的要素から正常な口腔機能が破綻するか解りません。 

  益々用心して臨床に取り組まなければならないとの戒めを私は感じています。












2018年3月31日

  

上顎アーチが通常より大きく下顎に対して頬側に位置して充分な咬合関係が無い患者さんに時々遭遇します。
前歯部のオーバージェット(歯の突出)だけでなく、小臼歯や大臼歯部にも上下で咬合していない不調和があるケースもあり、その治療方法には悩む例も多い。

この症例では、前歯部では簡単な上顎前歯の舌側への傾斜移動と下顎でマイナーな歯列補正を行い同時に小臼歯部の歯牙移動では一度外科的に抜歯し抜歯窩の舌側へ骨削除した後、そこへ再植することでより舌側へ歯牙を移動(8mm)することに成功しています。

○初診時の口腔内:

初診OY.jpg
上顎前歯部は10年程前に補綴したそうですが、歯周組織では歯周病が進行しています。前歯部で8mmほどの深いポケット、臼歯部でも根分岐部病変があり歯肉退縮して歯根露出も露わな箇所が有ります。

まず全顎的に徹底的に歯周病治療としてスケーリング&ルートプレーニング(SRP)した後、上顎前歯部と下顎前歯部の簡単な矯正を行いました。矯正前に全顎的に以前の補綴物を除去して仮歯に置き換えました。 同時に、下顎臼歯部で予後が期待できない歯牙は抜歯しています。


TEKjpg.jpg

全顎のプロビジョナルクラウン(仮歯)は矯正後を推定して作られています(前歯部で矯正治療での歯牙移動後を予想し移動完了させた状態を模型上に再現して全てテクニシャンのラボワークで作られています)。すなわち,仮歯が良い咬合状態になるまで歯牙移動すれば良いようにテクニシャンが仮歯を作製しています。


○矯正学的治療:

上顎前歯.jpg

上顎は金属ワイヤーを使用しないで、パワーチェーン(矯正用ゴム)で舌側方向へ前突した上顎前歯を傾斜移動させる方法で煩雑な処置を避けました。 

下顎矯正過程01.jpg
下顎は切端を揃える程度に矯正学的に移動させました

上顎前歯部では、舌側への傾斜移動を終えた後は6前歯をセラモメタル連結冠で永久固定することで、安定した上顎アーチを機能的に調整しました。

*補綴を前提にした補綴治療全般にいえることですが歯牙の歯軸を適切に矯正できれば、後は補綴の形態学的調整で、正しい機能回復が可能にできます。


○外科的歯牙移動:

小臼歯部は歯牙が頬側に変位し過ぎていて殆ど噛み合っていないため(画像参照のこと)、今回は外科的に再植移動させて舌側へ歯体移動したと同様の状態にすることに成功しました。
小臼歯の保定後、形成して他の歯と同様に仮歯を装着しました。

再植01.jpg

上の画像のように小臼歯部で上下の歯牙が上顎の小臼歯が著しく頬側に位置している事で殆ど咬まない状態です。
一般に余り行わない方法ですが、矯正学的方法では複雑な装置になると予想されて、難しさを感じたために外科的に歯牙を再植して移動させることを決断しました。
 
歯牙周囲の歯根膜組織を傷害すると正常な歯周組織の再生が成されないので、歯根膜腔に挿入して歯周靱帯を綺麗に断裂できる特殊なメス(#11の刃を細く加工滅菌し使用)を院内で加工し利用しました。

抜歯窩は、約8mmほど舌側寄りに削りました。頬側の骨片は緻密骨側を歯根膜に向けて戻して歯肉弁を戻し縫合しました。こうすることで、組織再生時に骨姓癒着する事を避けました。
とにかく最初数日間は硬く固定した後、今度は歯根膜に機能圧(咀嚼圧)をかける目的でワイヤーだけのフレキシブルな固定にしました。これにより歯根膜組織の修復が正常に生じて、歯根膜の生理的な再生が生じていました。

HOTEI .jpg

生理的歯根膜再生を期待してワイヤだけで固定して咬合圧が加わるようにした。術後3週目の画像


技工2 .jpg
赤い部分はワックスで、これが鋳造過程で金属に置き換わります。テクニシャンがこういったワックス型を精度高く作製し精度の高い補綴物が出来上がります。

セラモメタルクラウンは個別に作製して超項石膏コアを取り、それに合わせて口腔内での微妙な数十ミクロンレベルの位置関係を狂わずにロウ着することで精度高く後戻りしないように連結冠を仕上げました(画像参照)。

最終補綴治療では先に上顎前歯のセラモメタルクラウン(連結冠)を作製して矯正完了した前歯を連結固定して安定的に綺麗な咬合状態を担保しました。

補綴過程.jpg

臼歯部では上顎を先に作製して、次に上顎に合わせて作製する順序で作製しました。上の画像はその過程です。こうした順序により技工作業時に発生し得る誤差を軽減させることが出来ました。


○最終補綴物装着:

OYファイナル補綴.jpg 
臼歯部の咬合面は陶材にした際の将来に起き得る破折リスクを考慮して、全てメタルにしました。昨今、審美性云々で臼歯部に金属が見えることを嫌う傾向が強いようですが、安全で長持ちする事を第一に考える患者さんには、臼歯部の咬合面は陶材を使わないで金属にすることを提案することが有ります。 この患者さんは元々金属が見えるコトには全く抵抗がない方だったので咬合面のメタルをむしろ快い対応として受け入れてくれました。 もちろんセラミックの咬合面にも出来ますが,この方の場合は初診時の口腔内を観れば軟らかい金合金の咬耗具合でも、セラミックでは破折リスクがある事が想像出来ました。


今回も中心位でキッチリ噛み合う様に、CR=COで全顎補綴が完成しました。とにかく咬合学的に間違いの無い最も安全なコンセンサスに基づいた補綴治療し直しができました。

治療の基準になるこういった咬合理論と精度管理が誤っていれば、患者さんの咀嚼など機能回復と顎関節などの健全性は担保出来ないでしょう。バランス良くコンセンサス有る科学的理論に則る事の重要性が特に全顎的治療では結果的に大きなカタチで予後に影響します。
また、治療を終わってから気が付いても遅いので、我々は学問的知識を適切に臨床へフィードバック出来るように、常日頃から自身の知識と臨床姿勢をブラッシュアップしておかなければなりません。
特にこの頃、こういったことを以前にも増して痛感しています。


○ご予約下さい:

  私のオフィスでは、治療し直しをお受けしています。虫歯一本から治療し直しを誤ったら時間と治療費も無駄にしてしまいます。治療の概念を理解してご協力頂ければ、必ず良い結果が得られます。 放置していた問題が生じた不良な歯科治療は、キッチリと正しいカタチの治療で是非直してください。
 治療の相談など予約制で治療ではなく別個に時間を割いてお話中心のカウンセリングを行います。治療を行う前の診査や治療概念の説明を受けて治療を充分理解してお受け下さい。
カウンセリングは自費(1万円)で行っています、電話予約制です。





















2018年3月21日

  

   昨夜、TV番組の「教えてもらう前と後・2時間SP(3/20)」を観ていたら顎位のズレや噛み合わせと体調が関連することや線維筋痛症との関係性まで言及されていました。   *この番組の画像倉庫
私は常々科学的根拠が曖昧でコンセンサスを得られていない治療方法や理論で歯科治療を直接患者に施す事は止めるべきだと主張しています。 臨床で確認される事でも明確にエビデンスある治療効果とそうでは無いものには線を引いて明確に分けて考えるべきだとも主張しています。

"効果がある様に見えたモノ"でやはり科学的に効果を確認できたものと"効果らしい"ものが認められただけで実際には効果が無いモノもあります。それ等には明確に線を引いて根拠の有無と有効性を区別すべきです。

昨夜の番組の噛み合わせのズレが身体に大きく影響する事実は知っておくべき情報だと一応、考えています。しかし、TV番組では脚色や誇張がある事は常識ですから、注意深く観て頂きたい。  TV局や製作会社には扱うトピックの科学的信憑性をジャッジする専門家がいないし、つまりほぼ無審査のまま製作されるのが通常だと言われています。


歯科治療では全身的影響がある事も起こり得るという事は認識すべき最も重要で身近な現象だと言えます。(=学問的常識外の治療は身体に影響を与える)

かなり以前から、顎関節症を勉強すると解る事でしたが、噛み合わせの不正と身体のゆがみが関連している事は一種の臨床家の常識でした。  ただし現象は常識化していても科学的なメカニズムの解明は不充分で未だに解明途中です。

昨夜のTV番組でゲストの芸能人に軽く口を開けてもらい、楽な状態で自然に口を閉じると最初に歯が一本接触するポイントが有れば、そこから噛み込ませないで、その状態に保てば 身体の直立姿勢を安定的に得られて他人が身体を押しても倒れないほどに堅固に姿勢が保てる事が披露されていました(私はこの現象は、その真偽を判断出来ません)。 
 
スタジオで芸能人に自然に口を閉じさせた行為は私も診療室で行っている患者さんに顎を自然に手で誘導する中心位への誘導法(バイマニュピュレーション法)を行ったことと同様です。

この時、最初に歯が当たる事は早期接触と呼び、この時の顎位は中心位(CR:Centoric Reration)と呼びますが最も生理的な安定した顎関節窩内での関節頭の位置であり、顎位だと換言できます。この中心位(CR)は、関節頭の位置と顎の周囲に存在する咀嚼筋により規定される生理学的に安定した下顎頭の位置であって、無歯顎の総義歯患者にも存在する顎位です。
これと対照的に中心咬合位(CO:Centoric Occlusion;)は口腔内の歯がキッチリと安定して噛み合う位置です。もちろん有歯顎者だけに存在し、歯が無い無歯顎者では存在しない顎位です。
  (余談ですが、逆にCRは無歯額患者の義歯作製時に使用する顎位です。下顎頭が生理的位置で安定して機能するので1番良い無歯顎患者での基準となる顎位です。)


○私の全額治療し直しで基準はCR=COに仕上げること


  私が全顎的歯科治療し直しを行う際には、中心位で全顎的に多くの歯がキッチリ噛み合うように補綴します。  

すなわち CR=COでキッチリと噛み合うので最も生理的に安定して問題が起きませんし、むしろ以前の顎がズレていた時のように口腔周囲筋・咀嚼筋のコリや痛みが出ず多くの場合で治療後の体調が改善する傾向が強いです。

早期接触があったまま放置して、不正な咬合が放置されると顎関節症など障害が生じることもあります。私もそういった症例を治療し直しで中心位を基本の顎位とする治療を日常的に行っています。

CRとCOが一致する様に全顎的治療の場合には設定するのが現代咬合論では常識化しています。

すなわち、噛み込んでから顎がずれる不正な顎運動が起きません。前述のような顎関節症の症状の原因がこういった不正な顎のズレに起因することから、それを避けるようにCRの位置でキッチリ歯が噛み合う(CO)にする事で解決されます。

番組では,こういった中心位へ顎位を保つことで全身的な正しい姿勢と正しい身体機能が保たれる事が説明されていました。

そして番組内で歯科医の平岡先生が語った事と同様に、早期接触がある場合にはその場所から歯がズレて噛み込みます。このようなズレた顎運動を行いますが、こういった状態は"顎にズレがある"と呼んでいます。 

 顎のズレがある状態で身体に失調や疾患も起きると考えられます(現象面ではこれは事実ですが、その詳細なメカニズムは学会でも完全にまだ解明されていません)。


さらに顎にズレがある時にはそれに付随して姿勢にも不正が生じて骨格も曲がり体勢にゆがみや偏りが出ます(身体が左右どちらかに偏って傾いている事もあります)。これは骨格の歪みや背骨などが曲がったことで生じますが、つまり体調に大きな影響を及ぼして一部では何らかの全身的疾患にも影響することが言及されています。

私が今まで全額的な補綴治療し直しをしてきた症例の多くは、既存の補綴治療を全額的に治療し直すもので、この時の基準となる基本的顎位は現代咬合論で最も生理学的に安定した中心位を使用し全額的に歯が一様に中心位で噛み合う様に治療しています(CR=CO)。

もちろんその結果、患者さんは食事が効率的に咀嚼出来るだけではなく、全身的健康やそれまで患っていた疾患や姿勢の一部も正しく補正改善され、より健康になる可能性があります。こういった噛み合わせの是正を行う私が行っている治療し直しでも全身的な健康にも効果も大きいことを先日のブログ記事に追加したいと思います。

また、このような全顎的な補綴の治療し直しで若さが甦るということは、中心位での生物学的な最も安定した顎位を使用した治療し直しが全身的に何らかの影響を与えた結果とも考えられます。

こういった顎位や噛み合わせの改善が若々しさが甦ったような治療後の患者の状態を説明する根拠の一つになるように思います(先日のブログ記事参照)。

私の治療し直しは既存の補綴物の不良な部分を治療し直すのものです。全く治療されていないキレイな未形成の天然歯の多数を形成して全額的に治療する様なことは重度歯周病治療の歯周補綴のような例外以外では、行う事は希です。

むしろ、積極的に根拠も曖昧なままに全顎的に歯を削る治療を顎関節症の治療として行う先生方には、要注意だと私はよく注意を促す事があります。  

これは根拠が曖昧な治療であるが故に、良い効果が得られなかった時にはただ歯が削られてしまうだけで、その歯が元に戻ることはありませんから歯の一部が失われた傷害だけが残ることになります。 患者さんへの傷害だけが残り治療を終えるようでは全く無謀な治療行為です!

一昨年から、歯科医院へ行ったら主訴でもない顎関節症の治療=咬合調整など傷害的治療を多数歯に加えられて憤りを感じたと語る患者さんが数名来院しています。中央区で顎関節症や咬合を研究する勉強会の先生方の一部だったのが印象的でした。

しかも、顎関節症に関わる治療はマッサージなど東洋医学的アプローチを歯科医でありながら執拗に行うので、怪しく思えたそうで私のオフィスへ逃げ込んできた患者さんもいました。
 
我々が第一義的に用いる西洋医学的科学的根拠が有るアプローチよりもある先生しか出来ないと言い張るマッサージを受ける予定だったと報告する患者さんがいました。
その先生がどういった根拠でそういった治療を行おうとしたのかは私には解りませんが、これ等は患者さんが治療根拠の概念が解らないので怖がって敬遠した典型例です。  治療の根拠を説明しない歯科医に問題があるのは当然です。


また、私は患者が治療を希望しない症状が極く軽い顎関節症を歯科医が執拗に治療しようとするのは治療費獲得を第一に考える場合以外には理由がないと考えています。私は患者さんへも妙な治療をする歯科医には注意するように注意喚起をしています。

私はオフィスで、顎関節症の治療を積極的に患者が希望もしないのに行ったことはありませんが、
去年、前歯部で二横指の開口状態(オープンバイト)で口が閉らなかった患者さんを咬合分析結果を基に咬合調整を主体とした処置で前歯が閉まる状態にまで回復出来た症例を経験していますが、顎関節症をオフィスで治療した誠に希な例でした。 このように歯の一部を削るような治療(咬合調整)を行う顎関節症治療は通常は余り行うことはありませんでした。分析結果で明確にその方法論が利用出来る確信があったから行った訳です(←これが科学的根拠です)。


○線維筋痛症に咬合不正などが関与する可能性がある:

レディーガガが罹患して事で有名になった線維筋痛症にも歯の噛み合わせや顎位の不正が関係すると報告する脳神経外科医の新居医師は、歯科領域で最も関係が深い三叉神経が刺激されて不正な額位での噛み合わせで線維筋痛症が起こる可能性を報告していました(現在彼の理論は研究中で、解明途中ですが、信用できる真摯な医師ですから、私は興味を持って科学的解明の行方を追っています)。

歯科界でも噛み合わせを適正に治療したり不良な補綴物を交換して良い補綴物へ治療し直して咬合の再構成を行うことで線維筋痛症が緩解した症例は幾つか報告されています。

ただ、未だに繊維筋痛症の発症の科学的メカニズムは解明されていません。新居先生と平岡先生のような治験アプローチは出始めていますが、コンセンサスが学会レベルでも充分に得られるまでには多くの研究と知見が必要です。

ただ、不良な補綴物を除去して中心位での学問的咬合理論に基づいた正常な咬合の再構成は私も日常的に行っている治療し直しそのものです。


しかも繊維筋痛症も直せる可能性もあるとは驚きですが、こういった治療し直しは歯科治療のゴールデンスタンダードに他なりません。正に鉄板の方法論です。

さらに、こういった治療指針は私の治療姿勢と同じであり科学的に更に私の治療指針も支持されたように思えて心強い限りです。


現在、歯科治療や咬合不正が原因で線維筋痛症が起きるのは咬合学的に非常識な治療や不良な補綴物が原因の場合が多いと想像されます。

私が日常的に治療し直している保険の不良な金属インレーも代表的な医原性疾患として線維筋痛症をも起こす可能性の一因になり得ることも一部の臨床医により報告されています。


○日本では学問分野の成熟が不可欠:


繊維筋痛症もそうですが、一般によく言及される顎関節症も日本では専門医が欧米のように育っていませんし、学会で規定した明確でシステ
マティックな治療ガイドラインや治療診断のプロトコールが存在していないに等しく、この状況が我流の治療方法を臨床家に行わせることを助長する結果になっています。
臨床家が一律に間違えなく診査診断して、治療出来る方法論が構築されるように願っています。

これ等学問分野自体が未だに未熟なために今後顎関節症などでは専門分野の医学的に広い分野が垣根を越えて行われる集学的研究が是非とも必要で、こうした学問的成熟が成される事が望まれています。咬合に関係する学問分野がより高い科学的根拠に基づいた学問に成熟するように育つことを私は願って止みません。  






























2018年3月17日

  
 


   私も臨床家としてそろそろ30年になります。過去の症例を観ていて思い出す事が沢山あります。
初診時,かなり酷い状態だった口腔内を歯周病治療や補綴治療を終えた後に、患者さんは皆必ず若返っています。 

特に、中年以降で歳をとった方になればなるほど治療後の変貌には驚かされることによく遭遇します。もちろん歯が悪かった方は比較的若い方でも更に若返ります。

生物学的に人間は摂食する事が基本で、よく噛んで食事できる事で本来の人間としての身体機能の恒常性が安定するように出来上がっています。つまり自然の摂理に従って本来の人間らしい摂食行動が円滑にできるように回復できれば、人間としての理想的な有り様に復活するのでしょう。

逆に言えば,食事が出来なくなると身体に何らかの失調が出るのも常識です。さて、医院へ来院された多くの方は咀嚼など口腔機能が正常な状況に無い方ですから、我々はそういった事を前提で診察します。

  私は咬合が崩壊している方や義歯が必要なのに装着されていないままの患者さんには早期に噛める状態に移行できるように目標をたてます。出来るだけ早い時期に仮歯・仮義歯など暫間補綴物(provisional restoraions:仮歯)で最終的な状態に近いように修復することが重要なポイントです。暫間補綴物に早期に移行できることが患者さんの協力を頂く事には必須です。しかし場合によって早期に暫間補綴に移行できない例もあるので充分な患者さんの理解が特に必要になる事もあります。
暫間補綴物(仮歯)で噛めるようにするとは例えば以下の画像のようなことです。


NFTEK(5枚法)jpg.jpg

  *右下大臼歯2本だけは先に最終補綴物の金属冠を装着して仮義歯を適切に維持出来るように配慮しています。 暫間補綴物は充分に咀嚼運動が出来るように修整して、その情報や形態を最終補綴物作製に参考にします。:下にも紹介するNFさんの症例での暫間補綴物の画像です。

この方の場合には、この暫間補綴物(レジン製)のままでもイイですよ(最終補綴物は要りません)といい出すほどよく出来ていて良く噛める状態になっていたようです。これは良く出来た暫間補綴物に満足した患者さんの典型的なコメントです。我々はこういったコメントをむしろ得られるように仮歯を作製することを目指しています。

 臨床家の心得:

  ここで、よく誤るのは治療での重要性の順位を忘れてしまう事です。
特に前歯の補綴物が脱落した患者さんには、応急処置で真っ先に前歯を暫間補綴して日常生活で支障が無いように応急処置します。 
去年来院されたカウンセリング患者の中に、虫歯や歯周病の治療を希望したのにいきなり噛み合わせが悪いと指摘されて顎関節症の治療と称して多数歯を咬合調整されて歯を削られたと訴えていた方がいました。臨床家は時として、このように自分が興味を持つ分野の治療を真っ先に行い、患者の主訴を忘れる先生がよくいます。

  我々臨床家は主訴を的確に捉えて、治療のゴールを想定して円滑にかつ治療をステップワイズに進めてゆくことが必要です。

  ここで我々が重要なのは治療内容を患者さんに説明して科学的根拠を理解して頂いた上で患者さんへ協力して頂けるように理解を得るよう誘導することです。私も沢山の治療し直しを経験していますが、治療し直しでは最も難しいことは患者さんに治療推移によっては計画の変更さえ有り得る類の治療特性の理解を得ることです。実は治療自体より患者さんの理解を得る事の方が難しいといえる例が多いように思います。

極言すると、 最も難しいのが患者さんに高いレベルでの理解を得て治療に積極的に協力して頂く事です。  すなわち患者さんが治療概念を理解してくれさえすれば、治療はほぼ成功したも同然とも換言できます。

私は、原則的に自分にできないことは治療を請け負いませんから、殆どの場合は治療の成功は患者さんの理解を基にした協力に依存します。 ですから、患者さんが理解していない時は例え、口頭で同意している場合にも患者さんの理解が充分にレベルに至らない場合には治療を始めないようにしています。
 

とにかく、患者さんが理解しているか否かは一見わかりずらいので誤らないようにすべきです。
特に治療上のストレスは、治療が進行しているにもかかわらず中途で患者の協力が得られなくなる例です。特に更年期の女性に多いように思いますが、突然治療途中で文句を言いだして、通院しなくなる方も時にはいます。最近多い傾向は、歯内療法や歯周病治療他で途中で来院しなくなる子供じみた精神性の方が出始めた事です。

患者が若返るとは:

  とにかく、人間は円滑に咀嚼出来れば生きる気力や精神状態さえ安定してきます。
今までの治療経験から咀嚼が回復した患者さんは穏やかになり初診時に生気が無かったような方でさえ気力と供に家族との関係性さえも多くの場合には円滑になります。

そして血圧など正常値に戻るケースも経験しています。すなわち、何でも良く噛めるような食生活が可能になるために無理な食生活や食事の嗜好の偏りなどを無くせる可能性が出るからです。

口腔内環境の改善、咀嚼機能の回復は身体機能の健全性を取り戻し安定状態に戻してくれるようです。

  ここで、我々臨床家はこのような生活(人生)への良い影響を与える大切な仕事である歯科治療という重要な仕事を担う人間である点には一応の自負心を持つべきだと考えます。

しかし一方では、我々は歯科治療により得られることの良いレールを敷くだけであって、究極的に患者さんがそれを得てどのように生きてゆくのか、どう生活してゆくのか決めて実際に生活してゆくのは患者さん自身の能動的な意志や能力だということを忘れずにいるべきです。

患者さんの様子を観察させて頂くと勝手に我々だけの力だと過信するように思い上がってはいけないと私は強く感じています。 それほど患者さんの自立的な生活が生まれ変わります。

  ここで以前,ブログ記事を書いたこの患者NF(仮名)さんの例を紹介します。  
   たぶん、今までに多くの患者さんを担当しましたが、最も印象的な幾人かの患者さんの1人と言えます。
とにかく戦前の生まれの方ですが,未だに競技ダンスを現役でされている活発な患者さんです。そして以前装着されていた継続歯ばかりの補綴物を最も安全で長持ちするように、かつ趣味の競技ダンスに支障が出ないようにより良いカタチで治療し直しできた素晴らしい症例と言えます。

上顎を従来型の義歯にしてしまう一般的方法論で治療すれば、趣味の競技ダンスに支障が出るのでフルブリッジで対応しました(  最初からインプラントを希望しない方でした )。
   継続歯のコア部は除去・交換出来ない状態故にそれを支台として利用する事になりましたが,支台が小さく各々の予後が当てに出来ない故にフルブリッジで支台各々の負担を軽減してフルブリッジ全体で負担を分担させたわけです。
フルブリッジの途中のいずれかの歯に問題が起きてもフルブリッジ自体は一生保たれることを期待できる治療法です。


NF初診五枚法2.jpg

   上顎前歯5本は,この画像のように暫間的に(初診時に緊急対応しています)仮の暫間補綴物を装着した状態です。

年齢は76才ですが、物事の考え方や男勝りの合理的な決断力に魅せられていまう様なとても垢抜けた魅力的で聡明な方です。

NF・final.jpg


NFsmile2.JPG
初診時には前歯の5本(連結の継続歯)が脱落して、やつれたような表情だったNFさんも毎日ダンスの練習と供に活発に生活を楽しんでいるそうです。

NFさんの性格や人柄に合うように、上顎の歯を綺麗にお歳よりも少し白い(VITA ・A3)という色調で作製しました。

NFさんの日本人離れした風貌や姿にはむしろこのくらいの方がよく調和すると思います(顔貌が公開できないのが残念です)。


そして、最近,ブログ記事に書いた咬合挙上と矯正をして補綴治療し直した男性の症例もご覧頂きます。

EY正面観.jpg


EY smile.jpg

本当にしっかり噛めて笑顔も美しく、驚くほど若返っています。70台男性としては驚くほど若々しく活き活きしています。食事は何でもよく食べられて肌つやも良くなりました。
このように患者さんの多くの歯科的希望が叶っています。

治療し直し症例でも咬合が崩壊されたものの治療し直しではこれは典型例と言えます。極めて良い咬合状態へと咬合機能の再構築が出来上がった素晴らしい症例だと思っています。



我々が行う歯科治療は、全て患者さんの幸せのためであって、単に虫歯を詰める・歯周病を治す等々といった事では無く、その先にある事こそ我々の目標とするところです。
そしてそういった目的を達成できるのは、若々しい生きる気力がみなぎった患者さんだからこそ可能になります。たぶん多くの方が自信を持って活き活きと活動できる様になるから、患者さんが皆自発的に積極的な生活を始めるようになるからでしょう  我々がそういった事を可能にするためのお手伝いを出来ることはむしろ光栄なことです。1人でも多くの方に能動的に生活を楽しんだり活動できるようになって貰いたいと切に私はそう希望しています。


治療へお越し下さい:


    私のオフィスでは、このような治療し直しをお受けしています。虫歯一本から治療し直しを誤ったら時間と治療費も無駄にしてしまいます。
  治療の概念を理解してご協力頂けるようになれば、必ず良い結果が得られます。治療の相談など予約で時間を割いてカウンセリングを行います。治療を行う前の診査や治療概念の説明を受けてレベルの高い認識を持って治療し直しをお受け下さい。
カウンセリングは自費(1万円)で行っています、電話予約制です。










2018年3月13日


  


この患者さんは昭和40年代に補綴治療を受けたまま幾回か治療をしていたが、ある時咬合状態の崩壊を感じて、全顎的に正しい治療し直しを希望して来院された方です。

EY正面観・術前.jpg

一見,バラックの残骸のような口腔内に見えますが、本人もその点を気にしていらっしゃいました。

術前5枚.jpg

上顎前歯部は3/4冠(スリークォ-タークラウン)等で補綴され、下顎前歯切端は上顎の舌側の金合金と咬合して極度に咬耗(すり減って)しています。

*3/4冠の様ないわゆるパーシャルヴェニアクラウン(部分冠)は有髄のまま補綴するので、今回の治療し直しでも有髄歯のままクラウンを被せ補綴する事が出来たことは全く幸いでした。抜髄して審美修復する先生が多い中で改めて有髄である事の価値を感じる昨今です。

上下顎の前歯の位置関係に起因した不適当な咬合状態が起きています。すなわち歯牙の傾斜など矯正と咬合の挙上(バイトアップ)をする事で適切に歯冠補綴が出来ることを確認して治療を始めました。


スライド1.jpg

咬合器に中心位でマウントして、前歯部で約3mm咬合挙上すれば(咬合器のピンを3mm上げる)、適切な歯冠補綴が可能になることが解りました。下顎前歯の切端部の咬耗で削れた部分はコンポジットレジンで形態付与して矯正治療を始めました。

とにかく補綴できるような状態に歯を移動できれば良いので、比較的シンプルな移動で補綴が可能になりました。


矯正EY.jpg


あくまでも、適正な補綴が出来る状態に歯の位置を移動する事が今回の矯正の第一の目的です。歯の叢生、歯軸の是正と歯の間隔を広げる事で補綴できる状況を作ったわけです。個別には詳しく記述しませんが概要は補綴前提の矯正ということです。


EY技工.jpg

前歯バイトアップ(咬合挙上)した事で前歯部の上下で適正な厚みのセラモメタルクラウンを作製出来ました。セラモメタルクラウンは金属に陶材(セラミック)ヺ築盛して焼いて作ります。
丈夫に耐久性あるセラモメタルクラウンはメタルの厚みと陶材の厚みが一様で適切で無ければなりません。特に前歯部は矯正で歯牙移動させたので将来的に後戻りしないように冠を連結冠にして固定しています。


EY正面観.jpg

EY最終補綴5枚法.jpg

EY smile.jpg

初診時の崩壊した口腔内からは想像も付かない70歳の綺麗な口元に満足して頂けました。

EYjpgpartial.jpg

*この患者さんは咬む力が強いので義歯の人工歯が削れないようにとの希望で特別に人工歯を金合金に置き換えました。 これはこの患者さんの特別仕様で、一般にはこのような金の歯を使う事はありません(スペシャルオーダーです)。


○治療し直し希望の方はお越し下さい:


昨今,真摯な歯科医の心を感じられない信用に値しない営利主義のブログ記事やwebサイトが多いのが現状です。
患者さんが認識不足で、そのような情報に混乱しないよう患者さん本位の視点で正しい歯科知識の啓蒙のためにこのブログを作成しています。

私がオフィスで実際に行った臨床例を解説するカタチのブログ記事を作成しています。
これらコンテンツ全ては私が作成した私自身の臨床姿勢を明確に反映したものです。

最近,セカンドオピニオン*や治療に関する説明を聞くためにカウンセリング*へおいでになる方々が増えています。充分時間を割いて予約で行っているため1時間自費1万円(税抜き)で行っていますのでご了承下さい。 

    *元々,セカンドオピニオンや歯科的な相談等(カウンセリング)は全て保険給付外の自費です。


  治療し直しをお考えの方は是非電話でご予約下さい。

虫歯1本から全顎治療まで内容を問わずお問い合わせ下さい。実際に診察した上でないと個別の治療方法や治療方針に関してはお答え出来ません。とにかくまずはご来院下さい。
治療に関する説明とご相談は自費カウンセリングとしてお受けしています。

また,治療し直し希望の方是非おいで下さい。

その他診療に関しては麴町アベニューデンタルオフィスに電話でお問い合わせ下さい.

 


 


 

 


 


 

 


 


 


 


 

2018年3月 9日

  


   この症例は以前,歯の根元が虫歯になったので治療して欲しいとの主訴で患者さんが来院した方の治療例です。
昭和50年代に歯周病の治療と共に歯冠部の補綴治療を受けたそうです。
前歯は一様に抜髄されていました(歯髄神経がない歯になっています)。そのために根面う蝕が進行しても一切痛みを感じなかったので、医院へ行く切っ掛けがなかったのでしょう。

 以前、歯周病の治療を受けたことで、一様に前歯部を中心に治癒に伴い歯肉が退縮した結果、歯根露出が増えて、そこに根面う蝕が罹患したわけです。
根面う蝕は歯肉が退縮して露出した歯肉に近い歯頸部歯根面に生じる類のう蝕です。

例え歯周病が治癒しても歯の途中(歯根面で)根面う蝕が出来進行すれば、
歯は折れてしまいます。このように根面う蝕は意外にも恐ろしいう蝕であることを認識して下さい。

特に,この症例のように歯周病治療してある程度の治癒の結果,歯肉退縮し露出根面が出来た場合に特に問題になります。 我々歯周病を扱う臨床医にとっては特に日本国内が高齢化社会になってきたことから根面う蝕が歯周病治療後の大きなトピックになっています。



○根面う蝕の特徴

根面う蝕は誰にでも出るモノでは必ずしもありません。すなわち,根面う蝕を起こす細菌が口腔内に多い患者さんに主に発症します。今までに露出根面に茶褐色のステイン様の根面う蝕が出ている方には今後も根面う蝕が出る可能性があるので,
過去にこのような根面う蝕が出ていないかチェックする必要があります。

また、根面う蝕の原因菌は他のエナメル質にう蝕を作る菌とは違い、歯根面のセメント質や象牙質に弱い酸でう蝕をつくる菌です。また、困った事に比較的清掃が良い患者さんでも根面う蝕が生じ易い事が解っています。 こういった特性からブラッシングだけでは予防が困難な事から歯質を強化することを積極的に行う必要があります。

よって、特に歯周病を治療した後にはフッ素を利用した歯質強化を定期検査やデイリーケアで行うことが必要です。

定期検査の際には、歯科医院でしか利用出来ない高濃度のフッ素ゲルを塗布しますが、日々の口腔清掃時にもフッ素含有の清掃剤や塗布剤を利用してもらいます。

とにかく、今では患者さんに、歯周病後の定期検査で厳密にケアの継続を出来る医院プログラムがあるので定期検査に来てもらえれば、今回の患者さんの様な酷い根面う蝕はは起きませんが、歯周病の長期に継続するオーラルケアを理解しない患者さんは問題を生じるので、その必要性を自覚してもらいたいと思います。

画像通り露出歯根に茶褐色の根面う蝕のう窩である穴が空いています。
前歯は抜髄されて、神経組織が無い歯だった故に歯痛を感じないため、このような酷い根面う蝕を放置してしまったのでしょう。


*以前ブログに書いた根面う蝕関連の記事 もお読み下さい


術前1.jpg  初診のこの時点では右側上顎犬歯が脱落した状態です。 また、左側上下顎大臼歯は歯周病が重度に進行したためにオペ時に予後不良と判断し抜歯しています。


before1.jpg

右側上顎犬歯は歯冠部が脱落しましたが患者が脱落した歯冠を持参していたのでスーパーボンドと言われる特殊な強い歯質接着性がある特殊なセメントで歯冠を補強材も加え修復しています。


ope.jpg

SRPをおこなった後、歯周外科を行いポケット内環境を更に改善しました。これは歯肉弁を縫合した後の画像です。


after .jpg

歯周外科処置で治癒した後に高度に進行した根面う蝕の感染歯質を除去した後、コンポジットレジンで充填処置を行い歯垢が付着しづらいように可能な限り滑沢に研磨しました。


術後.jpg  上下顎で第二小臼歯までの20本による咀嚼咬合が確保出来たので日常の食事は義歯を利用しないで行える状態に担保出来ました。いわゆる8○2○運動の要はそこに有ります。

◎この症例の概要と臨床的ゴール:


この患者さんは特に補綴物の治療し直しを希望されるわけでは無く、根面う蝕の解決とこの状態で咀嚼機能を維持する事を希望されていました(=噛めるようにして欲しいと希望)。よって、私は歯牙と補綴物を可能な限り残して咀嚼機能に絶える状況に歯周病治療と根面う蝕治療を併せて行いこのように修復しました。

左側の大臼歯は上下とも抜歯していますが、小臼歯部までの咬合は辛うじて担保出来たことによって患者さんは、通常の食事を不自由なく採れると語っていました。
この症例のように歯周病があり根面う蝕も進んだ例では出来るだけ小臼歯までの咬合の確保を出来るよう努力できれば。可徹性の入れ歯を利用しなくてもこの症例のように咀嚼機能が維持出来て臨床医の努力も充分な意味を持ってきます。











2018年3月 6日

 
  更年期障害に関しては歯周病関連でブログを書いてきましたが,この頃,更年期障害に悩む中年女性の中に、意外にも口臭に悩む方が多い事実が報道され始めています。
確かに,私のオフィスでも初診や通院中の中年女性の中に口臭を訴える方が多いのは現実です。

そういった方の多くは、歯周病の治療が不充分である場合が殆どですが通常の歯周病治療だけでは治らない難治のケースにも遭遇しています。

そういった難治のケースでは総じてドライマウスなど唾液分泌の低下が顕著な共通点があります。
すなわち,更年期症候群の中で唾液分泌の低下を現した例では、唾液の口腔内での環流量が低下して口内の自浄性が著しく低下して歯周病菌の活動を助長して仕舞います。もちろんう蝕原性菌も増えますから、う蝕にもなり易い方もいます。

このように唾液が分泌不足になれば細菌が口腔内で増えるために口臭が出易い環境になります。

更年期もそうですが,糖尿病性の唾液分泌不足でも同様です。
最近も、糖尿病になった患者さんが来院して口臭が顕著な歯周病を発症したケースに遭遇しています。糖尿病の基礎疾患がある場合には特に歯周病治療の反応が悪い例も多いために、特に厳密なケアが必要になるために、患者本人のレベルが高い協力が不可欠になる点も注意すべきです。

更年期障害に関しては、婦人科を受診するように奨めていますが,
唾液分泌全般では歯科大学にはドライマウス外来がありますから、そういった専門の科に受診する事も必要かも知れません。


 



 



 



 



 



 



 



 



 



 



 


2018年2月10日

  

  SNS、ブログ経由でカウンセリングにおいでになった患者さんから複数の医院で診てもらったが良くならないというコメントをよく聞きます。


  5年ほど前、ある患者さんが東北の主要な歯科医院を幾つも受診して最後は東北にある医科大の歯学部病院で治療を受けたが一向に顎の症状が良くならないので困り果てて正しい治療をする歯科医院をネットで探していたという方が、私のオフィスへ来院しました。

私は、この患者さんの診療にあたり中心位(顎関節の中で下顎頭が生理的位置にある額位)に両手で下顎を押さえて誘導(バイマニュピュレ-ション法)したところ、大臼歯で他の歯よりも先に強く当たる早期接触(premature contact)する歯が見つかりました。

私は更に客観的に分析するために、上下顎を印象採得しフェースボー・トランスファー(上顎の模型を口腔内と同じ三次元的な位置に咬合器に付着するための記録方法)と中心位での噛み合わせの記録(バイト採得)を取って、それ等を基に咬合器に石膏模型を付着して咬合分析を行いました。これはオーソドックスな咬合診断のための咬合分析と呼ばれる方法で、大学教育でも行われるはずの(*)基本的分析方法です。

*大学は経営優先の現状から国家試験合格率偏重教育が常態化して本来必要な臨床教育を沢山割愛するレベルが低い酷い大学が日本では多くなっています。よって大学では咬合分析法を実際に臨床的手技として全く教えない大学ばかりだと思います。


咬合分析法の結果、大臼歯の一部で早期接触する箇所が明確に模型上で判明しました。 
すなわち以前補綴された不良な数歯の補綴物を除去して理想的に噛み合う形態の冠を技工ラボでテクニシャンが製作しそれを装着すれば理想的に中心位で上下顎の歯が同時に全顎的に一様に噛み合う様になる事で顎関節の非生理的負荷を治療出来ることが解ったため、数歯を補綴し直すことにしました。

このくらいは大学の先生なら日常的仕事のはずですが、この患者さんの場合,担当医は早期接触(premature contact)がこの顎関節症の原因だと診断できないとは、大学が大切な先進的医療機関の役割すら果していないことは大変に残念です。

真っ先に精密機器で検査をしてしまうような大学と異なり私は専門的欧米の顎関節症の専門教育を受けていませんが、私の場合は前述のように従来までのエビデンス有る古典的咬合学理論に則るオーソドックスな診断方法で、早期接触する歯があるために顎関節異常の症状を慢性的に起こしていたことが診断できました。

すなわち、歯科臨床の大部分の疾患は初歩的な教科書レベルの簡単な方法で診断できます。
むしろ、診断能力が無い臨床家ほど間違った診断アルゴリズムを行って挙げ句の果て、診断自体を誤ってしまいます。

  大学ではわざわざ咀嚼筋の運動による変化を高価な精密機器の筋電図等でモニタリングまで使っていたそうですが、全くそのような精密な検査を真っ先に行う臨床常識は無く、むしろ元々必要性自体がなかったはずです。たぶん研究に必要な機械だから使ってみたかったのでしょう。

私のオフィスへ来る前に診察した大学の先生は診査のスクリーニング方法の常識を全く知らない方だといえます。

すなわち、この大学の先生は第一段階のスクリーニングは荒い目のザルでふるいにかける方法論を採るべきを最初から数段階先に行うべき精密検査を行ってしまった訳です。

 精密検査を診査診断の概ねの当たりも付けていない内に行ってしまったので無理に細かい目のザルを使ってしまっったことになり、ザルの目が詰まって何も診断を得られなかったのです。

例えば、内科医師が問診、触診、視診や聴診といった1,2世紀前から行われてきたゴールデンスタンダードの臨床的診査を抜きにして真っ先に血液検査をするような論外の診査方法を採ったのと全く同様だといえます。 

 ベテラン内科医ならそういった初診の診査で概ねの診断の予測は可能かも知れません。精密検査を真っ先にしただけでは初診時検査を考慮しなければ正しい診断を導き出せない可能性は高いはずです。




○臨床に於ける常識的診断のアルゴリズム:


診断では、大まかな目が粗いザルでふるい分けした後に徐々に絞り込んでゆくことが鉄則です。

論理的な過程を経たからこそ意味のある絞り込みが可能で、それによって段階を経て正しい診断が得られるはずです。

誤ったスクリーニングでは早い内に、絞り込んだ末に行うより細かい精密な検査を行ってしまえば、むしろ診断自体の答えが得られない場合は多いと想像されます。

医科でも歯科でも診断の常識は同様です。臨床医として 見識の無い先生ほど誤った診断学的なアルゴリズムが頭に膠着していて診断を誤り、結果として患者に迷惑をかける医原性疾患を被らせてしまうのでしょう。 もちろん,私自身への戒めを込めてここではそのように語ってます。

この反省は臨床医への忠告です。同時に患者さんは歯科医の診断能力不足や間違いの怖さを知りましょう! 
自分の身を守るために、確かな信条や見識がある歯科医をアナタの多角的視点で是非,正しく選んで受診して下さい。


○我々麴町アベニューデンタルオフィスでは一種の保守的歯科の学問的核を忘れること無く安全で長持ちする歯科治療を日々行っています。 エビデンス無き治療,誤った自費う蝕治療軽薄なまでに審美歯科などという造語を掲げる歯科医院との違いを多くの患者さんのコメントで頂いております。日本の危険な歯科界に迷ったら、是非おいで下さい。また治療し直しを適切に受けられる医院を探している方から沢山お問い合わせを頂いていますが、可能なケースでは治療し直しを綺麗にを沢山手がけてきました。 電話予約制です。「診療はまずはお話することからゆっくりと始めます。」院長













2018年2月 8日

  

昨日,来院された患者さんは自分の歯ブラシのテクニックが悪いので、歯周ポケット内に歯ブラシの毛先が入らないために歯周病が治らないと考えているようでした。
これは,この患者さんだけの勘違いではなく意外に沢山の患者さんが同様の認識の誤りを犯しています。

ライオンのTVCFに、下の画像のような図がでてきます。
多くの視聴者が、図のように毛先をポケット内に入れ込んでポケットの掃除をしなければならないと勘違いしている場合も多いようです。

誇張CF.jpg
もちろん,歯周ポケットへ毛先を入れられればそれは結構な事ですが、これでポケット内の細菌を充分に除去出来て、歯石を取れるわけではありません。また 5mm以上の深いポケット底まで毛先を到達させることは通常は不可能です。


歯周ポケット内部は、あくまでも我々歯科医院で治療する守備範囲です。一方、 患者さんは歯周ポケット縁上から歯面全体に付着した歯垢を徹底して除去する事が守備範囲です。

我々歯科医院側は、歯周ポケット内の歯根面に付着した歯石とその周辺に棲息する細菌を除去します。(歯周病治療の要はポケット内の歯石を除去する事→細菌の除去です。)

商業主義的な歯ブラシの宣伝の妙な誇張CFを信じるのではなく、正しいセルフケアの方法は歯科医師や歯科衛生士の指導を受けて身に付けて下さい。

しかし、歯科医師でも現代の歯周病学などコンセンサスを無視して我流の治療や誤った持論を持ちそれを臨床で説明する先生がいるので同業者の我々は大変に迷惑します。

「歯ブラシ一本で何でも治す」と豪言するトンデモ無い先生も街にはいますが、当オフィスでは正しい学問的根拠に基づき指導させていただきます。

商業的にはある種の工夫を加えて上の画像のように差別化する製品を開発して売るのが歯ブラシを製造する企業の命題です。それと学問的スタンダードはズレがある事を社会人なら理解して下さい。

また、歯垢は歯表面に付着してこれは歯ブラシのような物理的な力で除去するのが第一義的な方法論です。世の中には水流式の清掃用具(ウォーターピック)等もありますが、これでは歯垢は除去出来ないケースが多く食物残渣を除去する事が主な使用目的だと理解して下さい。

  歯ブラシで入念に口腔内全体を歯一本一本綺麗に磨いた後で、ウォーターピックなど水流式の清掃器具を利用するようにして下さい。あくまでも,ブラシで機械的に歯垢を充分に除去した後に利用する補助清掃器具とお考え下さい。  

また,歯間部に隙間がある方は歯間部には歯垢もかなり付着することもありますから、歯間ブラシも併せて使用して下さい。

また、電動ブラシを使っている方も多いようですが、電動ブラシ使用者でも手用の一般的歯ブラシの正しい磨き方をマスターしていない場合には歯垢の取り残しが多く清掃不良の場合が多いので、電動ブラシは手用歯ブラシをマスターできた方に使用して頂いています。歯ブラシの当て方や磨く部位を理解出来ていない患者さんは電動ブラシを使わないよう指導しています。

ソニケア.jpg


とにかく、歯周病学的常識(科学的根拠)を正しく理解して頂く事が大前提です。
それは特に難しい事ではなく誰でも理解出来る程度の簡単なキーポイントです。
そうした歯磨きのキーポイントを知っていればブラッシングなどオーラルケアは簡単な仕事です。

何故か日本では歯磨きが高度なテクニックが必要な特別な行為のように妙にハードルを高くする先生や歯科衛生士が多くいるので、逆に患者さんは初めから諦めてしまう傾向があるようです。
歯科界関係者が作ってしまった妙な壁は患者さんにこそ迷惑なことだと思います。


 極言すれば オーラルケアは難しいものではなく、誰でも少し努力すれば出来る日常行為です。


○当院へおいで下さい:

麴町アベニューデンタルオフィス では、歯周病治療や日常的に必要なオーラルケア一般を丁寧に指導しています。来院される患者さんには、随時オーラルケアの説明やご指導をさせていただきますので。ご来院時にご希望によりオーラルケアの指導をお受け下さい。また、巷では適切な治療が行われていない歯周病治療も歓迎しています。う蝕治療や治療し直しも歯1本から全顎的な大規模なモノまでお受けしています。また、治療に関する説明や相談も時間を割いて行うカウンセリングも行っています。
当オフィスは電話予約制です.ご予約の電話をこころよりお待ちしています。















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こんにちは、麹町アベニューデンタルオフィス院長 戸村 真一です。

街の歯科医院へ行くと感じる嫌な感覚を皆様が受けないような雰囲気にしました。 スカンジナビアン調に私自らがエントランスから室内の隅々に至るまでデザインし、 患者さんがリラックスできる清潔で清々しいセンス溢れる空間をご用意しました。

 巷の歯科治療の嫌な記憶を思い出すことのない快適な環境でお持ちしております。気持ちよく治療をお受け下さい。

日本の医療機関のホスピタリティーは低くセンスが感じられないのが現状です。 当院の室内環境は、私の診療哲学の現れです。 また、私のオフィスでは正しく丁寧に本当の歯科治療を致します。 正に、日本の酷い歯科医療のアンチテーゼを具現したのが私のオフィスです。